2015年4月30日木曜日

鹿島戦

えーー、残念でしたな。特に、この試合のような「もうチョットの頑張りや、僅かなラッキーでもあれば勝てたのに・・・」といった内容では、特に残念無念感は増してきます。野沢のシュートが決まっていれば・・・リャンのシュートがポストに嫌われなければ・・・。前半の早い時間帯で先制出来ていれば、間違いなく試合内容も変わっていたはずなんだけど、こんな事を互いに言い張れば、間違いなく天国に居る寅さんから「それを言っちゃあ、おしめえよ・・」と戒められるんでしょうな。

前半に限っては非常に内容も良く、終了間際にセットプレーから失点するまでは“ほぼプーフェクト”な出来栄え。だからこそ、あの失点は悔やまれます。いい感じで攻めている時に、ゴールが奪えないと、結果として“やられちゃう”事は定番中の定番。どうしてそうなるのかは分かりませんが、決定機を外し続ければ絶対にしっぺ返しを喰らう事は、きっと、フレミングの左手の法則ぐらいの精度で起こり得ます。みんな嫌な予感がしたと思うよ、前半終了間際のコーナーは。

ここに来て、監督の選手起用にもバッシングが浴びせられるようになりましたが、勝てなくなった場合に結果を出せない戦術や選手に対して批判が出るのは定理みたいなものです。開幕してから暫くは負けが無く、監督独自の選手起用や交代戦術にも、サポーターからは一定の理解が得られていました。しかし、公式戦で4連敗もしちゃうと、雨後のタケノコのように、ウジャウジャ出てくる事を止めるのは困難でしょう。“茂木を外せ” “奥埜はダメだ” “野沢を使い続けるな” 等々、ネット社会の住民には容赦の二文字などありません。

「育成」と「結果」。これを両立するのは、どのチームでも困難ですが、それは優勝を狙っているチームだけではなく、残留を狙っているチームでも等しく難しいミッションです。チームの変革はタイミングを逃すと、それこそ地獄の一丁目へと連れて行かれるから、チーム関係者にとって「このタイミングの選択」は、最重要課題の一つである事に論は要りません。渡邊監督は、そのタイミングを「今年から徐々に・・・」と考えているはずですが、大事なのは、その想いをフロントと共有できているか?そして、その判断は正しいか否か?であります。

先日行なわれた株主総会後、ベガルタの社長は「今期の最大の課題は“経営の健全化です”」とコメントしています。これは昨年同様、赤字決算は出来ない・・・との気持ちの表れでしょうが、これは、うがった見方をすれば「現場の目標である「勝ち点50」に対しては応援するけど、でも、過度な投資は出来ないからね。夏場以降に、大型の補強は無いよ・・」と同意語でしょうな。本当なら、「今期の目標は現場と一緒になって、勝ち点50と黒字を達成することです」と言って欲しかったのですが、今の社長さんは、そこまで気が回らないようです。

フロントの配慮が当てにならないのだとしたら、最も大事なのは「渡邊監督の判断」ということになります。これはねー、現状をどのように捉えるかによって変わってくるから、簡単に結論は出ません。「今は最悪、どうしようもない・・」と考えれば、選手起用や戦術の変化はマストだろうし、「内容は最悪じゃない、結果は出てないけど、ここは我慢のしどころだ・・」と考えるのなら、もうチョットは我慢してもいいはずです。ただし、この疑問に対する答えには「正解がない可能性もある」というところが厄介なんですな。誰も分からない、つまり、信念に基づいて、やってみるしかない・・・結果は自ずと付いてくる・・・。まっ、この難しさが、そのままフットボールの魅力でもあるんだけどね。

負けが続けば、結果を出せない前線の選手に批判が行くのは極めて自然です。特に、開幕から使われている茂木と奥埜には今後、さらなるブーイングと批判の嵐が待っていることでしょう。しかし、ベガルタンからすれば「そんな批判にビビって結果を出せないのであれば、それは所詮、そこまでの選手。我々の希望にはなりえない・・」との思いがあるので、どうってことはありません。我々が待っているのは、そのようなブーイングや批判に負けず「畜生ぉぉーー!!」と歯を食いしばって結果を出してくれる選手だけです。その意味では、結果を出せない選手を代える方策には一定の整合性はあります。

状況に応じてのフレキシブルな対応と、そしてブレない信念。どちらが“より重要か?”は、シーズンが進まないと分かりません。しかしながら、結果を出せない選手たちの賞味期限が長くない事は確かなようです。だからこそ、開き直ってガンガン行っちゃえばいいんじゃね?と、最近思うようになりました。公式戦も10試合くらい出れば、「期待感や内容」を誉められるハネムーンな時期は過ぎました。今、奥埜や茂木に必要なのは「結果」です。そして、それは渡邊監督にも言え、「チームの変革と育成」を隠れ蓑にして、サポーターに負け続ける事に対する我慢を強いる期間も過ぎようとしています。

ベガルタンは、概ね「チームの変革と育成」には好意的ですが、だからこそ、それをやりながらも結果を出して欲しいと願っています。茂木や奥埜など、若手の選手を育てて欲しいからこそ、公式戦で、これ以上の連敗は看過できません。負け続ければ、絶対に「超結果重視で、とにかく目の前の試合に勝つだけサッカー」となるのは明白だからです。ドン引きは否定しません。カウンターサッカーもいいでしょう。しかし、そうじゃないサッカーも、それ以上に魅力的である事を知っているので、このまま育成をしつつ、チャレンジして欲しいのです。


それらを継続する為のキーワードは一つしかなく、それこそ「勝利」である事は明白です。育成を継続する為にも、広島戦では勝ちたいですな。

2 件のコメント:

  1. たしかにこの連敗は少しざわつきそうですね。鹿島戦もリャンがエリア内に入っていけている時間帯は良い感じで見ていたのですが。自分も外し続けるベガルタを見て先制点の献上は脳裏をよぎりました。

    さすがにあれほど待ち焦がれたユース上がりの選手に対して、開始何か月で失格の烙印が押されるなどとは露とも思いませんが、やはり少しの結果も出ないのは怖いところではあります。

    藤村がリーグデビューを果たしましたね。茂木にもバランスも含め攻守両面で頑張ってほしいです。個人的には奥埜にはもっとやってもらいたい。「ベガルタの7番は伊達じゃない!」というのを見せつけてほしいです。

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  2. ベガルタン2015年5月1日 11:46

    ベガサポ殿へ

    ユース上がりの選手も言っているように、ピッチに出たら年齢は関係ありません
    全ては結果、結果によってのみ、メンバーもサポも納得します

    自分としても奥埜や茂木のみならず、藤村にキムなどを
    積極的に使って欲しいと願っていますが
    チームの現状で、それは厳しい事も分かっています。

    10試合で結果を出せない若手の選手に
    あとどれくらいチャンスを与えればいいのか?
    これを判断できるのは監督だけです。

    つまり、我々は奥埜や茂木というフィルターを通して
    渡邊の「監督力」を見れることになります。
    この連戦で、私たちは若い監督や選手のスキルを確認できるかもしれません
    良い結果が出るといいですな

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