2016年9月20日火曜日

甲府戦


えー、気持ち的にはオフシーズンのベガルタンです。ぶっちゃけ降格の心配が薄れてきた昨今、試合での楽しみはと言えば「未来への期待感」のみ。そうなると、目の前での試合における“勝ち負け”に熱くなることは無いから、大宮対川崎戦であったような「この野郎、てめー、ふざけんなよ!」的なアッチッチな状況が何気に羨ましいベガルタンです。

甲府との対戦に関しては「互いに怪我人が多い状況では、良くも悪くもハッキリとした試合展開になるんだろうな・・」と思っていました。ただし、こっちも西村にミンテに茂木と言ったスタメンだから、不安がない訳でもなく・・っていうか、不安満タン。これがね、連勝中だったら「まっ、アウエーだし、未来への投資は必要だから・・」って割り切れるんだけど、何せ連敗中の身だから、西村・ミンテ・茂木が同時に頭から出たら、どうなるんだろう・・・と不安になるのはしょうがないよね。

試合が始まると、そんな不安を一蹴するかのようにボールは仙台。「いくら守備的な甲府とは言え、仙台のこのメンバーに対し、あそこまで徹底して守るとは・・」とは思ったものの、これはこっちの勝手な思い込み。仙台サポは「未来」を見ているかもしれませんが、甲府サポが見ているのは「現実」であり、最大のミッションが「残留」である以上、中途半端な戦い方など無用なのでしょうな。

そんなことを思っていたら、自陣のスローインから痛恨のPK。石川の対応には、本人も言っているように「やっちまっただ・・」なんでしょうが、あれはテクニカルなミスではなく、気持ち、甲府の選手の気持ちが石川を上回ったからだと考えています。

あのシーン自体は、スローインから逆モーションを取られた単純な失点。しかし、向こうの選手からは「何とかしたい・・・」という気がアリアリ。対して石川の方はと言えば、結果的に集中を欠いた対応。あの試合が、チームにとって大事な試合なら、石川の対応は絶対に違っていたはず。俗にいうオシムのセリフで「ライオンに襲われているウサギは絶対に肉離れなどしない・・」であります。残念だけど、あのシーンでは、石川の集中が散漫でしたな。

この試合は「守る青春!!」を宣言している甲府に対し、なんとも不注意な先制点を計上してしまった仙台。当然ながら嫌な雰囲気。そんな中での西村のゴールだから、嬉しいの何の・・。これで西村の未来に希望を繋ぐことが出来ますが、かといって将来が約束された訳でもありません。体格的には決して恵まれない西村が生き残るための選択肢は多くなく、ヒサトを目指すか、大久保を目指すか、岡崎を目指すか、それとも、それら選手のハイブリッドで新たなスタイルを構築するか・・・。それが西村の、そしてベガサポの「希望」と言うのであれば、この試合の引き分けにも価値があるというものです。

チームが連敗中なので、この分けをポジティブに考えるか否かで、甲府戦の意義も変わってきます。西村にミンテに茂木、彼らの頑張りは我々の希望です。しかし、その希望は小さな蕾で、さらには花が咲くかどうかも分からない。でも、我々の選択肢も多くはなく「その小さな蕾が咲くことを信じて応援する・・」しかないのです。

怪我人も多く、なかなか勝てないし、チームの成績もよくない。さすれば、時に「その小さな蕾」さえ見失うこともあるでしょう。見失ってユアスタを去る仲間もいるでしょう。それはそれでしょうがありませんが、ベガルタンは信じ続けます・・・たとえ小さな蕾が結果として咲かなくても。それはそれで人生、ベガルタンの人生ですから。

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