2017年12月19日火曜日

雑感を

ここ数日、個人的なメールなどでは「三田の移籍って、どうなんですか?」的な話題でてんこ盛り。個別に話すのはめんどくさいので、ここで雑感を。

まず、このニュースを最初に見ての第一声は「うわいう「東日本大震災」クラスの衝撃を受けた経験からすると、三田の退団ぐらいでアタフタすることはありません。最近、最もアタフタしたのは・・・そうですなぁ~入れ替え戦で負けた直後に「リャン退団確定的か!」というフレーズをスポーツ紙で見た時ですかな。

個人的にサッカー選手というのは「高額な契約社員のようなもの」という考えです。持っているスキルはただ一つで「フットボール」のみ。三田も、このただ一つのスキル使って神戸へとステップアップしただけで、そのことのみで「裏切者!」とか「金の亡者が!」とか「二度と仙台に来るな!」というバッシングは可哀そうというものです。ここ2年、彼はチームのために頑張ってくれました。別れるのはつらいですが、終身契約をしてない以上、しょうがない・・がベガルタンの実感です。

毎年のように起こる「この手の問題」、その根本的な要因は単純で「チームに金が無いから」で
あります。社長は「次のステップアップのために、チームの予算規模を30億にしたい」と語っていましたが、メッチャ苦戦。それどころか、今の仙台の立ち位置はと言えば「予算規模からいえばメッチャ降格候補の三羽烏」という有り様。「このままではジリ貧に・・・」は、社長ならずも誰しもが考えること。しかし、誰しもが「その不安に対する答え」を持っている訳でもなく、おそらくは、社長も五里霧中なんでしょうな。

三田の退団は痛いところですが、それと引き換えに「幾ばくかの移籍金と、彼の穴を埋めるべく出てくるであろうスター候補生誕生への期待感」を手にすることができます。個人的には「生え抜きの若手がでて来て活躍してこそ、チーム躍進のポイント」と思っているので、その出現が来年だったら最高ですな。

同じカテゴリーのチームから主力を引き抜き戦力をダウンさせつつ、自らは選手層を厚くして戦力アップを計る・・・・、王道、まさしく孫氏の兵法で言うところの王道です。問題は、その王道が「仙台にはできない」ということ。だとしたら、違う道を模索しなければなりません。その道の入り口、そしてそこに誘ってくる選手が、来年表れてくれるといいですな

2017年12月13日水曜日

埋めてください

ベガルタの無い近況、皆様は如何お過ごしでしょうか。ベガルタンと言えば「仕事⇒忘年会⇒仕事⇒忘年会⇒時々風俗⇒仕事・・・」という感じ。ベガルタの勝敗にヒリヒリしなくなった代わりに、健康診断における「要検査の数」にジリジリしています。この歳ともなれば、健康ファーストになるのは極めて自然。願わくば、健康なうちに優勝シーンをライブで見たいところです。

野津田や増嶋といったところのレンタルバック情報に関しては「しょうがないかな・・・」的な感じもしますが、同じリーグからレンタルと言う事を考えれば、相手チームの「このまま強くなっちゃあ困るのよ・・」といった考えが出ることもあるでしょう。仙台としては、下部リーグのチームに対してはレンタルすることも出てきましたが、同一リーグへサブメンバーや若手選手をレンタルすることができた時、チームとして「もうワンランクアップしたな・・」と言えるかもしれませんな。

今年の開幕には、これらの選手はいませんでした。チーム状況が開幕から好調であったのなら、これらの選手と出会う事すらなかった可能性が激高でしょう。ということは「彼らとの出会いは、チームが困難な状況になってしまったから・・」とも言え、本当の意味で彼らが救世主だったとは思いません。もちろん、苦しい時に助けてもらった恩義を忘れてはおりませんが、それと引き換えにベガルタは「出場(活躍)する場所」を提供したとも言え、その意味ではウイン・ウインのはずです。

来季にステップアップするためには、現有選手のレベルアップだけでは厳しいのが現実。実際、スタメンにレンタル選手が4名も居る時点でヤバイですから。当然のように、新たなワンピース、いや、ツーピース、いやいや、4~5ピースくらいは強力な補強は絶対でしょうが、なにせほら、無い袖は・・・的なチームなので、どうしても補強は「他の強豪チームが終わった後が勝負」になりがち。名古屋が上がってきたことで、チーム収益から見れば仙台は立派な「降格候補」が現実。仙台から下って、湘南と長崎くらいでしょうか?だとしたら、この2チームとの直接対決だけは勝ってもらわないと困りますな。

今年の優勝は川崎。ベガルタンの記憶が正しければ、川崎とはj2時代、利府のサッカー場で練習試合みたいのをやってましたな。その脇では、サポ同士も綱引きとか、様々なイベントをやって盛り上がっていました。その川崎と仙台、立場的には天と地くらい離れてしまって残念無念。どこで離されたかは分かりませんが、この差を埋めるのは容易ではありません。しかし、埋めなければ、生涯、ベガルタンが優勝シーンをライブで見ることなど不可能。ここはひとつ、何が何でも埋めてもらわねば困ります、って言うか、埋めてください。


2017年12月5日火曜日

甲府戦

ご無沙汰であります。この時期は夜のお付き合いがマックスとなり、ベガルタの状況を振り返る暇すらありませんが、なんとかウコンの力を借りてpcの前に座ることが出来ました。

さて、甲府戦ですが、ダメダメな結果だった・・・という評価が一般的なんでしょう。しかしながら、ベガルタン的な評価は「凄かったよ、甲府選手とサポの気迫は・・・あの状況で勝ち切るのは正直シンドイ。しょうがないかな・・・」という感じです。

おそらくは、甲府サポだって清水の途中結果は知っていたでしょう。しかし、目の前の試合を懸命に応援する姿勢には感服しましたな。そして、その声援を力に変えて、これまた死力を尽くして戦う甲府の選手たちに、勝利の女神も根負けしちゃいました。あのラストのゴールは、「来年も頑張りなさい・・・」という神様からのプレゼント。それを生かすかどうかは、チームやサポの心意気でしょうな。

本当に強いチームなら、あの程度の状況でさえ勝ち切る力はあるはず。しかし、最後の最後で失点を喰らうところが現状の力。巷では「今のメンバーで、来年スタートすれば・・」という期待もあるようですが、それだと今年と同じくらいの成績がやっとのはず。普通に考えれば、凄い賞金を得た上位チームの戦力はさらに厚くなり、そのチームに割って入ろうとする仙台よりも資金が潤沢なチームは、それ以上の補強を考えるはずだからね。仙台も、どこかで突き抜けた選手が出てきたり、優勝争いするようなチームになっていかないと、凋落していくことは確実です。

チームは鍋監督を継続し、将来を託しました。しかし、現実は毎年のように12~15位。このような監督に託していいのか?とは思いますが、フロントや現場レベルでは余程手ごたえがあったのでしょう、終盤戦の戦いに。

確かに、同じ順位でも戦い方や、攻撃する姿勢などでは全く別のチームと言っていいほど変わりました。上位チームに対しても、時には内容やポゼッションでも圧倒するシーンが見られるなんて、ひと昔では考えられないことです。ただし、プロである以上、結果には有限の責任が生じます。「トップ5」という目標が空手形でも、「俺、何の違和感もないよ・・」という心が大きな人はいいんだけど、ベガルタンは違和感がビンビン物語。もう決まったことだから来年も応援するけど、達成しなくてもよい目標など、公言する必要はありませんから。

来年のチーム編成が心配な人もいるでしょうが、来年の事は来年心配しましょうや・・・がベガルタンのスタイル。毎年の別れは厳しいものがありますが、その悲しみに先にこそ出会いがあるというもの。その楽しみを抱きつつ、来年を待ちましょうかな。



2017年11月22日水曜日

大宮戦


大宮戦、勝てて何よりでした。何となく試合を見ていたら「仙台のワンサイド」っぽい感じでしたが、仙台が強い可能性は激低なので、とすると「大宮が弱かった・・もしくは、監督チェンジがこの試合に限っては上手く作用しなかった・・・」のどちらかでしょうな。

大宮がこの試合に勝てなかった場合、降格へのカウントダウンは必定。なので、選手や大宮サポは死ぬ気で向かってくるだろうから、こっちもそれなりの覚悟が必要だろうなぁ~と思っていたんだけど、試合が始まったら「あれ?なに?この歯ごたえの無さは・・・」的な感じ。もちろんピンチはあったんだけど、いずれも単発気味で「そんなに怖さはない系」でしたな。

大宮は選手層的にも、財務的にも見下されるチームではないはずなんだけど、そこは降格という名の「アリ地獄」に飲み込まれそうなチーム。おそらくは、一度でもその渦に飲み込まれそうになっちゃうと、ジタバタすればするほど中心部へと落ちてしまい、なかなか抜け出せないのでしょう。パスも繋がらないし、これがしたい!!という戦術も見えてはきませんでしたが、何よりも驚いたのは「戦う気持ち」が丸っきり見えてこなかったことです。どう見ても、仙台の方が気持ちは入っていました、球際でも戦えていたし。

ユアスタからの帰り道、失意の底に落ち込む大宮サポの真横で、「三田のゴールは最高だったよな」と笑顔を爆発させる若いベガサポカップル。そのコントラストを見れば「明日は我が身だよ・・・」との想いを禁じ得ませんが、地獄へ落ちるチームの悲哀は間違いなく未来へのビタミン。この屈辱を知っているサポからすれば、無駄な経験など何一つないんだから、この体験を生かすも殺すも自分自身の心持一つのはずです。

仙台はと言えば、怪我人も中々帰ってこない状況だけど、だからこそ試合に出れてるメンバーもいるはずで、その意味ではモチベーションは高め、ホームだし。菅井も頑張ってくれましたな。監督曰く「菅井が非常に素晴らしい働きをしてくれました・・中略・・非常に素晴らしいゲームの締め方をしてくれたので、今日の勝点3は菅井の力によるところも非常に大きいのかなと思います」とのこと。素人的には「そこまでの・・・」という評価なんだけど、プロが見ると違うんでしょうな。

とりあえず、17年シーズンのメンバーで戦えるのは、あと2試合。楽しみますかな。

2017年11月14日火曜日

監督続投について


えーご無沙汰です。なんか今年って、試合間隔が妙に空くことが多いような気もしますが、きっと、毎年こんな感じなんでしょうな。仙台はと言えば、今年も何とか残留は確保。この現実と「トップ5という目標」の乖離を、鍋監督続投に絡めて雑感を少々。

まず、ベガルタンの基本的な姿勢は「ある程度の時間を与え、それで結果を出せなければ潔く退任してもらう・・・」これが一番、公平で公正だと思っています。そこで出た結果に対しては、一切の「言い訳」を許さず、時に非情な判断が必要となっても、それはそれで受け入れるしかない・・・というスタンスです。

そこで鍋監督の続投ですが、ん~しょうがないのかな・・・というのが本音。いつも出てくる「トップ5の目標は何処へ行ったんだ?」vs「若手の成長とチームの新陳代謝の促進が出来たじゃないか」をメインの議題に添えつつ、ベガルタン的な考えをそこにプラスしていくことにします。

まず、数年に亘って結果にコミットする姿勢がないのであれば「目標を設定する必要は無し」であることは明白です。プロである以上、結果に対して「怪我人が・・」とか「若手を・・・」とかのエクスキューズには、何の説得力もありません。この点、鍋監督の口からは、このようなワードを聞いたことはないので、その点においては評価しています。しかし、結果というか、目標を達成してない点を「どう評価するか?」が、今度は問題になってきますな。

こんなことを言うと「結果は出なかったものの若手が育ってきたし、カップ戦でもセミファイナルに行ったし、財政規模的にもマズマズなんじゃ・・・」みたいな意見が闊歩するんだけど、そのような意見は生死をかけて戦っているプロの世間では何の意味もなく、我々が求めているのは「結果と育成」のハイブリッド的なミッションを達成できる監督であり、どちらか一方が・・で満足する訳にはいかないのです。

かと言って、今のチームに「継続」以外のカードがあるかどうかは微妙。現在、スタメンで出ている選手で鍋監督が直接獲得してない選手は殆どおらず、レンタル選手も含めれば「オール鍋派」的な状態。当然、鍋監督は予算内で獲得できる選手の中で「自分がやろうとしているサッカーにマッチした選手」に声をかけているだろうし、選手だって「監督に請われ、試合に出れる、必要とされているのなら・・」という決断の下で仙台に来ているから、鍋監督が退団しちゃうと、それはそれで困った状況になっちゃいますな。

いずれにしても、どこかのタイミングで結論(交代&続投)は出さねばなりません。そしてチームは継続を選びました。「ほかに選択肢が無かったのでは?」という考えもあるようですが、「選択肢は少なかった」とは思うけど、無いとは思いません。純粋に「この道を継続し、進もう・・」という証左でしょうな。

この道が正しいか否か?なんて誰にも分かりませんが、正しくないと困るのがサポーターという生き物の性。ただし、このまま年月が経てば「仙台がj1に留まること」自体を目的とするチームになっちゃいます。これはこれで困るよね。あくまでも、現在の目標はタイトルを獲得するための一里塚なんだから、そこをクリアーできずに、あと数年経っちゃうと「良かったよな、今年も残留出来て・・・」的な、残留が目標のチームになる可能性は否定できず、そんな事には猛烈な違和感がアリアリ。

目標は5年でタイトル・・・だったはずです。そこが出来ないからって、ブレちゃダメ。仙台の目標は「あくまでもタイトル」であり、決して「若手の育成をしつつ残留」ではありません。えぇ、難しいミッションと言う事は、監督もサポも分かっていますし、分かっていて監督も続投することを望んだはず。そこには、一切のエクスキューズは許されないはず・・・。鍋監督の続投を知った時、ベガルタンはこんなことを考えていました。

2017年10月31日火曜日

ガンバ戦


引き分けだったけど、何気に勝てたような、でもそうじゃないようなぁ~的な試合でしたな。テレビゲームのように、単純に選手のスキルを数値化して勝敗を決するのであればガンバの有利は明らか。そして実際の対戦成績でもガンバが上。そんでもってガンバのホーム。これらの要素がかみ合えば、プレステでは3-1ぐらいでガンバ勝利のはずです。

スキルなどでは「やや不利・・」となれば、勝つために必要な「もう一つの要素」では絶対に上回れなければなりません。その要素こそメンタル、別な言い方をするのであれば「モチベーション」とでもなりましょうか。ガンバの現状は最悪に近い感じ。ホーム5連敗中で監督の退団も決まり、タイトルという目標もACLもダメダメ。もうね、こうなったら個人としてもモチベ以外には、なんら目的を見出せない状況でしょう。

対する仙台はどうか?ん~~、現実的に残留が最低のタスクではあるものの、それが目的とか目標となると「ちょっと違うような・・・」的な感じ。これを個々の選手で考えれば、試合に出ている石原・野津田・古林・増嶋などのレンタル組のイメージは簡単に推測。

つまり「来季も鍋監督の方が自分にとってはプラス」と考えるのが自然でしょうから、その意味ではモチベも良好。さらに言えば大岩・平岡や離脱中の中野などは、鍋監督が懇願してチョイスした選手たちですから同じ気持ちのはず。なので、トータルとして考えれば「モチベは仙台が上」と見るのが大人というものです。

これだけ故障者が多いのに仙台の時間が決して少なくなかった要因こそ、ベガルタン的には「選手たちのモチベ数値が仙台の方が高かったから・・・」と思っていますが、危機的状況でさえある現状のメンバーで「ガンバ相手にこんな試合ができるのか・・」は、ある意味驚き。ガンバのチーム状態が悪いとはいえ、そこは浦和戦でも引き分ける力を持っている「腐っても鯛」のチーム。順位としての結果は昨年と同じなんだけど、ひょっとしたら「強くなっているのか・・・」と、誤解したくなっちゃう試合展開でした。

一試合ごとに奧埜がボランチとしてのスキルを磨いている・・・これは間違いない現実。ここ数年、富田はチームのダイナモでしたが、ひょっとしたら来季は・・・も現実味。攻撃的なスキルは間違いなく奧埜の方があるから、問題になってくるのは守備的なスキルや、富田を外すことによって生じる全体のバランスとリスク管理。この辺が上手くいけば、来季のスタメンも狙えそうですな。

何気に仙台ペースだったと思うけど、そんな時でもセットプレーの一発で失点するのはお約束。ゾーンの逃れられない弱点とはいえ、選手の間、前に入られ、そこにドンピシャのクロスが来ると「はい、お手上げ・・」。その弱点を上回るリターンがあるからこそ、チームとしてゾーンディフェンスを継続してるんだろうけど、セットプレーでの失点を軽減する事こそ来季浮上のファクターでしょうな。

奧埜のゴールはゴラッソ。ベガルタン的には、その起点となった増嶋のパスが秀逸。タイミング、速さ、コース、全てが良かったからこそ、ボールがその後も繋がってゴールに結びついたと思っています。西村については結果でしょうな、大事なのは。試合を通して目立つプレーがないのはいいとして、そんな中でも結果を出し続けないと試合に出るチャンスが無くなるのはFWの宿命。野津田や石原やクリスなどが、来季どうなるか分からない状況の中で結果を出すしか、彼自身の飛躍などありえません。

結果は引き分けでしたが、現状ではあれが精一杯なのでしょう。「ガンバ相手によくやった・・・」という表現は個人的に好きじゃなく、今のガンバなら「勝っておきたかった・・・」が本音。相手が強いことは分かっていますし、相手だって怪我人が多いことは分かっているけど、勝ちたかった・・・そんな感じのベガルタンです。

2017年10月24日火曜日

清水戦


何気に見どころが少なかった試合でしたな。その要因の一つが、清水のディフェンシブな戦術にあったことは想像に難くありません。だからといって「なんだよドン引きしやがって!!」とか「こんなクソサッカーして面白いのか?」みたいに卑下するのはナンセンス。仙台だって残留争いの渦潮にもまれていれば、「最低でもアウエーで勝ち点1」を実践すべく、あのような試合に持ち込んでいたはずですから。

清水の攻撃は至ってシンプル。重心は後ろ目、ボールを奪うと前線の助っ人がスペースに流れ、そこにボールを配給して「あわよくば・・・」的な感じ。シンプルなだけに危険な場面も何度かあったけど、それも一、二度くらいでしょうか。あとはひたすら仙台ボール。全ては残留の為とはいえ、改めて「降格」の恐ろしさを知りました。降格は選手やチームを委縮させ、目指すべきサッカーを見失い、ライトなサポーターの関心を根こそぎ奪っていく・・・ホント、怖いですな。

怪我人が多発している中、現状の選手でイケイケのサッカーをするのは厳しめ。なので、トレーニングとしては「今週のトレーニングをご覧になった方は分かると思いますが、シチュエーションはまったくそのようにはなりませんでした。我々が少し自陣に押しこまれる状況で、そこでしっかりブロックを組んで粘り強くファーストディフェンダーを決めながら守り抜こう」と監督が語っていたように、どちらかと言えば「まずは守備から・・」の姿勢。

しかし、清水の狙いは鍋監督の考えとは違い「まずは無失点、あわよくば・・」的な感じ。そうですか、互いに「まずは守備・・」となった場合は、仙台でも、あんなにボールが持てるんですな。そんな試合でも、清水サポの姿勢は天晴れ。あの「思わず体が反応してしまうリズミカルなリズム」は健在。あのリズムで、あのエクササイズを90分間続けるとなると、相当な体力は必要。良かったよ、ベガサポで・・・。

試合内容を振り返れば「ハマっちゃったかな、清水のやり方に・・・」ということでしょうか。確かに、それなりにシュートは打ちましたが、それ程の決定機は超少な目。見どころが無かったとは言いませんが、じゃああったか?と問われれば「ん~~」の一字。結局、0-0の引き分けは清水の狙いどおりなんでしょう。だって、仙台サイドの狙いが0-0とは思えませんから。清水サイドとしては、最低限の目的は達成。そう考えれば、清水の思うつぼだったのかもしれませんな。

仙台だって降格の可能性がある以上、あまり上から目線で物を言うのは良くなく、こっちはこっちで「目の前の試合を・・」という感じで戦う姿勢は肝要。しかし、天皇杯もないし、カップ戦もないし、その中で「来季に向けて」というチャレンジも必要だけど、怪我人が多くてどうにもならん状況で「何に対してチャレンジしていいのか・・・」の心情は理解できます。

仙台としては「残留が残り4試合のミッションだ」ではないはず。それはチームとしても選手としても同じはず。若手なら「怪我人が多い今がチャンス」となるんだけど、現在の試合ではレンタル選手の起用が前提なので、そうすると「育成を含めたチーム作り」というよりも、「ここから一つでも上の順位を目指していく・・」のが鍋監督というか、チームの方針のようです。

一つでも上を目指す・・・という状況では「未知数の若手を試す」のは無理筋。現状の試合に出ている選手で、残り試合も戦うことは確実です。レンタル選手が来年もいてくれるのであれば、それはそれでアリだと思うけど、どうなるんですかなぁ~。そんなことを考えながら、クリスの最後のシュートを見て、帰路に立ったベガルタンでした。

2017年10月17日火曜日

ベガルタン、川崎戦で阪神タイガース バース、掛布、岡田 伝説のバックスクリーン3連発を思い出す

えー、衝撃的な敗戦でしたな。浦和との0-7での敗戦とは、また一味も二味も違う屈辱感を、どのように消化すればよいのでしょうか?昨日まで、ベガルタンは一切のテレビやネット環境をシャットアウト。テレビでは不意にベガルタのニュースを流すのを恐れ、ネットも同様。現代社会において、ネットやメディアを完全にシャットアウトするのは意外に大変。「もう無理だな・・・」と観念し、ようやく試合の事を書き込む気になったところです。

ベガルタを応援し始めて15年。数えきれないくらいの敗戦を見てきました。無念、残念といった軽いものから、屈辱、慚愧といった重いものまで、それはもー、マジで数えきれません。まあね、もっともショッキングで、何とも言えない敗戦は磐田での敗戦だと思うんだけど、その感情的な視点とは対照的な位置づけの屈辱なんだろうね。数的に有利、しかも2-0とリードで残り15分からの大どんでん返し、それも5分間というカゴメ野菜ジュースもビックリするくらいの超濃縮バージョン。試合後監督が「本当にサッカーは分からない・・」と言っていましたが、その言葉、そのままお返ししたいよ。

確かに、リードしていて終盤ともなれば「あとは試合をどう終わらせよう・・」みたいなメンタル状態になって、意識・無意識関係なく「重心は多少後ろ目」になってしまうことはしょうがありません。そんなメンタルが、あのようなシュート3連発を誘発したのでしょうか?阪神ファンでもあるカミさん曰く「これは、バース・掛布・岡田の3連発と同じくらいの衝撃だわ・・」と語っていました。


当時巨人ファンだったベガルタン。この3連発にはオシッコ・ジャーでした
 
それにしても、あのシュート3連発は敵ながら天晴れ。普通、あのくらいの距離から3連発はないから。あったら大変だから、敵として。何度も言うけど、確かに重心が後ろ目だったからミドルレンジからシュートは打たれるんだろうけど、あんなきわどいコースに3連チャンは無いって・・・。12本くらいだったらね、そりゃあ、あってもいいよ、数年に一回くらいわ。なのに、5分で3回だから、これは仙台を責めるのではなく、川崎を褒めるしかないような気も。

これがあの試合から3日たち、少しは冷静になったベガルタンの今の心境。チームの不甲斐なさを叱咤する心情は分かりますが、相手を褒め称える「懐の広さ」も肝要。あの試合がユアスタなら、絶対に3連発は無かったと断言できます。あの3連発を後押ししたのは、間違いなく川崎サポ。そう考えることで、多少はメンタルが癒されております。もうね、当分行かないよ、川崎には。

2017年10月10日火曜日

川崎戦


それにしても、評価が難しい試合でしたな。負けてしまったという現実を前にしては、プロである以上「厳しい叱責だってアリアリ」は当然。しかし、いくら仙台での試合は勝ったとはいえ「地力は当然、川崎の方が圧倒的に上」という評価も当然。その中での試合に対する評価は、結局のところ「個人、個人のチームに対するビジョン」によって違ってくるはずです。

「怪我人が多い中で、よく頑張った・・・」と、思うサポたちの心情は何気に分かります。えぇ、きっとチームの事を「自分の孫や子供」と同じような目線で温かく見守っているんでしょうな。しかし、ベガタンの評価は違います。

カップ戦のセミファイナルまで行き、1stではアウエーゴールを許したものの勝利。この状況下で「何を真っ先に求めるか?」となれば、「頑張ったよ・・」とか、「確実に自力はついてきている・・・」といった、と言った「不確実性な未来と希望」ではなく、ファイナル進出の「片道切符」のみ。選手やサポの頑張りには敬意を表しつつも、「今度はいつ、チャンスが訪れるのか?」を考えた場合、「この試合に関しては結果が全て・・・」なので、屈辱感や残念感が心を支配しています。

もっとも、このような屈辱や無念感が「将来の飛躍」の為の土台になることだけは分かっているので、「全くの無意味だ」と言うつもりはありません。「中野は頑張った」「気持ちは見れた」等々、チームを鼓舞するコメントには事欠きませんが、大事なのは「川崎ならば、また直ぐにチャンスが来るんだろうけど、仙台では何時来るの?」といった冷静な状況判断です。正直「いつ来るか分からない・・・」と思っているので、「だからこそ結果が・・・」であります。

別にね「頑張ってない・・」なんて思ってないんだけど、このような試合は「結果が全て・・」と思っているから、負けてしまったチームを「頑張った・・」とは、どうしても言えないんだよね。何度も言うけど、この試合だけは相手がどうのこうの・・・ではなく、勝たねばならない試合だったと思っています。

それにしても、悔しい敗戦でした。この想いが共有できる期間内に、再びタイトルへチャレンジしてほしい・・・。帰りの新幹線で、こんなことを考えていました。

2017年10月3日火曜日

浦和戦


えーと、負けたんだけど「0-7」という衝撃を経験した側からすれば、「まっ、実力なんだろうね・・・」という感じ。日程での有利差を「どの程度試合に反映させられるか?」が、仙台から見れば頼りの綱だったんだけど、ん~~悔しいけど浦和の方が一枚も二枚も上手のようですな。

なんて言うの、向こうの方がギアを一段階⇒二段階と上げる時に、連携がスムーズ&正確&スピーディーなんだよね。悔しいけど、なめらか。対する仙台は、ノッキング&スローリー。結果は順当なんでしょうな。

それにしても、興梠は・・・よっぽどユアスタが好きなんでしょう。イメージとしては「いつも23点喰らってる」という感じ。ボールが収まるし、スペースに入り込むのも、そしてDFとの駆け引きでも「こいつ、やるな・・」の印象。

仙台で言えば石原なんだけど、この日は不在。野沢が石原や興梠などとは、タイプが違うところはみんな知っているところで、しょうがないからか前半はなかなか収まらない展開。だからと言って野沢がダメダメではなく、結局のところ「全ては相手が一枚上だから・・」と考えています。

一点目は興梠前に陣取るDFのギリギリ上をボールが通過した時点で勝負あり、二点目は仙台サイドか見れば「おい、それはファールじゃあ・・」というプレーが起点。しかし、そこからの一連プレーの切れ味はみごと。相手を褒めることは好きじゃないんだけど、こう、なんて言うか、スパッ!という切れ味。

個人的には誰それが悪い、審判が最悪、というフレーズは好きじゃなく、結局のところ「仙台の方が弱いだけ・・」というスタンスのベガルタン。三田のゴールもクリスのゴールも最高でしたが、相手にもナイスゴールがあるのは当然。今回の場合で言えば、浦和の最高の方が仙台を上回っただけ。しかし、絶対に後半足が止まってくるであろう浦和に対し、2失点したことだけは断腸の思いですな。

負けはしたものの、この日のユアスタは最高の雰囲気。やっぱ、ユアスタには満員が似合いますな。電車で帰宅した後輩曰く「仙台駅周辺の牛タン屋は、真っ赤っかでしたよ・・・」ということですが、まあいいでしょう、勝った時に気持ち良く帰るのは我々だって同じですから。ただ、我々が浦和へ行ったときに「これが食いたい!!」という選択肢が少ないのは残念ですが。

浦和戦の感傷に浸る暇などなく、あっという間に明日は川崎戦。川崎の強さは認めつつも、ホームなので「勝てないまでも、何とか無失点で・・・」が実感。正直、ドン引きしても「23点はやられそう・・」との思いはあるが、こういった試合で大事なのはメンタル。

何度も書き込んだけど、神様マイケル・ジョーダンでさえ、激戦の末にピストンズを破った時のインタビューで勝因を聞かれたとき、「勝因はスキルでもタクティクス(戦術)でもない、勝ちたいという全員の気持ち(選手・スタッフ・ファン)で相手を上回ったからだ。気持ち、気持ちで敵を上回ったから勝てた」と語っています。明日は、気持ちで上回れる試合を期待しているベガルタンです。

 

明日はフロンターレ戦、ビート・川崎!!

2017年9月26日火曜日

セレッソ戦


勝ちましたな。4-1というスコアーだと「完勝だぜ」といった印象を持つ場合が少なくないんだけど、この試合に関しては楽観できる要素は少なめ。実際、ポゼッション率は互角だし、放ったシュート数はダブルスコアーで少ないともなれば「よくもまー、少ないチャンスをものにしたよ・・」という気がビンビン物語。

東京戦では良いところが少ない感じで敗戦。この日のセレッソ戦では、良いところが少ないながらもリードして折り返し。なので、安心感などは微塵もありませんでしたな。最近、仙台の守備は「引くとこはベタ引きするけど、通常では超ハイラインの高めイケイケ」的な感じだから、ちょっとでも油断やズレが生じると「あれあれ・・??」といった感じで裏を取られてピンチになります。

この日も、そんな感じでのピンチが度々。素人的には「勝ってるんだから、無理しなくても・・」という気もしますが、ラインの高低を、その状況を見ながらフレキシブルに出来、なおかつ、それが熟成して結果を得られるようになった時、ベガルタのステージがワンランク上がるはずです。
 
連携・ラインコントロール・メンタルコントロール・戦術的な駆け引き・・・その全てで現状の仙台は修行中。できる時間帯は決して多くなく、一本のパスから簡単にラインの裏を取られることもシバシバ。この辺のピンチが減っただけでも違うと思うんだけど、そう簡単ではないのでしょうな。

椎橋のゴールは完璧。あの状況、ゴール前に詰めている味方は皆無なので、やるべきことは一つ「シュートで終える」ということだけ。もしも、椎橋がGKの位置を冷静に判断したうえで、あのようなゴールを決めたとするのなら、ベガルタンは彼の評価を過少にしていた可能性があります。
 
ただし、柿谷や杉本などとのマンマークなどでは後手を踏むこともシバシバ。杉本との一対一ではフィジカルの違いで倒されちゃうし、まだまだ鍛え直す素地は山盛り。まだまだ修行は必要。このベガルタンの評価、間違っていてほしいものです。

野沢のシュートはゴラッソ。それよりも嬉しかったのは、ゴール後、チームメイト全員から祝福を受けていたこと。あの場面だけを見ても、チームの雰囲気が決して悪くないことだけは何気に分かります。この雰囲気、カップ戦には間違いなくプラス。降格という恐れが何気に薄れていく昨今、リーグ戦での目標がボヤけそうになる中で、カップ戦という夢が残っているのは幸い。間違いでもいいから、川崎に勝ってほしいものです。

結果的に、ホームでのセレッソ戦でやられたことを「そっくり、そのままお返しします・・・」的な試合内容。これでもうチョット、ボール支配率が高ければ(実際は51:49)なお良し。ああいった感じで、ショーとカウンターがバンバン決まったのは「アウエーでリードしていたから・・・」とも言え、こんなことは頻繁にあることではありません(だって、ほとんどの試合で前半は無得点ですから)。だからこそ、「可能な時は、裏を取られるリスクがあってもハイラインで・・・」にトライしているのでしょうな。

ハイラインは諸刃の剣。良いときはボールを支配しながら、相手の攻撃をシャットアウト!!攻撃の螺旋階段を調子良く登れるんだけど、悪くなったらローリングストーン、ロングボール一発で簡単に裏を取られてピンチの連続。この日のセレッソ戦も、こういったピンチは再三再四。簡単にピンチになるのは「熟成がイマイチ」の証左なんだけど、この戦い方が熟成したら、仙台はどんなチームになるのか・・・。そんなことを考えながら、勝利の余韻に浸っていたベガルタンでした。

2017年9月19日火曜日

東京戦


えー、負けちゃったけど清水・札幌・甲府が負けて、広島は勝ったものの大宮が引き分けたのでメンタルは凹んでいないベガルタンです。新潟も負けちゃったけど、仙台の順位で新潟を気にする必要はありませんから、って言うか、巷も新潟サポも「降格は確定」というランプがピカピカしてるのが現実でしょうな。

内容はと言えば、最近の仙台のそれ。前半は手堅く系で戦い、後半はボチボチ行きますか系。中々チャンスは来ないけど、これといったピンチの回数も少なめ。開幕直後の「ガンガン攻めますよ」的な試合内容が「コッテリ系の節系濃厚つけ麺」だとすれば、この日の試合は「しっかり・あっさり守りますよ」的な「シンプル中華そば」ですかな。えぇ、失点シーンもメッチャあっさりでしたから。

り立てて悪い試合内容ではありませんが、「これが仙台の目指す道」というワードを試合で見れる回数は多くなく、唯一、素人が感じられる点とするのなら「若手が試合に絡み、活躍するようになってきた・・」ぐらいでしょうか。椎橋、西村らの活躍は仙台の未来ですし、野津田と中野や古林などはレンタルとはいえチームになくてはならない絶妙なスパイスを与えてくれてます。

仮に、彼らの台頭がないとすれば、試合に出ているメンバーはリャン・菅井・野沢・蜂須賀・藤村たちなのでしょうが、ん~~どっちが良いのかは見解が分かれるところです。ただ、どちらに未来を託せるかは簡単にマジョリティーを構成できそう。リャンや菅井や野沢などが悪いのではなく、今後のチームを考えた場合、メンバー構成はどうしても現状のようになっちゃうのでしょうな。

試合直前に東京の監督が変わったのは、仙台にとってプラスもありマイナスもあり・・・といったところ。ただし、「どうせ変わるんだったら、仙台戦の後からにしてよ・・・」が実感。何気に悪いよね、仙台における「対戦の相手監督変更直後の勝率」って。まあね、正直「今年は、じゃなかった、今年も残留出来そうだからいいや・・」が本音だから、アウエーの東京戦で負けたぐらいでは全然問題ありません。ただ、Jタイムとヤベッチが見れないのは残念ですがね。

野津田が入ることによって西村の出番は減り気味となり、中野が入ることによって匠は出番を求めて徳島へ行き、藤村はベンチ外へ。そして古林が入ることによって、菅井はもちろんのこと蜂須賀の出番は減りました。椎橋は何とか頑張っているものの、調子が落ちてくれば増島が出てくるだろうし、石原に至っては「もう、代えが効かない選手・・」となりつつあります。
 
こうしてみると、現状の仙台は「レンタル選手がチームを活性している・・」とはいえます。問題は「この活性が来年も継続できるかどうかはわからない・・」と言う事ぐらいですが、来年の事は来年心配することにした方がいいので、深く考えずに目の前の試合を楽しむのがベストですな。

現実的に、ここから「トップ5」を目指すのは無理筋。なので、誰が考えても残りのリーグ戦は「残留を早めに確定させて、来年を見据えた戦いをする・・・」しかありません。夢はカップ戦のみに限定し、リーグ戦は現実を踏まえた戦いに徹する・・・。残留が決まるまではコツコツ君で、決まったら決まったでガンガン君に変身・・、これでいいんでしょうな。

東京戦は凡戦でしたが「前半は0で・・」という感覚は嫌いじゃありません、好きでもないけど。全ては残留を確定させるための「勝ち点1をコツコツ君」です。不満でもいいい、辛くてもいい、決まるまではコツコツ君を受け入れるベガルタンです。

2017年9月13日水曜日

超久々ベガータ教の懺悔室


ベガータ教の懺悔室 

恐れることはありません、私は常に貴方と共にいます

鳥栖戦の前日、久々に仲間と居酒屋・・・じゃなかった懺悔室。いつ以来か忘れたが45年ぶりかと。ちなみに、ベガータ教の懺悔室とは楽天ブログ時代には人気のあったシリーズで、大まかに内容を言うと「ベガサポの悩みを皆で聞き、そんでもって皆で笑い飛ばそう・・・」だったような、ちょっと違ったような・・・久々だからベガルタンも忘れちゃったよ。

ベガルタン司教 それでは悩める仔羊よ、汝の心を開き、神の教えを請いなさい・・・

主よ、私はサポ歴4年のOLです。2年前に結婚し、心優しき夫と可愛い子供に囲まれて幸せに暮らしております。幸か不幸か、私が信者となった3年間は「何とか残留・・」を達成し、それ以上を求めるのは贅沢とさえ考えていました。しかしです、チームとしての公的な目標を、立て続けに達成できない現状に悩み、迷い、失望さえするようになりました。これ以上をチームに求めのは贅沢なのでしょうか?罪なのでしょうか?どうかお教えください。

ベガルタン司教 主はこうおっしゃいました・・・

わたしは疲れた魂を潤し、衰えた魂に力を満たす。(旧約聖書『エレミヤ書』3125節から)

 現代人は便利で、豊かで、安全で、不自由のない生活をしています。それにも関わらず、悩み、迷い、思い煩い、失望している人が多いのはどうしたことでしょうか。毎年の成績にサポの魂は傷つき、毎年の残留争いに疲れ切り、トップ5という目標に躓き、応援する気力さえ失いつつあります。

イエス様は「人の命は財産によってどうすることもできない」(ルカ12:15)と言われました。物質的な豊かさ(チームの成績)を追い求めるだけでは本当に豊かな人間になることはできないのです。神の前に豊かになることを追い求めるべきなのです。では、どうすればいいのか?その答えは、ユアスタの中にしかないのです・・・違いますか?

主よ、自分は信者歴10年のサラリーマンです。

物質的な豊かさ(チームの成績)よりも、信者としての豊かさを追い求めるべきという神の教えを否定するつもりはありません。しかしです、やれトップ10とか、トップ5みたいな口だけ番長的な公約はたくさんなんです。結果、結果が欲しいんです。プロである以上、結果を求めないなんてありえません。私は間違っているのでしょうか?

ベガルタン司教 主はこう仰いました。

風向きを気にすれば種は蒔けない。雲行きを気にすれば刈り入れはできない。(旧約聖書『コヘレトの言葉』114節から)

 「今日は風が強いから」「雲行きが怪しいから」と手をこまねいていても人生は思い通りに流れません。そんなことでは種蒔きもできず、刈り入れもできず、結局何もしないで終わってしまうと、神様は警告しているのです。

手をこまねいて好い日が来るのを待つのではなく、どんな日にも種を蒔き、どんな日にも刈り入れをして、今日という日を好い日にしましょう。「金がないから」「選手層が・・」「監督が・・」「若手が・・」現状に不満を言うのではなく、今のチームの中に未来を見つける努力を惜しまないことです。神様と共に働けば、どんな日もすばらしいチャンスに満ちています。すべてを善に変えてくださる神様の祝福の力を信じましょう。

主よ、私は今年から信者となった専業主婦です。私は、ネットなどで仙台の事をバカにした会話などを見かけると、ムキになって反論してしまいます。まだまだ修行が足りないと思いつつも、我慢ができず、ついつい反論をしてしまいます。こんな私に、尊いお言葉をおかけください・・・

ベガルタン司教 主はこう仰いました・・

高慢には軽蔑が伴い、謙遜には知恵が伴う。(旧約聖書『箴言』 112節から)

 傲慢とは神の御業に逆らうことであり、謙遜とは神の御業をありのままに受け入れることです。たとえば自分の思い通りにならない時、チームが中々勝てないときに腹を立てるのは傲慢なことです。そういう時にも神の御業を認めて、他人や出来事を受け入れることができる人こそ謙遜な人です。

また、自分をつまらない人間だと卑下することや、「仙台は金がないから・・」みたいな言葉は謙遜ではなく傲慢です。自分が他人と比べて欠けの多い小さき者であっても、ありのままの自分を神様の御業と思って、思い上がるのでもなく卑下するのでもなく、自分という存在を、そしてチームという存在を大切にできる人こそ謙遜な人なのです。そのような人にこそ人生の真の知恵が伴う・・・。そのよう信者が多いチームこそ、必ずや神はお助けになるはずです。

2017年9月12日火曜日

鳥栖戦


えー、ご無沙汰であります。9月に入ってベガルタンの仕事も多忙を極め、おそらくは中間期決算が確定するまでシンドイ日々が続くはずです。鳥栖戦は首都圏から転勤してきた後輩と観戦。何でも東京サポらしく、「なのに何で鳥栖戦なんだよ?」と問うと、「権田の事が気になって・・」と速攻で返答。このことは、シルビが横浜fcでプレーした時、我慢できなくなって見に行ってしまった心境と同じなんでしょうな。

そんなこんなで、この日はアウエーゴール裏で観戦。確かに、権田ウォッチャーとすればグッドルッキングな場所なんだろうけど、「お前、ここは前半だけじゃないか、グットルッキングは?」と問うと、「次週、仙台は敵なんで、後半からは敵情視察がメーン、一粒で二度おいしい場所です」と自画自賛。しかしながら、ここのチケット代を俺が出してることは忘れているところが悲しいベガルタンです。

ベガルタンは当初、アウエーゴール裏を嫌いました。その理由は明白で「どうせ前半は無得点なんだから、こっちのゴール裏で見たってしょうがねーよ」という気持ちだったから。仙台の前半得点率がどうなのかは調べてないんだけど、実感としては「ほとんど取れてない・・・つーか、いつ取ったっけ??」というレベル。そんな状況でアウエーゴール裏だよ?「こっちが金を出すのに、見たくない場所で見なきゃならない・・・なんの罰ゲームだよ・・」と思うのは極めて自然です。

ここまでしても後輩と観戦したのは「たった一人でもいいから、観客数アップの手助けに・・」の思いから。最近の観客数は、15000人オーバーだと満員に近い感覚。14000人で、まずまず。13000人だと、しょーがないか・・的な感想。それがこの日は12000人台とか。過去のフィーバーを知っている身からすれば、おごれる平家も・・・的な感想なんだけど、もう一度でいいからチケットが取れないくらいの状況になって欲しいものです。まっ、なったらなったで「チケットが全然取れねーじゃないか!!」って怒るんだろうけど。

そうはいっても、このバッドチョイスがグッドチョイスになるから不思議。先制ゴールは古林のクロスから。近くで見ていた実感としては「そこからクロスを上げれるのか?」と、ふんぞり返っ見ていたんだけど、なんだかんだと見事なクロスがゴール前へ。そこからdfとの駆け引きに勝った石原のゴール!!ベガルタンは、ふんぞり返っていたことを反省しつつもスタンディングでワッショイ!ワッショイ!石原最高を連呼。

しかし、後輩はゴール後全く動かない権田を凝視。どうやら、石原と接触があったようですな。流れの中からなので、こればっかりはどうしようもない・・のでしょうが、GKって大変なポジションなんですな。

それにしても、石原といい、野津田や中野といい、小林や三田といい、これらの選手はそれまでのチームではくすぶっていた選手たち。それらの選手が仙台で輝くのを見れるのは痛快ですが、それとともに「これらの選手が試合出れない他チームの選手層って、それはそれで羨ましい限り・・」な感じで嫉妬。浦和で試合に中々出れなかった石原、川崎や東京で中々活躍できなかった中野や三田・・・。これらのチームを目指し、いずれは追い越そうとするのであれば、仙台も現在以上に自チームの選手を積極的にレンタルし、チーム力を底上げせねばなりませんな。

「レンタルを出せば、その選手のスキルを上げつつ、チームに残った選手たちが試合に出る機会も増え、結果としてチーム力が向上する可能性がアップするんだけどなぁ~」とふんぞり返って試合を見ていたら、今度は野津田のゴールがさく裂!!何だか知らないけど、ゴール前で野津田が1対1の局面。それを冷静に押し込んでホーム初ゴール!!えぇ、見ました、目の前で見ました。この日二度目のワッショイ!ワッショイ!そして心の中では「アウエーゴール裏最高ぉ!!」を連呼。ナイスだ、後輩よ。

三点目の起点は野津田のディフェンスから。結果としては三田のゴールだけど、野津田の走力や守備力に関しては意外でした。「広島ではパッとしなく、レンタル先の清水ではイマイチどころか、イマニ、イマサンぐらい・・・」の評価。なので、どうせシュート力だけが魅力のヤングマンなんだろうな・・・ぐらいの感覚だったのよ。じゃないと、清水がレンタルを合意のうえでも解除しないでしょ?しかし、予想外に走るし、守るし・・・ん~~まあね、一試合だけでは何とも言えないから、野津田に関してはベガルタンが健康診断で受けた「要観察、メタボリック症候群」と同じで、もうしばらく様子を見ましょうかな。

とにかく、野津田が加わることで間違いなくチームに科学変化はあった感じ。この作用がプラスになることを願って止みませんが、作用にはホラ、反作用もあるから油断は禁物。とりあえず、次の試合が楽しみになったベガルタンです。

2017年8月29日火曜日

札幌戦


えーと、残念な結果でしたな。ただし、札幌相手に勝てなかったことが残念ではなく、試合内容自体が残念だったということです。勝ち負けは勝負の常、実力がイマイチの仙台にとって、相手が何処であれアウエー戦の苦戦は想定内。「風の影響が・・・」という監督のコメントも、結果的にはエクスキューズ。そんなコメントが認められるとなんて、プロの世界ではあり得えませんからな。

この時期になってしまえば、多くのチームが現状からのタスクは明白。札幌は残留、仙台も同じですが「出来れば順位はチョットでも上位系で・・」という()書が付く感じでしょうか。正直「今年の降格は無いよな、いくらなんでも・・」と思ってはいますが、残留レースは小説よりも奇なり。まさか!!が毎年あるのは知っているつもりなので、仙台だって油断などをしている暇などありませんな。

試合内容については、最近の仙台・・・という感じ。攻撃的なゲームプランから⇒「まず守備を・・」にマイナーチェンジしてからというもの、見ていても「グダグダ感」が20%増量。攻撃へのスイッチが入った瞬間、fwと守備的なメンバーらのバランスがイマイチで、流れるようなパス回しからのゴールなんて「いつ以来だろうか・・・」が本音。現実を踏まえれば「しょうがない・・・」とは思うものの、今年は未来のための踏台でも・・・という覚悟があっただけに残念無念です。

たとえ守備重視の仙台となっても、先制されるのはお約束。この約束は強烈です。殆どの試合で、追いかけるために体力を使う展開は、やってる選手も見てるサポも大変。この辺の中途半端さは、今年の仙台を象徴。先制されたことによって、守備陣や特定の選手に対してバッシングもあるようですが、あの先制ゴールを決め切れる札幌の選手は天晴れ。仙台にもナイスゴールがあるように、札幌にもあると考えるのが自然。あのゴールは、札幌からすればナイスゴールだったはずです。

チームの重心が「攻撃⇒守備」へと変わっていくなか、試合内容や結果も大きく変異。大量失点が無くなるのと引き換えに、ワクワクする連携によるゴールも減少。そして、スリリングな展開が少なくなるのと引き換えに、ジリジリとした我慢する時間が長くなる。全ては前半で勝ち点を積み重ねられなかったのが原因とは言え、現実を前にしては「やむをえない・・」と考えるのがマジョリティー。降格を前にしては、理想や希望なんて蜃気楼のようなものなんでしょうな。

そこでのカップ戦、対鹿島。どんな感じの試合になるのか、楽しみでもあり、不安でもあるベガルタンです。

明日はアントラーズ戦、ビート・鹿島!!

2017年8月23日水曜日

福島県 中学1年生 栗原雄吾の夏休み日記



みなさん、ご無沙汰してます。僕は栗原雄吾、ベガつぼには3回目の投稿。今年もよろしくお願いします。僕はベガルタン叔父さんの甥っ子、福島の桑折に僕は住んでいて、お母さんはベガルタン叔父さんの妹になります。今日は、夏休みの宿題でもある作文を皆さんに読んでいただき、感想を教えてくれれば嬉しいです。

毎年恒例で、お盆休みには家族で仙台のお婆ちゃん家へ。今年から部活もあるので僕は行けないかも・・・と思っていたんだけど、奇跡的に部活も連休、めでたく揃って仙台へ行くことができました。

お婆ちゃん家に着くと、玄関先までお婆ちゃんがお出迎え。そして「おおー雄吾、大きくなったねぇ~」と言いながら、「これ、お小遣い。何でもいいから好きなのを買うんだよ・・」と5千円を母に見つからないように手渡し。福島のお爺ちゃん、仙台のお婆ちゃんは、僕にとって「地上に降りた最後の天使」です。

そんな余韻に浸っていると、台所の奥から、トウモロコシを食べながらベガルタン叔父ちゃんの登場。そして「おおーデカくだけでなりやがって、相変わらず間抜け顔だな・・・どうせ又、お婆ちゃんに小遣いでもセビっているんだろう・・」とビックショット。福島のお爺ちゃん、殺意って、こういう時に芽生えるんだね。

そんな嫌味を堪え、今年はお婆ちゃんの体調が悪く手料理が作れないとのことで、みんな揃って牛タン屋へ。仙台に来たら、やっぱ牛タン、桑折では中々食べられないからね。ベガルタン叔父ちゃんが代表して牛タンを注文、おつまみ、ビールも頼んだまではいんだけど、僕知ってるよ、ベガルタン叔父ちゃんは自分の分だけ「極芯タン」という最上級グレードの定食にしたことを。福島のお爺ちゃん、仙台では生存競争が激烈です。

食事が届くまで、僕はひっそりとドラクエ11をプレー。やっぱ、とりあえずはラスボス倒しておかないと、仲間との会話についていけないからね。そんな3DSを覗くやいなや、ベガルタン叔父ちゃんは「なんだよ、すれ違い通信で、ヨッチ族を見つけてないのか?」とカウンター。ここでヨッチ族のすれ違い通信について説明すると・・・

ドラクエ11のすれ違いで手に入るものは、ヨッチ族というキャラです。強いヨッチ族や、珍しいヨッチ族を手に入れるのが目的となります。ゲーム本体でも、ヨッチ族を見つけることができますが、すれ違い通信で手に入れるヨッチ族の方が能力が高いんだ。そんなキャラが仲間にいれば、当然ゲームも楽勝となる訳。

「今は夏休みだし、桑折の田舎じゃ、そんなにすれ違わないんだからしょうがないよ・・」と返答すると、「欲しいか?強いキャラが欲しいか?」みたいな感じでグリグリ迫ってきた。「欲しいに決まってるよ」と言うと、「ユアスタでの試合前、都会のガキどもが集まって、かき氷を食いながら、すれ違い通信をしつつ、ドラクレのレベルを上げているぞ」とオーバーヘッドキック。福島のお爺ちゃん、仙台の嫌な奴は、僕の琴線を鷲掴みにしてきます。

確かに、話が半分でも1万とか2万とかが集まる場所に行けば、すれ違い通信で強いキャラをゲットできる可能性はあります。ベガルタン叔父ちゃん曰く「ユアスタ前の幹線道路や泉の駅に行けば、ヨッチ族の強キャラなんて入れ食いだ」とのこと。正直、今年はベガルタの試合に行きたくはなかったんだけど、しょうがないよね。福島のお爺ちゃん、中1の子供の弱みに付け込む卑怯な大人が仙台にはいます。とても、とても、卑怯な大人が・・・。

この日は広島戦。おじちゃん曰く「広島は強敵だが、仙台が残留する為には絶対に負けられない戦いだ・・」とのこと。ぶっちゃけ、僕には関係ないんだけどね。仙台駅、泉駅周辺に行くんだから当然のように電車で行くと思ったら、「雨っぽいから車で行くぞ」とショーとカウンター。それではすれ違い通信が・・・と愚痴ったら、「そんなのユアスタへ行けばウハウハだから心配するな」と一喝。

ユアスタへ行ったら・・・あれ?叔父ちゃん、いつもの席じゃないの?と問うと、「今日はな、お前のために特別にSSS席という超ハイグレードな座席を用意しといたからな。カミさんには別の席で見てもらうよ」の返答。如何にも、恩着せがましい返答だったけど、確かにこの席はオーシャンビューならぬピッチビュー。すんごい見やすいんだ。だけどね、叔父ちゃん、僕の半径20mでは誰一人として3DSでドラクエしている人が居ないんだけど・・・。

福島のお爺ちゃん、都会は恐ろしいところです。平気で子供をだまします。平気で子供にうそをつき、恩着せがましく接し、頭を撫でるふりをしながら、平気で語どもの気持ちを踏みにじるのです。

試合は仙台の勝ち。おじちゃんは笑顔だけど、僕はイマイチ。ふくれっ面でいると、何やら電話で友人を呼んでいる模様。「何してるの、さっさと帰ろうよ・・」とゴネると、呼ばれた友人たちの子供の手には3DSが!!早速、スリープ状態にして、すれ違い通信。その時に、はぐれメタルを捕まえ方や、カジノの稼ぎ方の情報をレクチャーしてもらって、ご満悦。福島のお爺ちゃん、仙台のクズも、たまには良いことします。

僕は福島県の中1の栗原雄吾、ベガルタン叔父ちゃんの甥っ子です。

2017年8月22日火曜日

新潟戦


お久しぶりです。珍しくチョット長めの盆休みを堪能しておりました。新潟戦には行かなかったのですが、現地に参戦している後輩たちからは湯水のようなメール攻撃。特に前半なんか・・・

「めちゃくちゃ押し込まれています・・」
「ああああーーピンチぃぃーー」
「新潟相手にゴール前にへばりついております」
「コーナー去って、またコーナー」
「新潟に参戦しなかったリーダーは勝ち組です」
「嗚呼ー、痛恨の失点!!」
「前半終了、シュート、打ってないような気も・・・」

とまあ、こんな感じの電文が「これでもか、これでもか!!」と。あまりにもウザいので「お前ら、連絡はいいから応援がんばれ!!」と逆切れ。試合後のスタッツで確認すると、前半のシュート数は「0本」とか。押される時間は長く、ピンチの数も一度や二度ではない・・・そんでもって先制され、良いとこなく前半が終われば「嗚呼ー、新潟なんかに来なきゃよかった・・」と思うのは自然。この状況で、あんなフィナーレを予測は出来ませんからな。

最近、ゲームをするうえで仙台の重心は「やや守備的」。もっとも、ただ単に守るべきことが目的ではなく、その攻めを組織的な守備によって逆に利用する事が主眼。本来であれば、もうチョット前、前、で勝負したいところなんだけど、連携やタイミングなどで僅かにズレが生じば、j1屈指の失点率を牽引。目指すべき場所も内容も富士山の頂上のようにハッキリしている仙台ですが、現在は道路が渋滞して川口湖周辺で停滞。今季中に、せめて五合目には行きたいところです。

後半は仙台のペース。といっても、ピンチが無かった訳ではなく、最後の最後で体を投げ出して死守する場面も。同点ゴールは途中出場のクリスのクロスから。ゴール前に詰めていたのは石原一人も、キーパーが弾いたボールはラッキーにも石原の足元へ。これが偶然か必然かは大した問題ではなく、やはり大事なのは「そこへ顔を出す嗅覚」なのでしょうな。

野津田が機能していたかどうかを一試合だけで判断するのは困難、ただし、この加入で間違いなく選手間の競争は激しくなりました。事実として、野津田や古林の活躍により、蜂はベンチで、匠や藤村や茂木らはベンチにすら入れなくなる可能性も出てきました。もちろん、ユース出身者などに頑張って欲しいのは当然ですが、我々が欲しているのは生存競争に打ち勝って活躍してくれるユース出身者であって、最初からポジションを与えられている選手ではありません。頑張って、生き残って欲しいものです。

三田のゴールは攻撃する姿勢が生んだもの。シュート自体は相手に当たってコースが変わったラッキーゴールですが、あそこから迷いなくシュートを打つと決めた時点で勝負あり。結果論に過ぎないと言われようとも、あの局面では他の選手も、監督も、そして新潟まで行って応援していたサポーターも、ダゾーン組も、その全ての人が「シュート打て!!」と願ったはず。じゃないと、あんな感じで2クッションして入りませんから。

なにはともあれ、勝って何より。前半は圧倒されていたポゼッションですら、終わってみれば「仙台がやや上」で、その意味では「前半、あんなにやられていたのに結果として1点で凌いだ事が勝因」の感じも。それだけ酷かったですから、前半は。何気に推橋と西村の成長が頼もしくなってきた昨今ですが、これで腐るようなリャンや増島たちではないはず。試合の結果とともに、毎試合のスタメン発表とベンチメンバーが楽しみになって来たベガルタンです。

2017年8月2日水曜日

柏戦


いやぁ~負けなくて良かったですな。どちらも調子がイマイチとは言え、力量的には柏が上。そんでもってスタメンに西村、匠、推橋などの若手が列挙してくる現状で柏戦を振り返れば「ナイス!!引き分け!!!(^^)!」という感じでしょうか。

柏の戦い方は神戸戦のカーボンコピー。前線からプレッシングをかけ、最終ラインは限りなく高く、狭いエリアの中で駆け引きを仕掛ける。ボールを奪えば3バックの空いたスペースにクリスを走らせる・・・、シンプルと言えばシンプルですが、これが厄介。互いに極限までラインを高く保ちたいがゆえに、場面によってはセンターラインを挟んで10mくらいのエリアで大密集!!中々壮観でしたな。

なんでも、この試合のメインテーマは、今までトライしてきた「理想を追求しようということで、攻撃にどんどんフォーカスをして・・・」ではなく、「トランジション(切り替え)のところで、どういうときにカウンターを受けないのかといったところを徹底的に整理をして、それによって多少攻撃の人数が減るようなシーン当然あるけど割り切る・・」といった感じで、守備の体制づくりがメーンだったようです。

その甲斐あってか何とか前半は0で終了。これまでは普通に複数失点してきた事を鑑みれば「なんだよ、やればできるのかよ・・・」という感じですが、何気に監督もチームもプレッシャーがあったことは想像に難くありません。ここから連チャンで負け続ければ、監督が描く「チームの理想」を追い求めるどころか、罵詈雑言を浴びせられての解任すらあり得る状況では、「とりあえず最少失点」に抑えつつの勝ち点ゲットに重心が行くのは自然でしょう。

監督やチームが追い求める理想は高く、そして向かう到達点は遠く険しい霧ケ峰。そこに至るうえで、監督とチームは割り切ってメンバーをシャッフルし、リャンや奥埜の出番は激減、菅井や野沢に至ってはベンチにすら入れず、明らかに「チームを作り直してますよ・・」という匂いがプンプン。いつかはリャンや菅井が出れなくなるとは思っていましたが、今年とは・・・、インド人もびっくりです。

大岩曰く「守備に関しては、これが最低限のベースだ」と語っていましたが、とうことは「今までは、最低限のベースさえ無視して攻撃的に行ってたのか・・・」の証左。多少バランスを崩そうが、カウンターを受けようが、シュートで終われば問題ない!!的な考えを主軸に置いてきましたが、ベースが無かったのでは、そりぁあ、トトトーンと複数失点するわけですな。

守ろうとすれば守れるけど、それはやらない・・・が監督の考えでした。しかし、勝ち点の為には割り切ることも必要・・・が監督の出した結論。そしてチームは攻撃の枚数が減ることになっても、それを甘受して守備から重心を大きく移すことは無くなり、結果として最低失点でフィニッシュ。追いついた後半のシュート数は「たったの3本」でしたが、負け続けた試合に比べれば半分以下に激減しており、見ていてもショッパイ試合でした。しかし、その代償として「勝ち点は得る」事が出来、じゃあどっちがいいの?と問われれば「ん~、現時点では後者」のような気がするような、しないような・・・の感じです。

鹿島戦だって、守ろうと思えば守れるはず。しかし、そこだけにフォーカスしては「何のための今までのトライなのか・・・?」の疑問もアリアリ。せめて、降格の心配が無いのであれば、もっとトライは出来るんだけど、現状では厳しめ。なので、鹿島戦でも「守っちゃいますか・・・」的な展開となる予感。悔しいけど、チームも監督も降格は嫌なようですな。

2017年7月28日金曜日

踏ん張り何処ですな


えー、ご無沙汰しております。別に書き込むのが嫌になった訳じゃないんだけど、リーグ戦にも中断期があるのならブログにもあったって・・・と勝手に思ってしまった次第です。何気に最近の戦績すら忘れてしまったので、直近の試合を振り返りつつ、後半戦に向けての雑感を。

 直近、対関西3試合の成績
セレッソ2-4
ガンバ2-3
神戸0-3

もうね、最初にトトトーンと2失点くらいするのはお約束。問題はそこからです。セレッソやガンバでは頑張りましたが、神戸には良いとこなしで終了。試合内容も似たような感じで「何気に攻めてるよなぁ~と思ったら切り返しにあって失点。ビハインドだから追いつこうと思ってまた攻めると、ギャップを突かれてカウンターから失点。これで吹っ切れると、良い攻撃が繋がってのゴール!!」とまあ、こんな感じ。

問題はここから。この勢いで再びゴールを奪うまではいいんだけど、何せ、ほら、重心が前、前、になっちゃうと、どうしてもギャップが出来ちゃって「あらら・・・」となるのが現実。これはねー、ピタゴラスの定理以上に確実です。監督だって選手だってプロなんだから、こんな素人が思っていることは当然のように分かっているはず。それでも簡単に修正できないところが、新システムへの移行に必要な「勉強代」なのでしょうな(チョット高すぎだけど・・)

さて、堅守というワードに懐かしささえ覚える昨今。後半戦はどのように戦うべきなのでしょうか?ベガルタンは「様々な葛藤を抱えつつも、例え毎試合のように34失点しようとも、今季は3バック熟成の為。全ては国家百年の計、ベガルタ百年の計、その土台を築くことこそが『連続複数失点という屈辱を晴らす良薬』であるはず。だとしたら、ここで中途半端に熟成をあきらめるという選択肢は下の下。最悪、降格も覚悟でガンガン行ったれ!!」という考えであります。

このような意見には「j1に居てこそ、次の戦略が描けるのが分からんのか?」という反論を抱く方もいるでしょう。当選です、j1j2は天国と地獄くらいの差がありますから。しかしながら、仙台が3バックへの移行を決め、それにフィットしそうな選手を集めてトレーニングした時から、仙台は「j1定着というタスク⇒j1でのトップ5」というタスクへと移行したはずなんです。

その移行には、当然のように「大きなリスク」が生じることは明らか。チームも選手も、そしてサポである我々も「それ」を踏まえつつ、今季のリーグ戦に挑んだという経緯を忘れてはならず、好むも好まざるも、結果として我々は新システムに挑んでいるのです。ここで新システムを諦めることが、果たして「勇気ある撤退」となり得るのでしょうか?ここが大事なポイントですな。

ベガルタンは「ここでの撤退は、単なる『急がば回れ』ではなく、チーム退潮への序章となりかねない」という考えです。ベガルタンは当初から、新システム懐疑派でした。しかし、トップ5という目標をクリアーする為には「何かを変える必要」は絶対。そのトライへの一路が新システムだとベガルタンは考え、渋々ながら「懐疑派から推進派」へと変異したのです。

とは言うものの、毎試合、毎試合の複数失点はメンタルに厳しすぎます。1点くらいな「なーに、お約束だ・・」くらいの感じなんだけど、それが2失点目、3失点目ともなれば、気分はとっくに将軍カエサル。「ブルーダス、お前もか・・」ではなく「ベガルタよ、今日もか・・」的な感じ。まあ3試合で10失点ですから、2失点目くらいは想定内なんだけど、簡単すぎるんだよね、失点が・・。もうね、とうの昔に覚悟は決めましたから。

そんでもって日曜は柏戦。どう考えても不利なんだけど、そろそろ反転攻勢しても・・・という展開がありそう・・・って言うか、あってください。お願いだからあってください。あるのなら、土下座でも、三弁回ってワンでも、靴の裏だって舐めますから、お願いだからあってください。

日曜日はレイソル戦、ビート・柏!!