2017年3月2日木曜日

daznに思う


巷では、daznについて辛辣な意見が闊歩しています。今現在、dazn支持派はマイノリティーで、けっこう肩身が狭い印象。まあね、画質やネットアクセスについて云々あるのはしょうがないにしても、契約をしたのに配信がフリーズしたり、そもそも技術的な問題で映像が見れなかった・・・となれば、怒る気持ちは十分にわかります。

ベガルタンの後輩たちは、速攻でdaznへ加入してスマホやタブレットでガンガン観戦しており、何気に好評を得ているようです。彼ら曰く「だって、家に帰れないと見れなかったベガルタの試合が、安価で何処でも見れるんですよ?買いじゃないですか・・」とのこと。テレビで観戦する・・という傾斜が大きいベガルタンからすれば「いやいや、サッカーの試合は大画面のクリアーな画質で・・」なんだけど、これも時代の流れですかな。

スカパーからdaznに移行した最大の要因が「金」であることは明白。方や50億円、方や200億円で10年契約とくれば、多少の問題が出ることを覚悟してもdazn以外の選択肢はありません。リーグはその原資を使って「オペレーション・オブ・ニンジン(ニンジン作戦)」を誘導。「優勝したら20億円以上あげるから頑張ってね」というニンジンが目の前にぶら下げられ、その力があると自負しているチームならば、誰だって取りに行くよね、ニンジンを。

実際、鹿島や東京や神戸などは「多少、単年度赤字になるというリスクはあっても、タイトルを取りに行く・・」というスタンスのようですな。東京なんて、前田、大久保、ウタカの得点王トライアングルを形成し、そこに太田を戻し、名古屋から永井を獲得し、高萩も獲得し、それからあの選手、この選手も獲得し、ワッショイ・ワッショイ!!状態。良かったな平山、仙台にきて・・。

アサヒビールの中興の祖で、ドライで業界トップのシェアを獲得した樋口元社長は、ドライビールを大量生産する為に5000億円の投資を画策。しかしながら、取締役や銀行サイドからは大反対!!曰く「金額があまりにもデカすぎる・・」とのこと。その時樋口氏は、こう言って反対する面々を説き伏せました。

「商品はストックできるが、チャンス(ドライビールを大量に生産しての拡大政策)はストックできない。このチャンスを逃したら、もう二度と同じような状況は訪れないのに、どうして躊躇するのか・・」

東京のフロントは、このチャンスにトライする気ですな。

仙台の場合は、チームのスキルも資金面でも「トライしたいけど、ダメだった時は自爆だから・・」というリスクを冒すことはしませんでした。まあ、正解でしょうな。どう考えても、優勝のチャンスが有るチームは限られており、そこに仙台が入っているとは思えません。もちろん絶対はないんだけど、無理をしてダメだった時の反動に、仙台というチームが耐えられるとは思えませんからな。

逆に言うと、鹿島や東京や神戸など、それなりの補強をしたチームは絶対に優勝争いをし、最低でも3位以内は確保しなければだめです。「トライしたんだけど、ダメでした・・」なんてことは、プロの世界では許されませんから。これはね、凄いよ、プレッシャーが。

Dazn資金は、ある意味「黒船」です。その影響で、淘汰されるチームは当然あるでしょう。金持ちはより金持ちに、貧乏はより貧乏に・・。その時仙台がどうなっているのかは分かりませんが、せめて「中流家庭はキープして欲しい・・・」と心から願うベガルタンです。

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