2016年12月29日木曜日

ベガルタン、5年間を振り返る


今年も年末ですか・・・このスピードで時間が経過するのなら、大人用介護オムツを着用しながら「オーフォルツァ~センダ~イ・オーフォルツァ~センダ~イ」と歌いながらタオルを振り回す日も直ぐそこのような気がします。

年末というタイミングなので、今年だけを振り返るのではなく5年ぐらいのスパンでベガルタを考えることにしましょう。まず、5年間の年間成績を確認・・

12年 1512分け7敗  57勝ち点  2

13年 1112分け11 45勝ち点 13

14年  911分け14 39勝ち点 14

15年  98分け17  35勝ち点 14

16年 134分け17敗  43勝ち点 12

見るまでもなくピークは12年度で、あとはもう・・・なんていうか・・・「残留したから、まっ、いいか・・・」という感じのシーズンになっております。そう言えば今年降格した名古屋サポの上司が忘年会で言ってたよ「あと45年、今の成績をキープすれば『キング・オブ・中位』の称号はやるから・・」って。もちろん、速攻で「いりませんから・・」と返答したけどね。

昨年も今年もシーズン17敗ということは、リーグ戦の半分は負け試合ということです。しかし、サポーターからすれば「9勝して17敗と、13勝して17敗では気持ち的に違うし、これって進歩じゃね?」と考えたくなるのは事実。じゃあ本当に、ベガルタは鍋監督が言うところの「確実にチーム力は上がっている・・・」のでしょうか?

何をもって「チーム力の底上げ」を見るのかは素人なので分かりませんが、一番分かりやすいのは「ベテラン中心のチームに若手が割って入ってこれてるか・・」だと思っています。つまり、リャンや野沢のスキルは何も言われなくても分かっているので、大切なのは「それらの選手を押しのけて出てくる若手が現れるか否か」が「チーム力の底上げ」を見る、最も単純で簡単な視点だと考えています。

端的な例としては「菅井⇒大岩」が顕著ですが、こういった実力で今まで頑張ってきた中堅・ベテラン選手をベンチへと追いやる若手が複数人出てくれば、間違いなくベガルタも「層が厚くなったよなぁ~~」と感じられるはず。その意味では、とりあえず若手にチャンスを与えている鍋監督には好感が持てます。
 
ベガルタにとって、茂木・小島・佐々木・西村たちの活躍は「=チームの未来」と同じですが、ここで大事なことは「それらの選手が他チームの若手と比較して本当にスキルがあり、尚且つ伸びしろもあるか・・・」ということです。この比較優位性の判断が間違っていれば、そもそも「チャンスを与えなきゃよかった・・・」となりますからな。

関口・菅井・富田・藤村たちを振り返っても、高卒から育てて概ね主力として活躍してくれるようになったのは「実質45年目あたりから・・」が妥当な評価です。今までは、それでよかった。しかし、我々が今欲しているのは「高卒して23年くらい」で、バリバリに主力として活躍してくれる選手たちのはず。その意味では、茂木や佐々木が実力でリャンや野沢や富田をベンチに追いやるくらいのインパクトが無いと、真の意味でチームの躍進などありませんな。

前にも書きましたが、リャンや菅井や富田がチームを去ることなどあってはなりません。しかし、実力で彼ら凌駕する若手の台頭が無ければ、チームの躍進もありません。若手が成長する・・・ベテラン選手が出場機会を求めてチームを去る・・・非情かもしれませんが、ベガルタンは来年、このサイクルにチームが入ってくれることを願っています。

皆様、良いお年を

2016年12月26日月曜日

ベガルタン、我慢する


えーご無沙汰をしております。ベガルタンは最終戦に行けなかったので、10月後半からシーズンオフモードに入っておりまして、入った当初は「4カ月も試合が見れないなんて、俺、大丈夫かなぁ~」と思っておりましたが、何とか2カ月間ほど酒とゴルフの力を借りて凌いでおります。

なんでも、東京の平山が移籍するとか、しないとか。ウイルソンやハモン、さらには金園まで移籍しちゃったのでFWの補強はマスト。平山の加入は実力からもok牧場なのでしょうが、金園同様、稼働率の少なさがネック。しかし、キャッシュフローが潤沢とは言えない仙台にとって、バリバリのビッグネームを獲得することは不可能。だとすれば「もうすぐ賞味期限が切れそうだけど、それさえ気にしなければ、ソコソコお買い得・・・」というやり方がベストなのかもしれませんな。

三田や平岡がレンタルからの買い取りだったので、「平山もそうなのかなぁ~」と思っていたら、まさかの完全買い取りとか。ネットでは「完全移籍はナイス!」とか「金が無いんだからレンタルで借りパクしろや!」といった過激な意見もあったようですが、買取にもレンタルにも、それぞれにメリットがあるので「どちらがいいのか?」という疑問自体がナンセンスでしょうな。

サッカーにおけるレンタル制度のメリット・デメリットの論争は、ある意味「持ち家と借家、どっちがいいのか?」の論争に似ています。こんなことを言うと「選手は物じゃねーよ!」とお叱りを受けそうですが、ベガルタもJリーグという生存競争が厳しいマーケットに参加している以上、一般の市場原理に沿った形での合理的な戦術は不可欠。では「レンタルと買い取り・持ち家と借家」では、どちらが良いのでしょうか?

この疑問には結論が出ていて、それは・・・

「レンタルにも買い取りにもメリット・デメリットはあるが、その時々の経済状況や個人の考え、ライフスタイルなどによってそれは微妙に変化する」ということです。このことを私たちは学校の授業で教わっており「市場における自由競争が最適な資源配分をもたらして(需給関係を通じた価格変動の)自動的な調整機能を指す」これがアダム・スミスの「神の見えざる手」であります。

何気に、自前で育てて活躍してもらい、将来的には高値で売却するのが理想・・と考えている方が多いようですが、当然のように時間も金もかかるのでリスクはあります。レンタルとは、そのリスクを必要最低限のマネーで買い取る制度なので、効率的と言えば効率的。その代り「高値で売却する」というリターンが無いので、経済規模を飛躍的に増加させることはできません。

ここで大事なのは「ベガルタは、そのリスクを引き受けられるほどのキャッシュフローを、もしくは、増資などによって潤沢な資金需要を得られるか否か」という事であります。「今期は2億円ほどの赤字だから・・」という現実の中でも、やりくりをしてバランスシートを健全に保つためには、現状の戦略「レンタルと買い取りをバランスよく行ってゆく・・」という方策がベストじゃないにしても、ベターだよな・・という気はします。

ハモンなどを売却することで、仙台は若干の移籍金を得ることが出来ました。これは何気に凄い進歩です。今までは、移籍金0円での放出が当たり前でしたから。フロントに関しては皆様同様、言いたいことはありますが、社長としても監督としても、そしてチームとしても「来年は勝負の年」であるはず。だとしたら、ここは我慢のしどころかもしれません。年々短気になってきた昨今、ベガルタンも来年が勝負どころです。

2016年12月9日金曜日

ベガルタン、論文試験を出す


えー、ちょっと前までネット上で噂に上がっていた通りに、順調すぎるほど仙台の選手が退団していきます。はい、本当に順調です。ハモンに関しては「残念だけど、契約が残っている段階で移籍すると言う事は、ハモンにとっては良い契約なんだろうから、まっ、しょうがないんだろうな・・」という感じ。渡部に関しては「契約で来てもらっている派遣社員とすれば、より高いサラリーの会社に行くのは自然だしな・・」といった感じですかな。

だからと言ってね「渡部を見損なったわ!!」とか「金に目がくらみやがって!」と言ったスタンスは全くありません。彼らはプロ、その短い選手生活で最大限の報酬を得るべく、ストイックな生活をしているのですからな。今はただ「2年間、どうもね・・」であります。

ウイルソンが去り、ハモンも去り、そして渡部も・・・。何気に得点力があるメンバーが揃って居なくなる現状に「不安などない」と言った強がりは不必要。なので、サポーターの偏差値が低いベガルタンは皆さんに問題を出します。

聖ベガリータ大学付属高校、現代国語の論文試験

「下記の3つワード {新外人と若手の台頭・戦術・ベテラン選手} を取り入れつつ、来季、ベガルタ仙台が得点を量産するためには、どうすればよいのか?を400字以内で述べなさい」

これはマジで皆様に答えていただきたい。もちろん、タダで教えを乞おうとは思っておらず、最も感銘を受けた論文に対しては、ベガルタンが命の次に大事にしている「お宝」を贈呈します。その「お宝」とは・・・

今は無き、ヘルスプラザ泉でバイトをしていた後輩がくすねてきた「マルコス・シルビが使用したバスタオル」
大勢のご投稿をお待ちしております。

今季のベガルタ、リーグ戦におけるゴール数は「34試合で19ゴール」。ん~、少ない、少なすぎますな。鍋監督も自覚はしていたようで、そこから導き出されたのが「チーム全体で連携して崩す」というチャレンジです。セットプレーやサイドからのクロス仙台の武器ではありますが、それだけだとジリ貧になる・・って言うか、なって来まして、そのうえでの今季のチャレンジだったはずです。しかし、結果は出なかった・・・これをどう考えるかですな。

守備的なチームが攻撃的なチームへ変化する・・・。言うのは簡単ですが、このミッションの難しさは誰しもが分かっているところ。ここで大切なのは、この変化に要する時間軸を「フロント・選手とスタッフ・スポンサー・サポーターで共有する事だ」と考えております。

この件についてフロントは、鍋監督に4年目の指揮権を与え、結果として来期以降の戦術チャレンジを支持しました。このことがポジティブ的な継続なのか、それともネガティブ的な継続なのかは分かりませんが、ベガサポ偏差値が低いベガルタンだって何気に理解はしてるよ「取り得る選択肢は多くないんだろうな・・」って。

ベガルタがタイトルを初めて争った時、当時の社長はこう言いまし「これは千載一遇のチャンスだ」と。これを翻訳すると「千年に一回、有るか無いかの大チャンス」という意味です。つまり、我々ベガサポは幸か不幸か「千年に一度の大震災と、千年に一回有るか無いかのリーグ戦」を経験してしました。だからこそ、あの時新潟を降格させて勝っていれば・・・と思わずにはいられません。

金が無いときは知恵を出せ!は、うちの上司の口癖です。こんな時、ベガルタンは腹の中で「腹が減っては戦はできず」と呟いていますが、まあそんなことはどうでもいいこと。現在の仙台のフロントは、継続を選択しました。きっと「この道しかない・・」的な感じなのでしょう。だとしたら、わっ!と驚くような補強などは期待せず、若手が育って活躍してくれればいいなぁ~ぐらいの地味な希望を抱いてる方が幸せなのかもしれませんな

2016年12月2日金曜日

ベガルタン、クルクルリサイクルを提案する


そうですか、渡部は噂通りに神戸へと旅立つんですか・・まっ、しょうがありませんな。そんでもって、柏の増嶋を獲得するのでは・・という報道も発見。これって養殖事業に似てますな。

   ジュニアユース()を大切にはぐくみ
⇒高卒やユース(稚魚)で大事に育て
⇒トップに上げたら(成魚)チームの土台として活用し
⇒屈強な代用者が現れたら、他チームへ移籍(リリース)
⇒そして、その選手が出がらしになる前に0円で獲得し再利用

恐るべし、柏のリサイクル事業!!

また、来季からJ1仙台に加入する法大DF永戸勝也(4年)が1日、都内の同大での入団内定会見を行ったようですな。別に、現在の左sbである石川が「良い・悪い」ではなく、石川を超えるような新戦力が現れれば「じゃあcbでも起用できるし・・」的な視野が広がったうえで、チーム力も上がるような気がするんだよね。

パックン以来、左sbは仙台の補強ポイント。もっとも、来季はシステムが変わるとか変わらないとか。純粋な左sbのポジションが有るのか無いのかは分かりませんが、それらを踏まえたうえで新人には期待せねばなりません。彼曰く「シーズンフル出場が目標。攻撃参加した時の左足のキックを見てほしい」とのビッグマウスも好感。このくらい言ってくれた方が、楽しみと言えば楽しみであります。

そう言えば、ハモンも柏という情報も跋扈。ぶっちゃけ「ハモンロスとなったら、それはそれで痛いよなぁ~」との思いはありますが、だからと言って「ハモンよ残ってくれ!」とか「ハモンは金に目がくらむ男ではない!」的な意見は持ちません。
 
もうね、こうなったら裏で「仙台・柏の戦力同盟」を締結して選手間の融通をしてもいいのではないでしょうか。「仙台・柏の戦力同盟」という表記がダメなのであれば、バンダイ書店と連携して「クルクルリサイクル仙台・柏」とする方法もありますな。

2016年12月1日木曜日

来年が大事ですな


ちょっと早いけど、ベガルタンは後輩たちと忘年会。色々あったけど「一時期は降格さえ覚悟したことを鑑みれば、不満が無いとは言えないけど・・」的な意見がマジョリティーでしたな。つまり、フロントや監督たちは「トップ5へ」と語っていたものの、その言葉を受け取っている我々サポは「チョット厳しいのは分かってますから・・」的に感じていたのでしょう。

フロントが語っていた目標を、我々サポは多分に「建て前」として受け取っており、そう受け取っていると言う事を何気に感じているフロントからすれば、あとは耳障りのよい言い訳を用意すればいいだけ。「怪我人が多すぎた」「厳しいチーム状況の時でも、以前のスタイルに戻らなかった」「強くなる為には新たなチャレンジが必要だった」等々、これだけのワードを単体で聞けば「だったらしょうがねー・・・」的な雰囲気が醸成されてもおかしくはありません・・・が、「ベガルタンは理解するけど納得はできない!」というスタンスを変えるつもりはありませんな。

まあね「相手陣地でボールを保持する時間を長くする・・」的なサッカーは、当然のようにリターンを得る機会が多くなります(だって、相手ゴール前でのプレーが増えるんだからね)。しかし、一方でリスク(失点する機会)も高くなります。ベガルタンは鍋監督のやり方、その全てを好む訳ではありませんが、チームとして「この道しかない」というスタンスで行くのなら、それならそれでしょうがない・・付き合うか・・的な考えです。

そこで言いたいのは、だったらだったで「多少パスミスからの失点が増えて負けてしまっても、サポ全体で我慢するしかない!!というコンセンサスの形成はマストだからね」ということであります。今年も失点は増えました。いっぱい負けました。ホームでは殆ど勝てませんでした。そのつど罵声が飛びましたが、その罵声を中和する薬こそ、鍋監督が試合後に話す「チームが強くなる為、チャンピオンになる為にはやらなければならない事」なのでしょうな。

これをトランプ次期大統領風に言うと「メイク・ベガルタ・グレイト・アゲイン」とでもなりましょうか。鍋監督は繰り返し発言します「苦しい時でも後戻りせず、チームが強くなるために新たなチャレンジを継続してこそ、チームの未来がある・・」と。毎年のように聞かされれば「それ、俺たちサポを騙す新種のオレオレ詐欺か?」となるんだけど、継続が決まった場合には「もう一年、もう一年だけ騙されてやる・・」という選択肢しかないところがサポの弱点でもあります。

いまだに「テグが戻ってきてくれれば・・」と言った回顧主義にも似た考えをお持ちのサポもいるようですが、そうなった瞬間から「苦しい時でも後戻りせず、チームが強くなるために新たなチャレンジを継続してこそ、チームの未来がある・・」というチーム戦略と若干の矛盾が生じてきます。ベガルタという、決して資本が潤沢ではないチームにとって(今季は2億円の赤とか、いろいろあるにしても・・・)チームの長期ビジョンに矛盾にブレがあっては絶対にいけません。

金がないチームなのにビジョンがブレたり、軌道修正しなければならなくなった場合、その応急処置に使わねばならなくなる「お金」は、まさに「死に金」です。ベガルタに、そんな余裕などありません。だからこそ、チーム方針や戦略がブレブレ君ではダメなんです。ベガルタンは、鍋監督や現在のチーム方針を100%支持している訳ではありませんが、とりあえず、チームとしては「鍋監督の戦術を継続する・・」という方針はブレてないようなので、そこは評価しています。

チーム的に考えると、ここ数年におけるリーグでのポジションは「中位と下位の中間ぐらいを、行ったり来たりすれ違い・あなたと私の恋・・・」という感じでしょうか。だからこそ、来年が大切なんですな。

来年も今年のように終盤まで残留争いするようなら、絶対に鍋監督の継続はありません。そのことは、チームを方針の変換を意味し、テグのように{入れ替え戦⇒昇格⇒残留⇒4位⇒2}のような上昇トレンドがハッキリとは見られない中での「方針変更」であり、このことが続くようだと貧乏球団には間違いなく下降トレンドになるのが辛いところです。

なんでも、来年からjリーグは優勝賞金や運営費など支給に「格差」をつけるとか。つまり、一度でも上昇トレンドに入りさえすれば、下位チームとの「格差」は増々広げてしまうことができ、下位チームから見たら「気が付いたら、もう追いつけないや・・」的な状況も十分にあり得ます。そうならない為にも、来年の成績はメッチャ大切です。

予算規模的に、30億円対60億円ぐらいの差なら「ひょっとしたら・・・」という希望もできるけど、30億円対100億とか200億ぐらいまで差がついちゃうと、やる前から「お手上げ」だよね。だからこそ、リーグ改革初年度の成績が大切なのであります。そう考えれば、鍋監督の継続にも「まあ、少ない選択肢の中では、ありなんだろうな・・・」という気にもなりますな。

2016年11月15日火曜日

ベガルタン、鍋監督に提言する


いやぁ~、凄かったですな、ベガサポの「ウイルソン愛」。そして驚きましたな、トランプ大統領。世界は、どうなっちゃうんでしょうか。

佳境になっていくj2を尻目に、ベガサポであるベガルタンは超ダルダルモードに突入。後輩から「名古屋のチーム状況もサポのメンタルも大変のようです」と言われても「へぇ~そうなんだ・・・」と知らん顔。マリノスサポの知人からは「まさか、うちもストーブリーグの火薬庫になるなんて・・・」と愚痴られても「ドンマイドンマイだよ」と馬耳東風。ハッキリ言って他人事です。

リーグ戦が終わってから、ベガルタンがベガサポとして行動したのは二つだけ。
1.イオン利府で財前のイベントに参加(偶然)
2.富谷でのスイーツ祭りで前園と直樹のトークショウを観戦(偶然)
練習見学へ行くのでもなし、ブログの書き込みを頑張るでもなし、まさにダルダル。だらけきったサポの代表格になってしまいました。

いかん、いかん、こんなことではサッカーIQがダダ下がりになってしまう。こんな時は佳境になってるj2の試合を観戦し、その燃え上がるパッション(情熱)を分けてもらおう・・と考えて札幌vs千葉をチェックするも、あえなく前半30分付近で天国へと旅立ち、気づいたら札幌が勝っていました。ベガルタに関係ないj2の試合を見るのは、拷問ですな。

「だったら、松本の試合を見たらどうですか?ダニエルの成長も確認できるし・・」と後輩から享受され、「おぉーそう言う手があったか」と納得。ネットでも『ダニエルのレンタルバックはマスト』とか『六反か関の頑張りを認めつつも、シュミットを育てるべきでは・・』みたいな意見が闊歩しているのは知っていたから、それらを踏まえて後日、オンデマンドで町田vs松本を観戦したんだけど、町田が20とリードした辺りで天国へ。意外と厳しいですな、90分は。

現状ではウイルソンの退団以外の情報は無し。これと当然ながら、シーズン末期にベンチ外が連発していた選手も退団するのでしょう。そう考えれば、数名の名前なんて簡単に出てきますが、あえてそのような予断を持たずに来季の事を考えると・・・
1.  fwの、と言うかウイルソンの穴うめはマスト
2.  CBSBの層を何とかしないとヤバイ・・は総論賛成
3.  比較的潤沢なMfの層と質、この偏りの整理整頓は必須

まず、今季フルで頑張ってくれた平岡と三田の動向を確認してからでないと、来期のビジョンを描くことは不可能。それと、年々怪我によって明らかに稼働日数が減ってきたベテランと、中堅・若手のバランス構成の再考は不可欠。リャン、菅井や石川などは悔しいけど経年劣化の初期症状場が顕著になってきているので、最低限のリスクヘッジはマスト。バランスだけを見れば「2025才くらいの選手が、中堅・ベテランからスタメンを奪ってくれれば・・・」という感じですかな。

スポルタンを見れば、鍋監督は来期に向かってヤル気満々。最終戦の挨拶でも「チャンピオンになる為には、今、アクションを起こさないと・・・と思い今季を戦ってきた・・」と、超野心的な一面を隠さずにアピール。これを穿った見方をすれば「成績は不満でしょうけど、来期に向けての成長戦略ためだから、ねっ?我慢してね・・」というメッセージ性も感じられます。

「成長戦略」と「結果」。どちらも大切なはずです。しかし「結果」にコミット出来ない状況で「新たなチャレンジ」に軸足を移すと、我々サポが求めている「結果」に対する責任が、あやふやとなってしまいます。ベガルタンは、これが嫌なんです。たとえばね、こんな感じだったら絶対に違うんだけど・・・

「トップ5という目標がクリヤーできない中、チームは自分に対して契約延長のオファーをしてくれました。尽きましては、そのオファーを受けさせていただく条件として、減俸と、来季の目標が達成できなくなった時点で退任させていただくことを、この場を借りて公表させていただきます。監督となってから4年目、自分もチームも、そしてサポーターの皆様も、求めているのは結果です。もう退路はありません。不退転の決意で来季頑張ります」

これ、この決意さえ表明してくれれば、内容や文面はどうでもいいのよ。とにかく、背水の陣ですから!的な気持ちをアピールしてくれれば、応援にも身が入るはずです。どっちにせよ、来期も15位くらいだったら退団は濃厚。だとしたら、退路を断つ気構えをしたって、自らの立場が極めて不利になることは無いはず。ないでしょ?ギリギリ残留で5年目なんて?

ベガルタンが鍋監督に求めるのはただ一つ、来期の鍋政権に対してネガティブ派をポジティブ派にするためには「退路を断って、不退転の決意表明をすべし」であります。

2016年11月5日土曜日

ウイルソンを考える


最終戦は仕事で行けず、とりあえず帰宅してから録画観戦。満員のスタジアムには「いいよなぁ~やっぱ・・・」の実感はあるものの、試合内容的にはイマイチ、というかイマニくらいでしょうか。満員のユアスタで、磐田相手に前半放ったシュート数が「たったの2本」では、どう考えても盛り上がりません。ましてや、開始早々からビハインドな訳ですから。

まあね、ベガサポからすれば、この日は「試合結果≦ウイルソンの退団セレモニー」だから、負けたからって悲しくはないんだけど、多少盛り上がってきた後半でさえ「シュート数は5本」だから、厳しいというか淋しくはありますな。

ウイルソンに関して言えば「もうチョットはやれそうな気も・・」という感じですが、チームとしては「これ以上は待てない・・」ということなのでしょう。ここ2年ほど、チームもサポも祝ウイルソン復活を願ってきました。その時々に「戻ったか?あの時のウイルソンに?」とは思うものの、一番輝いていた頃を知っている者からすれば「こんなんじゃないだろう、ウイルソンはよ・・」の気分。

そんでもって老け込む歳ではないのに、時折見られるウイルソンの経年劣化的なプレー。これをフロントやサポは、どう考えたらいいのか?これが今日の本題です。

ウイルソンのサラリーはチームでは高額とか。そして今期の決算は地元紙によると・・

「通年では2億円台の赤字を見込む。昨年度に続く2年連続の黒字は難しくなった。総収入は12億3500万円。入場料をはじめとした興行収入と広告協賛収入が、それぞれ計画の9割弱と伸び悩んだ。グッズ販売も計画の67%にとどまった。一方、総支出は12億8200万円。各種収入の減少に伴い事業経費が計画を大幅に下回ったものの、選手の人件費などが前年度を上回った」とのこと。

来季に関していえば、リーグからの分配金の増額はありそう。しかし、2億以上の赤字決算企業からすれば、将来に向けての成長戦略と同じくらい、企業体質の強化(コストカット)も重要。そんな会社にとって、固定費の圧縮(人件費の見直し)は避けられません。そんな時、高額で採用しているものの最近活躍しきれてない派遣社員が居たら、まあ、普通は考えますわな「どうしようかなぁ~」って。

ウイルソンが全盛期のように復活するか否か、その答えは毎日のように練習している監督や選手たちが一番分かっているはず。もしも、復活しない可能性が高いと分かっていながら敢えて来シーズンも契約し、結果的に全く活躍できず、ともすれば戦犯かのような扱いを受けて退団する・・・これは最悪です。そう考えれば「今が別れの潮時」というフロントや現場の判断だって、あながち間違ってはいないはず。想い出は奇麗なほうがいい・・・違いますかな。

経営的な判断とサポの感情が比例することは少なく、こればっかりはどうしようもありません。ベガルタは資本主義経済下でのルールに基づき、jリーグというゲームにプレーヤーとして参加している株式会社です。その目的は「より良い成績と成果を達成して株価を上げ、企業価値を高める事」であります。

こんなことを書くと「株式は公開してないじゃないか!とか、大震災からの復興シンボルとしてはどうなんだ?」と言われそうだけど、資本主義経済下でのゲームに株式会社として参加した以上、「復興のシンボル」や「地域経済の活性化の一助」などのフレーズは全て後付け。株式会社である以上、企業価値の創造以外に、目指すものなど無いのです。

費用対効果を考えれば、ウイルソンの退団は既定路線だったのかもしれません。そしてフロントが合理的な経営判断をしているとすれば、その既定路線はグッドジョブの可能性もあるでしょう。ただし我々が、その答えが正しい否かを知るには、早くても1年の歳月を要します。ウイルソンの為にも、この経営判断は正しかった・・・と、来年思いたいものです。

2016年11月1日火曜日

ラストが近づいてきましたな


えー、ダルダルのベガルタンです。ダルダルなので、ブログの書き込みも激減、さらに言うと磐田戦が仕事で行けないので「もう今年はいいや・・・」的な匂いもプンプン。ベガルタンとなって14年で、ホーム最終戦に行けないのは初体験であります。

それでも「ウイルソンには最後の挨拶をしとかなきゃ・・」と思い、30日には練習見学へ行き、10:3012:20までベガルタハウス前で待つものの、一向に表れず、「何も無いってのものなんだから・・」と自らを励まして茂木と握手して帰宅しました。シルビの時は挨拶する暇っていうか、突然なんで時間すら無かったんだけど、そのチャンスが有りながら敢えてウイルソンには会わなかったベガルタン。後で後悔するかもしれませんな。

東京戦の内容は「ボチボチ・・」的な感じ。圧倒的にフルボッコかと言えばNOだし、かと言って「見どころ満タンだったか?」と言われれば「う~~ん」な状況。両チームとも全体的にシュート数は少ない試合内容でしたが、仙台サイドから見れば「負けている状態で、後半のシュート数が2本だけって、ありえないから・・」が実感。実力差・・と言ってしまえば身も蓋もないけど、負けてんだから「もうちょっとグリグリ行ってくれよ」と思ったのはベガルタンだけではないはずです。

どうやら来期も鍋体制が継続するようでして、これに関しては「若干のネガティブ派」ではありますが、かといって、「もうベガルタは終わった・・」的な感じではなく、「手倉森体制の継続による成功体験の余韻」が残っている仙台からすれば、そう多くない選択肢を比較検討した場合に「鍋継続」というカードは自然だったのでしょう。

ようやく今年も「残留争いを高みの見物できるポジション」となり、その意味では「良かった。良かった」というところですが、目標は「トップ5」だっただけに素直には喜べません。しかし、「降格サバイバルマッチ」のヒリヒリする感覚は嫌いではない・・・って言うか、結構好きであり、その効用は使ったことは無いが医療大麻と同じくらいの高揚感を得られると推測。ただし、ベガルタによって得られる「真の高揚感」さえ知れば、高樹容疑者も決して医療用大麻には手を出さなかったはず・・・と断言はできます。

先日東京で会った新潟サポ、さぞや「表情が暗いだろうな・・・」と思っていましたが、会ってみれば意気軒高。一生にレバニラ定食を食しながら「あのジャッジは明らかにアンフェア。どうやら新潟は嫌われており、雪国チームの抹殺さえリーグは考えているかもしれません。秋春制を阻止するためにも、新潟は落ちちゃダメなんです!」と持論を展開。内心「おいおい、なにもそこまで飛躍することは・・・」とは思ったものの、その表情は至ってマジ、必死なことだけは伝わってきました。

ジャッジに関してベガルタンの考え方は「個別の試合にフォーカスすれば確かに有利不利は発生するだろうけど、34試合、年間通して考えれば『行って来いのチャラ』であり、たまたま33試合目で不利と考えれジャッジがあったとしても、それはそれでしょうがない・・・」というスタンスです。心の中で新潟サポの後輩に「33試合目のジャッジに一喜一憂するよりも、それまでの32試合の結果を嘆け、ここの飯代は俺が出すから・・」と呟きましたとさ。

定食屋を出た時、ベガルタンは後輩に「だいたいにして、年間勝ち点30のチームで『まだ残留の可能性がある』という状況はラッキーと過ぎると思わなきゃいけないぞ。そう思えば、ポジティブに応援できるってもんさ・・」と言いましたが、心の中では「ふん、新潟なんか、落ちてしまえ」と心の中で呟くベガルタンでした。あの時の恨みは、絶対に忘れませんからな。

2016年10月25日火曜日

神戸戦


神戸戦はナイスでしたな。なんでも、向こうは主力が試合に出れなかったとか、そういえば試合中「神戸の攻撃って、こんなにユルユルだっけ?」と思っていましたが、そうでしたか、主力が出れなかったのですか・・・納得です。

野沢が入ることによって、チームには明らかに化学変化が。しかし、その変化を文字にすることは困難で、こう、なんて言うか「攻撃態勢に入った時がスムーズ」って言う感じでしょうか。今現在、野沢と西村を比較するのは無理筋。プレイスタイルも経験値も、そしてスキルも違う以上、試合内容に変化が起きるのは当然と言えば当然。鳥栖戦での西村が悪かったとは思いませんが、神戸戦で我々が得た「野沢」という化学変化を鑑みれば、西村が越えねばならない壁は「ベルリンの壁」くらいに高いようです。

先制はオウンさん。このゴールは最高でしたな。もうね、「ここしかない!」っていう絶妙なコースにバックパスしたボールがスムースイン。瞬間、ユアスタは大盛り上がり。ちょっと早いけど、ある意味ハッピーハロウィン。その後の祥平コールは秀悦でしたな。

ハモンのゴールはグレート。又、そこに至るまでのリャンのクロスも絶品。そして、そのリャンへのボールをノッキングせずに供給したのは野沢でした。あの局面、野沢は何ともなしにボールを受け渡したけど、西村なら、奧埜なら、どうなっていただろうか・・・まっ、それをアレコレ考えるのもサポーター冥利でしょうかな。

大岩のヘッドもナイス。あの瞬間、ベガルタンは感じました「菅井から確実に受け継いでるであろうDNA」を。おそらく、菅井は大岩に対し、あれやこれや指導することは無かったはず。しかし、DNAとは教えられるものではなく、自然と受け継がれるもの。こんな時はスタメンで試合に絡めない菅井の心情は詮索せず、素直に大岩という新たな選手の躍進を喜びたいところです。

ウイルソンの退団に関して想う事はありますが、シルビの退団を経験しているベガルタンからすれば、「これも世の常・・・」であります。本心から言えば「来年も・・・」ではありますが、フロントからすれば余程悪ったんでしょうな、コスパが。

ウイルソンは愛された選手です。その選手が退団ともなれば、不満が出てくるのも当然。しかし、チームという「御木」が太くなる為には、もっともっと「喜びや哀しみという名の年輪」を重ねなければなりません。願わくば、ウイルソンの退団も「年輪を太くする一里塚」となり、「御木」が太くなる礎になって欲しいもの。

将来、リャンや富田がスタメンから外れ、試合に絡めない時が来るでしょう。ひょっとしたら、あってはならない事ですが、出場機会を求めチームから去る時があるかもしれません。それは哀しい出来事でしょうが、その哀しみがチームを強くすることを、我々は鹿島というチームから学ぶことが出来ます。平瀬や柳沢、さらには野沢だって鹿島というチームが嫌になったからチームを去った訳ではなく、その動機は「試合に出たいから」というピュアなもの。だからこそ、互いに高められると思っています。

強くなりたい・・・大きくなりたい・・・その為には古い殻を脱ぎ捨てねばなりません。何度となく書き込んでいる「カニは脱皮しないと大きくなれない」ということですな。別にウイルソンが「古い殻」と言う事ではなく、チームが成長するためには、ウイルソンの退団という成長痛はしょうがないと考えているだけです。彼の退団はマジで激痛ですが、チームが成長するためには・・・そう考えることによって、何とか平静を保っているベガルタンです。

2016年10月20日木曜日

ベガルタン、聖ベガルータ教会へ行く


ここは仙台市泉区の郊外にたたずむ聖ベガルータ教会。この教会に居るベガリターノ司教は人格者で、その教えを請う人や、悩み事を打ち明ける人などが大勢集い、教会とは思えないくらいの活気に満ち溢れている。もちろん、ベガルタンもその一人だ。今日は毎年恒例、司教に「今年のベガサポとして」の懺悔をしに来たのだった

小春日に包まれたかのような今日この頃、ベガルタンは泉区の聖ベガルータ教会へ車を走らせていた。普段であれば、仙台の状況などを語りながら楽しく時間を過ごすのであるが、今回は自らの悩みを打ち明け、現状における「もう、とっくの昔にオフシーズンモードですから・・」的な堕落した感情、これをどうしたら改善できるか?を、ご教授していただこうという訳である。

教会の中へ入ると、普段ならば雑談する小部屋もハッピーハロウィン仕様になっていた。ベガリターノ司教も信者たちと飾りつけの真っ最中、そこには間違いなく「温かい光」がある。そして、その光の大半は、ベガリターノ司教の笑顔から湧き出ている事を、誰よりもベガルタンは知っているつもりです。

ベガルタンに気づいたベガリターノ司教は、私を司教の執務室へ手招き、マロンケーキを戸棚から出してきた。
司教「これ、最近のお気に入りなんです」
自分「美味しい!信者さんの手作りですか?」
司教「いえ、実はコンビニなんですよ」
自分「えっ、コンビニ?」
司教「便利な世の中になりましたね、ただし、人の心だけは買えませんけど」

その言葉でスイッチが入り、ベガルタンはベガルタの現状と、それを応援する自身の応援姿勢について、司教に対して悩みを打ち明けたのだった・・・

自分「リーグも中断期に入り、残留も確定、ここから例え3連勝しても順位が1つ上がるだけで、そこに意味や意義を持たせるのは困難です。若い選手が出てきたとはいえ、チームのポジションは恒例の二桁。得点力は乏しく、失点は増加傾向。昨年よりも勝ち点は増えたとはいえ、目標のトップ5は遥か彼方。

怪我人も年々増える傾向があり、とてもチーム力が底上げしているとは思えず、勝ち点が厳しくなれば「まず守備から」に逆戻り、パスを繋いで攻撃的なサッカーを標榜しても、チーム苦しくなれば「堅守」がベースの手倉森サッカーへ。結局苦しくなったら、鍋監督がいうところの「我々には苦しくなった時に戻るべき場所、土台がある」へ逃げることが続いていると思うんです。逃げてるという表現が悪ければ、一度立ち止まって戻り続けていると思うのです。

つまり、いつでも帰れる場所があるので「チーム状況が厳しくなったら、そこへ逃げればいい・・・」という状況こそ、今となっては不要なのではないか?そして、その状況へ逃げ込むことを選択する渡邊は良い監督なのか?本当に怪我人が多いから、しょうがないのか?今のチーム力では他に選択肢はないのか?道は1つしかないのか?等々、そんなネガティブな人を考えていたら、チームの応援にも身が入らないと言うか、なんと言うか・・

司教「だいぶ苦しんでいるようですね。う~ん、そのような難しい疑問に私が正確に答えるのは困難です。ただ、あなたの悩みを聞いて、主の、こんな言葉を思い出しました・・」
「わたしたちの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試練に会った場合、それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい。」 ヤコブの手紙1章2節

 目に見える望みは、望みではありません。もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます。ローマ人への手紙82425

ユアスタへは行かない、応援しない、情熱が続かない・・・つまり、ベガルタから逃げ出したい人たちにとって、今の状況は最高です。しかしながら、目に見えるものにとらわれやすいのも人間でしょう。目先に執着するのが人間ですが大事なことは、目に見える望みは、本当の望みではないと聖書は語っています。本物の望みは絶対に目に見えないのです。

ベガサポの望みとは何でしょうか?大金をつぎ込み、スター選手を獲得し、毎年のように優勝する・・・。そうかもしれませんが、それは望みの一部ではありますが、全体では決してない・・・と私は信じています。じゃあ、何か?目に見える望みが「望みではない」とするのなら、忍耐をもって熱心に待つのは何なのか?

それはきっと、西京極での財のゴールであり、大分でのシルビの涙であり、入れ替え戦でのリャンの涙であり、j2優勝を手繰り寄せたセレッソ戦でのパックンのヘッドであり、震災後に川崎で行われた太田のゴールではないのでしょうか?もちろん、これらのシーンは目に見えるものですが、大切なのは目に見える事象ではなく、それらのシーンに至るまでの「心の葛藤」や「そのシーンに至るまでの過程」だと私は信じています。

 その言葉に涙し、ベガルタンは教会を去りました。初めてベガルタを観戦したサポでも、財のゴールや太田のゴールを見れば感動するはずです。しかし、その過程を共有している者と、そうでない者との間には、同じく泣いても、その想いには天と地ほどの差が出るはずです。可能であれば、私は「共有している者」として、人生を歩みたい・・・。心の底からそう思ったベガルタンです。

2016年10月12日水曜日

ベガルタン、5年後を想う


えー、代表戦があったことを、翌日のニュースで知ったベガルタンです。そう言えば、最後に代表戦を真剣に見たのは、確か関口が先発した時でしたかな・・。だからと言ってワールドカップに興味がない訳ではなく、それよりもベガルタの試合の方が、何百倍も感情が移入できるからです。せめて、1人でもいいから、ベンチに仙台の選手が居れば・・・簡単そうで、これが又難しい。

正直、チームを5年くらい応援していた時は「きっと代表にも仙台の選手が複数選ばれる時が来るだろうな・・」と思っていました。しかし、15年以上たった今では「俺が生きてる間に、代表戦で仙台の選手が複数人出ることはあるんだろうか・・」が偽らざる気持ち。あって欲しいが、そのような願望は富山湾に浮かぶ蜃気楼。実情としては、厳しめというよりも、無理筋なんでしょうな。

複数人出場する・・・と言う事は、佐々木や小島や茂木などが揃って選ばれると言う事だけど、そのクラスの選手は他チームにもいる訳で、って言うか、もっとレベルが高い選手が世代間の垣根を越えてたくさんいて、その中からの11人となると「俺が生きている間には・・・」って考えちゃうのはしょうがないよね。

ビッグネームをバンバン獲得するのは厳しい仙台。そうなると、願望実現の鍵は仙台ユースの頑張りです。なんでも、今年のユースはプレミア入りのチャンスがあるとか。プロを目指す少年にとって「プレミアでプレーする」ということは、その夢に一歩近づくドアの入り口。トップチームがj1であるのなら、ユースもプレミアで戦い続けてこそ、チームの底上げが連動するというものです。

上を行くチームは、ユースがプレミアで戦いつつ、その上の年代はj3で切磋琢磨。仙台のチーム力を勘案すると、そこまでは無理なので、仙台大や明成高校などと連携することによって、チームの底上げを狙っています。もっとも、ユース年代のレベルを上げる起爆剤はトップチームの頑張り。そこが厳しい状況なのに「ユーズは頑張れ!」と言われても、「そういう、お前が頑張れ!」とのオウム返しは覚悟せねばなりません。

なんでも、今年のチームは2億円の赤字予想とか。ぶっちゃけ「来年は3.5億円の強化費がリーグから入ってくるから、こんなのは鼻くそだよ」との思いはありますが、そんな状況でもコストカットしてならないのが、トップチームとユースチームの強化費。「赤字だから緊縮財政で・・」は誰でも考える事、「赤字でも知恵を絞ってトップチームとユースチームの強化費は削らず、成長戦略を描きたい・・」と考えてこそ、ナイスなフロントです。

来年から、レディースはマイナビとパートナーを組んでシーズンを戦います。これはフロントの皆さんのグッジョブ!普段批判してても、良いときは褒めるのがベガルタンです。そうなると、今まで以上にトップチームとユースチームの強化費に資金を投入できる素地はできてきます。これって、意外とデカいよね。

このフレームを構築したのは現社長のお手柄としても、「じゃあ2億円も赤字にしていいんですか?」とはならないところが代表取締役社長の辛いところ。どのような状況であれ、チーム結果の最終的な責任は社長だからね。赤字で何とか残留・・・これを善しとするフロントや選手、そしてサポは皆無。

それでは、何を「心のより所」にするかといえば「今年は若手の成長が・・」ぐらいでしょうな。しかし、それだけではパンチ不足。そこで「ユースチームのプレミア昇格」が大切になってくると思うのです。チームの成績的には不満足でも、16年は若手が育って、チーム力アップの基盤ができた・・・5年後、こう言いながら代表戦を見たいものです。

2016年10月6日木曜日

鳥栖戦


えー、気分はとっくにシーズンオフなので書き込む頻度が激減していることは、どうかお許しを。

試合はハモンのハットで逃げ切り勝ち。いいですな、こう、常に先行・先行する展開は。後半の一部以外は何気に仙台のペース。だからと言って「この試合は終始仙台だったな・・」という感じではなく、どちらかと言えば「鳥栖って、調子悪いのか???今の仙台にこんな試合で・・・」的な印象。

鳥栖が常に、高い位置からのハイプレスで戦っているのかどうかは分かりませんが、攻め手のバリエーションが乏しい仙台にとって、このハイラインは渡りに船。きっと、自陣でマッタリとスペースを守られたら、かなり苦戦したのでしょうな。しかし、相手だってそんな事は百も承知のはず。じゃあ何故しなかったのか?の疑問を冷静に考えれば「降格もないし、来期に向かって種を蒔くべき時だ」とチームが考えたとしたら、それはそれで正論ですな。こんな時しかできないよね、来季に向けての実戦練習って。

ハモンのハットはグレートですな。先制したことにより、鳥栖の守備も前目で喰い付いてきたから余計にスペースが空き、ハモンや西村がプレーしやすくなったような気もします。ハモンの2点目は藤村のアシストだけど、藤村は時々なんともなしに、そしてひょうひょうとナイスプレーをします。

どんな時でも闘争心を前面に出さないランニングスタイルに関しては、ベガルタン的に「何とかならんものか・・・」との思いはありますが、あの走法を陸上部だった後輩が見ると「理想的な中距離選手の走法ですよ・・」とのこと。サッカーの選手に対して「理想の中距離ランナー」というワードが褒め言葉かどうかは怪しいが、そういうことらしいです、マジで。

そう言えば、3点目は奥埜のミドルフィードからですな。奥埜の無尽蔵ともいえる運動量は間違いなく仙台のスキルですが、前目の選手にしては得点という結果に関しては寂しい状況。もちろん、チーム状況や戦術が「奥埜君は守りも頑張ってください、しかも、滅茶苦茶」という状態では、イザ攻撃に移った瞬間にガス欠になる事もしょうがないような気が。しかし、奥埜の事を考えれば、来期はもっと攻撃に専念してほしいと考えています。最低でも二ケタ取らないと、個人としての評価はされないからね。奥埜は、もっと評価される選手になってほしいのです。

結果として仙台も残留が確定、なにより・なによりです。ただ、目標が「トップ5」ということを鑑みれば、なんだかなぁ~~の思いが正直なところ。別に魔女狩りや言葉狩りをするつもりはありませんが、シーズン前に社長や監督が必ずコメントする「目標」とは、チームにとってどれだけ重みがあるのでしょうか?

いやね、あれが単なる「リップサービスの類・・」だというなら、それはそれでいいんだよ。自分も営業をやってきて分かるけど、新規の顧客のところに行って「チーム状況は厳しく、来季の目標は15位ですので、何卒、ご協力していただければ・・」という営業トークと、「来季はトップ5目指して頑張りますので、メディアへの露出も多くなるかと・・・最終的にはタイトルさえも・・」という営業トークでは、力の入れ方も迫力も違ってきますからな。

で、何が言いたいのかというと「チームの目標をコメントするときは、結果にコミットすべき責任を背負うべき」であります。だから、目標というワードは使わないで「チームが目指そうとしているものは・・・」とか、「チーム全員で頑張りながら、何とかサポーター皆様と喜びを分かちあいたい・・」ぐらいで濁すべきです。もうね、どうせ達成しないんだから、順位をピンポイントでコメントするのはナンセンスだと思うのですが、どうでしょうか?

2016年9月29日木曜日

今更ながら名古屋戦


チームもサポも、何気に弛緩しまくっている昨今、皆様は いかがお過ごしでしょうか?と思っていたら・・・一部のサポ同志はそうでもなく、地元紙によれば「気持ちが収まらないサポーターたちは選手バスを約1時間囲み、渡辺監督と古矢武士強化部長(46)が代表者15人と更に1時間の話し合いの末、収拾した・・・」とのこと。どうやら、オフシーズンの気持ちに浸っていたのはベガルタンの方ですな。

バスを囲み、部長と1時間くらい話すことでチームに変化が見られるとは思えないが、結局のところ“居ても立ってもいられないから俺たちの気持ちも分かってくれ・・・”という事なのでしょう。これらの行為は決して褒められたものではありませんが、ベガルタンがとうの昔に「気分はとっくにシーズンオフです」宣言をしたのと比べれば、そのパッションには頭が下がる思いです。

それでは一体全体、我々サポは、何に対して憤っているのでしょうか?

順位でしょうか?
試合内容でしょうか?
結果でしょうか?
チームのロードマップにでしょうか?
ここの選手のパフォーマンスにでしょうか?
フロントにでしょうか?
監督やコーチにでしょうか?
あるいは、それらの複合要因にでしょうか?

仮に5連勝ぐらいしてて、名古屋戦に、あの内容で負けたとしても、おそらくはバス囲みなんて手法には出ないはず。ということは、あの一戦のみに対して怒りが爆発した訳ではないよね。直近の5試合で1分け4敗で苦しい状況に陥ってますが、その前の5試合が41分けで平和だった事を鑑みれば、問題の中枢がフロントや監督や選手たちによる「最近の結果・内容・言動」であることは想像に難くありません。

例えば、甲府や名古屋との試合で先制された局面を振り返れば、素人から見ても「チョット集中力が散漫と言うか、緩んでいたというか・・」としか思えない失点ゴール。流石に心が萎えました。絶対に勝たねばならない、という試合であれば、あのような失点など考えられません。もしも、入れ替え戦における磐田戦の開始12分で、名古屋戦のように先制され、そんでもってキーパーからのハンドトスをカットされて追加点を奪われたら、ベガルタンじゃなくても狂います、発狂します。

あれは明らかに集中力の欠如からの失点。だからこそ、悔しいのはわかります。もっとも、毎試合「入れ替え戦のような気持ちで戦えや!!」というのも無理筋だから、大事なのは「先制されてもホームなんだから、追いつき、追い越せや!!」という気迫を我々に見せることなんでしょうな。見せられなくても、結果が出なくても、「僅かでもいいから感じさせられるか?」が大事だと考えます。

その意味で、名古屋戦における「後半のシュート数4本」はメッチャ不満です。可能性が感じられるシーン、一体全体、何本あったでしょうか?しかも、点差は02のビハインドなのに。パブロと菅井がピッチに入ってくる前まで、チームの躍動も可能性も皆無。あの内容で不満が出ないサポっているのでしょうか。

それと、監督のコメントもマズイです。残り7試合で「7連勝したい・・」と言い、残り5試合で「5つ勝てば、チームの最高勝利数になる・・」と言い、結果的には、どちらも“口だけ番長”の結末。自らのコメントに責任感を持てない指揮官を、我々はどう考えればよいのでしょうか?

目標やビジョンを公言するのはいいことです。しかし、結果に対しては責任が生じます。その辺のところを、鍋監督がどう思っているのか、居酒屋で飲みながら聞きたいものですな。

サポとて人間、苦しい試合が続き追い込まれると、普段なら絶対にやらない「言葉狩り」の世界へと旅立つ場合もあるはず。だからこそ、明確な目標とビジョンをコメントする際には、細心の注意を払ってほしいのです。「5連勝すれば・・・」みたいなワードを言うな!というつもりはありません。ただし、出た結果との整合性は考えて欲しいだけです。

試合内容も、結果も、残念ながらダメダメ。そんな時、サポに残された希望は多くなく、その中の一つが気持ち、「戦う気持ち」。もちろん、気持ちなので見えませんが、そんなことは心配ご無用。我々サポは、見えない気持ちを「感じられる」生き物ですからな。

鳥栖戦では、感じたいものです。