2015年4月30日木曜日

鹿島戦

えーー、残念でしたな。特に、この試合のような「もうチョットの頑張りや、僅かなラッキーでもあれば勝てたのに・・・」といった内容では、特に残念無念感は増してきます。野沢のシュートが決まっていれば・・・リャンのシュートがポストに嫌われなければ・・・。前半の早い時間帯で先制出来ていれば、間違いなく試合内容も変わっていたはずなんだけど、こんな事を互いに言い張れば、間違いなく天国に居る寅さんから「それを言っちゃあ、おしめえよ・・」と戒められるんでしょうな。

前半に限っては非常に内容も良く、終了間際にセットプレーから失点するまでは“ほぼプーフェクト”な出来栄え。だからこそ、あの失点は悔やまれます。いい感じで攻めている時に、ゴールが奪えないと、結果として“やられちゃう”事は定番中の定番。どうしてそうなるのかは分かりませんが、決定機を外し続ければ絶対にしっぺ返しを喰らう事は、きっと、フレミングの左手の法則ぐらいの精度で起こり得ます。みんな嫌な予感がしたと思うよ、前半終了間際のコーナーは。

ここに来て、監督の選手起用にもバッシングが浴びせられるようになりましたが、勝てなくなった場合に結果を出せない戦術や選手に対して批判が出るのは定理みたいなものです。開幕してから暫くは負けが無く、監督独自の選手起用や交代戦術にも、サポーターからは一定の理解が得られていました。しかし、公式戦で4連敗もしちゃうと、雨後のタケノコのように、ウジャウジャ出てくる事を止めるのは困難でしょう。“茂木を外せ” “奥埜はダメだ” “野沢を使い続けるな” 等々、ネット社会の住民には容赦の二文字などありません。

「育成」と「結果」。これを両立するのは、どのチームでも困難ですが、それは優勝を狙っているチームだけではなく、残留を狙っているチームでも等しく難しいミッションです。チームの変革はタイミングを逃すと、それこそ地獄の一丁目へと連れて行かれるから、チーム関係者にとって「このタイミングの選択」は、最重要課題の一つである事に論は要りません。渡邊監督は、そのタイミングを「今年から徐々に・・・」と考えているはずですが、大事なのは、その想いをフロントと共有できているか?そして、その判断は正しいか否か?であります。

先日行なわれた株主総会後、ベガルタの社長は「今期の最大の課題は“経営の健全化です”」とコメントしています。これは昨年同様、赤字決算は出来ない・・・との気持ちの表れでしょうが、これは、うがった見方をすれば「現場の目標である「勝ち点50」に対しては応援するけど、でも、過度な投資は出来ないからね。夏場以降に、大型の補強は無いよ・・」と同意語でしょうな。本当なら、「今期の目標は現場と一緒になって、勝ち点50と黒字を達成することです」と言って欲しかったのですが、今の社長さんは、そこまで気が回らないようです。

フロントの配慮が当てにならないのだとしたら、最も大事なのは「渡邊監督の判断」ということになります。これはねー、現状をどのように捉えるかによって変わってくるから、簡単に結論は出ません。「今は最悪、どうしようもない・・」と考えれば、選手起用や戦術の変化はマストだろうし、「内容は最悪じゃない、結果は出てないけど、ここは我慢のしどころだ・・」と考えるのなら、もうチョットは我慢してもいいはずです。ただし、この疑問に対する答えには「正解がない可能性もある」というところが厄介なんですな。誰も分からない、つまり、信念に基づいて、やってみるしかない・・・結果は自ずと付いてくる・・・。まっ、この難しさが、そのままフットボールの魅力でもあるんだけどね。

負けが続けば、結果を出せない前線の選手に批判が行くのは極めて自然です。特に、開幕から使われている茂木と奥埜には今後、さらなるブーイングと批判の嵐が待っていることでしょう。しかし、ベガルタンからすれば「そんな批判にビビって結果を出せないのであれば、それは所詮、そこまでの選手。我々の希望にはなりえない・・」との思いがあるので、どうってことはありません。我々が待っているのは、そのようなブーイングや批判に負けず「畜生ぉぉーー!!」と歯を食いしばって結果を出してくれる選手だけです。その意味では、結果を出せない選手を代える方策には一定の整合性はあります。

状況に応じてのフレキシブルな対応と、そしてブレない信念。どちらが“より重要か?”は、シーズンが進まないと分かりません。しかしながら、結果を出せない選手たちの賞味期限が長くない事は確かなようです。だからこそ、開き直ってガンガン行っちゃえばいいんじゃね?と、最近思うようになりました。公式戦も10試合くらい出れば、「期待感や内容」を誉められるハネムーンな時期は過ぎました。今、奥埜や茂木に必要なのは「結果」です。そして、それは渡邊監督にも言え、「チームの変革と育成」を隠れ蓑にして、サポーターに負け続ける事に対する我慢を強いる期間も過ぎようとしています。

ベガルタンは、概ね「チームの変革と育成」には好意的ですが、だからこそ、それをやりながらも結果を出して欲しいと願っています。茂木や奥埜など、若手の選手を育てて欲しいからこそ、公式戦で、これ以上の連敗は看過できません。負け続ければ、絶対に「超結果重視で、とにかく目の前の試合に勝つだけサッカー」となるのは明白だからです。ドン引きは否定しません。カウンターサッカーもいいでしょう。しかし、そうじゃないサッカーも、それ以上に魅力的である事を知っているので、このまま育成をしつつ、チャレンジして欲しいのです。


それらを継続する為のキーワードは一つしかなく、それこそ「勝利」である事は明白です。育成を継続する為にも、広島戦では勝ちたいですな。

2015年4月28日火曜日

今さらながら、松本戦

え―松本戦は、いやはや、なんとも、これはこれは・・・って感じの試合でしたな。多少はゲームをコントロールしている様な気もしましたが、だからと言って「仙台の試合だった・・」と言う事ではなく、どちらかて言えば「少ないであろうチャンスを物にする。。。そんな松本チックな試合だったのではないか?」という感想のベガルタンであります。

正直ね、松本に負けたのは痛いですよ。だけど、試合内容的には仙台が勝ってもおかしくは無かった。負け惜しみと言われようとも、おかしくは無かったはずです。しかし、負けてしまった・・・。これはねー、調整を含めて(アウエー2連戦での現地調整など)、その試合に対するベクトルの合わせ方が、結果的に松本の方が良かったから・・・だと思っています。最も、実力差がハッキリとあれば、こんな「ファジー」な調整でも勝っちゃうんだろうけど、あいにく仙台にはそれがありません。満を持して「勝つならここ、仙台戦!!」と標準を合わせて来た松本と対戦する上では、この日のベガルタ選手のモチベーションは足りなかったような気がしましたな。

負けた事に対しては残念無念ですが、連敗が続けば、それは即ちサブメンバーたちからすれば「絶好のチャンス!!」でもあります。ベガルタン的な一番のキーパーソンは茂木ですな。監督は茂木を使い続けていますが、我々サポーターも、チームのメンバーも、そして茂木自身も、そのパフォーマンスには全くと言っていいほど納得はしておりません。「ピッチに出れば年齢は関係ない」とは茂木自身のコメントですが、攻撃的なサイドで試合に出続けている以上「何らかの結果」を求められるのは極めて自然です。

彼の詳しい成績は分かりませんが、例えば30才の選手で、リーグ戦・カップ戦で10試合くらい出場して「アシスト・ゴール、共に0」だったら、その選手を使い続けるでしょうか?しかも、公式戦は3連敗・・。別に、彼一人の責任ではないにしても、チームメンバーに変化が求められる時、真っ先に候補に挙がるのは「その30才の選手」であることに論はありません。しかし、明日の予想スタメンでも、茂木の名前があるということは、これはもう、覚悟を決めて「育てる」ということなんでしょうな。だとしたら、我々は我慢しなければなりません。そう、富田が中心選手として育ったように、彼が成長する事を。

奥埜の頑張りは誰の目にも明らかです。しかし、彼も結果を出せない一人でしょう。ボールタッチ、前線への飛び出し、楔としてのキープ、そしてタイトな守備、そして無尽蔵に走り続ける体力・・。どれをとっても「チームに欠かせないワンピースとなってきた」と言う事は明らかです。ただ、チーム事情はあるにせよ、FWで起用されている以上は、どんな選手であろうとも「目に見える結果」でしか評価されません。だからこそ、奥埜には「結果」を求めています。「頑張っている」と言う評価が出ている今だからこそ、ベガルタンは結果を求め続けます。

茂木、奥埜結果を求める以上、リャンと野沢にも結果を求める姿勢はマストです。彼らの場合「頑張っている・・・」という内容だけでは、誰からも評価されません。10試合で、アシストが1~2個ぐらいしか無いようでは、本人も不満足でしょうし、我々サポも不満足であります。「赤嶺⇒奥埜」になったから、攻撃力自体が減少した・・・と言われるのは、奥埜にとってもリャン・野沢にとっても不本意でしょうから、鹿島戦辺りから「野沢、大爆発!!」とでもなっていただけませんかな。

基本的に、守りは頑張っていると思っています。J1で戦う事になってから「相手を完封する事が如何に困難か?」は誰だって実感するでしょうし、あまりにも守備に重心を置けば、今度は得点で悩む事になるので、その辺のバランスって微妙なんだよね。仙台の場合で言えば「堅守」が前提だから、多少、重心は後ろになります。その上での「賢攻」なんだけど、今現在は「賢攻」と中々ならないところが辛いんだよね。リャンや野沢が、ハッスル・ハッスルの大ブレークが出来れば、それに引っ張られるような形で茂木や奥埜も生きてくると思うので、もうね、ベテラン2人には多少無理目でもガンガン行って欲しいと思っています。


明日はアントラーズ戦、ビート・鹿島!!

2015年4月24日金曜日

清水戦

清水に負けたからと言っても、過度に落ち込むことなく日常生活が出来ているベガルタンです。負けて悔しくない訳は無いんだけど、だからと言って変にネガティブとはならず、初めて見るスタメン構成にワクワクしておりました。

試合のスタメンを確認した瞬間から「おぉーー、藤村ってトップ下出来るんだ・・・って言うか、山本ってサイドアタッカーでも行けて守れるのか?両サイドバックが蜂と二見の場合、誰も「超守備的」とは思わないだろうけど、だからと言って攻撃的なオプションは大丈夫なのか?それにキムと武井のコンビは行けるのか?それと杉浦って、いいボール蹴れるの?・・・等々、次から次へと出てくる期待と不安、そんな不安定な感情と言う名のシーソー状態を楽しんでおりました。なんでも、初めてって、いい意味で緊張するよね。

清水は公式戦7連敗中とか。全く知りませんでしたが、よくよく掲示板などをチェックすると、なにやら昨年のベガルタと同じ雰囲気がプンプン。やっぱさー、昨年も降格ラインを さ迷っていたチームが、今期も開幕逆ダッシュだと、サポーターも我慢できないよね。これは仙台だって他人事ではなく、もしも仙台が開幕7連敗を喫していたら、渡邊監督の地位も盤石では無かったでしょうな。しかし、渡邊監督は、そんな仙台の「お家事情」を何とはなしに知っていたので、敢えてアグレッシブな挑戦は避け“堅守”という現実的な戦術をベースとする事を選択。手堅く、自らの地位とチームの成績をキープしています。意外と、頭いいかもしれませんな。

このスタメンが、普段から練習していたかどうかは分かりませんが、そこそこ連係は出来ていたので、まるっきし“お初”ということはないでしょう。金園のゴールが生まれた連係も、それなりに「おおぉぉーー」と来るものがあり、何気にエクセレント。藤村や山本が結果を出せなかったのは残念ではありますが、彼らには次に期待です。これはサラリーマンと同じだけど、期待されているうちが“花”であることは彼らだって知っているはず。

ましてや、年下の茂木がブレーク寸前であるとするなら、彼らにも若干の焦りは必ずあると思います。期待はしていますが、そう多くの時間と機会を彼らに与えるのは困難であるはず。だとしたら、頑張るのは、頑張れるチャンスは、あまり残されていません。是非とも、チャンスを生かして欲しいですな。

キムと武井を、この試合のみで評価するのはキツイものがあります。武井に関しては「もう駄目だ・・」という意見があるのは知っていますが、あのメンバーでリャンや富田を出したとしても、初の藤村トップ下という状況では、彼らなりのパフォーマンスを発揮するのは厳し目だったかもしれません。もちろん、武井の年齢を考慮すれば「もっと、やってくれないと困る」と言う意見がある事には理解しますが、もうチョット、チームの連動や連携がレベルアップした時まで、彼の評価は保留するつもりです。パスを繋いで相手を崩すチームとなった時まで、その時まで我慢です。最も、チームが、そうならない可能性もありますが、その時はその時です。

キムに関しては、もうチョット経過を見たいですな。何げの積極性は高印象ですが、1試合だけで彼の評価を下すのは失礼です。しかし、大卒ルーキーという立場は、韓国であれ日本であれ「即戦力」に近い形でチームは獲得しているはず。ましてや、仙台をステップアップの踏み台にして飛躍を志そうとしているのであれば、仙台で頭角を現すのに時間が掛かる選手ではノーチャンス。彼の場合は、山本などよりも残された時間は少ないはずです。だからこそ、頑張って欲しいし、ブレークして欲しいと心から願っています。個人的には、実力で富田のポジションを彼が奪えれば、チームの底力は間違いなく2ランクアップするでしょうな。

最後に、明日の松本戦について。えーと、普通に勝つと思うので、取り立てての感想はありません。別にね、上から目線で、どーの、こーの、ではなく、相手が引いてくるかも、来ないかも、という戦術的な意味合いなどを考慮するまでも無く、普通に戦えば、自ずと結果は付いてくる・・・という感じですかな。これから強敵相手のタイトな連戦が続くので、この試合を勝ちきるかどうかは、今後の連戦に対するメンタルに影響してくるのは必定。もう、勝つしかありませんな。


明日は松本戦、ビート山雅!!

2015年4月20日月曜日

川崎戦

う~~ん、負けてしまいましたな。しかしながら、過度にネガティブとなる必要はなく、どちらかと言えば「まっ、完封されてのフルボッコじゃないし、とりあえず、追いついてからの力負け・・・」みたいな感じだから、ドンマイ・ドンマイ、次頑張ろうよ・・・って前向きになれる敗戦のような気がします。

川崎の今期の目標は「数年の風間体制での積み重ねてきた成果による“タイトル”」であり、仙台のそれ「勝ち点50でトップ10」とは次元が違います。渡邊体制が本格的に始動し、若手と新たな選手を加えつつ、チーム再構築の道のりを歩み出そうとしている仙台と、もはや熟成のいきにかかろうとしていて、タイトルはマストである川崎。そんなチームが互いにぶつかり合えば、あんな感じの試合になるのもしょうがありませんな。

まあね、試合を見ての率直な感想は「川崎の前線の選手たちは、いとも簡単にDFを抜き去るよなぁ~~・・・っていうか、レナトが前を向いたら抑えられないし、中村にフリ―で前を向かれたら、ビュンビュンとスルーパスが出てくるし、あの連動性は敵ながら“うらやましいよ・・・”と思うくらいキレキレでした。何て言うの?簡単なんだよね、あっさりとマークが外されるし、ドリブルで抜き去るし、裏を取られるし・・・。鎌田が試合後のコメントで「後半はしんどかった・・・」と話していましたが、そりゃそうでしょう、観ているこっちだって「ぶっちゃけ、しんどいよなぁ~~」って気持ちになりましたから。

あえて言うけど、この試合内容のクオリティーこそ、そのまま「チーム力の総和」という気がしています。あれが“タイトル”を目指すべきチームのクオリティーであり、負けてしまったけど、あの試合で踏ん張りきれなかった仙台は“残留して目指せトップ10”のクオリティーだったのでしょう。しかし、だからと言ってダメダメ試合だったとは思えません。今出来る精一杯の試合をしたはずです。皆、頑張ってくれたけど、力負けしてしまった。悔しいけど、現実ですな。

でもね、曲がりなりにも、1-2となった直後から、一瞬とはいえ「攻めダルマモード」に突入し、追いつく事が出来ました。ここに、ベガルタンは希望を感じます。あのゴールは多々良が決めたものですが、ゴールした瞬間、ウイルソンは自らのゴールのようにガッツポーズを繰り返し、リャンも喜びを爆発!!DFは揃って歓喜の輪に加わり、スタジアムのムードもマックスとなりました。あの時、ベガルタンは「逆転されてからも、誰一人、顔を下に向けて無かった・・・。この気持ちがあれば、たった一つのゴールでチームが一体となる事が出来るのであれば、今年は案外、やれるんじゃね?」と思っていました。チームの一体感が無いと、あそこまで全員で喜びませんから。

最後のレナトからのクロス、あの場面、多々良一人で防ぐ事を求めるのは可哀想です。抑えきれないよ、1人じゃあ。だから、あの局面までチームとして崩してきた川崎を誉めるべきですな。川崎相手に、オープンな試合展開となったら、その時点で負ける確率が高くなるのは誰だって分かっているはずです。でも、オープンな展開になっちゃった。それこそ、川崎の強さでしょう。リードしている前半は我慢出来たけど、追いつき、追い越されたら、仙台だってリスク覚悟で攻めなければならなくなります。そうなった瞬間から、試合は川崎のペースなんでしょうな。なぜなら、川崎は常にリスクを覚悟の上で、そのリスクを遥かに凌駕するリターンを得るサッカーにチャレンジし続けてきてますから。

長年の蓄積でも負け、個人のスキルでも負けている仙台にとって、そんなリスキーなサッカー展開は、出来れば回避したかったはずです。しかし、そんな展開に、川崎のパワーによって引きずり込まれてしまった・・・。これはきっと偶然ではなく、必然なのでしょう。負けるべくして負かされた・・・。残念無念ではありますが、ここは臥薪嘗胆です。


このような状況で最も大事なのは、メンタルをリフレッシュしつつ、新たな気持ちで松本戦に勝つために全力を尽くす事であるはずです。川崎戦での敗北感を決して忘れちゃダメなんだけど、ある意味、割り切って土曜日の事は忘れ去り、松本には必勝で臨む・・・。そうなって結果を出してこそ、我々の歩みが王道である証左でしょう。可能であれば、歩みの正しさを証明して欲しいものです。

2015年4月9日木曜日

神戸戦

えーと、負けなくて良かったですな。そんな大きな盛り上がりは無かったものの、初めて見る選手も居たし、杉浦なんて、殆ど初めてのようなもんだし、大海も久々に90分見れたし、観客数は寂しかったものの、勝敗とは別の部分では楽しめたベガルタンです。しかしながら、この日の観客数である6千チョイは、15年間のベガルタン生活で最小であります。カップ戦、平日ナイター、極寒、楽天と被る・・・これらのワードが重なると、ベガルタン観客動員は超劣勢になるようですな。

この日、両チーム共にメンバーはメッチャシャッフル。ザ・カップ戦仕様です。こういうのって、勝敗とは別な意味で楽しみなんだよね。ネット上では早くも「誰それ要らねー」論議が活発なようですが、ベガルタン的な感想を言えば・・

右サイドの多々良は、まずまず。それに多々良と相性がいいのか相手のディフェンスが緩いのかは分からないが、茂木も積極性も良し。「茂木と多々良」の右サイドに関しては、「茂木と蜂須賀」のコンビよりも2割増しくらいに、攻撃的な圧力が増すような気がします。

次に左サイドの杉浦と二見。こっちは厳しいですな。まず、コンビネーション的なトライは殆どなく、単発での攻め上がりが多かったような気がします。別にね、杉浦や二見がダメダメ君と言うつもりはなく、あくまでも2人セットで試合に出た場合、「野沢・石川」のコンビよりも50%ほど攻撃力は減退する感じですかな。

って言うか、二見は試合中、ポジショニングで何度となくリャンに「お前、もっと上がれよ!!」とか「もっとボールを引き出せって!!」みたいな感じで、教育的指導を受けておりました。二見は、まだまだ研鑽が必要なようです。その二見とコンビですから、何気に杉浦はしんどかったようですな。

大海に関しては、トップコンディションになれば、あれくらいは当然でしょう。昨日の神戸はマルキが居たものの、それほどの圧は感じられず、「とりあえず、マルキに前だけ向かせなければ・・・」って感じでプレーしてましたな。もともと、高くラインを設定する為に必要不可欠なピースとして、手倉森が呼び寄せたのが大海。彼がトップコンディションに戻れば、鎌田・渡部との併用が可能となり、CB要因であった多々良などをSBへ回せます。八や菅井が故障がちな今、「多々良が何とか使えそう・・」と分かった事が、この試合最大の収穫だったかもしれませんな。

金園と奥埜に関しても、辛辣な意見が出ているようですが、ベガルタン的には「まずまず」であります。特に、金園に関してはシュート精度などについて「おいおい感」を持たれているようですが、あの運動量は超魅力的です。もちろん、だからと言ってシュート精度がイマイチなのは厳しいところとはいえ、楔の役割としては合格点。奥埜や他の選手とのコンビネーションが上がって行けば、ゴールなんて直ぐだと思っています。

しかしながら、途中からウイルソン・リャン・野沢を出してきたという事は、完全に「勝ちますよ、モード全開!!」ということです。それなのに勝ちきれなかったのは残念であります。まあね、あのゲームを後半のワンプレーで勝ちきれるのは真の意味で強いチーム。それこそ「1-0の美学」が出来ちゃうくらいに強くなれば、ベガルタンも安心してゲームを見れるんだけど、今年、それを望むのが酷である事ぐらいは分かっております。


トータル的には、関も茂木も頑張ったから、まあ、よしとしますかな。

2015年4月6日月曜日

清水戦

ふぅ~~、何とか勝てましたな。ロスタイムでの決勝ゴールなんて、いつ以来か忘れてしまいました。ん~~、思いだそうとしても、まるっきしダメ。ご存知の方がいらっしゃれば、是非とも、お教えください。

前半は完璧な清水ペース。何が悪かったのかを素人が指摘するのは困難ですが、敢えて言うなら「全部ダメ」といったところですかな。前線でボールをキープできないし、って言うか、前線までなかなかボールが行かないし、中盤ではタメが作れずイージーなパスミスからショートカウンターを喰らうし、サイドを突破され何度となくクロスを放り込まれるし、キーパーだって冷や冷やする場面が1度や2度じゃなかったし、前半が終わった時「よくもまー、1点で済んだよ・・・」ってマジで思いました。

試合前は「清水も調子が悪く、連敗中」って聞いていたから、「少しは攻撃的なボールキープができるかも・・」って思っていたのよ、そしたらさー、キープどころか、シュートすら中々打てず、マジで「カップ戦とはいえ最下位の名古屋に負け、そして調子が悪い清水に、こんな試合しかできないようでは、自分が思っているよりも苦しいシーズンになりそうだよ・・・」と観念する始末。この日飲んだ、決してうまいとは言えない200円のブラックコーヒーは、いつも以上に苦かったです。

失点はサイドを何度となく切り崩され、ピンポイントのクロスから。あの場面、渡部がマークしていたんだけど、彼の打点の遥か上からヘッドで叩きこまれました。あんだけ違うと、どうしようもありません。学生時代、バスケの監督から「タクティクス(戦略)・フィジカル・メンタルなどは教える事も出来るが、高さ(身長)とクイックネスだけは、教えようがない・・」と言われた事があるけど、あのゴールは、まさにそれでしたな。デカイ選手が居るゴール前へ、ピンポイントのクロスが来る。単純な戦略ではあるんだけど、単純なだけに、防ぐ事は容易じゃないんでしょうな。

流れが変わったのは、明らかに「茂木⇒金園」へ交代した直後から。これが必然なのか、偶然なのかは微妙なところですが、茂木の出来が決して良くないだけに、そろそろ周りがザワザワとして来る事を止めるのは困難です。「ある意味、茂木がブレーキになっているんじゃあ・・」といった、暗黙の雰囲気は誰の目にも明らかで、決して試合中、機能していたとは言えない状況を我慢し続けているサポーターからは「もうそろそろ、茂木はいいでしょ」といったバッシングもネット上ではチラホラ。

まあね、プロなんだから結果が全て。これを否定するは難しく、だとしたら、いくら18でも、結果を出さなければ叩かれるのはしょうがありません。しかも、茂木は攻撃的なサイドの選手。どのポジションよりも、結果が求められる選手なんだから、バッシングを浴びせられる割合が「ディフンダーの3割増し」になる事ぐらいの覚悟は必要です。ベガルタン的には「確かに、機能しているとは言い難い・・しかし、それ以上に不満なのが1対1で縦に勝負をしない、ということこそ、松井玲菜ちゃんが総選挙を辞退する事」ぐらいに不満です。

若いんだから、何度失敗しても、チャレンジする姿勢が大事なんではないでしょうか?関口だって、何度も縦に勝負して、その都度ボールをロスし、「何やってんだよ、お前なんか出てくんな!!」と何度も言われたものです。しかし、ベガルタンは、それでも守備を頑張りつつ、何度も縦への切り込みをトライし続ける関口の将来性を疑った事はありませんでした。ところがどうでしょう、今の茂木のプレーに「(失敗が許されるであろう)若さ」などは微塵もなく、どちらかと言えば「安全に安全に」といった、加齢臭プンプンな中年プレーヤーの臭いしかしてきません。

失敗は、ある意味、若さの特権です。その特権を生かす為には、我々サポーターの我慢もマストでしょう。しかし、何のトライもせずに、ジジイ臭いプレーばかりを選択する茂木を応援する事は困難です。高卒のルーキーを開幕から使い続けると言う事は、それなりの素質があるのでしょう。いや、素質とまでは行かなくても、何らかの資質はあるはずです。しかしながら、中々それを我々には見せてくれない・・・。その資質の一端を、我々サポーターに見せる事が出来なければ、彼は真の意味でプロの選手とは言えないはずですな。


彼は自らの力で監督や仲間の信頼を得、「スタメン」なりました。しかし、ベガルタンが求めるのは、我々サポーターからの信頼も得て、「スタメン」なってほしいのです。「」と「」、わずか一字の違いですが、その違いは「信頼が有るか無いか」と、同じくらい大きな違いがあります。

「親」なるのは簡単ですが、「親」なるのは大変です。「先生」なる事は簡単ですが、「先生」なる事は難しい。「上司」なるのは簡単ですが、「上司」なるのは難しい。「信頼される」っていうのは、それだけ大変な事と知っているからこそ、茂木には、サポーターから信頼を得られるようなプレーと結果を出して欲しい・・・と心から願っています。

2015年4月2日木曜日

昨日の続き

それでは一体全体、何を供与すれば「異次元のプレミアム」となるんでしょうか?もちろん、それは受け手の感覚によって違ってきます。ちなみにベガルタン的な「異次元のプレミアム」とは・・・・
1.ベガチアとの合コン券
2.ベガチアの使用済みパンティーとの引換券
3.一日ベガッタ君。実際に中へ入って、やりたい放題
4.リアルアウエー参戦券
(新幹線などで選手と同じ便、同じシート、宿泊のホテル、全て選手と同じで、リアルアウエー参戦の体験が出来る)
まあね、実質、2以外は費用対効果でも、そこそこ行ける気がします

「異次元のプレミアム」を供与して欲しいからって、別にね、あれをくれ、これが欲しい、と言う訳じゃないんだよ。これまでだって、バックなどの備品のサービスはあったけど、正直、そんなに嬉しいと思った事は無く、ただ単に「金額的にも多少(4試合分のディスカウント)はお得だし、試合ごとにチケットを買うのも面倒だし、いつも同じ座席で見たいから」といった、消極的な理由で年チケを購入している人達は絶対にマジョリティーであるはずです。皆で考えれば、絶対に低コストで多くのサポが待ち望んでいる「異次元のプレミアム」があるはずだよね。

先月、年チケ関連で松本の状況を知る機会がありました。その内容は・・・

昨年12月20日に発売を開始したJ1元年のシーズンシート(リーグ戦17試合、ナビスコ杯3試合の計20試合が対象)が飛ぶように売れている。すでにJ2だった昨季の6300を上回り、現時点で35%増となる8500を超えた。最終的には1万に届く勢いだという。ホームの松本平広域公園総合球技場(通称アルウィン)は収容人員が2万396人。50%がシーズンシートを持ったサポーターで埋まることになる。関東のJ1クラブでも30%程度なだけにJリーグ関係者も「松本の人気は高い」と舌を巻いている。

スタジアムにある座席の半分が年チケとは、松本は今、ベガルタがチケット難民フィーバーに沸いていた頃と同じくらい、アッチッチのようですな。詳しい数字は分かりませんが、確か、ベガルタの年チケ枚数といえば変動はあるものの「およそ6500前後」だったような気がします(間違っていたら指摘してね)。だとしたら、年チケ1万席を販売しようと思えば、あと3000席の販売が必要です。これはこれで困難なミッションだけど、上手く販売出来れば「3000席×50000(年チケ、指定席と自由席の中間の金額)15千万円」も売り上げの増加が期待できるという、ある意味“玉手箱”です。

それじゃあどうすれば、継続のサポをキープしつつ、新規の顧客を囲い込めるか?

これはもう、何度となく書き込みましたが、真の意味で「異次元のプレミアム」を、年チケに付帯し「年チケ買うと、メッチャお得!!」という気持ちにさせる事しかありません。本来であれば、「タイトル獲得こそが、試合内容こそが、最上級のプレミアムです」となるのが理想なんだけど、今の仙台にそれを求めるのは酷。だとしたら、なんらかの物的、金銭的なプレミアムを供与せざるを得ません。例えば・・・

1.メンバーズカードのプレミアム化
年チケの継続年数によって、ベガルタのカードの色を「白(3)⇒青(5)⇒緑(10)⇒赤(15)⇒ゴールド(20)⇒黒(30)⇒レインボー(50)」に区別し、それぞれ、年チケの割引率や、スタジアム内での購入の割引率が変動する。さらに、メンバーズカードは毎年送られて来て、アトランダムで“1000枚に一枚、選手の写真がプリントされている超プレミアムメンバーズカード”が当たる。

2.年チケ継続ホルダーに対するプレミアムを付与
ベガルタンはSバックなので、年チケ代は約7万弱。これを、4年に一度だけ、毎年継続してくれたサポーターは50%オフ!!にする。つまり、4年に一度は35000円になるのだ。これでは一見すると、減収になるのでは?と心配になるだろうが、この“50%オフ!!”の金額がプレミアムであればあるほど、「来年は50%オフだから継続するか・・」と考える場合だってあるし、新規の顧客を継続サポが誘う際の強烈な営業トークとなるはずだ。

例えば「俺、来年は年チケ代50%オフだから、お前の年チケ代、少しカンパしてやるよ」とか「俺たち夫婦、来年の年チケ代は50%オフだから、浮いた分で子供の分まで年チケを購入しようか」という展開は十分期待できよう。もっとも、4年に一度50%オフということは、チームの年チケ収入も4年に一度「6500席×50000円=325百万円」の50%オフになります。約16千万の減収です。

しかしながら、松本だって1万席の年チケが売れているんだから、仙台の現状は「3000席×50000(年チケ、指定席と自由席の中間の金額)15千万円もの増収機会を、何もしないで棄損している」ともいえます。実際に、全員揃って4年のサイクルは一致しないから、単年で約16千万の減収になる事は無いし、顧客を囲い込もうと考えた場合、ロングスパンで考えれば何年かに一度くらいは「ドーーン!!」という衝撃的なプレミアムを供与してもいいのではないでしょうか?このことによって、年チケ数が6千席⇒9千席に、4~5年かけて増加するのなら、十分ペイできると確信しています。

3.年チケ代を実質的にディスカウントする
これは成績によって変わってくるんだけど、ナビスコ杯、ACLの予選を突破出来たら、本選の試合にかぎり、年チケホルダーは無料で観戦できるようする。つまり、タダです。これは別に突拍子もない意見ではなく、鹿島などでは「ACLの本選無料サービス」は年チケに付帯しています。現状では、ナビスコの本選へ行っても、観客数が1万を超えるのは、余程対戦カードに恵まれないと無理でしょう。第一、中々予選も突破できないし。だとしたら、年チケ代に「行けるかどうか分からないけど、決勝トーナメントのチケット代(60%オフでもいいよ)」を含めるのは、顧客を囲い込む為の強烈なプレミアムになるのではないでしょうか?


色々くだらない事を書き込んできたんだけど、とにかく、どうしようもないと思われる意見でも、どんどん出してみることですな。千や万の意見を出せば、一つくらいは“ダイヤの原石”級の提案も出る事でしょう。とにかく、スタッフの皆さん、頑張ってください。

2015年4月1日水曜日

昨日の続き

限られた予算を、どうやったら最も効率的に使えるか?極端に言えば、これは国家予算も地方予算も、企業の設備投資だって同様に頭を痛める問題です。しかしながら、ベガルタと違って国家は、国債という借金を無制限に近く発行する事が出来るので、その意味では楽かもしれませんな。もっとも、その分責任が大きいけどね。

2007年、ベガルタは経営検討委員会を開催し、クラブが背負う19億円の債務を解消するために90%の減資を行いました。具体的には、県、市や約120社の株主が所有する発行済み株式数を変えず、約23億円の資本金を一度に10分の1の約2億3000万円に減らし、債務と相殺したのです。つまり、株主から出資された「お金」を、借金を返す為に使うという、資本主義経済下においては「超掟破り」の戦略を実施し、自らの経営体質を健全化する為に、強引ともいえる手法で借金をチャラにしたんですな。

何でこんな話をしたかと言えば、国と違ってベガルタは大きな金額を市場から調達出来ない事を説明したかったのです。リーグのコンプライアンスにより、3年連続で赤字になったら「即アウト!!」。だから、昨年度赤字だったベガルタが今期も大きな金額を借金するのは厳しい。そんな時、まっとうな経営者であれば「増資をお願いして・・・」となるのだが、8年前に借金を踏み倒した会社からの増資を引き受ける企業などこの世に存在はしません。つまり、ベガルタは借金も増資も出来ない、(もしくは「し難い」)チョット困ったチャンな会社なのです。

しかしながら、アベノミクス同様に「成長戦略」をしようと思えば、限られた予算を何とかやりくりして、チーム収入の骨格である“入場料収入”を増やさねばなりません。もちろん入場料収入だけでなく、企業広告における収入も増やし、両輪が安定的に増加する事により、さらなるシナジー効果も起きるでしょう。ここまでは、誰も異存はないと思うので、問題なのは「じゃあ、どうすんのよ?」ということですな。

これまでだって、フロントの人たちは頑張っていたはずです。チームを支える大企業をバックに持たないベガルタとしては、小まめに地元企業へ営業活動しつつ、それと並行して入場料収入を上げるべく、様々なディスカッションを深夜まで行って、考えて、予算内で取り得る戦略を実施した事でしょう。しかし、無念にも観客数は過去最低。タイトル争いといった成績の「後押し」が無い状況では、何をやっても厳しかったのでしょうが、それでも社長の立場だったら「お前たち、過去最低の翌年こそ、踏ん張りどころだと言うのは分かっているよな?」と、軽く脅すのは当然であります。

新規のライトユーザーを獲得する為、チームは様々な戦略を実行しています。だけど、その「一見さん」たちを、コアなヘビーユーザーとするのは大変ですな。とりあえずワンコインだから行ってみる、招待券を貰ったので行ってみる。これらの戦略は、釣りでいえば「まき餌」です。まずは、自分たちのエリア(ユアスタ)に、こんな美味しい餌があるよ(スベクタルナ試合がみれるよ)と告知する事により、不特定多数の魚(ライトユーザー)を集める所までは行けるんだけど、そこから先が難しく、結局はフィッシュ・オン!!出来てません。

普通の事をやってもダメなんだら、だとしたら、ここはコペルニクス的な手法をとり、新規のライトユーザー獲得戦略に費やす予算や、シーズン途中での補強費、さらには宣伝広告費になどを大幅にカットし、その分を「年チケユーザーに対して、これでもか、これでもか、と言うくらいプレミアムを付与する」事に予算を使う・・・としたらどうでしょうか?つまり、(結果的に)いつ来るか分からないライトユーザーの獲得は諦め、必ず来てくれる、もしくは必ず年チケを買ってくれるコアなサポーターたちを囲い込むんです。しかも、今までの年チケプレミアムとは「全く違う異次元のプレミアム」で。


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