2017年2月2日木曜日

ベガルタン、やる気スイッチを押す


いやぁ~~すごいですなぁ・・・報道によれば

「セビリアに所属する日本代表MF清武弘嗣(27)がJ1C大阪に完全移籍で復帰することが31日、決定的となった。移籍金など条件面で基本合意に達し、出場機会を失っていた清武を巡っては、JリーグのC大阪、神戸、鳥栖、FC東京に加え、米MLSシアトルなども獲得に興味を示していた」
 
別にね、「いくら清武とはいえ、移籍金0円でチームを去っていった選手に、数億円の移籍金を支払うとは・・セレッソもやるね・・」的なことに驚いている訳ではなく、どんなビッグネームの獲得話にでも「鳥栖の名前が出ないことが無い・・」ということに驚いているのであります。そんな凄いの、鳥栖って?

リーグによって開示されている情報によれば16年度の営業収益は・・
仙台 約22億円
鳥栖 約25億円
そういえば、何気に大口のスポンサーを獲得したような話題を聞いたことがありますな。しかしながら、バランスシートによれば利益剰余金は16億円もの結構なマイナス。1千万とか1億円じゃなく、16億だから、結構といえば結構な額。もっとも、単年度でいえば仙台も1億以上の赤字だったけどね。

鳥栖の利益剰余金が「16億円ものマイナス」が気になったベガルタンは、本社経理課の後輩に「利益剰余金が16億円ものマイナスの鳥栖って大丈夫なの?」尋ねてみました。すると・・・

「基本的に会社が倒産するのは「純資産」がマイナスになり債務超過の状態になった場合なんで、利益剰余金がマイナスになっても、資本金・資本剰余金などの合計である「純資産」が「プラスの鳥栖」であれば倒産には至りません。

大事なのは、利益剰余金がマイナスに至った背景を理解する必要があると思います。一般企業を例にすると「店舗売却などによる一時的な特別損失の増加→利益が低い店舗閉鎖や解雇をし、設備を新しくし、若手を再雇用するにより今後の利益好転が期待できる」といった場合などに利益剰余金がマイナスになりますけど、将来に利益が期待できるので、ある意味先行投資のようなものです。

鳥栖の場合は、選手や施設などに先行投資し、Jリーグでタイトルを取ることによってチーム規模を成長させ、その後に資金を回収しようと考えているんですね、多分・・」といった返答が返ってきた。

ちょっと納得できなかったベガルタンは後輩に質問
「じゃあさ、タイトルを獲れず、チームが成長しなかったら?」
すると・・・
後輩「その時は、新たなビッグスポンサーを獲得して資本を増強するか・・」
ベガルタン「するか・・・」
後輩「倒産するかでしょうね・・・」
ベガルタン「そうなっちゃうの?」
後輩「大型の先行投資をするということは、大きなリスクを背負うということですから」

普通に考えたら、25億円の売り上げで、抱える利益剰余金のマイナスが16億円はリスク以外の何物でもありません。しかし、鳥栖のフロントは勝負した。10年後、この勝負の結果がどうなっているのかなんて誰にも分りませんが、サポーター目線で言えば「勝負しないで落ちぶれていくよりは・・・」と思わなくもありませんな。

甲府のように堅実経営もよし、鳥栖のようにバブリーを思わせるイケイケもよし。大切なのは、チームとしての目標をスタッフ・選手・スポンサー、そしてサポーターとで共有し、ブレずにチャレンジする姿勢だと思っています。それが甲府の場合は残留で、仙台の場合はトップ5ということ。今現在、仙台がトップ5に入ると考えてる人は圧倒的にマイノリティーだけど、チャレンジしなければ何も始まりません。

高い壁(トップ5)を超えるには強烈な情熱が必要不可欠。その目標達成をジグソーパズルに例えれば、それぞれのワンピースがフロントの情熱・選手の情熱・スポンサーの情熱・そしてサポーターの情熱です。パズルが難しければ難しいほど、目標が高ければ高いほど、どのワンピースも欠ける事は許されませんが、とりあえず、我々サポーターは開幕前ではあるけど「自分のやる気スイッチ」を押し、情熱の熱量を上げる・・・これしかありませんな。

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