2013年7月4日木曜日

川崎戦の2試合での率直な感想


シーズン開幕からの序盤は「初のACLでリーグ戦とダブルブッキングのタイトな戦いなのに、メンバーが揃わないんではなぁ~~」という感じで試合を見守っておりました。その意味では「4勝5分4敗」という数字は「満足とは言えないけど、最低限の結果は残したような気はする・・・」という感想も、あながち的外れとは言えないんでしょうな。もちろん、最低限の結果というのは「残留へフォーカス」したものではなく、「ギリでトップ集団に喰らいつける可能性にフォーカス」したものです。2、3位の浦和や横浜との勝ち点差は「10」、残り試合数を考えれば、決して捉えられない勝ち点差ではありませんが、安易に希望を持てる勝ち点差でもありません。何気に、3位よりも降格圏との勝ち点差の方が近いって、気持ちがいいもんではないよね。

そんな訳だったから、ベガルタンはリーグ戦中断明け後のナビスコ2戦を楽しみにしていました。しかも相手は川崎だったので、「そんなに無茶苦茶、戦力差やスキル差があるとは思えないので、今のベガルタの実力を試すのは格好の相手だよな・・」とさえ思っていました。しかし、結果と言えば・・・





この時は「松下のゴールは絶対に生きてくる」と信じてました・・・




松下のゴールが無駄になった事よりも、試合全体がノッキングしていましたな。全然スムーズじゃない・・・・出そうで出ない便秘のような試合だからこそ、ハーフタイムのブーイングなのでしょう

今年も去年からの継続で「前線からの守備の徹底」は同じなんだろうけど、試合全体を見ててのイメージとすれば「今年は去年よりも守備は緩めの分、ボールは持ててる・・・」って感じです。監督はシーズン前「昨年までの土台を元に、より攻撃的に行きたい」と語っており、その意味では「まっ、結果は別にして、そんな感じに戦っているよな」との思いはあります。「中央や後ろでばっかりボールを回しやがって・・」という批判はあるでしょうが、数年前までは「その中央や後ろでさえボールが回せなかった、持てなかった」という事実に、チームとしての成長が見て取れます。問題は「内容」と「結果」のバランスですな。


考え方としては、
1.内容と結果が伴う(最高)(^O^)/
2.内容はイマイチだけど結果は出てる(まずまず)(*^_^*)
3.内容はソコソコだけど結果が出ない(チョット厳しい)(―_―)
4.内容も結果も駄目ダメ君(最悪)<`ヘ´>

という考え方があると思うんだけど、現状の仙台はと言えば「3と4の中間」ぐらいですかな。もちろん、こんな状況ともなれば「前のように堅守でカウンターサッカーに戻せよ!!」と思われる方も居るようですが、それが最善の選択かどうかは慎重に考えねばなりません。

2戦目でいえば、試合開始早々にリードした試合展開から「せっかく先制したんだから、あとはドン引きカウンターでいいだろうが!!」という考え方もあるとは思います。この試合、目先の勝利のみに固執するのであれば、先制後はドン引きカウンターもありだったはずです。実際、監督は試合後のコメントで・・・

「1-0で準決勝に進出できる状況を整えてゲームに入れたところに対して、その時間をいかに長くするのかができませんでした。そのところが、このゲームをまた難しくさせてしまいました。守ってカウンターでというところで、フロンターレをリードしている状況で入れたものの早めに同点ゴールを許してしまった」と語っており、監督としても「後は守って・守ってカウンターだよね」という認識は持っていたようです。

しかし、今年のチームはキャンプから一貫して「タイトルを獲る為には、ボールを保持してより攻撃的に・・」へ、チーム戦術をシフトしており、チョット攻めっ気を出して「2点目を狙っちゃおうかなぁ~~」という攻撃的に行く選択をした瞬間に、同点のカウンターを喰らっちゃった訳ですな。古今東西、守備的なチームから脱皮して「攻撃的なチーム」へと進化させるのは非常に困難なミッションです。仙台の場合で言えば、現状維持の戦術とメンバーでは「伸びしろ」が無いと見て、今期は戦術を徐々に進化させてきました。ここで、もう一度原点である「堅守速攻」へ立ち戻ることを「勇気、名誉ある撤退」と考えるか、それとも「ここまで耐えたんだから、滅げずに「貫徹、失敗を恐れないチャレンジ」を続けるかは議論が分かれるところでしょう。

ここで大切なのは、チームの目標をサポーターと一緒に共有できているか?だと思っています。最後までタイトルに固執するのであれば、最も堅実であるドン引きカウンターサッカーへと後戻りするのも悪くありません。結果が全てならば、尚更です。しかし、「今年はタイトルではなく、これからは来年度にも軸足を置いてリーグを戦いたい」となれば、そして、その戦略をサポーターやスポンサーとも共有できるのであれば、現在の歩みを継続するのもありなんでしょうな。

社長は昨年「うちのような資金力のチームが、毎年優勝争いする事は難しい」と語っています。そしてチームは昨年、優勝争いをしました。だとしたら、今年は踊り場でもいいんじゃあ・・・と思うのは、サポーターとして失格なのでしょうか?その答えは、一人一人のサポーターの心の中にしかありませんが、今の仙台に「毎年優勝を争える力は無い」という性悪説(現実)に立てば、あながち間違いではありません。残留⇒4位⇒2位と来たら、もう「今年はトップ10ぐらいでいいよ」と行かない事は分かっています。しかし、毎年優勝を争える力など無いと分かっているのであれば、どこかのシーズンでは「再度ネジを巻き直す」時間は絶対に必要となります。

今年は、これからどんなシーズンを目指すのがベストなんでしょうか?皆様のご意見を募集しております。

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