2016年12月29日木曜日

ベガルタン、5年間を振り返る


今年も年末ですか・・・このスピードで時間が経過するのなら、大人用介護オムツを着用しながら「オーフォルツァ~センダ~イ・オーフォルツァ~センダ~イ」と歌いながらタオルを振り回す日も直ぐそこのような気がします。

年末というタイミングなので、今年だけを振り返るのではなく5年ぐらいのスパンでベガルタを考えることにしましょう。まず、5年間の年間成績を確認・・

12年 1512分け7敗  57勝ち点  2

13年 1112分け11 45勝ち点 13

14年  911分け14 39勝ち点 14

15年  98分け17  35勝ち点 14

16年 134分け17敗  43勝ち点 12

見るまでもなくピークは12年度で、あとはもう・・・なんていうか・・・「残留したから、まっ、いいか・・・」という感じのシーズンになっております。そう言えば今年降格した名古屋サポの上司が忘年会で言ってたよ「あと45年、今の成績をキープすれば『キング・オブ・中位』の称号はやるから・・」って。もちろん、速攻で「いりませんから・・」と返答したけどね。

昨年も今年もシーズン17敗ということは、リーグ戦の半分は負け試合ということです。しかし、サポーターからすれば「9勝して17敗と、13勝して17敗では気持ち的に違うし、これって進歩じゃね?」と考えたくなるのは事実。じゃあ本当に、ベガルタは鍋監督が言うところの「確実にチーム力は上がっている・・・」のでしょうか?

何をもって「チーム力の底上げ」を見るのかは素人なので分かりませんが、一番分かりやすいのは「ベテラン中心のチームに若手が割って入ってこれてるか・・」だと思っています。つまり、リャンや野沢のスキルは何も言われなくても分かっているので、大切なのは「それらの選手を押しのけて出てくる若手が現れるか否か」が「チーム力の底上げ」を見る、最も単純で簡単な視点だと考えています。

端的な例としては「菅井⇒大岩」が顕著ですが、こういった実力で今まで頑張ってきた中堅・ベテラン選手をベンチへと追いやる若手が複数人出てくれば、間違いなくベガルタも「層が厚くなったよなぁ~~」と感じられるはず。その意味では、とりあえず若手にチャンスを与えている鍋監督には好感が持てます。
 
ベガルタにとって、茂木・小島・佐々木・西村たちの活躍は「=チームの未来」と同じですが、ここで大事なことは「それらの選手が他チームの若手と比較して本当にスキルがあり、尚且つ伸びしろもあるか・・・」ということです。この比較優位性の判断が間違っていれば、そもそも「チャンスを与えなきゃよかった・・・」となりますからな。

関口・菅井・富田・藤村たちを振り返っても、高卒から育てて概ね主力として活躍してくれるようになったのは「実質45年目あたりから・・」が妥当な評価です。今までは、それでよかった。しかし、我々が今欲しているのは「高卒して23年くらい」で、バリバリに主力として活躍してくれる選手たちのはず。その意味では、茂木や佐々木が実力でリャンや野沢や富田をベンチに追いやるくらいのインパクトが無いと、真の意味でチームの躍進などありませんな。

前にも書きましたが、リャンや菅井や富田がチームを去ることなどあってはなりません。しかし、実力で彼ら凌駕する若手の台頭が無ければ、チームの躍進もありません。若手が成長する・・・ベテラン選手が出場機会を求めてチームを去る・・・非情かもしれませんが、ベガルタンは来年、このサイクルにチームが入ってくれることを願っています。

皆様、良いお年を

2016年12月26日月曜日

ベガルタン、我慢する


えーご無沙汰をしております。ベガルタンは最終戦に行けなかったので、10月後半からシーズンオフモードに入っておりまして、入った当初は「4カ月も試合が見れないなんて、俺、大丈夫かなぁ~」と思っておりましたが、何とか2カ月間ほど酒とゴルフの力を借りて凌いでおります。

なんでも、東京の平山が移籍するとか、しないとか。ウイルソンやハモン、さらには金園まで移籍しちゃったのでFWの補強はマスト。平山の加入は実力からもok牧場なのでしょうが、金園同様、稼働率の少なさがネック。しかし、キャッシュフローが潤沢とは言えない仙台にとって、バリバリのビッグネームを獲得することは不可能。だとすれば「もうすぐ賞味期限が切れそうだけど、それさえ気にしなければ、ソコソコお買い得・・・」というやり方がベストなのかもしれませんな。

三田や平岡がレンタルからの買い取りだったので、「平山もそうなのかなぁ~」と思っていたら、まさかの完全買い取りとか。ネットでは「完全移籍はナイス!」とか「金が無いんだからレンタルで借りパクしろや!」といった過激な意見もあったようですが、買取にもレンタルにも、それぞれにメリットがあるので「どちらがいいのか?」という疑問自体がナンセンスでしょうな。

サッカーにおけるレンタル制度のメリット・デメリットの論争は、ある意味「持ち家と借家、どっちがいいのか?」の論争に似ています。こんなことを言うと「選手は物じゃねーよ!」とお叱りを受けそうですが、ベガルタもJリーグという生存競争が厳しいマーケットに参加している以上、一般の市場原理に沿った形での合理的な戦術は不可欠。では「レンタルと買い取り・持ち家と借家」では、どちらが良いのでしょうか?

この疑問には結論が出ていて、それは・・・

「レンタルにも買い取りにもメリット・デメリットはあるが、その時々の経済状況や個人の考え、ライフスタイルなどによってそれは微妙に変化する」ということです。このことを私たちは学校の授業で教わっており「市場における自由競争が最適な資源配分をもたらして(需給関係を通じた価格変動の)自動的な調整機能を指す」これがアダム・スミスの「神の見えざる手」であります。

何気に、自前で育てて活躍してもらい、将来的には高値で売却するのが理想・・と考えている方が多いようですが、当然のように時間も金もかかるのでリスクはあります。レンタルとは、そのリスクを必要最低限のマネーで買い取る制度なので、効率的と言えば効率的。その代り「高値で売却する」というリターンが無いので、経済規模を飛躍的に増加させることはできません。

ここで大事なのは「ベガルタは、そのリスクを引き受けられるほどのキャッシュフローを、もしくは、増資などによって潤沢な資金需要を得られるか否か」という事であります。「今期は2億円ほどの赤字だから・・」という現実の中でも、やりくりをしてバランスシートを健全に保つためには、現状の戦略「レンタルと買い取りをバランスよく行ってゆく・・」という方策がベストじゃないにしても、ベターだよな・・という気はします。

ハモンなどを売却することで、仙台は若干の移籍金を得ることが出来ました。これは何気に凄い進歩です。今までは、移籍金0円での放出が当たり前でしたから。フロントに関しては皆様同様、言いたいことはありますが、社長としても監督としても、そしてチームとしても「来年は勝負の年」であるはず。だとしたら、ここは我慢のしどころかもしれません。年々短気になってきた昨今、ベガルタンも来年が勝負どころです。

2016年12月9日金曜日

ベガルタン、論文試験を出す


えー、ちょっと前までネット上で噂に上がっていた通りに、順調すぎるほど仙台の選手が退団していきます。はい、本当に順調です。ハモンに関しては「残念だけど、契約が残っている段階で移籍すると言う事は、ハモンにとっては良い契約なんだろうから、まっ、しょうがないんだろうな・・」という感じ。渡部に関しては「契約で来てもらっている派遣社員とすれば、より高いサラリーの会社に行くのは自然だしな・・」といった感じですかな。

だからと言ってね「渡部を見損なったわ!!」とか「金に目がくらみやがって!」と言ったスタンスは全くありません。彼らはプロ、その短い選手生活で最大限の報酬を得るべく、ストイックな生活をしているのですからな。今はただ「2年間、どうもね・・」であります。

ウイルソンが去り、ハモンも去り、そして渡部も・・・。何気に得点力があるメンバーが揃って居なくなる現状に「不安などない」と言った強がりは不必要。なので、サポーターの偏差値が低いベガルタンは皆さんに問題を出します。

聖ベガリータ大学付属高校、現代国語の論文試験

「下記の3つワード {新外人と若手の台頭・戦術・ベテラン選手} を取り入れつつ、来季、ベガルタ仙台が得点を量産するためには、どうすればよいのか?を400字以内で述べなさい」

これはマジで皆様に答えていただきたい。もちろん、タダで教えを乞おうとは思っておらず、最も感銘を受けた論文に対しては、ベガルタンが命の次に大事にしている「お宝」を贈呈します。その「お宝」とは・・・

今は無き、ヘルスプラザ泉でバイトをしていた後輩がくすねてきた「マルコス・シルビが使用したバスタオル」
大勢のご投稿をお待ちしております。

今季のベガルタ、リーグ戦におけるゴール数は「34試合で19ゴール」。ん~、少ない、少なすぎますな。鍋監督も自覚はしていたようで、そこから導き出されたのが「チーム全体で連携して崩す」というチャレンジです。セットプレーやサイドからのクロス仙台の武器ではありますが、それだけだとジリ貧になる・・って言うか、なって来まして、そのうえでの今季のチャレンジだったはずです。しかし、結果は出なかった・・・これをどう考えるかですな。

守備的なチームが攻撃的なチームへ変化する・・・。言うのは簡単ですが、このミッションの難しさは誰しもが分かっているところ。ここで大切なのは、この変化に要する時間軸を「フロント・選手とスタッフ・スポンサー・サポーターで共有する事だ」と考えております。

この件についてフロントは、鍋監督に4年目の指揮権を与え、結果として来期以降の戦術チャレンジを支持しました。このことがポジティブ的な継続なのか、それともネガティブ的な継続なのかは分かりませんが、ベガサポ偏差値が低いベガルタンだって何気に理解はしてるよ「取り得る選択肢は多くないんだろうな・・」って。

ベガルタがタイトルを初めて争った時、当時の社長はこう言いまし「これは千載一遇のチャンスだ」と。これを翻訳すると「千年に一回、有るか無いかの大チャンス」という意味です。つまり、我々ベガサポは幸か不幸か「千年に一度の大震災と、千年に一回有るか無いかのリーグ戦」を経験してしました。だからこそ、あの時新潟を降格させて勝っていれば・・・と思わずにはいられません。

金が無いときは知恵を出せ!は、うちの上司の口癖です。こんな時、ベガルタンは腹の中で「腹が減っては戦はできず」と呟いていますが、まあそんなことはどうでもいいこと。現在の仙台のフロントは、継続を選択しました。きっと「この道しかない・・」的な感じなのでしょう。だとしたら、わっ!と驚くような補強などは期待せず、若手が育って活躍してくれればいいなぁ~ぐらいの地味な希望を抱いてる方が幸せなのかもしれませんな

2016年12月2日金曜日

ベガルタン、クルクルリサイクルを提案する


そうですか、渡部は噂通りに神戸へと旅立つんですか・・まっ、しょうがありませんな。そんでもって、柏の増嶋を獲得するのでは・・という報道も発見。これって養殖事業に似てますな。

   ジュニアユース()を大切にはぐくみ
⇒高卒やユース(稚魚)で大事に育て
⇒トップに上げたら(成魚)チームの土台として活用し
⇒屈強な代用者が現れたら、他チームへ移籍(リリース)
⇒そして、その選手が出がらしになる前に0円で獲得し再利用

恐るべし、柏のリサイクル事業!!

また、来季からJ1仙台に加入する法大DF永戸勝也(4年)が1日、都内の同大での入団内定会見を行ったようですな。別に、現在の左sbである石川が「良い・悪い」ではなく、石川を超えるような新戦力が現れれば「じゃあcbでも起用できるし・・」的な視野が広がったうえで、チーム力も上がるような気がするんだよね。

パックン以来、左sbは仙台の補強ポイント。もっとも、来季はシステムが変わるとか変わらないとか。純粋な左sbのポジションが有るのか無いのかは分かりませんが、それらを踏まえたうえで新人には期待せねばなりません。彼曰く「シーズンフル出場が目標。攻撃参加した時の左足のキックを見てほしい」とのビッグマウスも好感。このくらい言ってくれた方が、楽しみと言えば楽しみであります。

そう言えば、ハモンも柏という情報も跋扈。ぶっちゃけ「ハモンロスとなったら、それはそれで痛いよなぁ~」との思いはありますが、だからと言って「ハモンよ残ってくれ!」とか「ハモンは金に目がくらむ男ではない!」的な意見は持ちません。
 
もうね、こうなったら裏で「仙台・柏の戦力同盟」を締結して選手間の融通をしてもいいのではないでしょうか。「仙台・柏の戦力同盟」という表記がダメなのであれば、バンダイ書店と連携して「クルクルリサイクル仙台・柏」とする方法もありますな。

2016年12月1日木曜日

来年が大事ですな


ちょっと早いけど、ベガルタンは後輩たちと忘年会。色々あったけど「一時期は降格さえ覚悟したことを鑑みれば、不満が無いとは言えないけど・・」的な意見がマジョリティーでしたな。つまり、フロントや監督たちは「トップ5へ」と語っていたものの、その言葉を受け取っている我々サポは「チョット厳しいのは分かってますから・・」的に感じていたのでしょう。

フロントが語っていた目標を、我々サポは多分に「建て前」として受け取っており、そう受け取っていると言う事を何気に感じているフロントからすれば、あとは耳障りのよい言い訳を用意すればいいだけ。「怪我人が多すぎた」「厳しいチーム状況の時でも、以前のスタイルに戻らなかった」「強くなる為には新たなチャレンジが必要だった」等々、これだけのワードを単体で聞けば「だったらしょうがねー・・・」的な雰囲気が醸成されてもおかしくはありません・・・が、「ベガルタンは理解するけど納得はできない!」というスタンスを変えるつもりはありませんな。

まあね「相手陣地でボールを保持する時間を長くする・・」的なサッカーは、当然のようにリターンを得る機会が多くなります(だって、相手ゴール前でのプレーが増えるんだからね)。しかし、一方でリスク(失点する機会)も高くなります。ベガルタンは鍋監督のやり方、その全てを好む訳ではありませんが、チームとして「この道しかない」というスタンスで行くのなら、それならそれでしょうがない・・付き合うか・・的な考えです。

そこで言いたいのは、だったらだったで「多少パスミスからの失点が増えて負けてしまっても、サポ全体で我慢するしかない!!というコンセンサスの形成はマストだからね」ということであります。今年も失点は増えました。いっぱい負けました。ホームでは殆ど勝てませんでした。そのつど罵声が飛びましたが、その罵声を中和する薬こそ、鍋監督が試合後に話す「チームが強くなる為、チャンピオンになる為にはやらなければならない事」なのでしょうな。

これをトランプ次期大統領風に言うと「メイク・ベガルタ・グレイト・アゲイン」とでもなりましょうか。鍋監督は繰り返し発言します「苦しい時でも後戻りせず、チームが強くなるために新たなチャレンジを継続してこそ、チームの未来がある・・」と。毎年のように聞かされれば「それ、俺たちサポを騙す新種のオレオレ詐欺か?」となるんだけど、継続が決まった場合には「もう一年、もう一年だけ騙されてやる・・」という選択肢しかないところがサポの弱点でもあります。

いまだに「テグが戻ってきてくれれば・・」と言った回顧主義にも似た考えをお持ちのサポもいるようですが、そうなった瞬間から「苦しい時でも後戻りせず、チームが強くなるために新たなチャレンジを継続してこそ、チームの未来がある・・」というチーム戦略と若干の矛盾が生じてきます。ベガルタという、決して資本が潤沢ではないチームにとって(今季は2億円の赤とか、いろいろあるにしても・・・)チームの長期ビジョンに矛盾にブレがあっては絶対にいけません。

金がないチームなのにビジョンがブレたり、軌道修正しなければならなくなった場合、その応急処置に使わねばならなくなる「お金」は、まさに「死に金」です。ベガルタに、そんな余裕などありません。だからこそ、チーム方針や戦略がブレブレ君ではダメなんです。ベガルタンは、鍋監督や現在のチーム方針を100%支持している訳ではありませんが、とりあえず、チームとしては「鍋監督の戦術を継続する・・」という方針はブレてないようなので、そこは評価しています。

チーム的に考えると、ここ数年におけるリーグでのポジションは「中位と下位の中間ぐらいを、行ったり来たりすれ違い・あなたと私の恋・・・」という感じでしょうか。だからこそ、来年が大切なんですな。

来年も今年のように終盤まで残留争いするようなら、絶対に鍋監督の継続はありません。そのことは、チームを方針の変換を意味し、テグのように{入れ替え戦⇒昇格⇒残留⇒4位⇒2}のような上昇トレンドがハッキリとは見られない中での「方針変更」であり、このことが続くようだと貧乏球団には間違いなく下降トレンドになるのが辛いところです。

なんでも、来年からjリーグは優勝賞金や運営費など支給に「格差」をつけるとか。つまり、一度でも上昇トレンドに入りさえすれば、下位チームとの「格差」は増々広げてしまうことができ、下位チームから見たら「気が付いたら、もう追いつけないや・・」的な状況も十分にあり得ます。そうならない為にも、来年の成績はメッチャ大切です。

予算規模的に、30億円対60億円ぐらいの差なら「ひょっとしたら・・・」という希望もできるけど、30億円対100億とか200億ぐらいまで差がついちゃうと、やる前から「お手上げ」だよね。だからこそ、リーグ改革初年度の成績が大切なのであります。そう考えれば、鍋監督の継続にも「まあ、少ない選択肢の中では、ありなんだろうな・・・」という気にもなりますな。