2017年4月28日金曜日

ベガルタン、ゴルディアスの結び目を考える


日曜日に迫った清水戦ですが、前回のカップ戦同様の試合内容とは違うはずです。アウエーだし、清水もトップチームだし、ソコソコ失点もするだろうし、ついでに言うと先制もされるだろうし・・。こっちの体制が万全なら、如何に日本平でも無様な戦いはしないんだろうけど、残念ながら仙台は「ピカピカの3バック1年生」。今必要なのは間違いなく「熟成にかかる時間を得る」ことは明白ですな。

理由は明白、試合ごとに改善点が明らかになるから。試合後のコメントでも「ボールを奪いに行くか、引いて守るかの・・」とか「意思統一がされてないから、どうしてもギャップが・・・」みたいに、キャンプからやり始めてきている新システムへのモデルチェンジ熟成がイマイチ。

監督は「3バックは堅守を復活させたいから・・」と語っていましたが、その堅守を復活するために採用した戦術で、こんなにも失点が増えるとは・・・簡単じゃないことは分かっていたけど、守備的なアプローチを主眼にしていたチームから、守りでも攻めでも攻撃を主眼にしたチームへの移行って大変なんですな。

何度も言ってきたように、このような時はジタバタせず、時間軸とロードマップを明確にしながら継続的にアプローチするしかありません。堅守を復活させつつ、ボールを保持して攻撃的なチームへと移行・・・この難題を解決するのには基本的に近道など無いのですから。

しかし、矛盾のようですが近道を探し出すことが不可能ではありません。それがゴルディアスの結び目でしょう。つまり、今までやってきた事を一刀両断に凌駕するようなインパクトが、チームの中から湧き上がった時に、時間が必要だと思われていた事象が解決するかもしれません。

この場合の新たなインパクトとは、例えば匠や推橋や茂木などの若手が大ブレークするとか、リャンや野沢などが再覚醒するとか、中野や平山が復活してゴールを量産するとか・・とにかく、それらの信じられないような大ブレークがけん引役となれば、3バックの進化熟成といった難攻不落のゴルディアスの結び目でさえ、簡単に解決するかもしれませんな。

しかし、現状でそれを期待するのは無理筋。ということは、時間が掛かるという事です。今のところ、3バック作戦は強豪には全く歯が立たないものの、中位以下であろチームにはソコソコ通用しています。その上での清水戦ですから、如何にアウエーでも負けてはなりません。本来なら「勝たねばなりません」と書き込みたいところだけど、そこまでの自信はなく、だからこその「負けちゃダメ」ということです。

何気に今年の残留レースは接戦の匂いがプンプン。こんな時は「アウエーなんだから勝ち点1でも・・・」という、チョットした余裕を持った考え方もあり。いっそのこと「清水戦は3バックの守備の実戦練習だ・・・」というやり方もあり。つまり、勝ちにいくのではなく「相手を0に抑える」を主眼にし、焦れて前掛になってきたら、その時は匠⇒クリスの新ホットラインのカウンターでズドン!!でもいいような気も。

とにかく、今の仙台で「守備も攻撃もの、二正面作戦」は厳しめ。きっとね、どっちか一方しかできないんだよ。それが攻撃でもいいし(この場合は34点の打ち合いになり)、守備でもいいし(この場合は互いに枠内シュート0本と言う可能性もあり)、ハッキリした戦いが肝要だと考えます。ガンガン攻めて、相手をエリア内に押し込む・・・これが理想ですが、現状では無理。だとしたら、日本平特有の戦い方もありなんじゃあ・・・。これがベガルタンの率直な気持ちです。

明日はエスパルス戦、ビート・清水!!

2017年4月27日木曜日

清水戦


例えカップ戦とはいえ、勝つっていいですな。互いにメンバーを大幅に入れ替えた場合、時に強烈な「グダグダ感」を受ける場合がありますが、相手の清水がイマイチ、いや、イマニ、いやいや、イマサンぐらいだったので、過度にストレスを抱えての観戦とはなりませんでした。西村・推橋・茂木に途中から出た匠に小島らは、間違いなくチームの未来。昨日は、その未来のページ1を軽く見させてもらった感じですかな。

いい感じで攻めている場面もあり、「あとは先制ゴールだけだよな・・・」と思っていた時にカウンターからの失点!!思わず隣で観戦していた初老の紳士と顔が合っちゃって、「ありますなぁ~」「ありますよね・・」的な会話。この辺のバランスがイマイチなのはトップチームと同様ですが、多少バランスを崩しても攻撃態勢に入ったら軸足を前に置くチーム戦術、嫌いじゃありません。

今のチームは攻撃態勢が増したとき、つまりイケイケ状態になった時はワクワク感が増します、滅多にならないけど。現状は失点が多く、結果も最良ではありませんが、全ては変革の為の成長痛と考えることで我慢できます。大切なのは、この変革が正しい道なのか否か?ですが、こればっかりは神様だってノーアンサー。

やってみなければ分からない・・・がサッカーの魅力とはいえ、大量失点が続いて、結果が出ないと心が折れるのはしょうがありません。精神力だって「力」なので当然有限、限りがあります。皆さんが何時まで持つかは分かりませんが、ベガルタンは7月まで持たす自信があり。しかし、このままリーグ戦で大量失点が続けば、そして結果が出なければ、監督もチームも、そこまではもたないはず。だからこそ、結果が欲しいと考えています。

監督は試合後に「確かに、1点を先に失いました。それは自陣でのミスからです。ただし、あれを恐れて、じゃあ次からボールを受けません、前にボールを蹴りこみます、ということをやるのは、我々のサッカーではないです。それでも勇気を持ってボールを受けると。相手を食いつかせてその背中を取っていく」とコメントしています。つまり、当面は現状の戦術を継続することを宣言しました。

ベガルタンも現状ではチーム戦術を支持。何故なら、この戦術がある程度浸透して結果を出すことが出来た時に、以前からやっている堅守速攻が上手くハイブリッドできれば、それこそ「最強ベガルタ」の登場も夢ではないと思っているからです。堅守速攻が悪い訳じゃないし、変革も悪い事じゃありません。大事なのは、的確な目標設定と、そこに至る為のロードマップを公にし、チーム・フロント・スポンサー、そしてサポーターと時間軸を共有しながら前に進むことだと思っています。

監督は2年連続で「トップ5」を公約とし、そのための戦術として3バックに挑んでいます。彼が言うところの「勇気を持ってボールを受けとり、相手を食いつかせてその背中を取っていき、相手陣でパスを繋ぎながら攻撃する・・・その先に、目標がある・・・」の成否は、選手だけが握っているのではなく、我々サポーターの覚悟も必要条件の中に入っているとベガルタンは信じています。

三田のゴールはナイス。どう考えても、今のチームの中心は三田でしょうな。56年前ならリャンでしたが、その地位は三田にとって代わりつつあります。寂しいかもしれませんが、大事なのは過去ではなく未来なのでしょうがありません。

推橋のゴールも良かったですが、彼に関してはベガルタンが持っている情報は少なく、正直、どんな選手なのかすら分かりません。ただ、若かろうがベテランだろうが、この世界でチャンスをもらった時に結果を出すことが、如何に大変な事かは知っているつもりです。

何気にクリスと匠は良い感じの関係ですな。どちらかと言えば、スペースがある時に力を発揮するクリスと、そのスペースを上手く活用することが出来る匠。匠の出場時間が増え、クリスや石原たちとのコンビネーションが磨かれれば、ベガルタの攻撃オプションは飛躍的に増えると信じています。その為に、匠は得た出場機会で結果を出し続けなければなりません。出して欲しいですな。

2017年4月25日火曜日

明日は清水戦ですな


昨日、初めて立ち食いステーキの店に行きました。「仕事が、ひと段落したら飯をゴチ」と後輩たちと約束していたので、しょうがなく・・・。一昔前なら「そんな約束、売り言葉に買い言葉だろうが!!」と言った感じなのでしょうが、今の若手には「そんな感覚」を理解することは無く、何かと言うと「コンプライアンスに反します・・・」的な対応。嫌な世の中になったものですな。

そんな中でのベガルタ談話

後輩「リーダー、カップ戦は若手主体かもしれません」
自分「その情報はどこから?」
別の後輩「ベガモで、それらしき事が・・」
自分「若手や出番の少ない奴が出るのは普通だ」
後輩「マジで推橋とか出るんですかね?」
自分「知らん、それよりも早く食べて居酒屋で座りたいんだが・・」

カップ戦で、出番の少ない選手や若手が出ることは極めてノーマル。しかし、ホームだし、出来れば決勝ラウンドには進みたいし・・・だったら、ある程度の主力を出すことも・・・的な考えも極めて普通。入場料収入が年々減少している仙台にとって、現ナマの入場料が得られる決勝トーナメント進出はヨダレもの。その相手が浦和とかガンバとかだったりしたら、黙っていても1万オーバーは確実。決勝トーナメントへ、フロントは行って欲しいんでしょうな、俺もだけど。

決勝トーナメントへ行きたいのは現場も同じ。現在のスタメンはカップ戦での結果によって変動が有ったので、今度出る選手だって、その意味でモチベーションはアゲアゲ。例えば野沢が複数ゴールするとか、若手がキレキレのプレーで結果を出せば、それはリーグ戦でスタメンへの片道切符を得たのも同然。なので、出番の少ない選手たちを応援する、こっちにも気合が入るというものです。

それでは、相手の清水はどんな感じなのか?が問題です。こっちが若手主体なのに、あっちがバリバリではキツイ展開となるからね。いちよう、ネットなどからの情報では向こうもメンバーの変更は結構ありそう。だとしたら、ホームで戦える仙台が若干有利とも考えられます。だって清水とだったら、そんなに滅茶苦茶な戦力差やスキル差は無いでしょ?それでいて、ホームだから不利だよな・・・という考えをするのは不合理のはず。だって、こっちにはサポーターの応援っていう武器があるんだからね。

では、仙台としたら「カップ戦の対清水、どうやって戦うか?」が問題となります。トップチームだって不安定な3バック、そこに若い選手や出番の少ない選手を起用するともなれば、きゅうりのキューちゃんで言えば「不安感、20%増量中!!」的になるのは確実。もっとも、清水の選手も駄目駄目で「あれ?意外と大丈夫かも・・」となる可能性は否定しませんが。

ともあれ、堅守仙台・・・なんてワードは過去の話。普通に考えたら「34失点はするんだろうから、勝つために複数ゴールはマスト」となる事を否定する人は居ないはず。もうね、オペレーションネームは「肉を切らせて骨を断つ!!」でいいから、ノーガードの打ち合い作戦でOKです。どうせ、失点するんだからね。

明日はエスパルス戦、ビート・清水!!

2017年4月24日月曜日

広島戦


広島戦、前半は見所が少なかったというよりも、「見所が無かった」的な内容。互いにシュート数は少なく、仙台に至っては「たったの1本」。それに加えて「互いに枠内シュート数が0本」では、両陣営から見ても「しょっぱい試合」だったことは明白です。ベガルタンは前半を見て、自らのチームを嘆くよりも「今の仙台に、この内容、大丈夫か、広島・・・」と言う感じでした。

一転アグレッシブとなった後半。2失点までは個人的に想定内なんだけど、中々「ボールに行くか、引くか・・」の意思統一って難しいんでしょうな。解説の名良橋曰く「4バックに戻しても・・・」と語っていましたが、個人的には反対なれど「ここまで失点数が多いんじゃあ・・・」と考えるのは極めて自然。2失点、7失点、4失点、そして3失点・・・好調の楽天よりも失点が多いんじゃあ、3バックに固執する事の方がリスクは大きそう・・・と考えることに整合性はありそうですな。

しかしながら、この4連戦での劣勢は覚悟の上のはず。もちろん「4試合で16失点は予定外」だけど、川崎や浦和に負けることを「これは予想外だ・・」と考えていた人は絶対的にマイノリティー。なので、大切なのは清水・東京・大宮の3連戦であります。ここでもしも、「2失点、5失点、3失点」でもしようものなら、いかに3バック推進室 室長のベガルタンでさえ「よしっ、とりあえず止めようか、3バック・・」となる事を、ここに宣言させていただきます。

2点を先制されて嫌な雰囲気。もしもローマ帝国の皇帝カエサルがベガサポなら「ベガルタ、今日もか・・(ブルータス、お前もか・・)」と語っていたことは確実です。何気に攻撃のスイッチが入ったのは誰が見てもリャンと蜂が入ってから。もうね、ピッチに入る前から、当たり前なんだけど「行くしかねぇーー」的な雰囲気がビンビン物語。

一般的には「追い込まれてから、やる気を出すんなら最初から出せって!!」と言う事なんだけど、ベガルタンは分かるよ、この気持ち。どうやら今年のベガルタは、夏休みの宿題を休みが終わる前日くらいにならないと本気を出してやらないタイプ。ベガルタンも追い込まれないとやらないタイプだから、今年のベガルタの事は他人事とは思えません。しかしながら、そんなベガルタンだけど、敢えて言わせていただきます「やれるんだったら、最初からやれ!」と。

リャンのゴールに関してはテクニカルの面よりも、個人的には「ホッとした・・・ようやくだよ・・」的な感じ。本人もそうだと思うけど、前目のポジションで試合に出ている選手がノーゴールではヤバイよね、ヤバイと思っちゃうよね。今のリャンは絶対的な選手ではなく、結果を出さないと叩かれる選手だから、その意味でもゴールはナイスです。

まだたったの1ゴールですが、昨年は「その1ゴール」さえ奪う事は出来ませんでした。このゴールは、リャンにとってもチームにとっても、間違いなく「元気玉」となったはず。ここより、匠からスタメンの座を奪い返し、また活躍してくれることを願うばかりです。

三田のゴールはゴラッソ。あそこからゴール角に決められては、キーパーはノーチャンス、見事ですな。そして石原のゴールが決まる訳なんだけど、リャンがピッチに入ってからの10分くらいは、今シーズンで最も密度が濃い試合内容。相手の攻撃をかわしながら、より長く相手陣地でプレー。短いパスを有効に使って相手をいなし、中央を起点として両サイドにボールを散らして、連続的に相手ゴールへ襲い掛かる・・・ベガルタンは思ったよ「きっと監督は、こんな試合がしたいんだろうなぁ~」って。

しかしながら、ロスタイムでの失点は想定外。やっぱ勝ちたい気持ちが強くなって、ズルズルとラインが下がったんでしょうな。この辺の意思統一というか、チームとしてのコンセンサスが、現状のチームはイマイチ。これをダニエル一人のせい・・・とするのは簡単ですが、それでは「何のために平岡や増嶋が居るんだ?」となります。やっぱチームとしての完成度は、まだまだ低いのでしょう。

いつまでも勝てなかった事を嘆いてもしょうがありません。ここは0-2から追いつき、追い越した・・・という現実にフォーカスし、前を向くのが吉。カップ戦、リーグ戦と清水との連戦が続きますが、チームに勢いをつける為にも、そしてGWの連戦の為にも、良い結果はマスト。誰が出ても、頑張って欲しいですな。

2017年4月21日金曜日

久々に書き込みますかな


えー、ようやく、ようやく繁忙期を脱しました。よく頑張ったよ、俺。それをうけての書き込みなんだけど、久々だから何を書いたらいいか分かんなくなりました。なので今回は、川崎・浦和・鹿島の3連戦を今更ながら振り返ることとします。まずは、戦績を・・

川崎 0-2 でノックアウト
浦和 0-7 でフルボッコ
鹿島 1-4 で後半軽く流されて終了

この連戦が始まる前から「3連敗するかも・・」と多くのベガサポも考えていたので、その意味でのショックは小さめですが、問題は内容です。そのあまりの惨敗ぶりに、ネガティブとなってしまった方も多いのではないでしょうか。こんな時に大事なのは、「わぁーーもう駄目だぁーー!3バックはやめてくれー、藤村は使うなぁー監督解任だぁーー」と過度に反応する事ではなく、いったん立ち止まって自らの立ち位置を確認し、このまま突き進むべきか、これまでのやり方に戻すべきか・・・であります。

監督は「3バックにするのは堅守を復活させるため・・」とコメントしています。このコメントと、実際の試合内容の乖離が、多くのベガサポを苛立たされ要因の一つでしょうな。「全然堅守じゃねーし( `―´)ノ」的な考えを持つのは極めて自然です、だって0-70-3(鹿島戦の前半までなら0-10です)だからね。

このような状況に悲劇的な思いを持つ人は「4バックに戻せやぁーー」とか「もう堅守速攻でいい!」的な意見を持つようですな。もっとも、もっとも・・・ではありますが、ここは冷静に考えるポイントでもあります。

43バックにし、時に5バックを形成することによってベガルタンは「ガチガチに守る時は引くんだろうな・・」と思っていました。単純に「45へ枚数は増えるんだから、失点は減りしそう・・」と安易に考えていました。ところがです、失点は減るどころか大盤振る舞い!!失点数は断トツのトップで、期待されていたゴール数はワースト3位。最悪、まさに最悪です。

こんな状況を見せられれば「何をしてんのやぁー!!」と憤るのは分かりますが、ここで立ち止まって冷静に考えると・・・

43へ、そして堅守速攻から⇒ボールを保持しパスを回して相手を崩す・・への変換って、メッチャ大変なんですな。ちょっとでもバランスが崩れると、相手はそのギャップを突いてくるし、ただ単に守るだけなら4バックでもいいんだけど、「相手陣地で攻撃的に試合をしたい・・」と考えている以上、一度でも攻撃にギアが入れば、数をかけてでも相手ゴールーへ向かうんだけど・・・、その過程でミスなどがあればショートカウンターを喰らってしまう・・。守備的なチームから攻撃的なチームへの脱皮が難しい事とは知っていたけど、これほどとは夢にも思いませんでした。

じゃあどうするか?どう考えても大きな選択肢は2

1.このまま迷うことなく攻撃的なチームへと研鑽し続ける
2.軌道修正し、システムを維持しつつも守備的に行く

これ以外にも、4バックに戻すとか、メンバーを若手にシャッフルするとか、監督を解任するとかの選択肢はあるんだけど、どれも現時点では非現実的。4バックに戻すという事は、鍋監督としたら完全なる自己否定になるし、若手にシャッフルで結果に即効性を求めるのはキツイし、監督解任は現時点では早すぎるし・・。

結局は、どれを選択しても、部分的につまみ食いをして戦術を変えても、成功するかどうか?なんて誰にも分からないんだよね。もうね、こうなったら腹を据えてチームを信じ、応援するしかない・・と言うのがベガルタンの考えです。もちろん、信じた結果が最悪となる可能性はあります。しかし、どの可能性もあるんだったら、キャンプから取り組んでいる3バックの進化・熟成を継続した方が良い・・と言うのがベガルタンの結論です。

何度も書き込んできましたが、蟹は成長するために脱皮をします。脱皮は非常に危険な行為で、上手くできなくて死ぬ場合もあるし、その最中に敵に襲われる危険性もあります。しかしながら、何故やるか?それは、脱皮をしないと成長できないと本能で分かっているからです。仙台は今年、脱皮しようと決意しました。まさに現状は、その真っ最中です。戦術の未完成度ぐあいから、敵からは好き勝手に攻め込まれ、前半で試合を決められ、もうね、チームもサポーターのプライドもズタボロです。

しかし、いちど脱皮をしようと決意した以上、後戻りは許されません。こんなことを書くと「現実に即して、後戻りするのもありなんじゃないか?」と言う考えを持つ人もいるでしょう。それを否定することはしませんが、実戦で研鑽を継続していかなければ、どんな変化だって実現は不可能ではないか・・と言うのがベガルタンの考えです。

実践、降格もあり得るリーグ戦で3バック、相手陣でボールを保持して攻撃する・・というチャレンジを継続してこそ、初めて得るもの、見えてくるものがあるとベガルタンは信じています。その旗を4月中旬の段階で降ろすくらいなら、もう二度とチャレンジなんかする必要はありません。メンバー構成の経年劣化が見え、現在の選手たちも監督もサポも「何かしらの変化」の必要性を感じた・・。そのうえでのチャレンジならば、このまま暫くは継続して欲しいと願っています。

このまま継続した場合、最悪の可能性があることを否定はしません。しかし、この程度の苦しみにチームもサポも耐えられないのであれば、仙台に未来があるとは到底思えません。目標がトップ5のチームなんです。決して残留が目標ではありません。だとしたら、現状の「何か?」を変えねばならないのは自明の理です。目標はトップ5、トップ5なのですから。

明日はサンフレッチェ戦、ビート・広島!!

2017年4月9日日曜日

浦和戦


いやぁ~~、ベガルタも大変だったけどベガルタンも仕事が大変です。普通だったら3月いっぱいで一息つくんだけど、現在もバブル期のCM風に言えば「24時間戦えますか?」的な忙しさ。そんでもって仕事中に途中経過をチェックすると・・・

0-1興梠・・まっ、しょうがないな・・
0-2興梠・・またかよ・・・
0-3武藤・・恩返しは十分とっただろうが・・
0-4興梠・・前半でハットですか・・
0-5李・・・お前はいいって・・
0-6オウン・もうそろそろ勘弁してくれても・・
0-7柏木・・この前仙台の公園でカミさんと散歩してたよな?

そんでもって仕事が終わった瞬間辺りに試合も終了。そして大敗・・・なんだけど、それほどネガティブにはなっておりません。まあ「ぶっちゃけ、これが現状かな・・」が素直な感想。とはいえ、さすがに0-7は看過できないスコアーですな。現場で応援されていた同志諸君の心情を考えると、言葉になりません。

新たなステージへ立つため、システムを変えて挑む今年の仙台。その変革は緒に就いたばかりで、この試合の結果も「その改革に挑むための成長痛」なのでしょう。監督だって実力差があることは分かっているはず。しかし、監督は「アナグマ作戦」を選択せず、前線からのプレッシングでボールを奪えばショートカウンターという、ある意味リスクが大きい戦術を採用。ここまではいい、何の問題もありません。問題は結果だけですから。

しかしながらミスが多いのは仙台の方で、そうなると浦和サイドにボールがこぼれる展開となり、あとはもう、文字通りのサンドバック。サイドはエグられ、中央を切り込まれての、やりたい放題。レッズサポの皆様、楽しかったでしょうか?

今年モデルチェンジをするにあたり、チームもサポも「我慢」がキーワードになる事は覚悟しているはず。それを自覚してか、選手たちからは「試練」などのように自戒するワードが次々と。たしかに、「アナグマ作戦」をすれば0-7というスコアーは無かったでしょう。4バックに戻して戦えば、もうちょっと均衡した戦いも可能かと。しかし、それは「今年は変革・前進の年にしたい」を真っ向から否定します。

真の問題はここ、ここでしょう。つまり、大敗したから「変革をやめ、以前のスタイルに戻すか」、それとも「初志貫徹、貫き通すべきだ」と考えるか、これは難題でシェークスピアならば「to be or not to be」的な大問題。降格はしたくないけど、大敗を変革に対する「免罪符」にしたくはなし。八が試合後「これは神様からの試練」と語っていましたが、「試練」と「免罪符」のバランスって、意外と難しいんだよね。

変革してるから大敗してもいい・・・なんて誰も思っていません。しかし、大敗したのは変革にチャレンジしているから・・・とは皆思っています。ここで大事なのは時間軸。強豪になる為、今は我慢のしどころ・・・今年一年かけてチームを熟成して欲しい・・と考える人もいるでしょう。しかし、いやいや、一年・一年の積み重ねだから・・降格したら変革の元も子もないでしょ?と考える人もいるでしょう。

この難題にチャレンジできるのは、監督や選手たちのみ。我々サポーターは、その過程を見守り、応援することしかできません。大敗から得られる教訓は少なくないでしょうが、かといって、その教訓が役に立つかどうかはシーズン後にしか分からないもの。可能であればシーズン終了後「あの0-7がターニングポイントだったよな・・・」と笑顔で話したいものです。