2017年1月25日水曜日

ベガルタン、未来を想像す


なんでも、今年は3バックにも積極的にチャレンジするようですな。3バックが攻撃的か守備的かは、その時々のチーム方針によって変わってくるとは思いますが、昨年来、メディアなどへのインタビューで鍋監督は「もっとボールを支配したい、相手陣で攻撃する時間を増やしたい・・」と語っていた事を鑑みれば、監督は攻撃的に行きたいんだろうな・・・とは思います。

4バックにおける、左右SBの攻撃参加は仙台の強力な鉾でした。しかしながら、サイドバックで頑張ってきた大岩や石川が「年間12ゴール」ぐらいしか出来ない現実を前にすれば、「仙台の強力な武器であった両サイドバックの攻撃参加、そういったスタイルの終焉と新たな進化の必要性・・」を感じずにはいられません。

仙台の4バックが攻撃的かと言えば必ずしもそうではなく、相手が強いとサイトハーフの2枚が自陣深く下がってきて守備を頑張る。それがリャンであり奧埜の仕事・・・と言ってしまったら身も蓋もありませんが、攻撃的なサイドハーフが自陣深く下がって守備を頑張れば、そりゃあ守れるでしょう。しかし、そういった機会が多くなったら、今度は攻撃へと移った瞬間の「圧力」が少なくなる・・難しいですな、サッカーって。

確かに昔は攻撃的でした。パックンからのクロスを菅井が・・・的な瞬間は、ベガサポからすれば「おしっこ・ジャー」でしたから。だけど、攻撃の威力が高ければ高いほど相手も対策を講じ、結局、その鉾の威力は徐々に失われ、我々は攻撃面で苦慮することになるのです。

両サイドバックの攻撃参加が厳しめになると、ショートカウンターやボールを繋いで・・にプチモデルチェンジを画策。しかしながら、パスを繋ごうとすればするほど、ボールロスした瞬間にクロスカウンターを喰らう展開が多くなり、それが嫌でファールをすると今度はセットプレーでズドン。

ある程度はボールを持てるようになりつつも、何となく回して・回して・ボールロスを何回か続けているとペースは相手へ・・・そんでもって最後は負けちゃう・・・的な展開が多かった昨年、本当に辛かったですな。

それでもね「その苦しみが、今年飛躍の土台」となっているのなら、それはそれで我慢をしてきた甲斐があるというもの。今年チャレンジするという3バックも「去年のからの蓄積があればこそ・・」という展開になれば、それこそ目標である「トップ5」でさえ不可能ではありません。残留のみが唯一の目標であるのなら、慣れ親しんだ4バックを変える必然性など無く、それでもリスク承知の上で「ここ10年間トライしてきた4バックを発展的に解消して3バックにする」という選択をするんだから、そこには当然「覚悟」はあるのでしょう。

その「覚悟」を「=目標」と仮定します。その為にはどこを改善すればいいか?昨年度のデータをみれば、総得点も総失点も11位くらい。となると「両方改善するのは理想だけど、それは無理筋。じゃあ、どちらかに重心を置くとしたら・・・」と考えた結果が「=3バック」とすれば、何気に今年のサッカーが見えてきそうな、来なさそうな・・・。

一番最初にも書いたけど、3バックが攻撃的か守備的かと言った論争にベガルタンは興味ありません。ベガルタン的に感じていることは「昨年よりも、前、前で勝負したいんだろうな・・」ことぐらい。ただし、このモデルチェンジには困難が伴う・・のは確実。それでもチャレンジすると決めた鍋監督からすれば「勝算」があるはず、なければチャレンジする意味などありませんから。

鍋監督の決断やチャレンジが正しいかどうかは、年末にならなければ分かりません。しかし、チャレンジの先にしか「ベガルタの未来」がないとするのなら、そのチャレンジには免罪符が付きます。可能であれば、素晴らしい未来が見たいものですな。

2017年1月20日金曜日

ベガルタン、丘の上の景色を見たいと願う


昨日の午後、大阪支店で神戸サポの後輩からメール。

「リーダー、うちら今年、バルサと試合をすることになりました。メッシやイニエスタですよ(^O^)/」
正直、羨ましい・・・。

その直後、仙台支店の後輩が・・・

「リーダー、泉区のアダルトショップで、巨乳av女優の〇〇ちゃんがサイン会をしてたんで、貰ってきましたよ、超ラッキー(^^)
正直、嘆かわしい・・・。

方や「メッシとの試合に胸をふくらましている後輩」、方や「巨乳のav女優に会って股間をふくらましている後輩」。個人的には、メッシよりも巨乳av女優の方に興味はあるが、比較するどころか、格、格が違い過ぎる。スポーツ紙によると・・・

神戸が、今夏にも名門バルセロナと神戸市で親善試合をすることが19日、分かった。神戸は1月から運営会社が「楽天フットボールクラブ」に名称変更。その楽天が昨年11月にバルセロナと年間5500万ユーロ(約66億円)でグローバル・パートナー契約を締結し、条項に神戸との試合開催が含まれていた。

楽天マネーにとって、66億なんて屁みたいなものなんでしょうな。確か、神戸の営業収益は25億円くらいだったはずだから、その倍以上の金額を自社の広告塔として使いつつ、自らがオーナーを務める神戸との試合をブッキングする・・・なんともかんとも、羨ましい話です。

しかしながら、他チームを羨んでばかりいてもしょうがありません。神戸には神戸の道があり、仙台には仙台の道があります。だいたいにして、仙台にビッグスポンサーを確保するのは至難の業のはず。いやね、別に「仙台は支店経済圏だから・・」とか「起業して上場会社となった数は少ないから・・」とか言うつもりはなく、純粋に「借りパク」した前科があるからであります。

08年、ベガルタは232,850万円の資本金の80.5%を取り崩し、187,4658,878円の累積債務を解消する無償減資を行いました。つまり、スポンサーから出資して会社の資本としていたお金を、こともあろうか「借金返済の為」に使ってしまい、出資していた企業に対しては「ごめんなさい、会社発展のため、借りパクさせて戴きます」という行為をしちゃいました。

普通、一度でも借りた金を返せなければ、その会社に2度目の投資チャンスなんてありません。ベガサポからすれば「今の仙台があるのは、苦しくとも無償減資を行ったから・・・」と分かっています。しかし、激烈な競争社会では「たった一度の借りパク」でさえ、致命的な欠点となって後々チームを苦しめるのです。ダメだよね、借りた金を返さないって・・・。

しかしながら、仙台がスポンサーから注目を浴び、再び成長路線に乗る為の戦略がない訳ではありません。それは困難かつ、極めてシビアなミッションですが、どう考えても一つしかありません。

「試合で勝ち、タイトルを取り、圧倒的なネームバリューを獲得する」これだけです。

残留にアップアップしているチームが、こんなことを言うと馬鹿にされるのは確実。しかし、やれ「ビール会社が応援してくれそうだ・・」とか「航空会社が・・」とか「大手製造会社が・・」みたいな妄想を現実化させる方法は、たった一つしかありません。勝つ、タイトルを取る・・・これ以外に方法が無いと言いませんが、あるのならば、とっくの昔にやれているはずです。無償減資から10年も経っているのですから・・。

鍋監督もチームも、今年は勝負の年です。だからと言って、勝ち点の目標が「オーバー70」なんて無理筋なのは分かっています。とりあえず「ゲット50」がベガルタン的な目標。この丘に到達してこそ、次の景色が見えるというもの。見たいですな、次の景色を・・・。

2017年1月19日木曜日

ベガルタン、鳳雛に期待する


スポーツ紙によると・・・
「渡辺監督は今季のリーグ戦で「トップ5」入りを宣言した」とのこと。もちろん、どのような会話の流れから発した言葉かが分からないので、このワードだけをもってして「結果にコミットしろよ!!」とは思いませんが、純粋に「トップ5」を公言したとするのなら、渡る覚悟を決めたんですな、ルビコン川を・・。

 昨年の目標が「トップ5」だったので、今季の目標もそれに近いものが出るとは思っていましたが、そうですか、今年も同じですか・・。だとしたら、2年連続での未達成時にはチームを去る覚悟を決めたと思っていいんでしょうな。

別に、鍋監督退団論者じゃないし、三田、平山や増嶋の獲得には監督のパッションが重要なファクターだったというファクトもあるので、役立たずとも思っていません。しかし、この世界では結果が出せなければ罵詈雑言を浴びせられ、逃げるように消え去るのが常。

「トップ10」がダメ、「トップ5」がダメダメ、そんでもって今年も目標が未達成なら、自分の立場がどうなるか、聡明な鍋監督が分からない訳はありません。どうやら監督は、今年、勝負をかけるようです。

だとするのなら、我々サポも覚悟を決めて鍋監督を、選手たちを、そしてチームを応援しなければなりません。もちろん、結果はやってみなければ分かりませんが、監督が覚悟を決めた以上、我々サポがシーズン途中で「あーだの、こーだの」と愚痴るのは非建設的。今はただ、チームとサポがベクトルを合わせ、目標に向かって進むのみ。

分かってる、ベガルタンだって分かっているよ「この目標が厳しい・・・」と言う事ぐらいは。しかし、仙台というチームが目標として「残留できれば・・」というチームじゃない以上、誰しもが共感できる目標は必要不可欠。こんなことを言うと「じゃあ、8位くらいじゃダメ?」という意見も出るかもしれないんだけど、昨年で言えば5位大宮の勝ち点は56、そして8位柏の勝ち点は54、変わんないんだよね、そんな。勝ち点2しか変わらないんだったら、5位でも問題なし・・というのがベガルタンの考えです。

昨年、仙台が獲得した勝ち点は43で、5位大宮が56。これを追い越すためには、単純計算で4勝上乗せしてもまだ足りないという、仙台からすればメッチャ高いハードルですが、これを越さねば目標の達成はあり得ません。しかし、勝ち点548位を追い越すのにだって4勝はマスト。ということは、来期を占うキーワードが「+4勝」で問題なしですな。

「+4勝」、このハードルの高さはベガサポなら誰しもが知っているハードルの高さ。このハードルを越えるため、チームはこれからキャンプで心も体も追い込むのでしょう。この時期のサポは、誰しもが期待と不安の狭間で揺れ動く雛鳥。それは選手たちも同じでしょう。ただし、「どうなるか分からないからこそ、楽しみもある・・・」と言え、その楽しみを選手目線で言えば「チームの可能性」ということになります。

ベガルタン的には、今年のチームは鳳雛(ほうすう)です。鳳雛とは、鳳凰 (ほうおう) のひな。転じて、将来すぐれた人物になることが期待されること。
 
ベテラン中心だったチーム編成が、昨年辺りから明らかに若手選手の台頭が見えるようになり、絶対的なサイドであるリャンや金久保のポジションには、中野や佐々木や茂木などがチャレンジし、石川や菅井のポジションには大岩や小島や永戸らが挑み、Gkにはダニエルがトライする・・・。3年前にはありえなかったことです。

鳳雛が成長するには環境も時間も必要ですが、全てが用意されなければ成長しない訳でもなく、真の鳳凰になる為には鳳雛、自らが困難に立ち向かい、それらを打ち破らなければなりません。打ち破るのは、リャンであり、野沢であり、金久保であり、富田であり、菅井であり、関。
 
ベガサポが期待する鳳雛が、これらの壁を打ち破ることが出来たのなら、間違いなく目標は達成するはず・・・。今は、そのように願ってるベガルタンです。

2017年1月18日水曜日

ベガルタン、比較優位論を思い出す・・


この時期ともなれば、年末頃までには全くと言っていいほど興味が無かった「他チームの補強動向」が気になります。例えば・・・

「元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31)がJ1神戸に移籍すると報じた。複数年契約で、推定年俸800万ユーロ(約9億6000万円)という破格の条件」

こんな情報がベガルタに出れば、「おい、かーちゃん、戸棚に飾ってあるシングルモルトの10年物を出してくれ、今夜は祝杯だ・・」となるのは確実。だってさー、ベガルタの選手年俸の総和が34億ぐらいの時に、いくら元ドイツ代表の大物だとしても一人に10億だよ?興奮するなって方が無理でしょ?ちなみに、16年度のチーム別年俸は・・・・
1      ガンバ大阪          108160万円
2      浦和レッズ          102440万円
3      FC東京           93400万円
4      サンフレッチェ広島   76190万円
5      横浜F・マリノス      75630万円
6      ヴィッセル神戸       72010万円
7      鹿島アントラーズ     71020万円
8      川崎フロンターレ     67690万円
9      ジュビロ磐田      66720万円
10     名古屋グランパス     61200万円
11     大宮アルディージャ   6770万円
12     柏レイソル           56690万円
13     サガン鳥栖           42240万円
14     アルビレックス新潟   4500万円
15     湘南ベルマーレ       38620万円
16     ベガルタ仙台         36590万円
17     アビスパ福岡         28780万円
18     ヴァンフォーレ甲府   26180万円

こうしてみると、仙台の貧乏さんが浮き彫りになります。いちよう、ネットで公開されていたから本当なんだろうけど、見た瞬間は「えっ!?仙台って、湘南や新潟や鳥栖より貧乏なの?」と驚きました。確か、チーム別の売り上げでは湘南とかよりも大きかったと思うんだけど、それでも選手の年俸は降格圏のチームであるところに、ベガルタン苦しい台所事情が垣間見れます。

まあね、「そこからみたら、鳥栖や大宮や甲府なども含めてコスパ的にはマズマズじゃね?」とも言えますな。それらに比べると、東京・横浜・名古屋などのチームのコスパは最悪です。そんなことを思っているところに・・・

「鳥栖が、横浜との争奪戦を制し、ベルギー1部シントトロイデンとの契約が解除となったFW小野裕二(24)を獲得することが17日、濃厚となった」との情報が入ってきた。

何がサプライズかというと「争奪戦をしていた鳥栖と横浜で、鳥栖が勝っちゃった・・・と言うよりも、横浜が負けちゃうの???鳥栖に?」という感じです。チームの歴史・伝統・予算・都市の魅力・・・そのいずれもで横浜が鳥栖に負けるとは思いませんが、財布から出せるお金では「鳥栖>横浜」という現実。鳥栖はイケイケで羨ましいかぎりです。

無い袖張れませんから、現状のベガルタに「大物助っ人」という選択肢はありません。しかも獲得する選手に対しては、チームが個別に条件を提示するだけで来てくれる人は少なく、「プラス、監督の情熱と想い」をパッケージすることによって、ようやく他チームで出番が減少しつつある選手たちが来てくれている現状を我々は真剣に考えるべきだと思っております。

強豪と呼ばれるチームは積極的な補強をし、そこを目指すチームも、より活発な選手リクルートを推し進める・・・これらのことは、ともすればベガサポにとってネガティブな出来事かもしれません。しかし、平山や増嶋などが来てくれたのも、これらのチームが活発だったから・・とも思え、こういったjリーグの経済行動、つまり神戸や鳥栖などが活発だったから、回りまわって平山などが来てくれた・・・といった事象を経済用語で「比較優位の原則」といいます。

簡単に言うと比較優位の原則とは、一国の経済において、他国より比較優位を持つ財やサービスの生産(潤沢な資金を使っての助っ人獲得)に特化し、比較劣位にある財・サービスは輸入(それらのチームで出番が少なくなった選手)することによって互いに多くの財を消費できるという国際分業の利益を説明する理論なんだけど、他チームが活発になればなるほど、ガンガンと大物助っ人を獲れば獲るほど、そのお零れが仙台に来る可能性が出てくる・・まさに比較優位論であります。この言葉を使ったのは大学3年のゼミ以来、ゼミの高林先生、お変わりはありませんか?

こうなったら他チームには、ガンガンと補強してもらい、「そのお零れを拾い集める」という戦略もあり。磐田に中村が・・・的な話題を見かけるたび、ベガルタンはこう考えることにしました・・・。

2017年1月17日火曜日

ベガルタン、勝負して欲しいと願う


えー、新年なのでブログの書き込み回数もポジティブなベガルタンです。いいですな、開幕前の「この期待と不安が入り混じっている」的な微妙なアンバランス感って。

新年の会議で会った浦和サポの上司は、ベガルタンに「今年は厳しくなりそうだ、今季の補強レベルがライバルチームと比べて脆弱だからな・・・」と愚痴って来ましたが、速攻で「寝言は寝ていってください、現有戦力が他チームと比べて、どんだけ抜けているか分かってないんですか?」と返答。

川崎サポの後輩が「監督も変わるし、大久保も居なくなるし、怖いよ、始まるの・・・」と言ってくれば、「おいおい、それ、嫌味?嫌味で言ってんだよな?監督が代わっても中村は健在だし、家長は獲得したし、選手層も厚いし、それで怖いって言ったら、他チームサポからボコボコにされるって」と返答。

その時、脇に座っていたマリノスサポがポツリ・・・「リーダー、自分は今季、怖いと言っていいでしょうか?」と言ってきたので、「マリノスサポのお前は言っていい・・メチャクチャ怖わそうだもん、他サポから見ても」と答えときました。

すると今度は鹿島サポの後輩が「今年は心配なんだよねぇ~結果的に2冠獲ったとはいえ、戦力の更なる充実がイマイチだし・・・」と言ってきたので、「ふざけんなって!新潟からレオシルバをゲットし、神戸からペドロを引き抜き、さらにはU22ブラジル代表の若手まで獲得しておいて、なにが「戦力の充実は・・・」なんだよ!」とシャウト。

すると、対面で静かに聞いていた新潟サポの同僚が「また今年も、刈られまくったよ・・・収穫しようとすると、いつも強豪チームに刈られちゃうから馴れっこと言えば馴れっこなんだけど、レオロスはキツイわぁ~」とボヤいてきたので、「でも凄いよ、毎年のように刈られまくってるのに、ちゃんと残留するんだから・・・」と、慰めにもならない励まし返答をするベガルタンです。

確かに、ベガサポ的には現状の補強では不満もあるでしょう。しかし結局は、どのチームサポも不安や不満はあるのですから、過剰に悲観してもしょうがありません。ベガルタの目標が優勝ならば、現状の補強は不満です。しかし、10位くらいであるならば「まあまあ、まあまあかな・・」となるはず。つまり一番大事なことは「目標と補強のバランス」なのですから。

昨年の目標が「トップ5」で、今年の目標が「トップ10」となる可能性は激低のはず。おそらくは、前年同様の目標になるでしょうから、そう考えると「新たに加わる助っ人がブレークし、パブロの覚醒が無いとキツイよな・・」との思いは当然。それらの前提プラス、平山・石原・中野らの新たなスキルが現有スキルと上手く融合出来て、初めて「トップ5、狙っていいですか?」となりそうな雰囲気がプンプン。

いつの時代も、不遇なシワ寄せは弱者に降りかかってきます。J1で言えば、それは清水であり、札幌であり、甲府であり、新潟であり、仙台でもあります。今年からリーグは新たな戦略を開始し、賞金や分配金などに大きな格差つけて、攻撃的な経営戦略をして成果を得たチームには、より大きな果実を与えることにしました。

つまり、攻撃的な営業戦略をして失敗するリスクはありますが、それでも「そうチャレンジするチームを応援する」ということを、リーグとして公言したのです。その時、仙台はどうすべきでしょうか?「冒険は出来ない、堅実経営で・・・」も一つの考えでしょうし、「リスクヘッジはしながらも、攻撃的に行っても・・」も一つの考えです。こんな時に大切なことは、指針をハッキリとさせることですな。中途半端が一番いけません。

 

まあ、どっちにしたって応援するんだけど、仙台にはチャレンジして欲しいよね。堅実ってワードも悪くはないんだけど、その場合は「毎年の残留争い」がセットでついてきます。甲府のように「残留」が目標なら、それはそれでいいんだけど、こっちは「トップ5」が目標なんだから、どこかで勝負するタイミングが必ず来るはず。ベガルタン的に、それが「今年あたりなんじゃあ・・」と思い始めている昨今です

2017年1月16日月曜日

ベガルタン、世の中金だよ・・を考える


発表された新たなユニのチェック柄は、チェッカーズの追っ掛けを10年程やっていたカミさんのハートを鷲掴み。「これは買いね。ホーム、アウエー、揃って買うわよ」と断言するくらいの入れ込みに水を差すつもりはなかったのだが、ベガルタンだって欲しい物があり、恐る恐る「それはいいんだけど、今月買う予定になっていたゴルフクラブはどうなるんだ?」と尋ねたら・・・

「無期限の延長よ、社長も言ってたじゃない『ユニフォームの販売というものは、クラブにとっての、大変な財政の柱』って、ベガサポとしたら、こんな時に選ぶべき道は、新たなアイアンセット(125,5000)なのか?それとも新たなレプユニ(2枚で30,000)なのか?考えるまでもないでしょ?」と一喝。

新年のコメントで社長はユニの販売を「経営の柱です」と語っていました。ユニの売り上げはチーム予算に多大な影響を与える・・・って言うか、「経営の柱」だったとは正直驚き。どんな会社にも「経営の柱」はあると思うんだけど、売り上げ規模で25億円くらいの中小企業に「多くの柱」がある例は少なく、あっても34本くらいでしょ?ベガルタンは今まで、チーム経営の柱は「入場料収入とスポンサー収入で、グッズなどからの収入は雀の涙くらい・・」と考えていたんだけど、そうですか・・・「経営の柱」なんですか・・・買わねばなりませんな。

河北によれば・・

「新戦力で最も注目されるのが平山だ。クラブはハモンロペスのJ1柏への流出を「提示した年俸は柏がベンツなら、うちはカローラ。資金力では勝負にならない」(フロント幹部)と早々に見切り、FC東京でくすぶる平山の加入に注力。渡辺晋監督が東京に出向いて直接説得するなどし、11季所属したFC東京から初の国内移籍を決断させた」となっています。

三田も監督が直接交渉で落としたようだけど、平山もですか・・。こうやってみると、現社長はチーム編成には関与しておらず、どちらかというと経営に特化している模様。そう考えると、彼がwifiサービスの充実やアパレル関連の販促に必死なのには理解できます。

おそらく、彼が言うところの「今まで以上に楽しく、エキサイティングな試合を見ていただけるように、いろいろ今は努力をしております。2月に入りましたら、いろいろなかたちで、具体的にお披露目できると思います」の趣旨は、wifiの設置で100%確実でしょうが、まあいいでしょう、本人が努力していると言っているのにチャカしてもしょうがありませんから。

それにしても「クラブはハモンロペスのJ1柏への流出を、提示した年俸は柏がベンツなら、うちはカローラ。資金力では勝負にならない」との記事は、ある意味「そこまで言わなくても・・・」的な感じも。

これをベガルタン的な表現で表せば、初めて取締役と一緒に風俗へ行って、どちらも「巨乳系」を指名。ベガルタンの方は金がないので指名料は無しだが、取締役は最上級の指名料3万円を躊躇なく投入。すると、出てきた風俗嬢は・・

                    指名料なし、ベガルタンのお相手
          取締役、最高級の指名料のお相手

 えー、つまり、何が言いたいのかというと「世の中金・・」ってことです。しかしながら「どうせ仙台は貧乏だから・・・」と嘆いても始まりません。

京セラの創業者、稲盛氏は、若いころ松下幸之助の「ダム式経営」という講演に参加しました。講演が終わり、質疑応答の時間では「どうしたらダム式経営まで資金を貯められるのか」とか「余裕がない中で、どうやったらダム式経営をしろというんですか」と一斉にブーイング。
 
すると、松下氏は「ん~、まずは、そう思わな、しょうがないでしょうな・・」と、そっけない返答。この松下氏の返答を聞いた瞬間、会場はあきれ顔、しかし稲盛氏は衝撃を受けたのです。「そっ、そうか、まずは思う、強烈に思わないと、何事も成し遂げられないんだ・・・」と。

仙台だって、いつまでも貧乏根性に染み付いた考えや行動するのは建設的ではありません。「いつの日か、鹿島や浦和を追い越して・・」なんて事を言ったら、「おいおい、寝言は寝て言えよ・・」と呆れられることは確実です。しかし、若き日の稲盛氏と同じく「まずは、思わないと、何事も成し遂げられない」と強烈に考えることで、何気に道が開かれるかもしれません。いや、思わない奴にしか、道は開かれないとベガルタンは信じています。

サポーターはドリーマー。ある種の妄想は特権のようなものです。だけど、その妄想というか、強烈な思いこそが、力の源泉であることをベガルタンは稲盛氏から学びました。今は「ベンツとカローラ」ですが、そうですなぁ~、10年以内には「ベンツとプリウス」には縮めたいものです。

2017年1月12日木曜日

ベガルタン、明確な目標を欲する


いやぁ~~寒いですな。年末に10度くらいあって、急きょゴルフをしたことが夢のようです。ベガルタはと言えば背番号も発表され、いよいよ始まったか・・・的な雰囲気。新助っ人の加入無しは残念ですが、それは我々サポーターのみの感情。きっと新たに加わったfw陣や、チャンスを与えられそう、もしくは自らの力でチャンスをつかめそうなメンバーからすれば、俺の時代、来たぁーーー(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)/と考えているのは確実です。

これがね、浦和のように毎年、他チームの主力が複数人くれば「えっ、今のメンツに又、あの人も・あの人も・そんでもってあの人も来るの?」ともなれば、いくら「やる気スイッチ」を自ら押しても、今年も試合に出れそうにないわ・・となってしまう若手が出るのはしょうがありません。ちなみに、スポニチによれば・・・

浦和は11日、本拠地の埼玉スタジアムで7選手が加入した新体制を発表した。新潟のFWラファエル・シルバ(24)、J2湘南のMF菊池大介(25)が完全移籍で加入し、J2岡山のリオデジャネイロ五輪代表MF矢島慎也(22)、J2千葉のMF長沢和輝(25)が期限付き移籍から復帰。前所属クラブで背番号10をつけていたカルテットが攻撃を活性化させ、クラブ設立25年の節目にリーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯、ACLの4冠を目指す。

まあね「10番がたくさん居れば強いってもんじゃないだろうが!」との思いはあるんだけど、いきなり他チームで実績がある10番の選手、実績がある中盤の選手(揃いも揃って全員が2425)が加入してくれば、二十歳前後の選手が抱く不安感と焦燥感は半端ないはず。ただしこの恐怖感がそのまま、チーム力の厚みと言われれば、それはそうなんだろうけど・・・。

もしもベガルタに上記の4人が加わるとしたら、それはそのままチームメンバーに劇的な新陳代謝を起こします。これまで共に戦った中堅、ベテラン選手さえも、ひょっとしたら退団するかもしれません。そこで大事になってくるのが、そのことが「良い・悪い」ではなく、「チームが目指す不変の目標」です。チームにとって目標がタイトルで、新たなスキルの選手が複数必要・・・となれば、フロントの判断が迷うことなど無いでしょうな、たとえそれがサポーターとの摩擦を生もうとも・・。

単年という短いスパンで考えたら(例えば今季の仙台)30前後のベテランと中堅選手を主軸とする戦略に違和感はありません。リャンが居て、野沢が居て、金久保が居て、富田が居て、平岡が居て、石川や菅井や関が居て、そこに平山・石原・増嶋などが加わり、そこへ若手選手の台頭があれば・・・は確かに現状のベガルタにとって最善でしょう。ましてや監督も継続、大きな不安要因などありません。

しかし、35年のスパンで考えた場合、「徐々に徐々に、穴が開いたら補充、補充・・・」という戦略には限界が出てくるかもしれません。漢方薬のように徐々に効いてくる「やり方」は、ある意味、チームにもサポにも優しいものです。しかし、漢方薬の効き目を実感するには一定の時間は必要。ここで大事なのは「フロント・スポンサー・選手・サポーター、それぞれが共有できる時間軸」だと考えています。

それが「現実的には現有戦力を維持しつつ、残留を確保し、チャンスが有れば狙う的な・・・それにはやっぱり、あと45年は必要だから、その移行期間まではベテラン中心で・・」だったら、それはそれでいいんです。

そんでもって「それじゃ駄目だ、劇薬、もっとドライにベテランと若手をシャッフルし、23年でタイトルを!!だいたいにして『当初の目標は昨年でトップ5』じゃなかったか?今年、遅くとも来年には結果を出せ!」との考えでもいいんです。

ベガルタンが欲しいのは、フロント・スポンサー・選手・サポーターが共有できる目標であり、ベクトルです。チーム始動の会見では、ここ、ここを明言して欲しいと願っています。終わってみて「ダメだったね、今年も・・・」で終わらせることが出来ないくらいに明確な目標の設定、これが大事。そしてホーム最終戦の社長あいさつで、この目標設定についてのコメントと結果責任さえしてくれれば、その目標設定やベクトルを支持したいと思っています。

最後のあいさつで「来年は素晴らしいユアスタになります。Wifiが完備されるんです!」みたいな、「あれっ?最後の挨拶で、それなの?」的なものは要りませんからな。

2017年1月11日水曜日

ベガルタン、覚悟を決める


いやぁ~~驚きました。勝手に「ミスターマリノス」と思っていた中村が磐田へ移籍。川崎の大久保が東京へ移籍。そんでもって大宮躍進の柱石と思っていた家長が川崎へ移籍。今年は何か、アグレッシブなオフだよな~~~~と思っていたところに、清水の大黒柱と考えていた大前が大宮へ移籍。このような事を鑑みれば、ベガルタのオフシーズンは平静・ベタナギ・平穏・真冬だけど縁側でコタツにみかん・・・と言った感じでしょうな。

まあね、平穏が良いか悪いかはシーズンが始まってみないと分からないけど、この分で行けば「何とか1215位は確保しそう・・」と皮ざんよ。今シーズンの目標がタイトルじゃない以上、年明けの会議でメンタルトレーニングをさせられたベガルタンからすれば、まず「残留」はマスト。全てはここ、ここからです。

新助っ人の発表がない以上、現状で公表されているメンバーで戦うと想定するしかありません。昨年は「軸足を少しずつ攻撃へ・・・」に対して、ブレずにチャレンジを継続したベガルタ。そしてその結果は、攻撃力も厳しかったけど、守備力はもっとヤバかった・・・的なシーズンでした。難しいんでしょうな、守備的なチームから攻撃的に変身するって。

年始の会議で新潟サポを軽く慰めたら「大丈夫です、毎年の事ですから・・」とハッキリ。毎年のように主力選手を抜かれると、ある意味、メンタル強化になることを彼から学びました。ただし、去年までなら「抜かれるのはしょうがないや・・・」でも良かったのでしょうが、jリーグ改革元年となる今年からは、そうはいきません。

なんでも、今季のリーグ戦からタイトル料や分配金などリーグが支出する総額にメリハリをつけるとか。これまでは昨年と今年、順位が全く同じならリーグから得られる総額に大きな違いはありませんでした。しかし、これからは格差を強烈につけるとか。その積み重ねは、やがて信じられないくらいの格差となって、我々サポーターに襲い掛かるに違いありません。そうなったら「ささやかな幸せ」を感じるのが精一杯になるんでしょうな。

ベガルタン的な「ささやかな幸せ」とは・・・
選手権で勝った青森山田にベガ関係の子を確認した時
いつも買うコーヒーの自販機で当たりが出た時
いいエロ動画をダウンロードできた時
まっ、最近感じた幸せって、こんなところです。

好むも好まざるも、ベガルタは格差社会という今まで以上に強烈な競争をせざるを得なくなりました。おそらくは、毎年のように優勝を争うチームと、毎年のように残留を争うチームとでは、今後45年で「天と地」ぐらいの格差が広がるはず。今だって浦和・鹿島・ガンバなどのチームと比べれば「追いつくのって、しんどいよなぁ~~」との思いがあるのに、更にここから差がついてしまうかもしれない・・・。マジで、しんどいです。

しかしながら、そこを嘆いてもしょうがありません。どうしてもしんどくて、苦しくて、厳しくて耐えられないのなら、そしてそれらが嫌ならば、j1という舞台から去ればいいだけ。問題は、それらを受け止めて跳ね返す覚悟が有るかどうかだけです。

どちらかと言えば、ベガルタは残留争いのグループと思われている模様で、その評価は当然というか、正しいような気もします。しかし、今まではそれで良くても、残留に幸せを感じるくらいで良くても、今年からはそうはいきません。その残留に「ホッ」とする幸せを3年くらい続けてしまうと、タイトルを争い続けているチームとは今以上に格差が広がり、ついには「無理、絶対に追いつけません・・・」的な感覚になるのは確実でしょうな。

ベガルタン的に、そのことを受け入れる覚悟はあります。しかし、あっさりと甘受する気なんてサラサラありません。だって、生きてる間に優勝する瞬間を味わいたいから。もうね、優勝する瞬間にユアスタで立ち会えたら、隣の全く会話をしたこと無い部長さんに抱きついてチューしてもいいですし、酒屋の先輩から賞味期限が切れそうなビールを大量購入して、眼下にある七北田川で「一人ぼっちビールかけ」もやります、やりたいんです。

なので、ズルズルとカースト制度で言うところの最下位層へと落ちる事なんて考えたくありません。もちろん、j2j3に行っても応援し続ける覚悟はあります。しかし、優勝を夢見るベガルタンからすれば、そんな未来を思い描くことなど無理筋。今はただ、この弱肉強食の格差リーグを生き抜き、そして勝ち抜いていく姿のみを想像したいのです。

2017年1月5日木曜日

今年も頑張りますか・・


何気に明けましたな。皆様、今年もよろしくお願いします。

今年も厳しく、苦しいシーズンが待っているのは確実。ベガルタに全く興味のない友人からは「弱いから大変だろう・・・」と忘年会で言われ、「降格候補なんでしょ、どうせ?」と妹から蔑まれ、どうにもこうにも馬鹿にされますが、まっ、しょうがありません、事実ですから・・・。

チームがどのようになろうとも、我々の前には一本道しかなく、それこそが「サポーターとしての歩み」なのでしょうな。学校だって、就職先だって、そして社会人になってからだって、必ず複数の選択肢がありました。しかし、ベガサポには選択肢など無く、あるのは「死ぬまで守り抜く」という気概のみ。こんなことを書くと「辛いんだったら辞めればいいんじゃねぇーの?」と思われる方もいるでしょうが、サポーターとは「その辛さの中に、希望や勇気、そして幾ばくかの幸せ」を感じられる生き物ですからな。

新助っ人の獲得情報は無いものの、ここまで来ると今季の陣容が、おぼろげながら見えてきましたな。ベガルタの傾向として「補充は出来ても補強はチョット・・」という感じですが、いいんです、毎年の事ですから。

ウイルとハモンが「平山と石原」、渡部が「増嶋」で、六反が「ダニエル」で、水野と杉浦とミンテに関しては「若手の成長に期待する・・」という感じですか。あれ?何とかなる?もちろん、優勝とかトップ争いなんかは無理筋かもしれないけど、1215位をキープするくらいなら何とかなりそうな布陣だと思うのは自分だけ?

確かに、ウイル・ハモン・渡部のゴール数を考えたら「ちょっとヤバくね?」とも思えるけど、じゃあ「ウイル・ハモン・渡部らが居なかった以前は、全然ダメだったのか?」と問われたら、「いや、今と大して変わりません」という返答が返ってきそうな展開が見え見え。攻撃力は永遠の課題だし、ボル・チアゴ・ロペスの3人が居た時だって、そんな凄まじくは・・・それにJ2だし・・。

平山や石原がダメダメ、リャンや野沢もポンコツ、菅井や石川にも衰えがハッキリし、新たな選手の台頭も無かったか・・・と言う状況ともなれば「やむをえまい、おのおのがた、ご覚悟を・・・」となるけど、現時点では、そうなるとは到底思えません。いや、思えないというよりも「思いたくない・・」が正しい表現でしょうか。

まだシーズンも始まってないのですから「平山や石原がガンガン、リャンや野沢もキレキレ、菅井や石川らにも往年の破壊力が戻り、新たな選手の台頭がワンサカ・・・」こんな感じの楽観的な見方をしていた方が、何気に長生きは出来る様な気はします。心配してもしなくても、来月にはシーズンが始まるので、おのずと結果を受け入れなければなりません。サポーターとは、そういう人種ですから。

幸か不幸か、サポーターとなってしまったからには「喜怒哀楽」、その全てを受け入れねばなりません。優勝して楽しい事、相手を圧倒して喜ばしい事、有名な選手が加入して嬉しい事、そんなチームのサポーターは、さぞかし楽しいのでしょうね、なったこと無いから分からないけど。しかし、そのようなサポーターが幸せかどうか、人生に深みをもたらしてくれるかどうか、なんて誰にもわかりません。ただし、ベガサポとなって間違いなく言えることはあります。

死ぬ間際、ベガルタンは、こう自分に問いかけるはずです「ベガサポになって、本当によかったよな、俺?」って。そしてその答えは、あの世とやらで会うベガサポの先輩から教えられるはず。そんなことを考えながら、今年もベガルタを応援しますかな。