2014年7月2日水曜日

他チームの監督交代に想う

ほんのチョットだけモードをワールドカップへシフトしていたら、セレッソの監督は代わるわ、京都や千葉の監督も解任されるわ、何やかんやでアグレッシブな中断期間であります。しかし、中断期間があるのはJ1だけなので、J2チームのサポからすれば「闘っている最中に最高司令官が罷免させられた」という状態なんだから、そりゃあ~大変なことであるのは確実です。とくに、京都や千葉はJ2でも「お金持ちさんチーム」であり、それらのサポじゃなくても「昇格レースの本命チームって言うか、しなきゃだめでしょ?」と思われているのが痛いところです。

金持ちだから強い訳じゃない・・・は、ある意味正論かもしれませんが、ここ一番で最も力を発揮するのは「トータル的なチーム力」であり、その中でも比重が高いのは「マネーパワー」であります。主力選手が故障したり、何らかのアクシデントで補強に迫られた時(監督解任なども含む)、年俸500万の選手を獲得するのと、2~3000万の選手を獲得するのでは、そのクオリティーに違いが出るのはしょうがありません。やっぱ、高いのにはそれなりの理由があるんでしょうな。

じゃあ、お金の無い仙台のようなチームはどうすればいいんでしょうか?コーチからの監督昇格は、ある種「限られた選択肢からの苦肉の策かもしれないが、手倉森監督もそうであったように、チームの実情を一番知ってるメンバーに任せるのは王道」とも言えます。しかしながら、仙台以外のチームでは内部昇格という選択肢を採用はしませんでした。ある意味「王道」であるはずなのに、どうして他チームは採用しないのでしょうか?チームに適材の人材が居ないから・・・じゃないのは、京都にも千葉にもJ1チーム監督の実績がある人材が居たことにより推測できます。チームとしては「居ない訳じゃないけど、お金もソコソコあることだし、コーチの監督昇格はセカンドベスト、ここはやっぱり実績も経験も豊富な人を・・・」ってなることは何気に理解できますな。

セレッソも京都も、そして千葉も、大スポンサーがバックについているチームのフロントが監督を解任させる際、最初のハードルは「どうやって大スポンサーに説明し、どうすれば納得してくれるだろうか・・・」なのでしょう。舟が大きくなればなるほど、舵を切っても針路を変更するまでに時間が掛かります。毎年大きな金額を拠出してくれる大スポンサー(JR東日本、ヤンマー、京セラなど)への説明責任と、彼らを納得させられる人材を提示できるか否かが、チームフロントの最初の仕事となってしまうところが、これらのチームの泣き所です。大きいチームには大きいチームなりに悩みがあるのでしょうな。

振り返ってベガルタの場合、チームフロントの最初の仕事は「スポンサーへの説明責任と、彼らを納得させられる人材を提示できるか否か」ではなく、「限られた予算と、限りある時間軸の中で誰が最も適任かを選ぶ」のが最も重要なミッションとなりました。金が無いんですから最初から選択肢は限られていました。となれば、新たな監督に出来るだけ早い時期からチームを指揮させることが、リスクはあっても残留する上で最も有用な戦略・・・。そう考えたんでしょうな、先月退任した社長は。

しかしながら、仙台が早めに指揮官を代えた事は、現状では合格点ですが、成功したとは言えません。今年、残留以上の成果を得た時、初めて「監督の早期交代と言うリスクをとって正解だった」となります。可能であれば、正解であって欲しいものです。

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