2013年10月31日木曜日

今更ながら、静岡ダービーの弾幕に想う

昨日は日帰りで本社会議。憂鬱な時間を耐えて迎えた昼休みに、名古屋支店で清水サポの後輩が話しかけてきた。

自分「んっ!?どうした、元気ないな・・・週末には磐田を地獄の底に突き落としたんだから、気分はいいだろうに・・・」

後輩若尾「いやぁ~~、まっ、そうなんですけど、一部のバカがコールや弾幕で・・やらかしまして・・・何気に喜びがマックスと
ならないんです」

自分「えっ、そんなことあったの?いやいや、ベガルタの目標がボヤけちゃってからは、誘われるままにクライマックスで楽天三昧。マー君頑張れ!!だったからさー、そう言う情報に疎くなっちゃって・・・」

後輩若尾「それって、ベガサポ失格じゃないんですか?」

自分「いやさー、何気にマー君のガッツポーズとシルビのそれが似ててさー、変に感情移入しちゃって。もうね、最後なんかは里田まいチャンと同じように祈っちゃったよ・・・。で、ダービーでどんなことしたの?清水サポの一部は?」

後輩若尾「まあ、勝った時にする磐田コールはお約束としても、弾幕では「王国の恥」、「J2片道切符」、「GOODBYE FOREVER」、えーと確か「チャレンジJ2一年生」みたいな物もあったような気がします」

自分「ほー、そりゃまた小馬鹿のオンパレードで、清水サポからすれば楽しいんじゃねーの?」

後輩若尾「ダービーで長年競い合った相手を地獄の底へ叩き落したんですから、喜ぶのは当然なんですけど、なんとなく違和感があって・・・」

「ダービーで弾幕、相手を小馬鹿にしたコールかぁ~~」話もソコソコに若尾と別れると、急いでメディア報道をネットでチェックするベガルタン。降格決定のカウントダウンが、確実に近づくなか行われた静岡ダービーで、何気に他人ごととは思えない出来事が起こっていたのなら、経験者として何らかの見解は述べねばなるまい。まず、どんな事が起こったのかを確認します。

前日27日に開催された磐田戦(ヤマハ)で一部の清水サポーターによる誹謗中傷となる横断幕やフラッグの掲出とコールが行われたことに関する謝罪で、「本来、横断幕や応援コールは応援するチームを鼓舞し、後押しするものであるはずです。しかしながら、今回の行為は、それとは全くかけ離れたものであり、弊クラブとしましても誠に遺憾であり、今後はこの様なことが行われないようにすべく、しっかりとした対応と処置を講じて参る所存であります」とし、「この度の行為により、大変不快な思いやご迷惑をお掛けしましたジュビロ磐田関係者及びジュビロ磐田を応援される方々、並びにご来場いただきました全ての皆さまに深くお詫び申し上げます」としている・・・・とのことです。

ん~~、確かに何気に山形との試合と似てますな。個人的には「これくらいの弾幕が、そんなに問題なのか?」という想いもありますし、実際に「ゴートゥーヘル・山形!!」コールを長年聞いてきたサポーターからすれば、「王国の恥や、J2片道切符くらいの弾幕で、そんな目くじら立てなくても・・・そんでもってグッバイ・フォーエバーなんか、Xジャパンの歌みたいでカッコイイじゃないか・・・」とさえ思ってしまいます。

もしもベガルタンが磐田サポで、これらの光景を目撃したら、きっと、こう思うはずです。「畜生ぉぉぉーー、ふざけやがって・・・俺たちのホームで、小馬鹿のやりたい放題・・・忘れねーぞ、絶対忘れねーからな、この屈辱。からなず、必ずやり返す・・・・。だからこそ、他人の家に土足で上がり込んでの、フルボッコの罵詈雑言は我慢する。悔しいけど我慢する。そして、絶対に忘れない」

サポーターの醍醐味は、年々、チームを愛する幹が太くなり、確実に「年輪」が増えていく事です。その年輪には、時に「歓喜」が刻まれ、時に「憎悪」が刻まれ、時に「哀しみ」が刻まれ、そして時に「屈辱」が刻まれながら、結果として太く年輪が刻まれ成長していきます。歓喜だけの年輪では、きっと幹も細く、弱々しい成長しかしない筈です。だとしたら、今は屈辱100%の体験も、将来のための「成長痛だ・・」と考える事によって、苦しいながらも我慢できるはずです。そして忘れず、我慢できた者だけに、歓喜の瞬間は訪れると信じています。

2013年10月28日月曜日

広島戦

ん~~、負けちゃいましたな。試合中は「なんだよ、この不甲斐無さは・・・」って思っていたけど、冷静に振り返れば「これが現時点での実力差なんだろう・・」って感じているベガルタンです。ある意味、手倉森の評価をマックスにする為には「何より今年が大切」って思っていました。しかしながら、ベガルタ仙台の歴史で最も結果を出し続けてきた彼でさえ、仙台と言う決して予算規模が大きく無いチームで2年連続優勝争いして欲しい・・・というサポーターの願望を叶える事は出来なかったという現実を踏まえれば「手倉森体制の限界」が何気に見えてきます。

こんな事を書き込むと「何を言っているんだ!?たまたま今年は怪我人が出てしまって歯車が噛み合わなかっただけだ・・・」と反論する方も出てくるでしょう。しかし、結果は雄弁です。それプラス、チームは間違いなく2~3年以内に選手編成を含めた「大きな変革期」を迎える事事は素人のベガルタンにだって分かるし、それらを複合的に考えれば、手倉森監督の新たな選択に思慮深さと整合性が見えてきます。手倉森が良い監督だったという前提に立って考えても「彼自身の評価は現時点が最高値だ・・」と言えるでしょう。彼は仙台で良い仕事をし、結果を残しました。たとしたら、評価が高値のうちに「次のステージ」を目指すのは極めて自然な事です。

手倉森監督が「最高の監督」という評価をする人も居るでしょう。しかし、それが真実とするのなら「ベガルタの最高成績は2位がマックス」となります。ベガルタン的には「彼は将来において優秀な監督だった・・・と評価されるべき人物ではあるしベターな監督であるのは確実です。しかし、ベストな監督という評価は優勝を成し遂げた監督にこそふさわしいはず・・・」という想いがあるので、現時点で彼に「最高の監督」という称号が相応しいとは思えません。

手倉森監督は現時点では最高の監督でした。しかし、彼がチームを去る以上、我々には「彼以上の監督」が必要です。チームの目標が「ぼやけてきた」現状では、「つぎ、誰になるんだ監督?」が酒の肴になる事は確実ですが、こうなったら「天皇杯で、少しでも長く夢を見させてくれ・・・」と思う事はしょうがありません。3位以内という現実的な目標が途絶えた今、チームのベクトルが「何所へ集約したらいいのか?」の問いに対する答えは比較的簡単です。
1.天皇杯
2.浦和戦でタイトル争いしてるチームを苦しめる
3.新潟のホーム連勝記録を止める
4.ポポビッチと手倉森のラストゲームでの勝利
もうね、これくらいしかありません。ここ数年、我々ベガサポは「ヒリヒリした終盤戦」しか経験してきませんでした。昇格、残留、そして優勝争い・・・。ある意味、幸せでしたな。だとしたら、たまには「マッタリ」とした終盤戦があるのも、それもよし・・・、なんでしょうな。広島との試合を観ながら、ベガルタンはこんな事を考えていました。

2013年10月21日月曜日

名古屋戦

えーと、何とか勝ったくれましたな。多くの方が思ったように、ベガルタンの位置から見れば、ウイルソンのポジションは「どう考えてもオフサイド」だったので、ゴールが決まった瞬間に周りが立ちあがって「うおぉぉーーーー!!!!」と吉田栄作並みに喜んでも、自分は一人、座り込んで「あ~あ、引き分けかよ・・・」と嘆いていました。ところがです、「うおぉぉぉぉーーー!!!」の歓声が、中々鳴りやまないのよ。「なんだよ皆、早く気付けよ、オフサイドに・・・」と思って、改めて線審と主審を観てみると、あれ?んっ?決まったの?あれでオンサイド?マジ?ひょっとして、勝っちゃったの?ゴール?ゴールなの?と、ミーアキャットのようにキョロキョロ辺りを見回し、ゴールが確定したところを確認して、ようやくベガルタンも吉田栄作「うぉーーー!!」をしたしだいです。

あのゴールはマジでオフサイドだと思ったので、最初は全く喜びませんでした。だけど、周りの雰囲気が収まらないことを怪訝に思い、ミーアキャットのように周りをキョロキョロ。なんとなく、最高の瞬間にライブで喜ばなかった事を後悔しています。

別に上から目線をする訳ではありませんが、試合中の率直の感想は「ん~~、大丈夫なのか、名古屋は?ゴール前に放り込まれなければ、全くと言っていいほど怖くないんだけど・・・」でありました。名古屋の選手のスキルを数値化して、仙台の選手とゲームで戦えば、どう考えても名古屋に分があります。いや、それ以前に、名古屋との試合の前半で「あくびを連発」すること自体、有りえない事であります。しかし、現実として、名古屋のサッカーにスペクタクルなイリュージョンの欠片さえも感じる事はありませんでした。寂しいけど、ピクシーサッカーの集大成がこれでは、名古屋サポじゃなくても哀しくなりますな。

名古屋が放った前半のシュート数は「0本」。仙台の守備が鉄壁とは言えない状況が分かっているだけに、名古屋というチームが抱えている「病の大きさ」を感じる事が出来ます。この日のサッカーは、決して3年前に頂点を極めた「それ」ではありませんでした。

手倉森が今季で退団する以上、このサッカーが見れるのは最大で元旦まで。誰が後釜になるのか?は、シーズン後の身内の打ち上げにおける最大の「酒の肴」になる事は確実です。誰がどう考えても、今のチームは監督を中心に動いていました。戦略・戦術・人選・・・・、これら全てのチームマネージメントを一人で統括していた人物がチームを去る以上、大なり小なりの人的移動や、戦術・戦略の変化を避けて通ることはできないのでしょうな。どうやら仙台と言うチームも、強くなるためには脱皮をしなければならないようです。苦しくても、辛くても、成長するためには脱皮は避けて通れないようであります。愛する選手と、たとえ別れることになっても、ここが踏ん張りどころなんでしょうな。



2013年10月15日火曜日

水戸戦

水戸戦、勝てて何よりです。内容的には決して褒められた試合ではないのでしょうが、まあいい、まあいいでしょう、トーナメントでは「結果>内容」です。毎年苦しむ天皇杯ですが、勝った試合でも負けた試合でも、必ずしも「内容が伴っていた・・・」と感じる時は少なく、負けたら終わりの試合では、どうしても守備的でガチガチの内容になりがちとなるのはしょうがありません。10年間、ベガルタを通して天皇杯を観てきて「これは最高の内容だったよなぁ~~」と思えるのは、そうですな・・・・数年前にユアスタで勝った川崎戦ぐらいですかな。あの時の平瀬のゴールは泣けました。


天皇杯なんだけど満員のユアスタ・・・・今でもベガルタンは思っています「あの平瀬のゴールは、ベガサポの願い(声援)が神に届いた結果」だと。

それにしても、水戸のサッカーは変わりましたな。なんか4~5年前くらいなら「しっかり守ってカウンター」だけを注意してればいいと思ってたんだけど、この試合を観ていると「繋ぐ時はしっかり繋いで、連携によって相手を崩して組織的に攻め込む・・」みたいな感じになっていました。ここ数年で、確実にレベルが上がってます。そんな水戸が、今年は13位・・・・。これだけ見ても、J2リーグの総体的なレベルが確実に上がっている証左だと思ってます。

水戸はJ1のライセンスが無いとの事なので、モチベーションを維持するためには「個人的活躍&出世」しかないと思っていました。つまり「ここで活躍してJ1チームへ、もしくは待遇がいい他のチームへ移籍する」という目的の為に、今を頑張る!!という選手の集まりと思っていましたし、そんな個人的なプレーが多いと思っていましたが、いやいや・・・・。もうね、プレー自体は「しっかりと組織的」で、個人的にグリグリやってくる場面はほとんどありませんでした。水戸選手のプレーや組織的な戦術、クオリティーが高いとは決して思いませんけど、やろうとしているプレーは仙台と変わりません。それでいても13位・・・・、それを踏まえれば「もう、絶対に降格してはならない・・・」。試合中、ベガルタンはこんな事を考えていました。

試合中はメーン寄りのL字でマッタリ観戦。しかし、PK戦の時はゴール裏真正面の通路まで移動。「よおーし、ゴール裏から決定的な瞬間をウオッチングだ」との考えだったんだけど、これが最悪のバッドチョイス!!なんと、ゴール裏最深部では、大旗で相手のキックやボールの弾道、そして林クリアーの決定的な瞬間が見れないのだ!!「うわぁぁーーーゴール裏の人たちって、決定的な瞬間を観るのではなく、共に闘っているから、見る必要なんか、ねーんだぁーー。」と心の中でシャウト、そして自らのチョイスを後悔。

実際、大旗を振っていた方々は、見ていなかったような気がするし、当然、後ろで見ていた人たちも見れない。しかし、ここは「見るエリア」ではなく、「応援する(共に闘う)エリア」と考えれば、PK戦の決定的な瞬間を観れなくても、それはそれでしょうがないのでしょうな。まあね、林のセーブが見れなくても、勝ったんだから、よしとするベガルタンでした。

2013年10月10日木曜日

ベガルタン、三択に悩む!!

えー先日、付き合い100%というネガティブゴルフコンペに参加しました。ゴルフは大好きなんだけど、接待とか、仕事の一環というゴルフは心から楽しめないので好きにはなれません。そんな心境のなか、練習グリーンでパッティングの調整をしていると・・・・。

後輩吉岡「せっ、先輩、前の組に直樹が、直樹がいました!!」
自分「えっ、そうか、福島営業所の直樹も来ていたか、それだったら俺たちに挨拶くらいあってもいいよな・・・」
後輩吉岡「ちっ、違います、ベガルタの直樹が居たんです!」
自分「えっ、マジ?そうかー、菅井もゴルフすんのかー。ベガルタの選手と前後でゴルフすんのは、永井以来だよ。急にテンションあがってきたぞ」
後輩吉岡「違います、直樹は直樹でも・・」
自分「んっ、そうか、そうか、直樹は直樹でも石川の方か・・・。まあいいよ、石川がどんなゴルフすんのか確かめてやる」
後輩吉岡「違いますって・・・「レッツ・ゴー・直樹」の方ですって」
自分「はっ?あいつはフットサルで現役復帰したらしいし、メディア関連の仕事で忙しいはずだぞ、まさか、こんなゴルフコンペに来るなんて・・・」

と言っていたら、向こうから歩いてくるのはトレンディー俳優並みにスタイリッシュな正真正銘の「レッツ・ゴー・直樹」であった。あのユアスタで「レッツ・ゴー・直樹」と連呼していた本人が、こっちに向かって歩いてくる・・・。この時、ベガルタンは自身が執るべき行動を3択で考えていた。
ベガルタンの頭の中で、ロングシンキング・・・・・・・・
1.走り寄って「ずっとファンだったんです。一緒に写真を撮らせて下さい」と懇願する。
2.何気に近寄って「今日、同じコンペに参加するベガルタンと言うものです。宜しくお願いします」と言いながら握手をする。
3.今は全くのプライベート、直樹と知っていても、あえて無視。

そんな事を考えていたら、直樹の方から「おはようございます」と挨拶してきたから、さー大変。

平静を装いつつも、大混乱する頭の中・・・・・・
「嗚呼ー、向こうからアクションをしてくるなんて想定外だった。エーとこんな時、ジェントルマンのベガサポなら、どのような行動を取ればいいんだ・・・・」と悩みながら、3択から答えを探すベガルタン。
1.「おはようございます。俺、ずっと、あなたのファンだったんです!!今日、一緒にプレー出来てて光栄です」と、実家で飼っている柴犬のジョンのごとく、しっぽフリフリ抱きつく。
2.「おはようございます」と言いつつ、「いきなり変な質問なんですが、赤嶺の不調の原因は何なのでしょうか?」と、ディープに切り込む。
3.挨拶をしながら、「あなたがバーディーパットをする時「レッツ・ゴー・直樹」って応援しますから、頑張って下さい」と笑顔を振りまく。

そんな事を考えていたのだが、結果としては「おはようございます。いい天気でよかったですね」と、極めて平凡な会話のみに終わりました。意外と、緊張するんだよね。だって、急に直樹だよ?そういえば、日帰り温泉で、のれんの奥からマルコスが急に出てきた時は、腰が抜けそうになったっけ。

結局、写真も撮れなかったし、会話らしい会話も出来なかったけど、こういうサプライズは悪くありませんな。基本的に、街中でベガルタの選手にあっても基本はスルーですが、ゴルフ場で、しかも、同じコンペの参加者とすれば、「すいません、写真を一枚・・・」って言っても、悪い事は無いのでしょう。しかし、直樹にとってもプライベートの大切な時間、そんな時に「写真を・・」とか「握手して下さい・・・」と懇願されるのは、嫌な顔をしないものの、心穏やかにはならない筈です。

いやね、ベガルタンが巨乳のグラビアアイドルなら、握手だってハグだってウエルカムでしょうが、冴えない中年に「じっ、自分は、ずっとあなたのファンでした!!握手して下さい!!」って、さわやかな朝に言われたら、その爽やかな気分が無くなるのは自明の理です。そんな感じで、遠慮しながら直樹のプレーを遠くから見守るベガルタンでした。えーと、直樹の実力ですが、特別上手くもなければ、下手でもない・・・、そんな感じでしたな。

2013年10月7日月曜日

磐田戦

えーと、勝てませんでしたな・・・と言うよりも、後半の出来具合を鑑みれば「負けなくてよかったよ・・・」と言ったほうが正確かもしれませんな。鳥栖や湘南の時もそうでしたが、残留争いをしているチームとのアウェーでの試合では、何気に前半を「安全運転」する感じが多い今季の仙台なんだけど、こんな感じに戦うと失点は少なくなる傾向があります。しかし、その分「波に乗って攻撃する」までの助走期間が比例して長くなり、結果として「あれ?シュートって打ったっけ?惜しい場面って有ったっけ?」と自問自答する機会が試合終了後まで続くのが難点であります。

仙台は決して強いチームではないので、戦術的にもマインド的にも「受け気味」に試合へ入ると、どうしても押し込まれる局面が多くなり、結果として前半は「あれ?チャンスってあった?」と言う感じになりがちです。鳥栖戦も湘南戦も、なんとなく後手後手の感じは否めませんでした。そして終わってみると「あれ?終わり?負けた気しねーんだけど、負けちゃったよ・・」という嫌な余韻が心を支配します。このような感じ方が、いわゆる「負け惜しみ」と言う事は分かっているんだけど、今でも鳥栖や湘南戦での敗戦には「もうちょっと、早くからスパートをかけていれば結果は違っていただろうに・・・」という想いは禁じ得ません。



富田は試合後「前半は相手の勢いやプレッシャーが予想以上で、自分としてはやりづらさがありました。どちらかというとブロックを組んで全員で守るイメージだったので。そういう中で自分たちでボールを動かすために中盤がみんな引いてしまうなどしてなかなか流動性が出せませんでした」と語っています。ここからも、前半の入りの部分でチームとして「受け気味」になっていた事は言うまでもありません。そんな強くないチームが、結果的に受け気味にアウェーで試合すれば、苦戦することは目に見えます。皆さんは見えませんでしたか?ベガルタンは前半の15分くらいでハッキリみえました。もうね、見えすぎちゃって困りましたな。

得点力欠如が言われている今年のチームで、それでも得点する為には?と問われれば、誰が考えても「ダメもとでもシュート数を、そこまで至る回数を増やすしかない」と考えるはずです。磐田戦で放ったシュート数が10本、そして互いに固い試合だった横浜戦は5本。別にゲームの本質がシュート数にあるとまでは言いませんが、決定力が無い今年の仙台にとってゴールに直結するシュート数の増減は、そのまま試合結果とリンクしがちになるのが厄介です。富田のシュートが決まっていれば・・・とは誰もが言える事ですが、どうやら今年のイメージとしては「2年前のような、しっかり守ってカウンターとセットプレー」というチームのようですな。

大分は降格決定。本来であれば、この試合で仙台が大勝して、磐田に引導を渡す予定でしたが、これも伝統の力なんでしょうな。磐田が降格しそう・・・に関しては、とりたててノスタルジックになる事はありませんが、広島・東京・ガンバといった強豪が降格するのは毎年の恒例行事になりつつあります。そうですなぁ~~磐田サポに言えることがあるとすれば「降格してJ2を経験するのは、長いサポーター人生で決して無駄にはならず、それどころか、サポーターとして、人として、の視野が広くなる事だけは保証できます」ということですかな。



 

2013年10月3日木曜日

ベガルタン総統閣下シリーズ5

ベガルタン総統閣下、磐田戦を前にして「ユアスタの盛り上がり」を画策す!!


仙台市青葉区、森深き一本道をくぐり抜けると、第五帝国を復活させて世界制覇をもくろむカルト集団の本部がある。本部の扉を開けると、教会のような礼拝堂があり、そこにはヒットラーの銅像が鎮座されていた。優秀な頭脳集団を形成した第五帝国は、日本が誇る最先端医療技術iPS細胞を駆使し、ヒットラーのクローンを再生させることに成功。まずは、若者の信者を増やすべく、ベガルタ仙台のサポーターのふりをして、誰にも気どられる事無く、ベガサポを入隊させようと画策していたのだった。

ベガルタン総統閣下にとって、磐田戦はスペシャルな試合だ。眼を閉じれば、今でも入れ替え戦で負けた直後の出来事が走馬灯のように甦ってくる。そう、あの日のヤマハスタジアムは熱く、そして地獄だった・・・。
試合が終わり、真っ白な灰状態となった総統閣下ではあるが、彼を現実リ世界に引き戻してくれたのは、幼い女の子の泣き叫ぶ声であった。
女の子「お母さん、ベガルタは大丈夫だよね?」
母「大丈夫、きっと、ここから頑張ってくれるから」
女の子「ホント?ユイも泣かないから、ベガルタも頑張れるよね」
母「頑張れるよ、だってユイちゃんが頑張ってるんだもん」
女の子「うん、ユイは泣かない。絶対に泣かない・・・」
母「ユイちゃんよりも、ベガルタの選手たちは強いから、絶対にここから頑張ってくれるよ」
女の子「・・・・・」
母「でもねユイ、今日だけ、今日だけは泣いていいんだよ」
女の子「えーん、えーん、悔しいよ・・・負けちゃやだよ・・・」
母「・・・・号泣・・・・」

この時、ベガルタン総統閣下も涙腺を止める事は出来無かった。



へんな感情や怨念を抱いて磐田戦に挑むつもりなどありませんが、この試合で磐田が負け、そんでもって甲府が横浜に勝ってしまったら、スタジアムに「蛍の光」のメロディーが流れるのはしょうがありません。しかし、せっかくなので、この因縁をドラマチックに使えないものか?とは考えていました。観客数の減少が顕著になった今、使えるものは何でも使って、顧客の心を動かす努力は必要でしょう。その意味で、仙台が磐田に勝ち、地獄へと突き落とす事が出来れば、将来、何らかの布石にはなるはずです。だからこそ、磐田戦は絶対に勝たねばなりませんな。