2016年1月22日金曜日

今年も年チケについて考える


いやぁ~~寒いですな。年末に10度くらいあって、急きょゴルフをしたことが夢のようです。さて、毎年恒例になってきましたが、今年も年チケについて考えるとしますか。今までは「鹿島では・・・」とか「広島では・・・」とか「浦和では・・・」みたいな感じで、目標とするチームと比較して「仙台の年チケ」を考察してきましたが、それじゃあイカン!!もっと現実に即したチームと比較しなければ・・・ということになり、今年は営業収入が比較的近い新潟と対比させながら、仙台の年チケは本当にお得なのか?を考えるとします。

まず、使用したデータは14年度のものなので、数字に反映される成績は微妙に今年と違います。と、書いておいてなんなんだけど、新潟も仙台も成績は殆ど変わらないようですな。

ベガルタはバックスタンドの年チケなので、新潟と比較するのもバックスタンド1層目とします。価格は仙台が69,700円で、新潟が66,800円なので、ほぼ同じ。経済原則から考えれば、数を多く捌ける方安くできるから3千円の差額は、何気に納得。となると、問題はチケットに付随するプレミアム(特典やサービス)です。

仙台の年チケプレミア
ボンフィンキーホルダー
チームdvd
先行入場
チケット譲渡サービス
まっ、主なものは、こんな感じですかな

対して新潟の年チケプレミア
先行入場
年間駐車場券を20%オフ
まっ、こんな感じです

おぉぉーー、恐るべし新潟のプレミア。お得感が、ここまで無いチームの年チケも珍しい。これを見ると、貧弱と考えていた仙台のプレミアが叶姉妹のようにゴージャスに見えてきます。ちなみに、広島も似ているようなプレミアなんだけど、一つだけ際立つプレミアがあって、74,000円のシートが「年チケなら前売り価格の50%オフ、37,000円」という、超太っ腹なプレミアがあります。

広島のプレミアムは、あの広いスタジアム故の戦略です。まっ、新潟も広いから、やろうと思えばできるんだろうけど、そこにはやれない理由があるはずです。それはなぜか、その理由を考える前に、仙台・新潟・広島の収入状況を確認します。

入場料収益・広告収益・入場者数

仙台  7,5億    9億  25万人
新潟  6,7億   9,6億   37万人
広島  5,4億   13,7億  27万人

特筆すべきは、観客数で12万人も多い新潟の入場料収益が仙台よりも少ないことであろう。普通ならこんなことは考えられない、しかし、現実としてあるということは、そこに「タダ券の闇」が浮き出てしまう事は避けられない。
 
データだけから考えると、チケット一枚当たりの単価は「仙台3千円、新潟1,800円、広島2千円」となる。新潟がもし、仙台と同じ客単価ならば入場料収益は11億円になり、現在よりもチーム力が格段アップすることは必定だが、そう簡単にできないところに新潟フロントの苦悩があるんでしょうな。

各チーム、それぞれが努力・工夫をし、入場料収益を増加させようと頑張っている。仙台スのプレミアムに関しては、個人的に貧弱と考えているが、逆説的に考えれば「新潟や広島のようには出来ない理由がある」とも言える。その最大の要因はユアスタのキャパです。4万とか5万もキャパがあれば「ガラガラにするくらいなら・・・」と言った考えは当然出てくる。する、しない・・と言うことではなく、新潟や広島にはキャパ的に、その戦略が取れることが羨ましいですな。

仙台の場合、MAXで19,000人。これしか入らないんだから、この最大人数の中で収支を考え、チケット代を算出しなければならないところに仙台フロントの苦悩があります。そうかといって、全試合宮スタという選択肢はないし、絶対に宮スタでも満員となるシチュエーションと対戦相手という状況下があればいいんだけど、最近の成績をみれば、それが無い・・・ホント、厳しいですな。

そんなことを考えながら、先週末は東京で新年の会議。そこで浦和サポの取締役へ「あなたにとって年チケの意義とは・プレミアムとは・・」と尋ねると・・・
俺にとってシーチケとは持っていること自体がプライドだから、特別なプレミアムなど不要」という、漢(おとこ)の中の漢のような返答。このような人たちの総数が、浦和の収益を支えているんでしょうな。

確かに、それ以外のチームを見ても、仙台の年チケの単価は安くない、って言うか高い。しかし、スタジアムのキャパを考えたら、仙台がチケット代を下げられる余地は非常に小さい。となると、後は価格見合うプレミアムを「チームの成績」で補てんしてもらうしかありません。昨年は、ホームで殆ど勝ち試合を見れませんでした。これは非常にストレスです。ここの改善を期待して、ベガルタンは年チケを更新しましたが、今年はどうなるんでしょうかな。

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