2014年4月1日火曜日

難しい状況ですな

えーと、最高でしたな、甲府戦、観戦するには絶好の天気でした。試合内容に関しては、今さら何なので敢えてコメントはしませんが、同点に追いつかれてからの“再び勝ちこす期待値が無かったマッタリ感”は、もうね、観ていて辛かった事は覚えています。公式のデータによれば後半のシュート数は“たったの1本”とか・・・、そりゃあ~~マッタリもしますな。これまでも、「決定機が少なかった」とか「決定機が少なかった」という状況は数多く経験していますが、「決定機など微塵もなく、流れの中からシュートすら打てない・・・」という状況は久々のような気がします。


これらの状況に陥る要因が100%「新監督に代わったから・・」のであれば、チームの対処方法は極めてシンプルで、“その要因となった監督を代えればいい”となります。しかし、現実的には「昨年の後半から全く勝てて無い」という状況を鑑みれば、“チームの変調は昨年から進行していた・・・”という仮説には十二分に整合性はあります。考えてみれば、ここ6年は間違いなく上昇トレンドの気流に乗っていました・・・
J2、3位で入れ替え戦 (ここら辺から上昇トレンド)
J2優勝で昇格 (上昇気流に乗っちゃった)
J1残留 (上昇トレンドで土台が強固に)
J1で4位 (乗ってる・乗ってる!!)
J1で2位 (ひょっとしたら行くのか?最高潮!!)
J1で13位 (お疲れさまでした)

チームを「どう成長するか分からない生き物」とするのなら、そのトレンドは「株式」や「為替」のチャートと同じになります。株式が5年も10年も一直線の上昇トレンドになる事などありませんし、為替のトレンドは「概ね5年で変わってくる」のは定説でもあります。だとしたら、「ベガルタの上昇トレンドも5年で変わり目だったのかもしれない・・・」と考える事も可能でしょうし、昨年からは潮目が変わってリストラ(再構築)の時期を迎えつつあった・・・と推測する事もできます。そして今年、現状では厳しい序盤戦になっていますが、“ひょっとしたらリストラ(再構築)の時期を迎えているかも・・”という推測が正しければ、ある意味、自然の流れかもしれませんな。

今年の目標が「残留、ひたすら残留、これしかない!!」としましょう、だとしたら昨年と、ほぼ同じメンバー、ほぼ同じシステム、ほぼ同じような戦い方、に徹するのであれば、残留に関しては何の問題も無いと思っています。しかしこの場合だと、来年以降は間違いなく今年よりも厳しい戦いとなるでしょう。若手の成長には期待できず、チームとしての伸びしろも殆ど無く、ただチームの平均年齢だけは確実に上がってくる。もちろん、マリノスのように「お爺ちゃんチームでも勝てるじゃないか!!」という意見はありますが、マリノスとベガルタでは「いざとなったら使える資金力」が段違いに違います。マリノスなんて、中村や中澤やドゥトラが退団したら、速攻で他チームの主力を引き抜けますが、ベガルタの場合はリャンやウイルソンや菅井や角田が退団しても、他チームから主力を引き抜く事など不可能でしょう。それは即、チーム崩壊です。

今年がベガルタにとって「リストラ(再構築)の時期かどうか?」は、正直素人には分かりません。しかし、昨年の後半から全く勝てて無いという状況を見れば、「その時期が間違いなく近づいて来ている」と言う事は可能です。ベガルタもどうやら、新チームへと脱皮する時が来たのかもしれません。もちろん、脱皮を来年度以降に先送りする事もできますが、その場合の脱皮は“今よりも遥かに厳しい状況”で行なわねばならなくなります。

自然界において蟹は脱皮をする際に無防備となり、捕食されたり上手く出来ずに死んでしまう事があります。それでも、蟹は脱皮する事を止めません。なぜなら、成長する為には脱皮しなければならないと分かっているからです。脱皮して大きく成長する事こそ、唯一自らが生きる為の生存方法と知っているからこそ、蟹は苦しくても脱皮をするし、先送りなどしません。

じゃあ、ベガルタはどうすべきなのでしょうか?目先の残留はもちろん大切ですし、苦しくても新たな成長戦略に活路を見出す事も大切です。これらの戦略が両立する事こそ一番良いのですが、そう簡単に行かない事も分かっています。チームは、そして監督は、チームの舵を、どちらへ取るのでしょうか?それとも、私たちが知らない「第3の戦略」があるのでしょうか?結果がどうなるかは「神のみぞ知る」でしょうから、我々サポは応援して、その結果を受け入れるだけです。どうなっても受け入れる。その覚悟さえ決めていれば、何の怖さも無いはずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿