2014年7月16日水曜日

今更ながら、奈良戦

私のブログのコアなファンや、さらには知人や後輩たちからは「これは、総統閣下シリーズの出番ですよね?」と言った問い合わせが数多くあったのですが、その都度ベガルタンの答えは「NO、だって、全然、怒ってないから・・・」であります。この試合だって、早めに先制してからも、何度となくチャンスはありました。そのうちの1本でも決まって、2-0となっていれば、後は賭博・八百長大相撲をした力士のコメントで「最初にバーンと当たって、後は流れでお願いします・・・」のように、試合は決まっていたはずです。しかし、1-0で時間が長くなり、ベガルタサイドから見た試合も何気に「かったるい状態」が続いてのカウンターからの失点は、クイズ、ベガサポ百人に聞きましたであるならば「ある・ある・ある・ある・ある・ある・・・・」なんでしょうな。
 
岡山の逆転ゴールが決まった瞬間、ベガルタンの周りの雰囲気は「うわぁーー、よりによって・・・」みたいな、ホンワカとした空気でした。シュナイダ―に守られ、そして途中出場した岡山に逆転ゴールを許す・・・。こんなベタな展開は橋田壽賀子氏でも考えられないのでしょう。しかし、そんな非現実的な出来事が起こるのがフットボールの凄いところです。岡山がベガルタ時代、あんなエクセレントなゴールを決めた事はあったでしょうか?


奈良クラブの守備は非常にコンパクト。可能な限りラインを高めに設定し、チャンスがあればロングフィードで裏を突いてきます。負け惜しみではありますが、けっこう、いいチームでした。空中戦では、ことごとく岡山にはじかれ、角田の前線進出によるプレッシャーもイマイチ。負けるべくして負けてしまいましたが、ウイルソンと赤嶺さえいれば・・・と思う事で、悔しさも30%は軽減できます。こんな事を言えば「おい、相手はアマのチームなんだから、勝つのは当たり前だろうが!!」とお叱りを受けるかもしれませんが、そんな信じられないような事が起こるのも、サッカーの魅力と言えば魅力なんでしょう。そんな不幸が身に起これば、無茶苦茶、不幸だけど。

こんな時は、気持ちも考え方もリスタートの時点に戻さねばなりません。アーノルドを解任した時点で、チームも我々サポも、目指すべき目標は「残留、その一点!!」であったはずです。ところが、チョットばかり連勝して、降格ラインから離脱すると「どうせならACLを目指して頑張って欲しいし、天皇杯にもチャレンジだ!!」みたいな、超ポジティブ論が闊歩し始めました。奈良戦の敗戦は、勝利の女神から「今年は二兎を追うのではなく、残留のみにフォーカスしなさい」という戒めではないでしょうか?

渡邊監督の戦術は、概ね昨年までの、それであります。ボールをロスした瞬間、前線からプレッシャーをかけ、ショートカウンターを仕掛ける・・・。当然ラインも高めとなり、結果的に逆カウンターを喰らう事はあっても、今年の渡邊ベガルタの場合、前線からのプレッシングは肝なのでしょう。しかしながら、何気に今年の守備は不安定なところが心配であります。まっ、その分ゴールを奪えば問題はないのですが、得点力がワースト3位であることは無視するしかありませんな。

 

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