2015年11月27日金曜日

ベガルタン、後輩へレクチャーする!!

一昨日は本社で会議。本来ならば日帰りなんだけど、浅沼取締役からの要請で急きょ宿泊。内容的には「第3四半期の数字について」ということだが、どうせ清水が降格した愚痴を、ベガルタンに取締役室で延々と言うんだろうなぁ~~と思っていたけど違った・・・と言うお話です。

憂鬱な気分で取締役室へ入るベガルタン。するとそこには、全く面識のない青年がたたずんでいた。
ベガルタン「おはようございます」
浅沼「おおー、あいかわらず、むさくるしいな」
ベガルタン「大きなお世話です」
浅沼「紹介しよう、大学の後輩で福岡支店の里谷君だ」
里谷「初めまして、ベガルタンさんは社内の飲み会で、よく名前が出てくるので知っておりました。今後、宜しくお願いします」

この里谷君、身長は187センチのビッグマン。大学時代までバスケをしており、その意味ではベガルタンの後輩でもある。ルックスもジャニーズ系で、学生時代はモテまくっていたはずだ。しかし、どうして取締役室に彼が居るのだろうか?

浅沼「ほら、仙台のお客さんから北九州の顧客へ資材を納入するだろう?その際の担当が彼だから、宜しく頼む」
ベガルタン「わかりました。でも、その件に関しては福岡支店長へ連絡済みですが?」
浅沼「里谷君は福岡の福津市出身でな、俺のカミさんと同郷、しかも中学まで同じ学校なんだよ」
ベガルタン「はぁ・・・」
浅沼「同じ大学出身で、カミさんとは同郷なので何かと世話を焼いているんだが、そこでな、ほら、君からお願いしたまえ」
里谷「経験豊富なベガルタンさんに、福岡がプレーオフに臨むにあたって、サポーターとしての心構えをお聞きしたいと思いまして・・・」

なんと、東京ステイの目的が、仕事を隠れ蓑にしたレクチャーとは驚愕である。だいたいにして、そんなの聞かれても困るし、ぶっちゃけ、福岡へ行った中原にはシンパシーがあるものの、そんなに興味も無いし・・・って言うか、都並時代に入れ替え戦を福岡にさらわれてから嫌いだし、ましてや初対面の人に「あれやこれや」とレクチャーするなんて、真っ平ごめんである。

ベガルタン「実は、入れ替え戦の経験はありますが、プレーオフの経験は無いのでレクチャーと言われましても・・」
浅沼「同じようなもんじゃないか?いつも会議で適当な事を言いながら、何とか誤魔化してるようなことを言えばいいんだから・・・」
ベガルタン「適当・・誤魔化し・・と言われましても、それを里谷君に・・・」
里谷「今日は北九州へ資材を搬入する代理店まで、ベガルタンさんと同行ですので、その道すがらにでも、教えていただければ・・・」
ベガルタン「しかし・・・」
浅沼「お前、非組合員のボーナスの査定は別枠で、仙台支店長と俺が査定するのを忘れたのか?」
ベガルタン「喜んで、させていただきます」

とまあ、こんな感じでレクチャーする事になったんだけど、とりたてて、教えることなんかないよね。だって、あの雰囲気は、教えられて「どーのこーの」じゃなく、体験した後から初めて財産になるものだから。

なので、話したのは簡単に下記の体験談だけです。
天国と地獄の境界線である「入れ替え戦」で、実際にベガルタンが体験したこと
1.試合前日から吐き気がし始まった。
(セックスレスのカミさんが「ツワリ?」と勘違いするくらい)
2.仕事が一切、手につかなくなった。
(いつも手についてないが、それ以上にというか、全くやる気がしなくなった)
3.食欲がマジでなくなった
(牛丼並盛を半分残すくらい)
4.性欲も無くなった
(指名した風俗嬢から「どうしたの、体調でも悪いの?」とマジで心配された)
5.先制したら、自分でも信じられないくらい、ヤク中と間違われるくらい興奮する
(ナジソンのゴールが決まった瞬間、ベガルタンは興奮しすぎてオシッコ・ジャーでした)
6.負けた時は、この世の地獄に突き落とされたくらいに落ち込む
(ベガルタンは、磐田からの帰りの記憶が一切ありません)
7.その後、いまいましい記憶を払拭する為、アル中の一歩手前になるくらい酒を飲むようになった。
(この頃、ベガルタンは陰で「狂犬」という、あだ名で呼ばれました)


とにかく、ベガルタンとしては中原と関口が居るチームが頑張って欲しい・・・そう考えています。でも、来期の残留争いを考えた場合は「長崎や愛媛の方が・・」とも思うし、ホント、難しいですな。

2015年11月26日木曜日

ベガルタン、アンケート実施を考える

えー、川崎戦は残念でしたな。アウエーの地まで参戦された方々、地元でテレビ観戦していた方々、本当にご苦労様でした。実を言うとベガルタンは、今日現在においても試合内容を見ておりません。この日、ベガルタンは年末恒例の社外コンペ。残留争いがもつれた場合にのみ、川崎参戦をする予定だったので、当初はコンペ不参加を決め込んでいましたが、その心配も無くなったので、めでたくと言うか、めでたくないと言うか、コンペに参加してきました。

そんでもって疲れて帰宅。いつもならここで、カミさんに「おい、絶対に結果は言うなよ!!これから観るんだから!!」と言うや否や、再生ボタンをスイッチオンするのですが、この日は玄関に入るや否や「おい、どうだった?えっ!負け?あっそう・・・」という展開。それ以降、同じく録画してあった「Jリーグタイム」や「マッチデーJ」を見ることなく、現在に至っております。

自慢じゃないけど、例え負けた試合であっても、今までのベガルタンならば最低2回(ライブ観戦・翌日)は試合内容をチェックする為に見ていました。しかし、最近のベガルタの試合内容は、こんなハードウォッチャーのベガルタンでさえ、観ることに苦痛を感じさせます。とりあえずはカミさんに聞いたんだよ「どうだった?」って。そしたらカミさんの答えが「いつもと同じ、で、負けました・・・」だったから、今現在においても見ておりません。「試合内容を確認しなくても何気に想像出来る、そして負ける・・・」相当だよ、ここ最近のベガルタの試合内容は。

以前なら、例え0-3で負けたって「どんな感じだったんだろう・・・」って気になり、飲み会で深夜に帰宅してからでも、必ず試合内容は確認してました。もうね、気になって寝れないから。しかし今では、試合を見たばっかりに「なんで、あんな試合になるんだろうか・・・」って感じで、気になって寝られなくなっています。悲しいけど、現実ですな。

何が悲しいかを突き詰めていくと、ホームで勝ち試合が見れない事に行きつきます。行くたびに負ける・・・これってオーバー40以上にはメンタル的にキツイものがあります。さらに、社長や監督が「今年は土台が出来た」とか「確実に成長している」というコメントを発信しても、それを素直に受け取れないから厄介です。


終盤の戦いを見て「うむうむ、これでいい・・・。土台は出来つつあるな・・・」と思える方って、本当にいるのでしょうか?「マジでチームは成長してきたな、来年が楽しみだよ・・」と考えている人って、本当にいるのでしょうか?

ベガルタン的には「そんなこと、微塵も考えられん!!」なんだけど、これは偏向した見方なんでしょうな。こんな時は、どうにかしてアンケートがとれないかなぁ~~って思ってしまいます。ベガサポ100人に聞きました?みたいなやつ。ネット関係に詳しい方がいらっしゃれば、是非とも、お知恵を拝借してアンケートを実施したいです。

2015年11月19日木曜日

ベガルタン、苦しみを比較する

えー、平和ですな。世界では「テロリストとの戦争!!」みたいな感じで大変な事になっていますが、ベガルタンにとっての最大関心事は「川崎戦はどんなメンバーで、そしてどんな感じになるんだろう・・・」であります。

例え川崎の調子が良くないからと言って「楽勝、今の川崎なら勝てるよ・・」と考えるベガサポはマイノリティー、冷静に考えれば「16戦で10敗しているチームからすれば、どんな相手でも苦戦は必至、ましてや相手が川崎では・・・」と考えるサポは絶対にマジョリティーでしょうな。

川崎サポの後輩によれば「目標はタイトルだったはず、しかも監督は4年目の風間。それでいて湘南よりも順位が下って、どう考えても、おかしくないですか?」と、新橋の飲み屋で愚痴られた。しかし、よくよく考えてみよう「タイトルを狙ったチームが2ndで9位、そしてトップ10を狙ったチームが2ndで15位では、どっちが応援対象として顧客満足度はあるのだろうか?」

応援(投資)する上で、対象相手の業績や予算規模の比較はマスト。川崎の場合で言えば、予算規模は約32億。対する仙台は24億円。それでいて9位と15位だから、若干ではあるが費用対効果は仙台の方が優れている。しかし、ここだけの数字を見ては判断を誤るので、リーグ全体の数字を確認する事が統計学的には必要。なので、全体の数字、なかでも人件費に関するデータにフォーカスし、更に費用対効果を考えてみることにしましょう。

14年度チーム人件費(11年度比)

J1
205900万円 (+14000万円)
浦和 205400万円 (+16800万円)
名古屋 205300万円 (11400万円)
G
大阪 181500万円 (19500万円)
横浜FM 176500万円 (+32400万円)
大宮 172000万円 (+4600万円)
FC
東京 17900万円 (+28200万円)
C
大阪 168000万円 (+49500万円)
鹿島 156200万円 (5400万円)
川崎F 154600万円 (4100万円)
清水 135400万円 (2200万円)
広島 134900万円 (+2500万円)
神戸 134800万円 (+33800万円)
鳥栖 117600万円 (+82300万円)
仙台 114100万円 (+13400万円)
新潟 108500万円 (+27600万円)
徳島 92700万円 (+43700万円)
甲府 75900万円 (+8800万円)

このデータを見れば「頑張ってるんだなぁ~~、広島は・・・」と思うと共に、「ダメダメの極みだな、名古屋と柏は・・そしてセレッソと清水は・・」となります。人件費トップ3なのに、年間で10位ぐらいでは、スポンサーもサポーターも納得などできないでしょうな。

そんでもって川崎をみると、人件費総額では真ん中くらい。そして2ndは9位で年間では6位。えーと、まあまあじゃん。まあまあ頑張ってるよ、チームとして。仙台はと言うと、人件費は15位で年間では14位。あれ?ということは、川崎も仙台も、人件費的には頑張っていることになり、そこに年間予算と言うファクターを加えても「24億円の仙台は、その数値と年間順位は同じで、32憶円の川崎は年間で6位だから、新橋で愚痴る程、悪くないじゃん」と言う事は出来ますな。

別の視点からデータを見ると、対11年度比で鳥栖の人件費上昇カーブは、この規模のチームとしては破格です。13年度のチーム予算は17億円。そして14年度は約19憶円。人件費自体、仙台と鳥栖は同じだけど、予算規模を考えたら「おいおい、大丈夫なのか?」と言いたくなります。実際、2年連続で赤字決算とか。そりゃあ、そうでしょう?年間の売り上げが19億円の会社で、人件費が11憶円では、いくらビジネスモデルが特異だとしても、そこそこリスキーな事業運営です。チョット、背伸びし過ぎですな。

話がそれました。川崎サポと仙台サポでは、どっちが良いシーズンを送ったか?どちらが費用対効果で優れているか?ということでは、予算規模を上回る成績を収めている川崎の方じゃないですかね。だって、2nd、10敗だよ?優勝を目指しての脱落ショックの大きさは分かるけど、トップ10を目指しての10敗は身体に堪えます。


8月、松本に勝たなければ、ベガサポはリーグ戦で「おいおい、2ndでは俺たち、ホームで1勝も見なかったよな?」となるでしょ?その苦しみに比べたら、「タイトルが取れないなんて・・・」と、新橋で愚痴る後輩は、まだまだ幸せ・・・この結論でいいですかな。

2015年11月18日水曜日

必要ですな

村上の退団を知ったのは会社に戻ってから。後輩と仕事の打ち合わせをしている時、不意に「そう言えば、村上の退団が決まりましたね」と言われ、多少狼狽。いやね、ベガルタの話をしている流れで「そう言えば・・・」ってなれば、こっちだって「そうかぁ~~、何気に出番も無かったから覚悟はしていたけど、決まれば決まったでショックだよな・・」となるんだろうけど、「今月の売り上げは厳しくて・・・」と言う流れでの話だったので、会社の業績悪化+村上との別れが加わって、ショックが2倍となった訳です。

個人的に村上とは、よく遭遇しました。ドラッグストアー、ショッピングモール等々、おそらくは生活圏が同じだったのでしょうな。大宮ナンバーの車を見かければ「あれ、村上も来てるんだ・・」みたいな感じで、彼との遭遇は極めて自然なことです。ただし、プライベート時において、ベガルタンは一度も村上に声を掛けた事はありません。すれ違っても、心の中で「頑張れ、村上!!」と呟くだけです。ジェントルマンですから。

そんなベガルタンではありますが、今期一度だけ、危うく選手に声を掛けそうになった事が有ります。ファミレスで食事をしていたら、ウイルソンが入って来たのです。当然、テンションはMAX。ベガルタンの座席の脇を通り過ぎようとした瞬間、このまま抱きついて「ウイルソン、怪我で苦しんでいるようだが、大丈夫、大丈夫マイフレンド!!俺がついてる!!」と、シャウトしそうになる衝動に襲われました、しなかったけどね。してたら、変態と思われたんだろうけど、こんな衝動に駆られたのは、今は無き「ヘルスプラザ泉」のサウナで、シルビとマルコスに遭遇した時以来です。

さて、これから少しずつ、退団のリリースが出るんだろうけど、シルビとの壮絶な別れを経験してからというもの、過度にノスタルジックになる事は無くなりました。限られた選手層に新たな選手が加わる以上、退団する選手が居るのはしょうが有りません。我々は今年、15年シーズンのベガルタを応援しました。来年は16年シーズンのベガルタを応援します。まるっきり違うチームでは無いものの、全く同じチームでもありません。チームは生き物ですから、変わらないと生き残れない以上、哀しくても、しょうがありません。

どのような選手が来ようとも、そして残念ながら去ろうとも、その趣旨やビジョンが明確であればベガルタンはチームを支持します。だからこそチームは「これからの目標はOO、その為に我々は5カ年計画をたて、1年目はOOを強化し、2年目はトップ10、3年目以降にACLを見据えて戦い、5年以内にタイトルを獲ります」みたいな、簡単単純でもいいのでロードマップを我々サポーターに公言して欲しいと思っています。その御旗が明確であればある程、苦しい時の「支え」になるはずです。

今期、社長の目標も監督の目標も明確でした。
社長「単年度の黒字」
監督「勝ち点50で、トップ10」
そして結果は、1勝1敗。これをどう考えるかですな。ご存知のように、入場料収入が減少していくなかで、単年度とはいえ「黒字」は立派です。怪我人が多かったとはいえ「何とか残留」は残念です。だとすれば、来年もチームは「勝ち点50で、トップ10」みたいな、薄っぺらな目標を我々に提示するのでしょうか?クリアーしなくても、何とも無しの目標を我々に公言するのでしょうか?


そんなものを有り難がるサポーターなど居ません。フロントも現場も、そして選手もプロフェッショナルである以上、大事なのは「目標、もしくはミッションをクリアー出来るか否か?」です。「目標自体は残留ですが、その代り、チームを若手主体に切り替え、3年後にはタイトル争いを・・なので、来年は我慢して下さい」と言われれば、我慢だって苦になりません。未来への明確なビジョン、今チームに一番必要なのは、これじゃないでしょうか?

2015年11月17日火曜日

ルイスの転換点に想う

鍋監督は常々「本当なら、もっと前、前でプレッシングを仕掛け、そのまま攻め切りたい・・・」と語っています。そして「しかし、現状でそうするとバランスが崩れ失点する機会が多い・・」とも語っており、現状の「重心が後ろの戦い方」は、止むにやまれぬ選択のようです。

考えてみれば、テグ政権のJ2時代から、ある程度中心選手は固定し戦術も熟成。昇格を見据えながらも、目標はそこではなく「J2で優勝して昇格し、残留、リーグ上位の力を付け、あわよくばタイトル、そして5年以内にACL」とチームビジョンも明確でした。最初は「そんな簡単に行く訳が・・」と思いつつも、結果としてACLにも参戦。サイクルとしては、ここが一つのピークでしたな。

ピークっていう言葉で今思い出したワードが有って、それは大学のゼミで習った「ルイスの転換点」であります。簡単に「ルイスの転換点」を説明すると・・

開発経済学上の概念で、農業から工業への労働力の移行が進み、農業の余剰労働力がなくなった段階で、工業化が進むと、工業部門における労働力不足が発生し、賃金が高くなっていく。それによって、農業の余剰労働者は、高い賃金を求めて工業へ移っていく。ある地点まで行くと農業部門の労働者の余剰がなくなる。この地点がルイスの転換点と呼ばている。

ルイスの転換点を超えると、工業部門では、農業の余剰労働者が底をついているため農業部門の労働力を減らす形で労働力を確保するしかなく、さらに賃金水準を上げる必要が生じる・・・ってとこらしいです。つまり、ある程度市場(チーム)が成熟してくれば賃金の上昇はしょうがなく、それが出来ないと厳しくなっちゃうよ・・ということであります。

ベガルタで言えば、J1からJ2へ移行し、労働者(主力選手)の高齢化と共に、チームのサラリーキャップの余剰は縮小。この時期、チーム予算が飛躍的に増加出来れば良かったのですが、あえなく撃沈。結果として、主力選手を引き留めるため賃金は上昇、その余波は残りの選手のサラリーに影響してきます。

フロントからすれば、チームの主力をキープする為には「ある程度の増額」はマスト。しかし、全体の総額に大きな変化がない以上、そのしわ寄せは当然、他の選手に降りかかります。つまり、12年に優勝争いしたシーズンが「ワンサイクルのピーク」とするなら、次のサイクルを軌道に乗せるためには、12~13年のシーズンにチーム予算編成を見直し、「ネクスト主力級の選手(他チームからの移籍選手も含む)」に対しても、賃金を増額する必要が有ったと思っています。

しかし、それが出来なかった・・。12シーズン⇒13シーズンに至っては、大きな補強も無く、加入したのは「石川・蜂・勇人・ヘベルチ」ぐらい。チームが次の上昇カーブへ行く為には、この年にチーム予算を増やし、主力選手や準主力選手に対して賃金をアップさせる必要があったはず。だが、この年、チームとして新たなステージに行く為に執った戦略は「賃金の増加(新たな選手の獲得)」ではなく、ベガルタ仙台レディースという新たなフォーマットの追加だったのです。

予算が潤沢ではないチームにとって、新たな主力級の選手の獲得や、現有戦力への賃金増加、更にはレディースという決して短期的には利益を生まない枠組みの追加などを円滑に回す事など不可能です。前社長は「レディースの予算はトップチームとは別なので、何の問題も無い」と語っていましたが、別枠として組み込んだ予算、その全てをトップチームに注ぐ事が出来たなら、現状の様な凋落にはならなかったのでは・・・とベガルタンは考えています。

もっとも、だからといって「レディース反対!!要らねー!!」というスタンスではありません。レディースも、大切な我々の家族です。ただ、ベガルタンと前社長のチーム構想の時間軸は若干違っています。前年に優勝争いし、ACLを戦う事になった13年シーズンこそ、あらゆる資源をトップチームに注げば・・・まっ、今となっては、どうしようもありませんな。

しかしながら、チーム予算の総額が抑えられてしまった以上、他の選手や若手にとって、出番と賃金を今以上に求めるのなら、チームを去るしか無くなります。13年シーズンでテグは去り、新たな監督も就任。チームには見た目にも変革を断行しましたが、あえなく撃沈!!結局は鍋監督が就任し、先祖がえりしたかのような「堅守賢攻」によって、チームを新たな成長曲線へと誘導しようと頑張りました・・が、あえなくこれも撃沈!!それが現在の「重心が後ろ」のゲーム運びなのです。


今シーズンの終わりに、チームは来期に向かって、どのような戦略を獲るのでしょうか?大きく変更はせず、現有戦力の積み上げかもしれませんし、ドラスティックにベテラン選手の退団があるのかもしれません。だからこそ、今のメンバーで戦う一試合、一試合が大切になってきます。だからこそ、頑張って欲しいですな。

2015年11月16日月曜日

松本戦

いやぁ~~、良かったです。リーグ戦には何の希望も見出せなくなってきた昨今、年末までサポーターライフを楽しめるか否かは、ベガルタンとしての最重要案件。内容などに関しては「そうなのかなぁ~~」みたいな感慨はありますが、ノックアウト方式のトーナメント戦では「内容<結果」。勝った事実を前にしては、内容うんぬんなどノープロブレム。今はただ、勝った、勝ってくれたよ、これで年末までサポーターモチベーションが持つ・・・、これですな。

この日のメンバーはと言えば・・・金園が入って鎌田がCBへ・・・まっ、スタンダードです。前節の鳥栖戦での「鎌田ボランチの出来」に関しては、個々の主観で「良い・悪い」が出てくるのは当然でしょう。しかし、結果が出なかったという現実を前にしては、「悪かった・・と言うつもりは無いけど、良くなかった・・」とは言えます。もっとも、負けてしまった原因が「鎌田ではなく、点が取れないから・・・」という可能性が高いことも何気に感じている今日この頃です。

鎌田のボランチ起用に関しては「今後を見据えて・・」という見解もあったようです。しかし、先日のスポーツ紙で「今季で仙台との契約が切れる鎌田と、この日柏は、条件面で大筋合意に達したという。複数年契約と見られる」との報道により「鎌田のボランチは今後を見据えて・・」という推論は完璧に否定されました。

スポーツ紙がリークする様な事を、現場の監督が全く知らなかったとは想像しがたいので、鳥栖戦での鎌田起用は「純粋に試合で勝つため」と言う事が分かりました。そして、この日の松本戦でも「退団が決定的となった鎌田」はスタメン。鍋監督にとって、鎌田は「勝利」の為に重要なファクターであることが、この事からも分かりますな。

鎌田に関しては、長年頑張ってくれて感謝しかありません。退団する事に関して、過度にノスタルジックになることはありませんが、彼の頑張りが無ければ、現在のベガルタも無かったのではないか・・・という気さえします。本当にご苦労さんでした。彼に関しての一番の思い出は、パチ屋でベガルタンが捨てた「スロット北斗の拳」で、ハイエナ・お座り一撃で2000枚程出されたことですかな。

この日のベガルタンは自宅でテレビ観戦。別に用事が有る訳でもなく、体調が悪い訳でもないのに自宅観戦。これは02年からベガルタンとなって、ユアスタで試合が有るにもかかわらず、用事も無いのに不参戦を決め込んだのは初めてのことです。昔は仕事で行けなくなりそうになっても、「叔父が無くなったので・・・」という言い訳を使って仙スタへは参戦していました。そこで試合が有る限り、選手や仲間たち(ベガサポ)が闘っている時に、不参戦を決め込むのはベガルタンのプライドが許しませんでした。

しかしです、この日に関しては「参戦しなければ・・・」というモチベーションを維持するのは困難で、かなり前の段階から「予報では雨のようだし、まっ、自宅でいいか・・・」という感じでした。何故かは分かりませんが、正直な感想です。そして、こんな気持ちになったのは、ベガルタンとなってから初めてのことです。

こう思った時、ベガルタンは狼狽しました。ぶっちゃけ「ひょっとして、俺、ベガルタに関しての愛情が薄れてしまったのか???」とさえも思いました。だって試合が有るのに、用事も無いのにユアスタへ行かないんだよ?おかしいでしょ?これでも俺、ベガルタ仙台応援同好会、仙台支店の会長だよ?

負けるのに慣らされたせいか、最近は負けても「悔しさ」は無くなりました。「あ~~あ、今日もですか・・・」ぐらいにしか感じる事も無くなり、帰りの車の中では「これでマッチデーJも、Jリーグタイムも、やべっちも、見る事は無いから暇になるよなぁ~~」と愚痴のオンパレード。自分自身で嫌になりますが、自分に正直に生きているのでしょうがありません。


昨今の試合内容と結果は、ベガルタンの様なハード系なサポーターを目指している凡人には辛すぎます。ビジョンが明確ではなく、目標を達成しなくても「残留したからいいや・・」では、共に闘う仲間としての意義は不鮮明です。チームとしてサポとして、共鳴できる目標やビジョンが無いと、共に闘う意識がどうしても気薄となり、モチベーションが保てなくなるのはしょうが有りません。現状のチームに、それがありますか?もしくは、それを感じられる方は居るのでしょうか?

2015年11月9日月曜日

鳥栖戦に想う

いやぁ~~、残念でしたな。といってもね、試合結果が残念じゃなく、内容と言うか、チームが来期に向かって行くべきビジョンが見えなかった事が残念・・・と言う、お話です。

すでに残留が確定している仙台として、タイトルや賞金が掛かっていない残りのリーグ戦を「どのように戦うのか?」は、サポーターとしての最重要案件です。当然ベガルタンも「鳥栖戦は、どんなメンバーで、どんな戦術で戦い、サポーターである我々に、来期への期待を持たせてくれるんだろうか・・・」みたいな事を考えながらテレビの前に着席しておりました。

そんでもってオンエアー。スタメンをチェックすると・・・
六反
菅井・渡部・石川・二見
リャン・富田・鎌田・金久保
奥埜・ハモン

ん~~と、あれ?鎌田がボランチって・・・ここには強烈な「戦術的と言うか戦略的な意思」が見れるけど、その他は・・・変わりません。と言う事は、監督の考えとして「このままブレずに戦う事が、すなわちチームの強化に繋がり、サポーターに対しての来期以降の希望になる・・・」と考えていることになります。

もっとも、別の考え方もあり「監督は来期うんぬん・・は横に置いといて、とりあえず目先の勝利にこだわった・・」という状況は十二分に考えられます。2ndだけを見れば「15試合で9敗!!」と言う現実。監督じゃなくても「勝ちたい・・・」とは思うでしょう。なので、この試合は未来への礎の為・・・ではなく、とにかく勝ちたいんや・・・という気持ちが表れた「チーム戦術」である可能性も激高。

で、結局どっちなんだ?ということなんだけど、ベガルタン的には「来年の事を言うと鬼が笑うから、とりあえずは目先の一勝を・・」と言う感じだと思っております。

この辺りの感覚が何気に伝わってくるので、「今年はもういいから、来年に向けてのトライをして欲しい・・・」と考えているサポーターなどは不満が募るのでしょうな。ぶっちゃけ、鳥栖に負けた事は残念でしたが、全然悔しくはありませんでした。もうね、今年は負けるのに「慣らされた」ので、残留が決まってからの1敗に対しては特段の感慨など、あるはずがありません。ここまで負けると、2ndでの「9敗」と「10敗」との違いに「違う価値観」を持ち込むのは困難です。

何やら、ネットでの話では「渡邊続投」が確実視されている様子。ベガルタン的には「途中で指揮を執った昨年⇒今年の前半⇒今年の後半」の成績や試合内容が、僅かでもいいから上向き傾向で「若手も育ってきた・・・」と言う状況であれば、続投支持派に異論などありません。しかし、どう考えても、監督が言うところの「チームは確実に強くなっている」という手応えなど感じられず、どちらかと言えば「選手個人のスキルや連係・連動・戦術などに手ごたえは感じられないんだけど、これって、ベガルタンが素人だからなのか???」という疑心暗鬼の状態であります。

本当に、ベガルタは確実に強くなってきているのでしょうか?チームが強くなっている過程においては、必ずしも「結果が伴わないこともある・・」と言う事ぐらいは理解しているつもりです。しかし、昨年から今年にかけての上積みって、どのくらいあるんでしょうか?そして、今年の成績は「チームとしては強くなっているけど、たまたま結果が伴わなかった・・・」だけなのでしょうか?

正直、強くなっているチームが、16戦で10敗するとは、どうしても思えません。だって、おかしいでしょ?強くなっているのに試合内容がグダグタとなって、そんでもって負け続けるって。

何度も言うけど「負けたけど、今日の若手は良かったよな・・・」とか「今日の前半からのプレッシングは見応えがあった・・・」とか「金園と奥埜のコンビは秀悦だったよな・・・」みたいに、わずかでも希望を感じられれば、決して敗戦が続いてもネガる事など無いんだけど、鳥栖戦でソレを感じる事はありませんでした。って言うか、最近の試合で、その希望を感じられる方がいらっしゃれば、是非とも居酒屋なんかでベガルタンにご教授してください。飲み代はベガルタンが持つから。

こんなに負けても、チーム状況がバラバラだよ・・・みたいな情報がネットやメディアで流れる事はありません。ということは、監督やフロント、そしてスタッフや選手などとのコミニュケ―ションは良好なのでしょう。まっ、悪いよりは確かに良いです。しかし、こんだけ負けているんだから、中堅やベテラン選手などから批判めいたワードが出てきてもおかしくは無いはずです。しかし出ない・・。きっと仲は良いんでしょうな本当に。

いいですか、もしも、あなたが企業のトップでベガルタから「新規のスポンサーになって欲しい。チームは確実に強くなってきており、来年以降はチーム成績も上昇し、メディアなどでの露出も増える。今が買い時ですよ」と懇願されたとします。その時、貴方はどう考えますか?冷静な判断が出来れば「2ndで16戦、10敗」もしておいて、『チームは強くなってきている・・』と言うけど、これって新たな詐欺なんじゃあ・・・」って思うでしょ?思わないようでは、アルアル詐欺に引っ掛からないように気をつけた方がいいですな。


続投でも交代でも、ベガルタを応援する気持ちには変わりありません。しかし、強くなってきているという実感が皆無のうちは、どうしても続投には懐疑的になります。本当に、チームは強くなってきているのでしょうか?そこさえ教えて頂き、納得できれば、ベガルタンは続投でOKです。