2015年11月19日木曜日

ベガルタン、苦しみを比較する

えー、平和ですな。世界では「テロリストとの戦争!!」みたいな感じで大変な事になっていますが、ベガルタンにとっての最大関心事は「川崎戦はどんなメンバーで、そしてどんな感じになるんだろう・・・」であります。

例え川崎の調子が良くないからと言って「楽勝、今の川崎なら勝てるよ・・」と考えるベガサポはマイノリティー、冷静に考えれば「16戦で10敗しているチームからすれば、どんな相手でも苦戦は必至、ましてや相手が川崎では・・・」と考えるサポは絶対にマジョリティーでしょうな。

川崎サポの後輩によれば「目標はタイトルだったはず、しかも監督は4年目の風間。それでいて湘南よりも順位が下って、どう考えても、おかしくないですか?」と、新橋の飲み屋で愚痴られた。しかし、よくよく考えてみよう「タイトルを狙ったチームが2ndで9位、そしてトップ10を狙ったチームが2ndで15位では、どっちが応援対象として顧客満足度はあるのだろうか?」

応援(投資)する上で、対象相手の業績や予算規模の比較はマスト。川崎の場合で言えば、予算規模は約32億。対する仙台は24億円。それでいて9位と15位だから、若干ではあるが費用対効果は仙台の方が優れている。しかし、ここだけの数字を見ては判断を誤るので、リーグ全体の数字を確認する事が統計学的には必要。なので、全体の数字、なかでも人件費に関するデータにフォーカスし、更に費用対効果を考えてみることにしましょう。

14年度チーム人件費(11年度比)

J1
205900万円 (+14000万円)
浦和 205400万円 (+16800万円)
名古屋 205300万円 (11400万円)
G
大阪 181500万円 (19500万円)
横浜FM 176500万円 (+32400万円)
大宮 172000万円 (+4600万円)
FC
東京 17900万円 (+28200万円)
C
大阪 168000万円 (+49500万円)
鹿島 156200万円 (5400万円)
川崎F 154600万円 (4100万円)
清水 135400万円 (2200万円)
広島 134900万円 (+2500万円)
神戸 134800万円 (+33800万円)
鳥栖 117600万円 (+82300万円)
仙台 114100万円 (+13400万円)
新潟 108500万円 (+27600万円)
徳島 92700万円 (+43700万円)
甲府 75900万円 (+8800万円)

このデータを見れば「頑張ってるんだなぁ~~、広島は・・・」と思うと共に、「ダメダメの極みだな、名古屋と柏は・・そしてセレッソと清水は・・」となります。人件費トップ3なのに、年間で10位ぐらいでは、スポンサーもサポーターも納得などできないでしょうな。

そんでもって川崎をみると、人件費総額では真ん中くらい。そして2ndは9位で年間では6位。えーと、まあまあじゃん。まあまあ頑張ってるよ、チームとして。仙台はと言うと、人件費は15位で年間では14位。あれ?ということは、川崎も仙台も、人件費的には頑張っていることになり、そこに年間予算と言うファクターを加えても「24億円の仙台は、その数値と年間順位は同じで、32憶円の川崎は年間で6位だから、新橋で愚痴る程、悪くないじゃん」と言う事は出来ますな。

別の視点からデータを見ると、対11年度比で鳥栖の人件費上昇カーブは、この規模のチームとしては破格です。13年度のチーム予算は17億円。そして14年度は約19憶円。人件費自体、仙台と鳥栖は同じだけど、予算規模を考えたら「おいおい、大丈夫なのか?」と言いたくなります。実際、2年連続で赤字決算とか。そりゃあ、そうでしょう?年間の売り上げが19億円の会社で、人件費が11憶円では、いくらビジネスモデルが特異だとしても、そこそこリスキーな事業運営です。チョット、背伸びし過ぎですな。

話がそれました。川崎サポと仙台サポでは、どっちが良いシーズンを送ったか?どちらが費用対効果で優れているか?ということでは、予算規模を上回る成績を収めている川崎の方じゃないですかね。だって、2nd、10敗だよ?優勝を目指しての脱落ショックの大きさは分かるけど、トップ10を目指しての10敗は身体に堪えます。


8月、松本に勝たなければ、ベガサポはリーグ戦で「おいおい、2ndでは俺たち、ホームで1勝も見なかったよな?」となるでしょ?その苦しみに比べたら、「タイトルが取れないなんて・・・」と、新橋で愚痴る後輩は、まだまだ幸せ・・・この結論でいいですかな。

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