2015年4月20日月曜日

川崎戦

う~~ん、負けてしまいましたな。しかしながら、過度にネガティブとなる必要はなく、どちらかと言えば「まっ、完封されてのフルボッコじゃないし、とりあえず、追いついてからの力負け・・・」みたいな感じだから、ドンマイ・ドンマイ、次頑張ろうよ・・・って前向きになれる敗戦のような気がします。

川崎の今期の目標は「数年の風間体制での積み重ねてきた成果による“タイトル”」であり、仙台のそれ「勝ち点50でトップ10」とは次元が違います。渡邊体制が本格的に始動し、若手と新たな選手を加えつつ、チーム再構築の道のりを歩み出そうとしている仙台と、もはや熟成のいきにかかろうとしていて、タイトルはマストである川崎。そんなチームが互いにぶつかり合えば、あんな感じの試合になるのもしょうがありませんな。

まあね、試合を見ての率直な感想は「川崎の前線の選手たちは、いとも簡単にDFを抜き去るよなぁ~~・・・っていうか、レナトが前を向いたら抑えられないし、中村にフリ―で前を向かれたら、ビュンビュンとスルーパスが出てくるし、あの連動性は敵ながら“うらやましいよ・・・”と思うくらいキレキレでした。何て言うの?簡単なんだよね、あっさりとマークが外されるし、ドリブルで抜き去るし、裏を取られるし・・・。鎌田が試合後のコメントで「後半はしんどかった・・・」と話していましたが、そりゃそうでしょう、観ているこっちだって「ぶっちゃけ、しんどいよなぁ~~」って気持ちになりましたから。

あえて言うけど、この試合内容のクオリティーこそ、そのまま「チーム力の総和」という気がしています。あれが“タイトル”を目指すべきチームのクオリティーであり、負けてしまったけど、あの試合で踏ん張りきれなかった仙台は“残留して目指せトップ10”のクオリティーだったのでしょう。しかし、だからと言ってダメダメ試合だったとは思えません。今出来る精一杯の試合をしたはずです。皆、頑張ってくれたけど、力負けしてしまった。悔しいけど、現実ですな。

でもね、曲がりなりにも、1-2となった直後から、一瞬とはいえ「攻めダルマモード」に突入し、追いつく事が出来ました。ここに、ベガルタンは希望を感じます。あのゴールは多々良が決めたものですが、ゴールした瞬間、ウイルソンは自らのゴールのようにガッツポーズを繰り返し、リャンも喜びを爆発!!DFは揃って歓喜の輪に加わり、スタジアムのムードもマックスとなりました。あの時、ベガルタンは「逆転されてからも、誰一人、顔を下に向けて無かった・・・。この気持ちがあれば、たった一つのゴールでチームが一体となる事が出来るのであれば、今年は案外、やれるんじゃね?」と思っていました。チームの一体感が無いと、あそこまで全員で喜びませんから。

最後のレナトからのクロス、あの場面、多々良一人で防ぐ事を求めるのは可哀想です。抑えきれないよ、1人じゃあ。だから、あの局面までチームとして崩してきた川崎を誉めるべきですな。川崎相手に、オープンな試合展開となったら、その時点で負ける確率が高くなるのは誰だって分かっているはずです。でも、オープンな展開になっちゃった。それこそ、川崎の強さでしょう。リードしている前半は我慢出来たけど、追いつき、追い越されたら、仙台だってリスク覚悟で攻めなければならなくなります。そうなった瞬間から、試合は川崎のペースなんでしょうな。なぜなら、川崎は常にリスクを覚悟の上で、そのリスクを遥かに凌駕するリターンを得るサッカーにチャレンジし続けてきてますから。

長年の蓄積でも負け、個人のスキルでも負けている仙台にとって、そんなリスキーなサッカー展開は、出来れば回避したかったはずです。しかし、そんな展開に、川崎のパワーによって引きずり込まれてしまった・・・。これはきっと偶然ではなく、必然なのでしょう。負けるべくして負かされた・・・。残念無念ではありますが、ここは臥薪嘗胆です。


このような状況で最も大事なのは、メンタルをリフレッシュしつつ、新たな気持ちで松本戦に勝つために全力を尽くす事であるはずです。川崎戦での敗北感を決して忘れちゃダメなんだけど、ある意味、割り切って土曜日の事は忘れ去り、松本には必勝で臨む・・・。そうなって結果を出してこそ、我々の歩みが王道である証左でしょう。可能であれば、歩みの正しさを証明して欲しいものです。

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