2015年1月29日木曜日

ベガルタン、考える

個人的に年チケは継続しましたが、年々「社内的、そして個人的な用件で不参戦する試合が増えてしまった」という現実があるので“どうしても年チケを継続しなければ・・・”という切迫感は微塵もありません。ましてや「年チケに付与されるプレミアム」に魅力を感じた事も無く、ベガルタンの率直な感想としては、そうですなぁ~~「長年連れ添ったカミさん(座席)と別れるのが億劫なだけ・・」と言う感じです。

基本的に、チケット難民となってしまう可能性が極めて低い現状では、間違いなく行ける試合のみにフォーカスし、そのうえで購入の取捨選択をした方が間違いなく経済的合理性はあります。ホーム開催が20試合とすると、そのうち4~5試合行けなければ、チームが我々に付与しているプレミアムのディスカウント(年チケ割り)などは無い物同然。せっかく年チケを購入しても、そこに公的・私的の用事が入ったり、天候(雪・大雨など)が著しく不安定な状況では、ライトなサポたちじゃなくても「買わなきゃよかったかなぁ~~」と思う事は極めて自然です。試合の日、急に用事が出来ると、いろいろ大変なんだよね、この歳になると。

おかげで、ベガルタンは試合へ行く為、7人の叔父・叔母を殺しました。現在、全員生存してますが、ここで改めて謝罪させていただきます。埼玉と岩手と東京の叔父さん、叔母さん、本当にごめんなさい。

昨年、チームは厳しい観客数状況を打破する為、様々な戦略を実行しました。学割り、ワンコイン、ハーフチケット等々、限りある財源の中で、それなりに知恵を絞り、結果を求めたのです。その成果は「微増(前年比+5000)」でしたが、何もやらなければ、成績があんな状況だったので「微増」すら怪しかった事は言うまでもありません。ただし、いくら苦しい状況を打破する為とはいえ、シーズン途中から極端なディスカウントを毎年のようにする事は分かれば、プレミアムを得るために年チケを継続しているコア層の購入心理に多大な影響を与える事は確実です。

新たなライト層を勧誘する戦略の一つとして、上記のような戦術を採用する事に異議はありません。なんでも、やってみないと分からないからね。しかし、ディスカウントのような“魅力的な毒りんご戦略”を継続的にやった場合、チーム全体の体力は確実に削がれます。あくまでも、毒りんごを食べるのは単年であるべきです。毎年のようにシーズン途中から、極端なディスカウントチケットを販売したり、PR用として「ただ券」を配ったりするのは、あまりにも劇薬過ぎます。どうせディスカウントするのなら、下記のような方法で経済合理的にするべきでしょう。

以下、アサヒデジタルより抜粋
 筑波大学鹿島アントラーズなどによる共同研究チームが、鹿島のホームゲームに関して、天気予報や相手チームの所在地、順位などが与えるチケット売り上げへの影響について分析をし、論文としてまとめた。雨の予報の場合は、晴れと予報された日と比べて平均してチケットは44%売れず、相手チームの所在地が1キロ離れると、観客が4・9人減る傾向があったという。

 天気予報のケースでは、晴れと予報された日は、前売りチケットの売上枚数は平均して1300枚、曇りは978枚、雨予報のときは725枚だった。また天気予報が外れたときは試合当日は晴れていたのに、予報では曇りや雨などとされた日が多かった。当日は雨だったのに晴れと予報されて売り上げにプラスの効果があった面を差し引いても、年間で合計5819枚のチケットが売れず、約2千万円分の損失が出たと推計された。

また、02~13年のホームでのリーグ戦198試合を分析。相手チームの所在地までの距離が1キロ離れると観客は4・9人減った。相手チームのサポーターの交通費の負担が、距離に応じて増えるためとみられる。鹿島の順位が一つ下がると観客は427人減り、対戦相手の順位が一つ下がると227人少なくなった。

仙台と鹿島の観客数(約、25万人と30万人)を加味したうえで、このデータが仙台にも当てはまるとすると、仙台の場合、天候の状況などによる影響で年間、約1700万円の損失がでます(あくまでも大まかにね)。しかも、これは毎年です。だとするなら、天気予報などで悪いサインが出ている時はチケット代を大幅にディスカウントしたり、楽天などのように「対戦カード別にチケット代が変わるシステム」を事前に公表し導入する方が、シーズン途中からディスカウントチケットを販売するよりも、よほど公平・公正であり、経済的合理性もあるでしょう。

経験上、平日のカップ戦や、対戦相手が甲府や鳥栖などの遠隔地チームではチケットが完売する事はありません。毎年ですから。しかし、山形や浦和やガンバとの試合ならば、満員になる可能性は高い。しかも、これらの試合ならばライト層の取り込みも狙える・・・。だとしたら、売れにくいチケットを毒薬を使って捌く方策を継続するよりも、ビッグデータなどを駆使し、対戦相手や1週間前の天気予報を精査して、チケット代を変化させる方策の方が、王道のような気がするのはベガルタンだけでしょうか?


データが正しければ、何もしなくても、雨の予報が出れば、何%かの減収は確実に出ます。普通にやれば、平日のナイトゲームはガラガラです。この辺と、ビッグデータをリンクして考えて方策を練れば、仙台の観客数は増加出来ると信じています。スタッフの皆さん、頑張ってください。

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