2012年3月30日金曜日

ベガルタン、新たにグル―ポン戦略を提案す!!

個人的には、「SSS(スリーエス)指定席販売」や「グッズ付きS指定席バックチケット販売」、さらには「春休みセット料金、50%オフのチケット」などの提案は非常に魅力的です。飲み屋の女性をエスコートする際には「SSS(スリーエス)指定席」を買えばいいし、親戚のガキ共を連れていく場合には「春休みセット料金、50%オフのチケット」を購入し、新しいタオルマフラーが欲しい時などは「グッズ付きS指定席バックチケット」を買えばいいのだから、我々ユーザーとすれば目的や用途別に購入する際の選択肢が格段に広くなるので大いに助かります。いい?エリアが決められているとはいえ、チケット代が50%OFFだよ?普通だったら、昼休み時のOLたちの会話に出てきて、もっともっと話題になってもいいはずだと思うんだけど、ベガルタ仙台応援同好会がある私の会社ですら、全くと言っていいほど話題になりません。哀しいくらいになりません。何故なのでしょうか?その何故を考える事によって、新たな販路方法が見出せるような気がしますな。

チームが新たな戦略を元に「新種のチケット」や「割引チケット」を販売する際、一般ユーザーへのアピールは「ベガルタ仙台の公式HP」へアップするくらいである。もっとも、これは私が知らないだけで、実は登録しているサポなどへ個別にメールを送っていたり、テレビCMなどでガンガンと告知をしているのかもしれないが、まっ、してないんでしょうな、多分。しかしこのことを経済学的に言えば、「適正な告知をしない事によって、買ってもらえるかもしれないチケット代の機会を損失している」とも言えるのです。じゃあどうすればいいのでしょうか?どうすれば、この素晴らしいチケット戦略によってユアスタを満員にできるのでしょうか?

皆さんはグル―ポンを使った事がありますか?クーポン共同購入サイトを運営するベンチャー企業グルーポン。この企業は創業からわずか3年で、世界40カ国以上でビジネスを展開するまでに急成長した注目企業で、その時価総額は現在、200億~250億ドル(1兆6200億~2兆200億円)ともいわれています。私も何度か使った事があるけど、あれって意外と便利だよね。そのグル―ポンなどのような企業とタイアップすれば、比較的安価で効果的なチケットマーケティングを行なう事が出来るのではないのか?とベガルタンは考えています。

まず、グル―ポンなどのクーポン券ビジネスを簡単に説明すると・・・

サイトで会員登録すると、毎日、新しいクーポン情報がメールで送られてきます。ほとんどが定価の半額近くに割り引かれていて驚くけれど、クーポンには枚数制限と販売期間があり、即断即決しないとチャンスを逃してしまうんだよね。このような「買わなきゃ、何となく損しちゃうんじゃないのか・・・」という人間の心理状況を使う販売戦略の事を、大学の講義の時にベガルタンは「フラッシュ(短時間)マーケティング」と習いました。フラッシュ(短時間)マーケティングでは、「損したくない」という心理を上手に利用することによって、消費者の購買意欲を煽るのです。

提供されるクーポンの半分くらいは、美容院やエステ、マッサージ店のものです。こうした職種は新規顧客の開拓で日常的に割引サービスを行なっているから(新聞のチラシ、ポスティング、地元紙のフリーペーパーなど)、共同購入サイトを使う理由はよくわかる。購入者の多くは地域のひとだろうから、そのうち何人かが常連になってくれればじゅうぶん元がとれるというビジネス戦略です。グル―ポンの「購入してくれたそのうち何人かが、結果的に常連になってくれればじゅうぶん元がとれる」という戦略を、ベガルタのチケット販売に生かせないでしょうか?これをソシオクラブや市民後援会のメンバー、さらには、それらの方々が日常的に使っているツイッターやフェイスブックなどと連携すれば、今以上の反響となるのは確実だと思うんだけど、この考えに関して、皆様方からの率直なご意見を求めます。どう、五十嵐さん?

サイト側は得られた原資を元手に「期間限定の金券」を配布して、さらなる利用を促そうとします。金券自体の印刷代なんてたかが知れているので、その金券に何千円かプラスしてクーポンを買ってくれる人が出てくれば、企業としては十分にペイするのです。先日、カミのところにも5000円の金券が送られてきました。5000円という金券に目がクラクラしたカミさんは、これを使って定価1万円の「スペシャルエステ、IKKOさんも愛用する体感コース」を衝動的に購入してしまいました。カミさん曰く「半額の5000円ならば無駄になってもいいと思って・・」と言う事だが、その効用を見た目では判断できないところが悲しいところです。うちのカミさんは、得したのでしょうか?実際に言える事は、「その分の5000円は我が家のエンゲル係数を押し下げる要因となった」と言う現実だけですな。


今日でもって、楽天で書き込んでいたブログは終了。その歴史は8年くらいだったが、この先何年続けられるのかは自分自身でも分からない。でも、せっかくここへ引っ越してきたんだから、J1で優勝するまでは続けたいなと・・・。昇格時、このミヤテレのVTRを観てチームの歩んできた歴史を実感し、「俺も15年くらい経ったら、自分史である「ベガサポ15年の軌跡」という本を出版したい・・・」と強く願った事を思ったものです。まっ、無理だけどね。

2012年3月29日木曜日

新たなチケット販売戦略を考える

新たなチケット販売戦略を考える

大宮戦、試合内容には満足できたんだけど、1万1千人という観客数では「満連の代表」とすれば大いに不満です。まあね、年度末の土曜日という日程は考慮せざるを得ませんが、それにしても・・・11000人ですか・・・・淋し過ぎますな。何度も言うけど、私は厳密に言えばベガサポではなく「満員となったユアスタのサポ」であり、ありていに言えば「満サポ」です。その満サポからすれば、カスカスのユアスタを看過する事など出来ません。今日は、個人的に考えているチケット戦略と、チームが新たに試しているチケット戦略とを対比させ、より効果的な戦略を考えてみましょう。

チームは現状に危機感を持っているらしく、今シーズンに入って矢継ぎ早に新たなチケット販売戦略を実施している。まず、その新たな戦略と、そこで浮かび上がって来た問題点を自分なりに考察したい。

チームの新たなチケット販売戦略 
その1 「限定パック料金、50%オフのチケット」
カップ予選リーグホームゲーム3試合を対象に、自由席南回数券を販売、前売チケット6枚を半額の価格にてご購入いただける大変お得な回数券
【対象試合】 サガン鳥栖戦 セレッソ大阪戦 ジュビロ磐田戦
【対象席種】自由席南【販売席数】限定 1,000セット
【価格】自由席南 大人 6枚セット 7,200円*1枚 単価1,200円 (通常価格:2,400円)

その2 「春休みセット料金、50%オフのチケット」
春休み期間に開催いたしますホームゲーム3試合を対象に、A指定席南を割引価格にて3試合セットで販売いたします。
【対象試合】 大宮・磐田・鳥栖
【対象席種】 A指定席南 200席
【販売価格】6枚セット(各試合2枚)8,400円 *通常 16,800円から50%割引価格

その3 「タオルマフラープレゼント付きチケット」
グッズ付きS指定席バックチケット販売のお知らせ
オリジナルタオルマフラーが付くお得なチケットを販売
【対象試合】ジュビロ磐田
【対象席種】200席
【販売価格】前売り価格 4,500円

その4 「エグゼクティブクラスの雰囲気が味わえるチケット」
新カテゴリ-シート登場!!SSS(スリーエス)指定席販売のお知らせ
【対象試合】鳥栖・磐田・東京
【販売席数】54席
【販売価格】7,000円

いずれの販売戦略も座席数が限定されており、ここからも現段階では「効果がどのくらいあるのかは分からないけど、とりあえずやってみよう!!」的なテストケースである事が分かる。大宮戦だけを見れば、このテストケースは成功だったとは言えない。しかし、苦境に立たされているチケット販売戦略を鑑みれば「何もしない」という選択肢などあるはずもなく、結果的に上手くは行かなかったかもしれないが、チームとしたら全ては「トライした結果」なので、これはこれで次の戦略に生かせばいいだけである。

では、大宮戦の現実を目の当たりにして、上記のようなパック料金50%オフや、春休み企画セット料金50%オフという戦略の、どこが上手くいかなかったであろうか?もちろん、これら戦略の成果は「大宮戦の1試合のみ」で決める訳にはいかないのだが、「じゃあ、水曜日のナイターで行われる鳥栖戦なら期待できるのか?」と問われたら、「えーと、えーと、チョット厳しいかな・・」という返事しか返ってこないのが現実です。しかしながら、開幕戦ではチケットは完売となっているので、まだまだベガルタにはユアスタを満員とさせるポテンシャルがあるはずと言うのは分かっています。となると、この場合の問題は「ベガルタの魅力」や「チケット50%オフ」の威力ではなく、対戦相手である「大宮というコンテンツ」に魅力が無いのではないのか?という推論が成り立ちます。

基本的に、相手がどこのチームであれ「ベガサポだけでユアスタを満員とする」のが理想である事は分かっているけど、現状ではベガサポだけで満員とするのはかなり困難であるという現実が、この問題の対応を一層難しくしています。上記の推論が成り立つのであれば、水曜日に行なわれる鳥栖戦も、かなり苦しいチケット販売状況になる事が予想されるが、そんな危機感を持ったであろうチームは、プレゼント付きチケットや、今まで販売してこなかったメインエリア中央のエグテクティブな座席を新たに販売することで活路を見出そうとしているのでしょうな。


1万人で歌うのと、2万人で歌うカントリーロード、そこで得られる高揚感の違いは歴然だ

一番成果が期待できそうなのが、ベガルタ史上「最も高額なチケット」の販売です。座席数が少ないので大きな効果は期待できないかもしれないが、チケットを販売して最も早く売れるのは「SSエリア」という現状を踏まえれば、この「チョット高いかもしれないけど、その分、観やすいから・・」という考えの元に購入する層が「ある一定以上」存在するのは確実である。今回の高額チケットの販売は、そんな富裕層にターゲットを絞ったマーケティング戦略と思われます。個人的には、非常に期待が持てる戦略だと思っているが、対戦相手である「鳥栖」というコンテンツの脆弱さが唯一の弱点になってくる可能性は否定できません。

じゃあ、どうすればいいのか?この難問に対してのベガルタンの回答は明日ね

2012年3月28日水曜日

試合後のユアスタ劇場を考える

最近のベガルタンは、試合終了後のヒーローインタビューを聞きながら、選手たちの挨拶を遠目に確認して帰路についています。カミさん的には「もうチョットでいいから余韻を味わいつつ、ユアスタ劇場を堪能して、オーラを歌ってから帰りたい・・・」との思いがあるようだが、この「ユアスタ劇場」を心の底から楽しめていない自分に気づいた2年前くらいから、ベガルタンは最後まで残ってオーラを歌う事が無くなりました。ユアスタへ参戦し、選手と共に戦い、そして勝利を掴み獲った感動を全員で共有する為の確認作業とも言える「オーラの合唱」。その行為の素晴らしさを一度でも体験すれば、2大会連続オリンピックのゴールドメダリストである北島でさえ「もう、何にも言えねぇ~~~!!」と感極まる事は確実である。

正直、ベガルタンも岡山が在籍していた頃は「試合を勝ってからの岡山劇場を堪能し⇒そして全員の気持ちが一つになるオーラの合唱をする、それこそがベガータ教信者としての務めだ・・・」と思っていました。さらに言うと、そんな行為を放棄する事は、キャバクラへ行って店外デートを申し込まないくらいに「もったいないこと・・」と考えていました。しかしです、ある試合で、いつものようにユアスタ劇場とオーラの合唱を待っていたら、そのスタートを待っていた選手たちの表情からは「今日は寒いし、勘弁してくんねーかなぁ~~」とか「これが、かったるいんだよなぁ~~、ファンサービスが大事なのは分かっているけど、少しでも早く試合後はクールダウンのストレッチがしたいし、正直腹も減って来たよ・・・」みたいなオーラが、スタンバイしている選手全員から発せられている事に気づいたのです。

もちろん「見えた見えない、感じる感じない」はベガルタン個人の主観なので、100%正しいとは断言できません。しかし40年も生きていれば、スタンバイしている選手たちの表情やしぐさなどから、「あっ、こいつら、やる気ねーな?」くらいの感覚は何気に分かるものです。最初の頃は、岡山と言う強烈なキャラクターに引っ張られ、我々サポーターもその勢いに便乗して「岡山劇場」を堪能していました。かく言うベガルタンも、一度だけ試合終了後にゴール裏へお邪魔し、岡山斬りに対して「うわぁーーー」と斬られに行った事があります。考えてみれば、あの頃がユアスタ劇場のピークだったかもしれませんな。

そうかと言って、ベガルタンは試合終了後のパフォーマンス自体を否定している訳ではありません。「勝利⇒シャンゼリゼ⇒オーラ」と続くユアスタ全体のパフォーマンスの素晴らしさは、100年も経てば絶対に「世界遺産」へ登録される事は必然です。しかし何度も言いますが、ユアスタ劇場と言う行為は、岡山と言う強烈なキャラクターがマストアイテムでしたが、今は、そんな選手もサポーターも強引に引っ張って行ける存在は居りません。つまり、ユアスタ劇場はある意味「主役が居ない舞台」と同じになってしまったのです。そうなんです、IKKOさんが嘆くように「グイグイ来るぅ~~~」くらいの際立った主役が居ないと、ユアスタ劇場は成立しないのです。

個人的に現状の問題点を上げるとしたら、下記の三点です
1.選手たちも心から楽しめるようなパフォーマンスなのか?
2.パフォーマンス自体を、もっとコンパクトに出来ないか?
3.雨が降っていたり、寒い日などは選手の体調に考慮できないか?
もっとも、最近はユアスタ劇場に参戦していないので、これらの三点が全くの的外れである可能はあります。

どうせやるのであれば、選手も我々サポーターも両方が楽しめるパフォーマンスが理想です。ニュースが分かる池上さん風にざっくり言えば「ユアスタ劇場というものは、試合自体がグリコのキャラメルで、劇場はそれに付いてるオマケみたいなものなんですね・・・」とも考えられます。もちろん、選手たちがサービスとしてやってくれる分には何の問題もありません。ファンサービスがサポーターと選手の距離を縮めてくれている側面は誰も否定できませんし、オマケがユアスタ劇場なみにゴージャスであれば、我々サポーターからしても嬉しいものです。しかし、選手自体の心のどこかに「やらされている・・・」という感覚が芽生えてきているのであれば、そんな義務感にも似た舞台を見ても感動を覚える事など出来ないでしょうな。


ベガルタの象徴ともいえるオーラ、また私が歌う時はくるのであろうか?

じゃあどうすればいいのか?どうしたら選手もサポも楽しめる劇場となるか?

これはねー、議論の余地はあると思うけど、端的に言えば「試合後の余韻が冷めないうちに、終了直後、すぐにオーラを全体で歌う」くらいのコンパクト化は必要でしょうな。今は何の取り決めもなく、気分によってはシャンゼリゼを複数回歌ったり、選手インタビューが長引けば、その待っている間は放置プレー状態だったり、雨が降っても寒くなってもお決まりの儀式のように、その時の気分で行なっている現状があるので、どうしても選手たちからすれば「やらされている・・・」という気持ちになる事はしょうがありません。もうね、脚本家を使ってでもいいから、全てをシステマチック&コンパクトにしてもらって、「はい、ここでシャンゼリゼ!!そしてターンして、ここでフォルツァ仙台。いいよ、いいよ、インタビューで遅れる選手は待たなくていいから、最後にオーラで締めようか!!」みたいに、全体を10分くらいのドラマ仕立てにする改革は必要でしょうな。もっとも、そうなると今度はサポーター側に「やらされてる感」が出て来るところが難しいところです。

2012年3月27日火曜日

最近の応援を考える

個人的に、大宮戦で最も印象に残ったのは太田や菅井のゴールではなく、何度となく繰り返される新チャント「刃」に対する違和感です。だからと言って、別に「あのメロディーは気にくわん!!」とか「歌詞の一部が生理的に受け付けない!!」といったリテールの部分が気にいらないと言う訳ではなく、「どうしてここまで連チャンで歌うのであろうか?」という素朴な感覚を持ってしまったのだ。まあね、新しいチャントだから「早くみんなに覚えて欲しい」という理由は考えられるし、試合内容も後半は「イケイケ」だったから、新たなチャントを連呼して私たちのようなライトサポへの「認知&お披露目」的な意味合いもあったのであろう事は想像に難くない。実際、後半だけでも、4~5回ぐらいは歌っちゃった様な気がするんだけど、皆さんは思いませんでしたか「えっ、また「刃」を歌っちゃうの?」って。

私の住処であるSバックでは、全くと言っていいほど新チャント「刃」は浸透しておらず、「おっ、また新しい奴を作ったんだな・・」ぐらいの反応しかありませんでした。だからこそコールリーダーは新チャントを連呼して「早く覚えてもらいたい・・一緒に歌ってもらいたい・・」と考えたうえで連チャンしたと言う可能性は有るんだろうけど、今回に関して言えば「このやり方は、結果的に『ごり押し』をしているような錯覚を与えたのではないのか?」というのが、実際にSバック中央付近で観戦していたベガルタンの感想です。歌詞も分からない、メロディーも分からない新チャントを何度となく聞かせられると「えっ、また?」と思うのは自分だけではないだろうし、訳が分からないチャントを連チャンされると、結果的に「気持ちが盛り上がりにくい」んだよね。

こんな事を書き込むと「もっと勉強しろや!!」とか「自分の方から覚えよう、自分の方から一緒に歌ってこの新チャントを広めようという姿勢が大切なのではないでしょうか?」というご批判を受けるかもしれません。しかし、実際の感覚として「今回の新チャントの連発でSバックの雰囲気は、あのようなゴールラッシュがあったと言うのに、イマイチ盛り上がらない状態だった」という現実を、コールリーダや、その周りの方に知っていただくのも大切な事だと思っています。


私が一番好だったチャントはシルビのそれ。2番目は難しいがkissですかな

仙台の応援は比較的メロディアスな曲調の物が多く、他チームサポから「合唱団じゃないんだから・・・」と揶揄される事が多い事は知っています。仙台の応援が男女共学の応援スタイルならば、浦和の応援は男子校の応援スタイルでしょうが、どちらが良い悪いということはなく、それぞれが『個性』と言うものである事も知っています。しかし、スタジアムで新チャントを何度となく聞いているうちに「応援とは、何の為にするのだろうか・・・」という普遍的な疑問にぶちあたったのです。

「チームを鼓舞する、そして我々サポーターをも鼓舞し、勝利の為に声を枯らす・・・」。ユアスタで懸命になって行われる『応援』、その理由を突き詰めれば、答えはきっと上記のようなシンプルな解答になるはずだ。その解答が正解ならば、先日の試合では新チャントの連呼は決して「我々(少なくともSバック中央付近の住人)を鼓舞する応援ではなかった」と言えます。以前、熱いゾーンで応援している知人から「やってて楽しいから此処に来るし、歌って気持ちいいから此処で応援している・・・」と聞いた事があります。一試合通し、立ち上がって身体を動かし、声を枯らして応援する・・・・。こんなことは『楽しく』なければ絶対に続きません。

新チャントが、その『楽しさ』を継続する為の手段としての役割を持つのであれば、取り立てて批判する事などもありませんし、「どうかこれからも頑張ってください・・」という個人的なスタイルも変わる事はありません。しかしです。先日の新チャントの連発は、個人的な主観として「スタジアムを一体化させるような役割は無く、チームを鼓舞する必然性も薄くなっていた」という感覚を持たざるを得ませんでした。批判覚悟で言わせてもらえば『これじゃあ、応援する自分たちの為の応援チャントじゃないか・・・」と思ってしまう感情を止める事は出来ませんでしたな。「チームの為の応援というカテゴリーを逸脱し、ただ単に応援する自分たちの為の応援みたいだ・・」このようなことを感じたのは、10年間スタジアムに通い続けて初めての感情です。

ああー、言っちゃったよ・・・思っている事をストレートに書き込んじゃったよ・・・。こんな事を書き込めば、今現在、一生懸命にチャントを考え、声を枯らして応援している方々から批判が来る事は分かっているんだけど、「ここは正直に、自分の意見や考え方を伝えるべきではないのか・・」との思いがあり、個人的な主観を述べさせていただきました。だからといって、今のスタイルに抵抗感がある訳ではなく、現実に好きなチャントもたくさんあるのは事実です。この辺が難しいところですな。

「何の為に新チャントを創作し、何の為に声を枯らして応援するのか?」その普遍的な解答は「チームの為に」であり、決して「自らが楽しむ為に」ではないはずです。しかし、どうやったら盛り上がるのか?という難問は、誰がコールリーダーをやっても正解を導き出すのは困難でしょう。今回の場合で言えば、新たに新チャントを作った方々は、このチャントに『正解への足掛かり』を見出そうとしたようですが、結果的に正解とは言えないような気がします。おそらくは、あと何十年かしないと、ベガサポ全員が共感できるチャントは固まらないはずです。今はその試行錯誤段階だからしょうがない・・・。新チャントの連発をベガルタンはこのように考えようとしています。

2012年3月26日月曜日

大宮戦をちょっとだけ

何とか勝てましたな。前半の30分過ぎ辺りまでは、全くと言っていいほど良いところが無かったのですが、これらの要因が「大宮の出来が良かったから」なのか、それとも「ベガルタの出来が悪かったから」なのか?を分からないところが素人の哀しいところです。どっちだったのでしょうかな。

浦和戦からのメンバーの変更は「ウイルソン⇒柳沢」だけ。監督のコメントによれば「ウイルソンに疲れが見えたから」ということですが、ウイルソンが本当の意味でチームにフィットしているかどうかは素人目線で見れば「フィットしているような・・・でも、チョット物足りないような・・・でもでも、まあまあかな・・・みたいな気もするんだけど、もっと、こう、ズドォーーーーーーンっていうシュートを放って欲しい」と思っている今日この頃です。ウイルソンに、これ以上の事を望むのは無茶なのでしょうか?だとしたら、彼のスキルは「それなり」と言う事になってしまいます。しかし、私の期待は「もっともっと高い」ところにあり、「ボールを収められるし、前線からの守備も献身的だ・・」くらいの評価では甘受出来ません。サッコーニのスキルが飛躍的に上がる事は現時点で考えにくく、その意味でもウイルソンには「お前は頑張ってくれ・・・」と願わずには居られませんな。

前半、富田のシュートがクロスバーを直撃したあたりから、試合の流れが微妙に変わっていった事は何気に感じました。しかし、何が良くなったのかは素人には分かりません。確かに、無理やりボールを繋ごうとして苦しくなり、結果的に奪われてカウンター・・・また繋ごうとして奪われてカウンター、何とか凌いでセットプレーに逃げるしかないんだけども、結果的にそのセットプレーから失点。まあね、1失点ぐらいはしょうがない・・・ここから攻めダルマになって怒涛の攻撃を見せてください!!って思ってたんだけど、この失点をしてからも、エヴァのシンジ君のように「逃げちゃ駄目だ・逃げちゃ駄目だ・逃げちゃ駄目だ・・・」と言わんばかりに、繋ごう・繋ごうという姿勢に固執。チームが新たにチャレンジしているコンセプトを忠実に守ろうとする姿勢、もしくは「この繋ぐサッカーでゲームを支配したい」という気概が、この大宮戦の前半で言えば「悪い意味で弊害」となっていたような気がしますな。

試合後の選手のコメントによれば「後半はロングボールを多用した」とのことですが、実際に試合を見ていても、そこまで多用していたとは感じられません。しかし、前半よりもスペースへ放り込む頻度が多くなってきたとは感じられました。これはきっと、苦しくてもボールをインターセプトされても「ボールを繋ぐ」というスタイルにチャレンジした結果、一回でも二回でもロングボールを蹴り込むと、選手からしたら「多用した・・・」と感じられるのでしょうな。

今年になって、自陣でのボール回しからピンチになる頻度や、林がバイタルエリアからおもいっきり飛び出して対応する回数が明らかに多くなりました。その度に、私の周りでは「そんな危ないところでパスを回す事は無いだろうが・・」とか「もっとセーフティーに守れって!!」という愚痴が多く聞かれます。えぇ、マジでメチャクチャ多いっす。本来ならば、そんな愚痴を言う周りの仲間に対して「あのね、今年チームは、新たなコンセプトにチャレンジしようとしているんです。そのコンセプトこそ、望月監督時代から、チームが・選手が・そして我々サポーターが夢にまで見た憧れのスタイルである「人もボールも動くサッカーであり、バルサのようにはいかないまでもポゼッションを高めてゲームを支配するサッカー」なのです。今は試行錯誤の段階なので、ミスもするでしょうし、結果的に失点しちゃう場合だってあるかもしれません。でも、昨年までのサッカーでは何気に限界が見えてきたでしょ?だからこそ、今年チャレンジしてるんです」と説明できればいいんですが、中々できないんだよね。



後半になったら、前半の苦しみが嘘のような試合展開。その理由が、ただ単に「ロングボールを多用したから・・・」だけでは、素人の私でさえ理解に苦しみます。何が変わったのでしょうか?何となく分かっている方が居れば、是非ともお教え願いたいものですが、この状況を「試合の流れが変わったから・・」だけで解決するのは無理と言うものです。多少なりともサッカーに詳しい方のブログを読むと「前半のハイプレスが90分間もたない事は分かっていた・・」みたいな事が書かれていましたが、「90分間もたない戦術」というのが、現実的に有用なのかどうかは理解に苦しみます。おそらく、仙台が試合のペースを握ったのは「大宮サイドの体力」が理由ではないとは思うんだけど、そうかといって「本当の理由」など分からないところが素人の辛さですな。

太田のプレーがチーム好調の要因なのは誰もが分かっているとは思うけど、個人的には「関口のプレーが大人になって、時にリャンのようなゲームコントロールが出来るようになった」ということもチーム好調の要因の一つだと思っています。勝負する時は勝負し、落ちつかすときは落ち着かせる・・・。決してエゴに走る訳ではなく、そうかと言って消極的ではない・・・。今まで同様に献身的な守備はするけど、攻撃のスイッチが入ったらリスクを冒してでもゴールを狙う・・・。太田と関口の成長と、リャンの離脱。この事は必然なのか、それとも偶然なのかは分かりませんが、必然と思う事によってのみ「チームの進化」を感じる事が出来ます。この感覚、本物だといいですな。

2012年3月23日金曜日

困りましたな

基本的に、私が書き込んでいる内容はベガサポ内ではマイノリティーの考え方であり、決して多くのベガサポが抱いてあろう感情とは必ずしも一致しません。昨日の書き込みは、自分なりの感想を率直に書き綴ったものですが、その内容に対しての雑感は千差万別であり、普段なら全く届く事のないメールが13通も届いていました。おそらくは、これが鳥栖とか広島戦で起こった出来事であれば、何の問題もなくスル―されていたんだろうけど、起こった出来事が「レッズ戦&ロンドンを狙っていた将来有望な選手」であることによって問題が大きくなってしまいました。レッズのパワーは、そしてレッズサポのパワーは、チーム成績が凋落しようとも、マジで残留争いをするようになっても、間違いなくリーグ屈指である事は明らかですな。

本来であれば、このような後ろ向きの内容ではなく、明日の大宮戦に関しての書き込みがしたいんだけど、そうもいかない雰囲気になってきたので、皆様から頂いたメールや、書き込まれたコメントに対する返答をしながら、昨日までの段階では上手く伝えきれなかったベガルタンの考えを述べさせていただきます。なので、今回戴いたメールや書き込みに対して、個別に返答をする事はありません。ごめんね。

「べべべ氏」のコメントにもあるように「仙台の選手が悪意あるプレーをしているようには見受けられません」というのが、ベガサポマジョリティーの総意です。田村は「札つきのワル」ではなく、過去に同じような接触プレーをしたこともなく、故意に悪質なファールを何度も何度も繰り返して行なうような選手じゃない事は、多くのベガサポが知っています。しかし、レッズサポはそんな事は知りません。そこで大切になってくるのが、田村自身のその後のプレースタイルです。

メールを送ってくれた「赤鬼氏」のように、「田村はその後のプレーでも、悪びれることなくカニバサミタックルを執拗にしかけてきたよな?つまり、明らかに故意ということじゃないのか?あいつにとっては、大きな怪我の危険性があるタックルが普通のプレーなんだよ。こんな奴を擁護するなんて、お前も同類と言う事だな」と考えるレッズサポは決して少なくないであろうことは、同様のメールが多数届いていることからも明らかです。

そして「赤赤赤氏」のコメントのように、「田村のタックルは、明らかに足を削り取りにいっている。更に唾も吐きつけている」と捉えているレッズサポは多いようで、おそらくは無意識にしたであろう「ツバ吐き」でさえ、彼らは「危険なタックル」と結び付けて事象を複雑にしようとしています。

さらにメールをくれた「大宮育ちのレッズサポ氏」などは・・・
「誰だって田村が、故意に、わざと選手生命を終わらせるような怪我をさせようしたなんて思っちゃいないんだよ。問題の本質は、そのプレーが悪質か否か?なんだ!!Jsゴールで試合内容のレビューを書いている神谷氏の書き込みを読んだか?わざわざ最後に彼は「この試合ではたびたびフィジカルコンタクトの激しいプレーが見られたが、ラフプレーも目立った。激しい球際の攻防はサッカーの魅力の1つだが、一線を越えたプレーは暴力でしかない。熱気は必要だが、狂気は無用だ。激しく、それでいてクリーンなファイトでスタジアムを沸かせてもらいたい」とまで書いて、仙台の選手のラフプレーを批判しているんだぞ?これが一般的な見解なんだよ。だから、お前のように、都合の悪い時だけ「ベガサポ目線」と逃げ道を作るのは卑怯だ」とご立腹。

それと同様の考えとしては、メールをくれた「年老いたレッズサポ氏」のように・・・
「田村本人が謝罪したのであれば、チームとしてもオフシャルな形で、何らかのコメントがあってもいいのではないですか?他人の家の大事な選手に大きな怪我をさせる直接的な要因を作っておいて、親であるフロントは「知らんぷり」ですか?それでは事故を起こされて、子供が怪我をさせられた方の親は黙ってられません。起こってしまった事はしょうがないし、田村も反省し、本人に直接謝罪しています。だからこそ、仙台のチームとして、何らかの行動なりコメントがあってもいいのではないでしょうか?」と、チームの方針にまで、その批判の矛先は向けられています。

このように問題が複雑化しそうになった時は、原点に返ってシンプルに対応するしかありません。頂いたメールを精査すれば、大きな論点は3つです。
1.田村のプレーが故意か否か?
2.田村のプレー(タックルのみならず行動全般)は悪質か否か
3.チームとして公的に謝るべきか否か?

まず、故意じゃない事は、田村自身がとった本人への直接謝罪や、自身のHP上へ迅速にアップした謝罪文からも分かって欲しいところです。そうなると今度は、田村自身のプレースタイルが問題となってきます。ある意味タックルは、田村自身が長年かけて作り上げてきたプレースタイルなので、「明日からは一切、タックルはしません!!」宣言なんて絶対に出来ないはずです。じゃあどうするか?その答えを本人でない我々が「あーだこーだ」言うのは田村本人に失礼であり、その解答は「実際の試合」でしか知る事は出来ません。ただし、今後どのようなプレーをしようとも、私は田村を応援します。

最後にチームとしての公的な謝罪ですが、実際の試合でファールを取られなかった接触プレーに対して、チームが公式に謝罪しなければならない状況はノーマルとは思えません。もちろん、公的にではなく、内々に「うちの田村が・・」とレッズフロントに対して謝罪はしているとは思うけど、それをオフシャルな形で発表すると言う前例を作るのには抵抗があります。今回の場合で言えば、イエローもレッドも出ていないプレー事案に対して、チームが公的に謝罪すれば、その余波は全てのチームに大きな影響を与えかねません。このような時は、アンオフシャルで物事の解決を図るのが大人と言うものでしょうな。

最後に「赤黒氏」へ、アイムソーリー法のきっかけとなった「亡くなった少女」の話は、「悪しきアメリカ訴訟社会」への鉄槌を下しました。しかし、ポートランドに住んでいる知人から「レストランの駐車場に止めていた車にぶつけられても、相手は全く謝らないんでキレた!!」というメールが届いたように、多くのアメリカ市民の意識を変えるのは大変のようです。その点、田村は直接的に謝罪しました。これで許してくれとは言いません。納得してくれとも言いません。しかし、田村本人の誠実な気持ちだけは理解して下さい。

明日は大宮戦、ビート大宮!!

2012年3月22日木曜日

一連の件について

昨日の続きを書きこもうと思ったら、掲示板が閉鎖されたり、レッズサポと思われる方から個人的に「お前なー、うちの大事な選手に怪我させといて、ふざけてる場合じゃねーぞ!!」みたいなメールがたくさん届いていました。沢山と言っても8通だけなんだけど、普段はメールなんて来ないし、私からすれば8通でもかなり多めです。よって今日は昨日の続きではなく、この件について、ベガルタンの率直な感想を書き込みたいと思います。

えー、何気に問題が大きくなるかも・・・と思っていたら、田村が自らのブログで謝罪し、事態は沈静化の方向で進んでいるようで、何より、何よりですな。個人的には「直接の謝罪は互いをリスペクトする上で必要かもしれないが、それを自らのブログに書き込む必要性まではなかったのではないか・・・」と考えている今日この頃です。故意か否か、悪質か否か、ラフか否か、これら全ての事象は「観る視点」が違うサポーター同士で議論しても意見が集約される事は無く、建設的な妥協点を見出す事は困難を極めます。しかし、田村が公式に謝罪したと言う事は、田村自身が自らの非を認めたことを意味し、その非に対して彼は直輝本人に直接謝罪して、彼を応援しているサポーターに向けても「ごめんね」と謝った段階で、この件に関しての心情的な問題は殆ど無くなりました。

もしも、これと同様な事象がアメリカやイギリスで起きたら、こんなにも簡単に公的なツールを使って謝罪することはありえません。賠償社会であるアメリカでは「謝ったら自らの罪を認めた事になる」と言う事は一般常識であり、その一般常識によって、例え自分が一方的に悪くても直接的に謝罪することなどないのです。しかし、田村は謝罪しました。これでも「怪我をさせておいてからでは遅いんだよ!!」と考えるレッズサポもいると思うけど、試合中に起こった出来事に対する真摯な対応とすれば「心からの謝罪」以上の物など存在しません。直輝が田村の直接的な謝罪に対して、どのように感じ、そしてどのような対応をしたのかは分かりませんが、仮に田村の謝罪を表面的にでも受け入れたとすれば、今回の件は「これにてノーサイド」だと思っています。

何気にチェックしたベガ系のブログでも、「申し訳ない」とか「ベガサポとして謝罪します」というフレーズが出ていましたが、ベガルタンのスタンスは、これらの方々とは若干違います。例えば、試合中にレッズサポが宮スタの座席を壊して帰ったり、試合後にレッズサポから特定の選手に対して差別的な発言がされたという客観的な事実があるのであれば、私がレッズサポでも「仲間が変な事をしたみたいで、ごめんね」と謝ります。しかし、試合中に選手同士で起こったプレーに対して、サポーターの私が相手チームのサポに対して謝罪する必要性は感じられないのです。

今回の件で言えば、「田村が故意にやったとは思えない」というスタンスなので、そんな状況下で起こった試合中の出来事に関しては、哀しいけど突発的なハプニングの一つに過ぎないのではないか?と言うのがベガルタンの考えです。こんな事を書けば「故意かどうかというよりも、カニバサミというタックル自体が悪質である方が問題なんだ!!」と思う方もいると思います。しかし、現実的な判断基準として最も有用なのは「悪質かどうかを判断するのは、常に最も近い場所でプレーを見ている主審しかいない・・・」と言うのがベガルタンの考えであり、そんな状況でイエローすら出ていないという現実が、ベガサポとは言え私が謝罪するまでの事はないよな・・・と思う根源であります。

こうなると今度は「お前の所のリャンや関口が代表候補に選ばれていて、同じような事をされたら、お前は冷静でいられるのか?」という叱責が飛んできます。ハッキリ言いますが、冷静でいられるはずなどありません。こんな時に冷静でいられるのは、ゴルゴ13か相棒の右京さんくらいです。しかし、互いに真剣勝負で対峙している時に、思わぬハプニングが出てしまい怪我人が出る事は防ぎようがありません。互いに怪我をさせないようにプレーしたとすれば、そんな試合に我々はお金を払う事など出来ないでしょうな。

野球、バスケなどのプロスポーツはどれも同じでしょうが、互いの選手は「これ以上やったら怪我をしてしまうかもしれない・・・」というギリギリの状況でプレーしています。安全に、怪我をしないように・・・というプレーか、ギリギリの状況下でのプレーかは、素人だって見てれば分かります。ローマ帝国のコロッセオもそうでしたが、人間は「生死をかけたギリギリの闘い」に興奮を覚える生き物なのでしょうな。今回で言えば、不幸にして一線を超えてしまいました。そして田村は謝罪しました。これでノーサイドと思いたいです。レッズサポや直輝本人は納得なんて出来ないでしょうが、これ以上はどうする事も出来ません。

田村の売りは、相手の裏を取るスピードではないし、ピンポイントのクロスでもないし、針の糸のようにスルーパスをガンガン供給するのでもないし、圧倒的な攻撃力でもなく、「相手の攻撃の芽を摘んだり、相手をタイトなマンマークでガリガリに抑え込む守備」が売りの選手です。そして、そのプレースタイルの中に、この試合でも見せた「タックル」が存在します。個人的に、タックルは交わされると途端にピンチになるので「極力しない方向でお願いします」と思っているのですが、スピードやクイックネスが売りじゃない中で、スピード系で勝負して来る相手のサイドアタッカーをマークする場合、どうしてもギリギリの状況になっちゃうと、得意技の一つである「タックル」に頼りたくなるのでしょうな。

そんな得意技で相手に大怪我をさせた・・。ついでに言うと、交通事故まで起こした・・。このような状況は、田村自身に対して心理的なプレッシャーを与える事になるのは確実です。直輝選手も早く回復し、そして田村には「心のリカバリー」の回復を願っています。どちらも、チームにとっては大切な選手なのですから。

2012年3月21日水曜日

浦和戦に想う

勝てませんでしたな。社内的なカレンダーでは、昨日は当然のように休みとなっているのですが、年度末ということでベガルタンは仕事でした。最初は「情報を遮断し、速攻で帰宅して録画でも観るか・・・」と考えたのですが、互いにメンバーの変更してのカップ戦の初戦ということなので、勝敗も大切だけどフレッシュなメンバーがどんな感じなのか分かればいいや・・・というスタンスで浦和戦を「ゴルゴ13のような第三者の視点」で見守ることにしたのです。でも、正直言って結果は気になるので、家にいるカミさんから試合速報をメールで知らせてもらう事にし、それでは偏った見かたになるので、仙台在住でテレビ観戦しているレッズサポの知人にも「ポイント・ポイントでいいから、試合内容をメールくれ」と連絡。ここまでは完璧だと思っていたのですが、またしても事件は現場で起こりました。

「休日に仕事をする利点を一つだけ挙げてくれ」と問われたら、ベガルタンは速攻で「余計な電話が掛かって来ない事・・・」と答えます。この日はお彼岸、不幸にして震災により多くの尊い命が亡くなったからではないのでしょうが、例年以上に今年の墓地周辺は大混雑!!おそらく、今年のお彼岸は例年以上の意味合いがあったのでしょうな。そんなこともあり、午前中は一件の電話も掛かってくることなく仕事も順調に消化。サポリーマンでも、仕事が順調にいくと気持ちがいいです。

そんなこんなで支店長に誘われランチタイム。支店長とのランチはゴチなのが最大の魅力です。しかし、私を誘う理由は決まっており「誰にも気兼ねせずに競馬の情報誌が見れる事」であります。本当なら、社内のパワーバランスと人事ポストの相関関係などについての話を聞きたいところですが、この日の話題はもっぱら「まさか、まさか4冠馬が、あんなレースをするとは・・・」という話題のみに終始しており、チョットだけベガルタンも不安になりました。支店長、自分は支店長系列の派閥の末端だと思っているんですけど、それでいいんですよね?

さて、試合が始まりました。とりあえず、カミさんとレッズサポの知人からスタメンが送られてくる。
カミさん「16,23,3,29,27,8,6,15,11,18,19。とりあえず、鎌田、赤嶺、菅井は外して来たわ。ベンチは1,20,28,17,7,14,9。原田、奥埜、サッコが見てみたい」
ほほ~~ん、3人だけしか代えて来なかったという事は、浦和戦で新システムを試そうとしている様な気がしました。オールメンバーチェンジでは試す意義が無くなるので、中2日でもソコソコのメンバーを揃えてきたという印象です。本来ならば、大海や太田か関口は休ませてもいいのでしょうが、それでも敢えて試合と言う本番で試すということは、新システムでも彼らはチームのキーマンなのでしょうな。

今度はレッズサポの知人からメール
「レッズのスタメンは、GK:山岸、DF:濱田、永田、スピラノビッチ、MF:暢久、小島、宇賀神、岡本、柏木、直輝、FW:ポポ、そしてSUBは大谷、槙野、野田、峻希、矢島、野崎、梅崎です。なんと、スタメン9人代え!!しかし、これは決して見下しての上から目線ではなく、全員がチーム戦術の理解度を深めていく為の試行錯誤段階なんです。最も、上記のメンバーだって昨年は普通にスタメンだった人も居ますから、とりたててレベルが格段に落ちているという印象は有りません。今日は勝たせてもらいますよ」
おおーーー、「スタメン9人代え」しても、レベルが格段に落ちる事は無いなんて・・・レッズの選手層の厚さは羨ましい限りだ。そんなチームが残留を争うんだから、不思議と言うか何と言うか・・・。まっ、それが良い意味でも悪い意味でも「フットボールの魅力」なんでしょうな。

試合が始まって間もなく、早速のメール攻撃。
試合開始10分、レッズサポ知人
「チョット、チョット、仙台って、こんなにラフなチームでしたっけ?」
自分「仙台はフェアプレーが信条のチームだ」
試合開始15分、レッズサポ知人
「この日の主審はいただけません」
自分「審判が上手くても下手でも、結局は強いチームが勝つ」
試合開始19分、レッズサポ知人
「ああー、岡本が接触して退場!!前半でこれは痛い」
自分「仙台の選手と接触したのか?でも、神に誓って故意ではないぞ」
試合開始25分、レッズサポ知人
「うわぁーー、直輝が仙台の23番にカニバサミされて負傷!!そして退場。前半で2人も削るなんて、仙台さんもやってくれますね?」
自分「23番の田村はタックルが趣味な好青年です。悪い人じゃありません。で、一発レッド?それともイエローなの?」
試合開始28分、レッズサポ知人
「不思議ですがカードは有りません」
自分「それって、見てないから分からないけどクリーンなタックルという意味なんじゃないのか?」
試合開始30分、レッズサポ知人
「いえ、絶対に悪質なカニバサミで審判が見逃しただけです」

レッズサポからすれば、自分とこの選手がファールであれ無しであれ、削られれば頭に来くるのはしょうがありません。しかし、リアルタイムで見てないので何とも言えないんだけど、仙台が韓国のチーム並みに「ラフ&ハードタックル」のチームであるとは考えづらく、同時刻に送られてきたカミさんのメールからも、同様の意見が述べられていました。

この続きはまた明日

2012年3月19日月曜日

結果以上に嬉しかった事

マリノス戦に想う

何とか勝ちましたな。鎌田のアクシデントぐらいまでは「まっ、広大も居るし・・」と達観状態のベガルタンでしたが、林がクラッシュし、大海が交代する事が分かると「おいおい、センターバックの2枚代えなんて経験ねーぞー・・」みたいに突如不安になりました。いやね、角田が居る事は分かっていたけど、1-0の状態が続いた場合は絶対と言っていいほど、マリノスの中澤や栗原などがセットプレーや、通常でもパワープレーしてくるでしょ?そんな時に広大・角田という、たして練習していないだろう2人のスクランブルだから、コンビネーションが不安になったのです。大海や鎌田の攻撃力もソコソコでしょうが、対する中澤や栗原の攻撃力はさらに強力。中村という優秀なキッカーが存在する以上、そんな状況でセンターバックの2枚代えですから、サッカー素人の私が不安になる事はしょうがありませんな。

試合後、林は「センターバック2枚が代わったけど、別に代わった選手が能力が劣るかというと、そういうわけでもない。心配せずにやれました」と語り、太田は「途中、メンバーが交代したが、全然問題なかった。共通意識を持っているから、誰が出ても勝てる」とコメントしています。ベガサポの自分からすれば「ほぉーーー、随分と頼もしい事言ってくれるじゃないか・・」という気持ちになりますが、もしもベガルタンが相手側のサポーターだったら「おいおい、随分と言ってくれるじゃないか・・・「誰が出ても勝てる」だと?おめーら、いつからそんな強くなったんだ!?」と思う事は確実です。しかし、「誰が出ても勝てる」みたいな表現は、昨年までなら絶対に口から出る事は有りませんでした。ところが、今年は2戦目なのに口から出て来る・・・。どうやら仙台の選手たちは、私たち以上に「チーム力の手応え」を感じているようですな。

資金力が乏しい仙台は、高額なオファーを提示して実力がある程度証明されているスター選手を獲得する事は出来ません。中村・中澤・大黒・栗原・・・どれも素晴らしい選手ですが、仙台がこれらの選手を獲得しようと思ったら、現在所属している選手の大半を売却せねばならなくなります(それどころか、選手全員のサラリーを足しても買えないと言う可能性すらあるようです)。サッカーは11人居ないと試合が出来ないので、ここからも仙台が高額選手を複数人獲得する事は不可能である事が分かります。

現在怪我の為、戦線を離脱しているリャンは誰もが認める仙台の柱石です。しかし、もしもリャンがマリノスの選手だったら、中村・中澤・大黒らの選手以上にチームに影響力を与えていたかどうかは、かなり微妙だったはずでしょうな。サッカーと言う競技が、選手のスキルを数値化して争うゲームならば、数値が高いエースが大勢いる横浜に仙台が勝つことは有りません。仙台の絶対的なエースでさえ、横浜からすれば普通の選手の一員ですから。そんな状況であることぐらい仙台の選手は分かっているはずですし、ベガルタンだって分かっています。だけど、そんな選手の口から出てきた言葉が「誰が出ても勝てる・・・」ということに、ベガルタンは衝撃を受けました。これがもしも、監督譲りの「ビックマウス(監督がビックマウス症候群である事は社長が公言している)」でなく、真の意味での確証がある「自信」であるのなら、今年の仙台がブレークする事は確実です。して欲しいよね。

仙台にとってリャンが不在と言う事は、そのままチーム力に大きな影響を与えるファクターであることに論は持ちません。90分間攻守に渡って走り回り、セットプレーは全て彼に託す・・・。どう考えたって、仙台はリャンのチームだったはずです。数年来、監督や選手たちは「誰か一人に依存するチームではない・・」とコメントはしていましたが、そんなコメントを聞けば聞くほど、リャンと言う存在がチームにとっていかに大きいかが分かると言うものです。そんなリャンが不在の中、チームが2連勝した意義は小さくありません。少なくても2~3年前までなら「リャンの不在」は、チームの勝敗を大きく左右していたはずですが、リーグ戦に関しては「リャン不在」という状況が存在しなかったので、そんな「意義」を考えなくても良かったのはベガサポとしては幸いでした。

しかし、そんな大きな「意義」であったリャンの不在が、鹿島戦や横浜戦に関して言えば、その「意義」の大きさが限りなく矮小化している事に気づきました。太田や松下のキッカーとしての精度は、リャンに限りなく近づいたものがあり、セットプレー時においても特別な不満なく観戦できます。太田の90分間走り切る体力は誰しもが認めるところであり、縦へのスピードだけを比べればリャンよりもかなり早いですな。もちろん、だからと言って太田がリャンを全ての面において凌駕したとは言いませんが、いい感じで追いかけている事だけは事実です。リャンが不在、センターバックも2枚交代、アウエー、それらの苦難を普通に受け流す事が出来る・・・。横浜戦の勝利が決まった瞬間、ベガルタンは結果以上に「手応え」を感じ、それが勝利以上に嬉しかったです。この「手応え」、本物だといいですな。

2012年3月16日金曜日

ベガルタン、ディープに考える

今週の半ばから、本社勤務の後輩が社内の公休制度を利用して仙台に来ています。彼の名は山田、所沢出身のレッズサポだ。「何の為に来ているのか?」と山田へ問えば・・・「実は俺、ボーイスカウトの出身なんです。最近、ニュースで震災ボランティアの数が激減していると聞いた仲間から相談を受けまして、だったら微力ではありますけど協力しようじゃないか!!ということになり、4日間の予定でボーイスカウトOBたちでボランティアをしに来ています」という、被災地の住民が聞いたら涙なくしてはいられないような返答が返って来た。

ありがたい・・・本当にありがたい・・・。震災から一年という月日が経ち、ともすればボランティア活動の重要性なんて忘れ去られようとしている昨今、私の後輩が、そのような尊い活動をしに公休を使って来ているだなんて・・・。感動した私は、そんな山田に被災地を代表してお礼をすべく、ゴチで居酒屋へ誘ったのです。しかし、そんな誠意の宴会が、あんなにグダグタした討論会になろうとは、この時のベガルタンは知る由もありませんでした。

乾杯後、ボランティア活動の状況の話が終わると、そこはそれ、互いにフットボールをこよなく愛する仲間として、話題の中心は開幕戦での感想に移っていった・・・。

山田「いいっすよね、仙台は勝って。こっちは正直、広島に現時点での実力差を見せつけられました」
自分「おいおい、まだ一試合しかやってねーぞ。それに、監督を新たにした時点で、戦術や連携などに時間が掛かる事は皆知っているんだろ?広島が何年掛かって、今のサッカーに辿り着いたのかを知らない訳じゃねーだろうが?」

山田「その辺は微妙なっすよねー。少なくても去年の夏場頃よりは、観ていて希望は感じられるんっすけど、もちろん、良いサッカーをしている・・・と言う意味じゃなくて、我々が目指すべきスタイルが「薄っすら」とでも見えているという意味でね。去年なんて、荒れ狂う暗黒の海原を漂流していて夢や希望なんてありませんでしたから。広島とやってみて、浦和の目指そうとしているスタイルが、広島のサッカーのコピーではないんだろうけど、大まかな方向性としては『こんな感じなんだろうなぁ~~』と言うのが何となく分かったんです。『こんな感じ』がチョットでも分かるって、サポからすれば、物凄い安心感に繋がるんですよ。何度も言うけど、去年は『こんな感じ』を感じたこと自体、ただの一度もありませんでしたから」

自分「まあまあ、去年の事はいいから。薄っすらでも光が見えそうになって来たんだから、試合は負けたけど、それはそれで良かったじゃないか・・・」
山田「ただ、残念な事がありまして・・・って言うか、自分としては到底理解が出来ない事なんで・・・どう考えたらいいのか分からないです」
自分「何の事だ?」

山田「もしも、もしもですよ、リャンや関口が自分自身の判断でレベルの高いドイツリーグへ移籍したとします」
自分「ん~~リャンは考えられないけど、関口ならば有り得るかもな。でっ、それがどうしたんだ?」
山田「しかし、試合に出る事が出来ず、結果的に他のJリーグチームへレンタルとはいえ帰ってきました」
自分「帰ってきました」
山田「そしたらです、その帰って移籍したチームと仙台が開幕戦を戦うことになった時、先輩は関口に強烈なブーイングを浴びせたり、裏切り者呼ばわりをしたり、辛辣な断幕を掲げたりしますか?」
自分「選手紹介の時に「何だよ、この野郎、中途半端に帰ってきやがって・・」という意味でブーイングはすると思うけど、試合中は気にしないだろうし、裏切り者呼ばわりなんてしないよ。選手自身のチーム選択は、自らの意思で決める物だと思っているから。ただし、ヒサトの事を今でも「裏切り者」と呼んでいる知人もいるから、そう簡単に割り切れる問題ではないのかもね、愛が深ければ、憎しみも・・・だな」


山田「たぶん、槙野は広島で人気があったと思うんですよ。そんな彼が、自分の実力を試すべくドイツへ旅立ちを決意し、広島サポも複雑な想いは有るけど送り出した。しかし試合に出ることができず、1年で日本に戻り、戻った相手先が、昨年まで共に戦った監督が指揮するチーム・・・。心中穏やかでなくなる気持ちは分かるんですけど、やっぱ、出て行かれたチームからすれば「裏切り者」なんですかねー。そんな事を言い始めたら、移籍なんてしにくくなると思うんですけど・・・」

自分「個人的な考えだけど、俺はリャンや関口が他のチームへ移籍しても、絶対に「裏切り者」呼ばわりはしない。チームと選手とを結び付けているのは「契約書」であり、サッカー選手を砕けた表現で言えば「やりようによっては高いサラリーが貰える契約社員」である以上、我々サポの姿勢とすれば「契約期間内の選手」を応援するしかない。しかし、サポと選手を結び付けているのは「契約」ではなく、「絆とか気持ち」だから心情的に割り切れない場合も当然出て来る。槙野の件で言えば、サポ心情として割り切れなかったんだろうね」

山田「そうかもしれないですね・・・」
自分「例えば、長谷部や細貝が1年で日本の他チームへ移籍したら、心中穏やかじゃないレッズサポも多いんじゃないの?阿部だって、他チームへ移籍したら、文句を言う奴も出て来ると思うよ」
山田「でも・・・・」
この後2時間、この件でグダグダ言い合う山田でした。

チームと選手を結び付けているのは「契約」であり、サポと選手を結び付けているのは「絆や気持ち」である。この全く異質な物を、対等に論じる事など不可能である事は明白で、そのことが、今回の件に対する答えを一層難しくしている。ただし、それら全ての複雑な考えや事象が、サポーター人生としての年輪となり、後世の後輩サポへと受け継がれて行く。ベガルタ仙台には10年分の年輪しかないが、ガンバや鹿島には20年分の年輪があり、欧州のチームには100年分の年輪があるチームも珍しくない。チームは、サポーター一人一人の複雑な心境を年輪に重ね合わせて成長していき、その年輪の数の総和こそ「本当の意味でのチーム力」であると思っています。

明日はマリノス戦、ビートマリノス!!

2012年3月13日火曜日

満連プレゼンツ 新たなチケット戦略を考察する

今日はチームが新たに公表したチケット戦略について、自分なりの考えを述べてみます。まずは、チームの新たなチケット戦略の概要をチェックしてみよう。

ヤマザキナビスコカップ予選リーグホームゲーム3試合を対象に、自由席南回数券を販売いたします。前売チケット6枚を半額の価格にてご購入いただける大変お得な回数券です。
【対象試合】 サガン鳥栖戦 セレッソ大阪戦 ジュビロ磐田戦
【対象席種】自由席南【販売席数】限定 1,000セット
【価格】自由席南 大人 6枚セット 7,200円*1枚 単価1,200円 (通常価格:2,400円)

なんと、一気に50%オフ!!このディスカウントならば、アウトレットモールに出店して売りさばくことだって可能だし、さらには格安航空運賃で話題をさらっているPEACHにだって対抗できそうだ。ふむふむ・・・・そうですか、今まで散々個人的なアイデアとして「絶対にガラガラとなるカップ戦やアウエーサポの参戦が期待できないカードには、思い切ったチケット代のディスカウントが必要だ」とシャウトしてきましたが、ついにチームも決断したんですな、なにより、なによりです。もちろん、この新たなチケット戦略には「昨年のカップ戦の観客数が1万人を切っていた」という厳しい現実があった事は容易に想像できます。そんでもって、今年の対戦相手が鳥栖・セレッソ・磐田といった、アウエーサポの参戦があまり期待できないチームとくれば、フロントが本腰を入れてチケット戦略に挑むのは極めて自然の流れですな。

本来であれば、全てのエリアにディスカウントチケットを用意するのが、顧客を呼び込むには最も効果的な戦略ですが、どれくらい売れるか分からないという試験運用で、全てを開放するのはギャンブルすぎます。自由席南~Sバックエリアの南側というエリアは、ユアスタの中でも比較的空席の目立つ場所である事は、ベガサポならば誰だって知っていることであり、そのエリアを敢えて新戦略の場所と決めた理由は「どれくらい売れるか分からないし、とりあえずテストケースとして試してみよう・・・」であることは想像に難くありません。信じられない事だが、自由席南エリアとは固定されておらず、対戦相手の動員によって座席エリアが常に変動する厳しい場所です。良く言えばフレキシブル、悪く言えば「どう扱われても文句が言えない」という劣悪なエリアですが、そこで一定の成果が認められれば、チームにも新たなチケット戦略が見えてきそうですな。

今回の場合、6枚セットだからチケットが購入された時点で、チームとすれば「新たに6座席分」の集客が期待できるという、チームとしては過去に例がないくらいの思い切ったチケット戦略です。このようなチケット戦略を取る上において、最も気になるポイントは「今までのように一試合のみ、2400円で購入する予定だった人との不公平感」であるはずです。チームとしては、その不公平感を「6枚のセット売り」とすることによって、多少なりとも和らげる努力をしています。

今まで何もやらなかったとは言いませんが、個人的にチームのチケット戦略には大きな不満がありました。しかし、現実的に今年はやるんですから、その姿勢は認めざるを得ません。これまでチームは、何もしないで現状維持という戦略を継続してきました。少なくても、チケット戦略についてはそうです。でも、昨年の悲惨的なカップ戦の観客動員を見せられて「マジでヤバイよ・・」と思ったのでしょうな。しかも、今年の対戦相手が「鳥栖・セレッソ・磐田」とくれば、下手をすると昨年よりも厳しい状況になりかねません。人間って、崖っぷちに立たされないと力が発揮できないんだね。

さて、それでは実際に、このセット売り戦略は成功するのでしょうか?「チケット代50%オフ!!」はセット売りとはいえ、確かに魅力的な提案です。しかし、この場合に大切なのは、このようなディスカウントセールを大々的に告知出来るか否か・・・でしょうな。このような魅力的とも思える提案を、自身のHP上にひっそりとアップしただけでは、銀山温泉に居た外人女将じゃなくても「もったいないよ・・・」と言われるのは確実です。しかし、チームには試合告知のCMなどに使える予算はあらかじめ決められており、それを遥かにオーバーしてテレビやラジオのCMをガンガン流すだけの予算は殆どありません。じゃあどうするか?ここはサポーターの力を動員するのが、最も自然で最も低コストなやり方でしょう。

しかし、ただ単に「友だちに告知してくれ」と言うのでは大がかりな協力は得られません。エビを釣るには「それなりのえさ」が必要だし、ウイン・ウインの関係を築くにも「それなりの対価」があれば、より協力に積極的になるのが人間社会と言うものです。こんな時は選手にも協力してもらって、「セット売りを購入して下さる友だちをご紹介ください。1人に対してベガルタカードのポイントを300ポイント進呈いたします。さらに、それらのポイントが1000ポイントを超えた方には、実際に選手が使用したユニやシューズなどをサイン付きでプレゼントします」とでもすれば、多くのサポーターに協力していただけるのは確実です。

私の場合なら「ベガチアの生パンティーをプレゼント」と分かった段階で、3000ポイントまでは自腹を切ります。そうじゃなくても、1000ポイントで「リャンの赤ちゃんが実際に使用していた「おしゃぶり」をプレゼント」とか、「500ポイントで、関口が実際に使用していたゲーム機」とか、「2000ポイントで、平瀬ママ・田村ママ・広大ママが生協の食材を使って。手作りの料理をご馳走します」とか、とにかく、このあたりはアイデアしだいでどうにでもなると思うんだけどね。今回のディスカウントなチケット戦略は絶対に成功させねばなりません。それには、ある程度の告知は絶対に必要です。その知恵をチームとして打ち出せないのであれば、多くのサポーターの叡智に求めるべきでしょう。話があれば、私も喜んで提案させていただきます。

2012年3月12日月曜日

鹿島戦に想う

えーと、勝ちましたな。正直言うと、先制した直後は「このまま0-0では、いかんだろうな・・」と思っていましたが、何とか守りきってくれてよかったです。前半や先制するまでは、素人目にもハッキリと分かるくらいにラインが高かったようですが、先制してからは昨年同様の「ブロックを組んでのカウンター狙い」にシフトチェンジ。どうやら今年の戦術は、どんな時でも常に高いラインを設定する訳ではなく、状況・状況に応じての柔軟に富んだフレキシブルな物のようです。鹿島の大迫は試合後「相手は引いてカウンターを狙ってきていた」とコメントしていたようですが、単なる「ドン引きサッカー」で鹿島に勝てない事は、昨年の敗戦によって私たちは経験しています。ここからも、仙台のサッカーが「昨年とは若干違うのではないか?」という推論が成立します。

もちろん、このように考えるには「今年の鹿島は昨年同様の力がある」という前提がなければならず「新監督・メンバーの加入と退団・連携」などを考えれば、鹿島に昨年同様のスキルがあるかどうかは極めて疑わしいのが現実でしょう。そして冷静に仙台のスキルを考えれば、極端にチームのレベルが上がっているとは思えないものの、監督や主力選手の多くが残った事により、少なくても「昨年のチーム力より向上しているという確信は無いものの、してそうな気がするし、少なくとも進化はしている」と思うことはできますな。

個人的に、昨年最も大きい挫折感を味わったのが0-3で敗れた鹿島戦でした。鹿島まで車を飛ばし、意気揚々とスタジアムに乗り込んだものの、その試合内容と言えばスコアー以上にチンチンにされ、何もさせてもらえないと言う完敗でした。そんな相手と開幕戦で闘うと言う事が分かった時、ベガルタンは勝敗を気にする以上に「開幕戦で鹿島かぁ~~、ヘタをすれば、この試合内容で今年のシーズンを占えるかもな・・・」と思ったものです。そして、その試合内容を観戦しての率直な想いは「新たな戦術の浸透や連携などに関して言えば、互いに不満がある事は開幕戦なのでしょうがない。そんな状況でも、耐えて凌いでセットプレーからの一発で勝ち切れるようになった事は「進化」と言えるのではないか・・・」といったものでした。

例年であれば、あのような試合内容でもワンチャンスを生かして勝ち切るのが「鹿島」というチームだったはずです。しかし公式なデータによれば、この試合のシュート数は仙台の方が多く、ここからも「仙台が単にドン引きしていた訳ではない」と言う事が分かります。ドン引きしているチームの方が、シュート数が多いだなんて普通なら考えられませんから。監督も試合後「先制した後は、前掛かりに来る鹿島に対し、ブロックを組んでカウンターを狙えばいいし、その中でも松下を投入して、ゲームをある程度コントロールする事が出来たのではないか・・・」と語っています。実際の試合内容と言えば、先制直後からは素人目にも「鹿島のプレッシャーが厳しくなり、押し込まれる時間が長くなってきた」と言う事は分かりましたが、そんな展開も含めて、監督や選手からすれば「ゲームコントロール」だったのかもしれませんな。

ゲーム内容が苦しくても、押し込まれる時間が長くても、それら全てを含めて90分という試合時間をコントロールする。攻撃においても守備においても、ある程度のリスクを取りながらもコントロールする。負けている時も勝っている時も、それぞれの局面を考慮してコントロールする。今年の仙台が昨年よりも強いかどうかは分かりませんが、少なくても一昨日の試合を見た限りでは「昨年よりは試合をコントロールする力はついた」と思えます。得点力不足は昨年同様のような気もするし、ウイルソンなどの新加入した選手たちとの連携もマダマダのような気もするし、フィジカルにタイトな攻撃的な守備を一年通じてやれるかどうかは分からないけど、鹿島戦を見ての感想は「そのような状況でも、ある程度は試合をコントロールする事は出来るんじゃないか・・」といったものです。この感想が正しとするならば、仙台の進化は確実にステップアップしていることになります。

昨年勝てなかった鹿島に勝ったことで、少なからず選手たちや我々サポーターは「手ごたえ」を感じています。しかし、その「手ごたえ」が本物か否かは、年末にならないと分かりません。開幕直後からの数試合は、どのチームだって手探りの部分は有ります。ACLに出ているチームはスケジュールもタイトですし、監督や選手が大幅に代わったチームは連携などで苦労するのが一般的です。でも、仙台には、そのような苦労は有りません。ということは、苦しんでいるチームには無いアドバンテージがあると言う事になります。このアドバンテージ、生かしたいですな。

2012年3月9日金曜日

至って普通ですな

待ちに待った開幕戦のはずなのに、ベガルタン的には「よおーーーし、いよいよだ・・・絶対負けられんねー!!」といった心の高揚感は微塵もありません。何となく「明日か・・」みたいな感じです。別に楽しみじゃない訳ではないんだけど、何故なんでしょうかな?しかし、この答えの回答を日常生活の中で導き出す事は不可能と言う事は分かっています。その答えは、明日のユアスタにしかないのですから。チケットも完売とか、満連の会長からすれば、何より、何よりです。

こんな時は、辺に「験(げん)」を担いだり、普段と違う行動をとるのは「バタフライ理論」からも良いとは言えません。バタフライ理論とは、「カオス系では、初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす。そしてそれは予測不可能」ということの詩的表現であるが、その代表的な例としては「ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こす」などがあります。つまり、ここで私が普段は絶対に行かない職人系の寿司屋へ「開幕前だから、気合いを入れる為に行ってみるか・・」と、いつもと違った行動をするとします。しかし、私がその非現実的で特別な行動をとると、その波動が巡り巡って仙台の選手たちに悪影響を及ぼす可能性があるんです。なので開幕前日のベガサポとしての私の正しい行動は「いつものように仕事をサボって、いつものように牛丼を喰って、いつものように後輩たちと軽く飲み、いつものように風俗へ行って、いつものようにグダグダになって帰宅する・・・」これしかありません。皆さんも、今日はいつものように行動しましょう。

メディアなどの報道によれば、昨年は「ある一定のラインから全員で跳ね返す守備、そして速攻」がベガルタのキーワードだったらしいんだけど、今年はその戦術をさらにバージョンアップしての「攻撃的な守備」へトライするようですな。全体的なラインを高く保ち、ボールにプレッシャーを掛け続け、奪ったらカウンター・・・。理屈では分かっていますが、それをピッチで表現し続けるのには多くの苦難が待ち受けている事も知っています。おそらくは、失点も増えるでしょうし、ひょっとしたら負ける試合も増えるかもしれません。「攻撃的に行く・・・」と決意した以上、失点するリスクをヘッジする事などは出来ず、今年のキャンプからチームは「その考えうるリスク以上のゴールを奪い取る」というチーム戦術へと大きく舵を切りました。ある意味、一皮むけた状況になった訳です。1999年チーム創設から12年で、チームはようやく大人になりました。ちなみに、私が大人になったのは、高校3年生の夏休みです。

世界的な傾向として「守備的なチームが攻撃的なチームへと移行する」には多くの時間とリスクを取らなければなりません。おそらくは、我々サポーターも「我慢」する展開が多くなるはずです。監督や選手はインタビューで「昨年多かった引き分け数を改善したい・・・一つでも多く、勝ちにもっていきたい・・、その為には0-0で試合が終わるのではなく、貪欲にゴールを狙わなければならない」とコメントしていました。最後まで諦めずにゴールを積極的に狙って行く・・確かにすばらしい姿勢であり、私たちもそれを望んでいます。しかし、最後まで攻撃的に行くと言う事は、その事自体がカウンターを受けるリスクが増大するという意味と同じです。

アウエー、0-0、残り時間はわずか・・・昨年までのベガルタンだったら「このままドローで勝ち点1を貰って帰ればいいや」という姿勢でした。しかし、結果的にその姿勢が「勝ち点2を失っている」というネガティブな状況である事に昨年気づいたのです。上を目指すのなら、昨年よりも多くの勝ち点を取らなければなりません。その結果として負ける事があったとしても、それは上を目指すうえでのリスクであり、そのリスクを全く取らずに多くの勝ち点を獲得する事など出来ません。どうやらチームは、虎穴に入る覚悟を決めたようですな。

攻撃的な戦術へのチェンジに至る過程では、選手たちの方から「もっとラインを高く設定し、前で勝負がしたい・・、ゴール前で待ち受け・跳ね返す守備ではなく、攻撃的に戦いたい・・」と監督へアピールしていたようです。しかし、昨年は結局のところ、年間通して「堅守速攻」のキーワードが変更される事は有りませんでした。この辺に、確実にステップアップしながらチームを強化していきたい監督の思惑が見えてきます。昨年だってやれば出来たかもしれない・・・でも、それにはリスクが大き過ぎる。そんなチームが1年経って、考えうるリスクの大きさが小さくなり、チームとして上を目指すタイミングと選手たちからの要望も合致してきた・・・。こうなれば、監督としてもチームを次のステップへとチャレンジさせるしかありませんな。

広島は攻撃的なスタイルへとチェンジしようと試みましたが、結果的に降格してしまいました。ACLで勝った浦和のキーワードは「堅守&カウンター」でしたが、そんな試合内容に不満を持ったチームは「ショートパスを繋ぐ攻撃的なサッカー」への変貌にチャレンジしましたものの、皮肉にもそのチャレンジから「チーム凋落」というスパイラルへ転落してしまいました。一昨年のFC 東京は、攻撃的なムービングサッカーにチャレンジしましたが、結果的に降格してしまいました。攻撃的に行くと言う事は、このようなリスクを追うと言うことでしょう。今年、ベガルタは間違いなく昨年よりも「攻撃的」に戦うはずです。敢えてリスクも追うはずです。なので、我々サポーターもリスクを追う覚悟はせねばなりません。皆さんはしましたか?ベガルタンは覚悟を決めました。

明日は鹿島戦、ビート鹿島!!

2012年3月8日木曜日

恒例、年間順位予想に想う

毎年のように行なっている順位予想だが、ご多分にもれず全く当たりません。最初の頃は「例え当たらないにしても、このようなデータの積み重ねが、いずれ6憶円に繋がるはずだ・・・」と思いながら行なっていましたが、最近では「当たる当たらないはどうでもいい事、とりあえず毎年やってきた恒例企画なので、しょうがないからやりますか・・・」というスタンスに変わってきました。基本的に、私は毎節BIGを購入していますが、最近は「当ててやろう」といったガツガツした気持ちで購入する事は無く、無欲・無意識でロッピーを操作する事が多くなりました。toto購入の際は「ん~~~~、この試合はシングルじゃあ厳しいよなぁ~~」と悩むものの、BIGに関しては、その流れで無意識に買っております。まっ、これもある意味では条件反射ですな。ロッピーの前に立てば「私はハブロフの犬」と同じになり、何も考えることなく条件反射で「よだれがジャー」と同じようにBIGを買ってしまう・・・。哀しいですが、現実です。

さて、限りなくいい加減な私の書き込みではありますが、この年間順位予想を書き込む際には、サッカー専門誌3誌を熟読。そしてスカパーの年間順位予想の番組を4回も視聴し、ネットで主要な全国紙が掲載したチーム毎の戦力分析データをパソコンにファイリング。さらにはチームが所属している地区の地方紙をネットでチェックし、地方に知人が居れば、そいつにも感触を確認。最後には、サポーターのブログを総チェックして、私の年間順位予想が導き出されます。普通だったら、ここまでしたら「ある程度は当たる」のでしょうが、少なくても10年間に関して言えば「全く」当たりません。こんな事を書き込めば、それじゃあ「やる意味」がないじゃないか?どうしてやるんだ?とお思いの。方も当然出てきます。そのようなコメントをされた方に対しての私のアンサーはいつも同様であり「山に登る人が「そこに山があるからだ・・」と同じで、「そこにリーグ戦があるからさ・・」ということで納得してないただくしかありませんな。

年間順位予想
1.名古屋 ここは手堅そうですな。試合が終われば勝ってた・・みたいな感じです
2.川崎 昨年は相馬監督1年目で悪い部分が出過ぎました。今年はソコソコの予感
3.柏 今年も強いのでしょうが、ACLとリーグ戦を並行して戦うのはキツそう
4.G大阪 中盤の構成に変わりなくとも、監督と前線の選手が代われば順当に勝てるとは・・
5.鹿島 王者から凋落する匂いがプンプンします。
6.仙台 土台は出来つつあるので、攻撃的な守備がどうなるのかと、外人の活躍次第ですな
7.神戸 やる気は満々、補強も文句ありません。監督やチームコンセプトも継続、やるかもね
8.F東京 監督の采配次第では柏同様ブレークも、とりあえず選手層も厚いし
9.浦和 大化けもあれば、大負けもある・・今年はスリリングな年となりそうです
10. 清水 今年はやるかもしれません。監督、選手、チームをリストラしての2年目ですから
11. 横浜M メンバーはソコソコのようでも、私は「監督力」が心配でなりません
12.磐田 強かったですな、昔は・・。しかし大きな補強もなく、この辺りかと
13.大阪C 監督・選手の移籍活発、土台がしっかりしてればいいですが、そうとも思えず
14.広島 今年は厳しそう。ポイチには頑張って欲しいけど、辛そう
15.大宮 残留はするんでしょうけど、毎年のことですから・・・
16.新潟 私は新潟が大好きです。
17.鳥栖 頑張って欲しい・・・ただそれだけです
18.札幌 個人的には札幌へは行きたいので残って欲しいものの、やはり選手層が・・

まあ、好き勝手な事を書き込んできましたが、基本的なデータとしては「昇格してきたチームが降格する可能性は高い」と言うことですな。確かに、柏のように優勝しちゃうチームもあるんでしょうが、こんなのはあくまでレアケース。一般的な傾向とすれば、昇格元年は厳しい戦いになる方が圧倒的に多いのは事実です。昇格元年で活躍できるチームには共通点があり、そのいずれのチームも「それなりのチーム予算を維持でき、そして選手の入れ替えは殆ど無かった」という類似点があります。鳥栖や札幌に関しては、選手の入れ替えは殆ど無いものの、チーム予算の面からは「厳しそう・・」という結論に達しました。新潟に関しては、磐田よりは下だよな・・セレッソよりも下だよな・・広島よりも下だろうし・・大宮よりも・・と言った感じでつけた順位です。他意は有りません。

基本的には、監督や選手の入れ替えが少ないチームを上位にもってきました。仙台に甘いのはしょうがないにしても、ガンバと浦和、そして鹿島がどの程度頑張るかによって、今年のリーグ戦の盛り上がりが代わってくると思っています。どちらも、選手層や予算規模からは強豪と呼ばれているチームです。しかし、どちらのチームも監督が代わり、選手もそれなりに代わってきそうです。浦和の場合、阿部や槙野の加入は純粋にチーム力のアップに繋がると思いますが、それだけで勝てるほどリーグ戦は甘くありません。ガンバはメンバーも大きくシャッフルしてきそうだし、鹿島に至っては主力の選手が他チームへ移籍してしまいました。それでも強いんでしょうけど、どうなるかは「神のみぞ知る」です。

2012年3月7日水曜日

ベガルタン、キャッチコピーを考える!!3

後輩たちから「断幕のキャッチコピーを一緒に考えて欲しい」と懇願され、780円のランチで渋々承諾したベガルタン。最初は「何でもいいから、適当に考えてやれ・・」と簡単に考えていたのだが、これが意外と難問。自分たちの考えたフレーズによって、サポーターやスタジアムの雰囲気に悪い影響があるんじゃ・・・みたいに思っちゃうと、中々良いキャッチコピーが思い浮かびません。この事で初めて、ベガルタンはコピーライターという職業が如何に大変かを学びました。何んでもそうだと思うけど、クリエイティブな仕事って、見た目の華やかさと同じくらい、陰では「もがき苦しんでいる」だよね。そうそう簡単に、ベガサポから共感を得られるような断幕なんて作れないって。

自分「いいから、とにかく、お前たちのアイデアを見せてみろ」
佳代「個人的に、関口と角田が好きなんですよ。さらにいえば、タッキー&翼も好きでして、彼らの発売したDVDのタイトルが「OUR FUTURE」だったので、「これは震災から立ち直る際のキャッチコピーとイメージがシンクロするかも・・・」と思ったんです。そこに関口と角田の背番号をインストールして『セッキー&誠OUR FUTURE』としてみました。どうでしょうか?」
自分「まあいい、少なくても「(;´Д`)ハアハア」や「輝け☆V(^O^)Vシフト!!」の100倍はいい。だが・・・もうチョットインパクトがあって、誰もが知ってあるであろうフレーズの方が共感は得られると思うんだが・・・だって、タッキー&翼のDVDタイトルを多くのベガサポが知っているとは思えないんだよな・・・しかも、セッキー&誠っていうのも、かなり強引だし・・」

由紀子「共感出来るフレーズならば、私の方が自信は有ります」
自分「ほー、どれどれ、どんな奴だ?」
由紀子「大震災から1年、昨年のキーワードは誰が考えても「復旧・復興・復活」でした。それらを踏まえて、今度はこうするのです『復旧・復興・復活⇒復球・復幸・復勝へとVシフト』どうでしょうか?」
自分「いい、これはいい!!何だよ、「輝け☆V(^O^)Vシフト!!」なんか出さないで、最初からこっちを出せって!!これだったら「ばっちりベガルタ」の加川さんあたりが、試合前の映像でバシーーンと抜いてくれるって!!復旧から復球、復興から復幸、そして復活から復勝・・・。いい、凄くいい。「(;´Д`)ハアハア」の1,000倍はいいぞ。これで行こう、これでいい」

裕子「じゃあ、私のアイデアはもういいですか?」
自分「そうだなぁ~~、とりあえず見るか・・」
裕子「個人的に今年ブレークして欲しい選手が武藤なんです。だから、彼を応援するキャッチコピーを考えてみました」
自分「へ~~武藤を・・・まっ、いきなり内山って訳にもいかないだろうから妥当な線ではあるわな。で、どんな感じの奴なんだ?」
裕子「ベタと言えばベタなんですけど、武藤と無糖を掛けまして、UCCの缶コーヒーCMの「原材料はコーヒーのみ」をパロッて『19番、原材料は「気持ちのみ」なんて、どうでしょうか?」
自分「ごめん・・・やっぱり、聞かなきゃよかったよ・・・」

佳代「私にリベンジさせてください」
自分「いいよ、お前は・・・」
佳代「ワンモアチャンスです!!」
自分「わかった、わかった・・・とりあえず、全然期待してないけど言ってみろ」
佳代「今年入った上本の応援で、背番号の29番から「憎(29)い奴、上本参上!!」ではどうでしょうか?」
自分「・・・・」

幸いにして、私たちのサークルは会社公認となっているので、多少なりとも経費に対しての助成があります。開幕前のミーティングでメンバーの総意を得て、会長である私のハンコを押して『復旧・復興・復活⇒復球・復幸・復勝へとVシフト』の断幕制作の申請をすることになりました。ただし問題があって、会社の経費でつくる場合には、小さくてもいいから「○○会社仙台支店、ベガルタ仙台応援同好会」という文字を入れねばなりません。私はこれが嫌なのです。純粋にチームや選手を応援したい・・・その気持ちだけを表すべき断幕に「○○会社仙台支店」の文字を入れねばならない・・・この事が非常に億劫なんだよね。

開かれた会社として経費を掛ける場合には、「株主に対して使用目的とその効果を具体的に説明できなければならない」ということは分かっているつもりです。本来ならば、自分たちのポケットマネーで制作すべきだ・・・と言う事も分かっていますが、昨年よりも多くアウエーへ参戦しようとしているので、あまり身銭は切りたくありません。会社として認めているんだから、その制度を利用すべきだとは思うんだけど、ん~~~、どうしても「○○会社仙台支店」の文字は生理的に受け付けないのです。もちろん、何十万もする訳じゃないから、仲間で金を出し合えばいいんだけど、断幕って、作った後の管理も大変だよね?年に何回かは洗濯も必要だろうし、乾かしたり、保管するのだって大変な作業のはず。その辺の協力が確認できれば、『復旧・復興・復活⇒復球・復幸・復勝へとVシフト』の断幕は作りたいと思います。

2012年3月6日火曜日

ベガルタン、キャッチコピーを考える!!2

ひょんなことから、後輩たちの断幕作りに協力することになったベガルタン。しかし、この作業は意外に難関。どんな感じのキャッチコピーを断幕に掲げるのかで、議論が白熱していったのであった。

自分「で、お前たちは、どんな感じの断幕にしたいわけ?ユアスタには様々な種類の断幕があるけど、カテゴリーを大別すると・・・まず「男気系」だな。例としたら「闘え!!」とか「FORZA SENDAI」みたいにシンプルなんだけど、心にズドォーーーンと響くやつだ。次に「呼応系」で、「共に歩もう」とか震災関連では「がんばろう宮城」みたいに、とにかく一緒になって頑張ろうよ・・と呼びかけるタイプ。そして最後に「自己完結型系」で、とりあえず「自分と仲間たちだけが意味を分かればいいよ」と言った感じの奴だ。例えばチーム名を断幕にプリントして掲げたり、特定の人しか意味の分からない奴だ。もっとも、チーム名の断幕を掲げているグループには、それなりの理由や歴史的な意味合いは有るんだろうけど、ライトな我々からすれば「ユアスタの断幕に、自分たちの応援グループ名を掲げる必然性」なんて分からないだろう?だから、断幕を作る前に、どれ系の物にするかを決めなくちゃな」

裕子「できれば、誰からも親しみを持ってくれる物がいいなと・・」
自分「で、その第一候補が「輝け☆V(^O^)Vシフト!!」なのか?」
由紀子「もういいです、それは・・」

自分「こう言う時は、他チームサポのを参考にするに限るな・・・えーと、例えば川崎だと最もインパクトがあるのは「FORZA KAWASAKI」みたいな感じの奴。個人的に面白いと思ったのは柏の「好き好き日立台、いやいや柏の葉」、あとダービーで問題となった断幕よりも質(たち)が悪いと感じたのは、静岡ダービーで「核兵器うんぬん・・」でゴトビ監督への人種差別的な横断幕だな。これにくらべれば「リアル東北うんぬん」なんて屁みたいなものだ。それと、お前たちが考えたように、その年のチームのキャッチフレーズを使うパターンだな」

裕子「他チームだと、どんなものがあるんですか?」
自分「甲府だと¬MOVE(ムーブ)~原点からの挑戦」だし、神戸だと「"原点開起"とチームキャッチコピーである"be brave. ~勇敢に」だし、清水なんて漢字の「一」で「0NE team,ONE mission」だぞ」

由紀子「別に、萌系とか、癒し系もいいかなぁ~~と思っています」
自分「おいおいおい、ユアスタに「萌え」はいらんだろう・・」

由紀子「オタクは世界に誇れる日本のカルチャーなんですよ!!元々は、登場キャラクターなどへのある種の強い好意などの感情を表す言葉として「萌え」は使われてきたんですから、その「萌え」の対象を美少女キャラではなく、チームの選手に使ってもいいじゃないですか!!例えば著作権の問題はありますが「初音ミクにベガサポの格好をさたタイプ」とか、ベガユニを着せた顔文字と有名な「(;´Д`)ハアハア」とかの擬音をミックスさせたタイプとか、とにかく、オリジナリティーがハッキリしている物を作りたいんです!!」

自分「駄目だ、ユアスタの弾幕で「(;´Д`)ハアハア」は絶対に許さん!!断幕とは=「プライド・オブ・仙台」であるべきだし、例えれば・・・ん~~松本の「雷鳥は頂を目指す」みたいに誰しもが共感を得る物でなければならない。そんな断幕を認めて、もしも、お前たちのマネをする奴が出て「ベガサポは牛タンを食す(;´Д`)ハアハア」みたいな断幕が出てきたら、どう責任をとるんだ!!ただし、初音ミクは許可してもいい」

裕子「(;´Д`)ハアハアは極端すぎましたが、例えば「リャン、パパ始めました」みたいなのは、ほんわかしてて良かったですよね?まあ、あれはゲートフラッグなので厳密に言えば断幕ではありませんが、とにかく、萌えじゃなくても、癒し系な物にしたいんです」
自分「つまり、アズマックスと結婚した「安めぐみ」のような物にしたいんだな?」
裕子「えぇ、まあ・・・そんな感じです」
自分「それだけ言うのなら、お前たちが考えているアイデアの一つや二つはあるだろう?」
裕子「笑いませんか?」
自分「絶対に笑わん!!」
由紀子「絶対ですか?」
自分「くどい、絶対だ!!」

彼女たちのアイデアとは・・・この続きはまた明日

2012年3月5日月曜日

ベガルタン、キャッチコピーを考える!!

先週末、後輩の女子事務員たちからランチを誘われた。もしも私が20代ならば「えっ、ひょっとして、俺に気でもあるのか????」と深読みしちゃうんだろうけど、40代となった最近では「えっ、まさか、こんな金が無い時に結婚式の招待なんじゃ・・・」とネガティブに考えるようになりました。人間、歳はとりたくないものです。そんな感じで恐る恐るのランチ。座席について「さーて、何を食うかな・・・」と思案していると、一番の古株である里美が「今日のランチは私たちが誘ったので、私たちのゴチです。好きなのを食べてください・・」とマックの店員に負けないくらいのスマイルで語って来た。嗚呼ー、確定だ、確定だよ・・・。こんな時は大概「実は、この度結婚することになりまして・・・」みたいな会話になっちゃうのは経験則からしても固い。じゃないと、ゴチした事のない奴が、急に「今日はゴチです」って言う理由なんてありません。

半ば、そんな覚悟を決めながらランチをオーダー。そして、恐る恐る「で、今日は何のために俺をランチへ?」と問うと、彼女たちの口からは思いもよらない返答が返って来た。

裕子さん「実は私たち、今年はユアスタへ自ら制作した断幕を掲げて応援することにしたんです。そこで、リーダーに今年のベガルタを象徴するような「キャッチコピー」を考えて欲しいんですけど・・・。私たちも、とりあえず考えてはみたんですけど、どれもイマイチで。こんな時は、リーダーしか居ないと思って、恐れ多いのですがランチという餌で釣ってしまいました」
自分「おいおい、キャッチコピーを考えるのに、報酬は780円のランチかよ・・」
佳代さん「お願いしますよ、リーダー。私たちのどれもイマイチで・・」
自分「で、お前たちのキャッチコピーは?とりあえず言ってみろ」
事務員一同「えーと、えーと、・・・・」
自分「無言じゃ、分からんだろうが!!」
裕子「言います、言いますけど、絶対に笑わないでくださいよ」
自分「絶対に笑わないから、いいから言ってみろ」

結婚式へのご招待じゃない事にひと安心のベガルタン。しかし、事態がそんなに甘いものではないことは、由紀子さんのクリアファイルから出したイラストを見た瞬間に理解できた。
由紀子さん「とりあえず、一番出来のいいのがこれなんで・・。今年のチームスローガンである『Vshift(ブイ シフト)杜が進む、越える、輝く☆』を模倣して、手倉森監督のイラストを中央に配置しての「輝け☆V(^O^)Vシフト!!」なんです。
自分「(5秒ほどフリーズして)・・・・プッ、プッハッハッハァァァァァァ!!!!!(^O^)/(^O^)/(^O^)/(^O^)/バカじゃねーのか?こんなので「一番出来がいいです」って、お前たち、俺を笑い殺しにするつもりかよ!!」
裕子「酷いじゃないですか、笑わないって言ったのに・・・」
自分「いやね、何事にも、程、程があるだろうが!!何だよ、この狸みたいなイラストは?これで一番?いくらなんでも監督だって怒るじゃないか。こんなのを掲げるのは、仙台支店応援同好会会長の私が許さん!!で、他には?」
里美さん「もういいです、絶対笑うから・・・」

昨年の山形戦以降、断幕を掲げるのは『事前申請制度』になりました。HPによれば・・・
許可できる掲出内容
1、 原則選手名及び選手・チームを応援する内容
※選手については、現在ベガルタ仙台に在籍する選手とします。
※選手の写真・イラスト等を使用する場合は事前に選手本人の承諾を得てください。
2、 上記以外の内容につきましては、クラブの判断とさせていただきます。
ということになっているらしい。ということは、この狸顔のイラスト断幕を掲げようとするならば、事前に監督に対して承諾を得なければならない。確かに、悪意などはないので監督も渋々承諾はすると思うのだが、守らなければならないのは監督のプライドでもなければ、彼女たちの自己満足でもなく、「ユアスタの品位」なのである。チームを鼓舞する。選手を鼓舞する。サポーターの心を鼓舞する。そのような断幕以外は、決して掲げるべきではないというのが私の考えです。

そう考えていくと、ユアスタには各々の応援チーム名が大きく記載されている断幕もたくさんあるけど、あれはどうなんでしょうか?いやね、決して「駄目!!」と言っている訳ではないんだけど、自らのチーム名がデカデカと記載されている断幕を掲げる意味が私には分からないのです。そのような断幕を見て、選手や我々一般のサポーターの心が鼓舞するでしょうか?批判覚悟で言えば、あれは「各チームの自己満足の為だけにある」と思えてしょうがないのです。ユアスタは我々サポーターの共有財産であり、そのような聖地では特定の「団体名の宣伝」や「偏った思想、言動」など許されるはずは有りません。断幕とは、我々サポーターと選手の心を繋ぐ「絆」であるべきです。

さて、明日はベガルタンと彼女たちが実際にランチを食しながら考えたキャッチコピーを紹介しながら、断幕の品位について考えます。

2012年3月2日金曜日

年チケの特典について考える2

例えば、年チケ特典にフォーカスして考察する場合、仙台を鹿島や神戸などのように「流動資金がそれなりに潤沢なチーム」とを比較対象にするのは適切ではないのかもしれません。どちらのチームもバックアップしてくれる企業はしっかりしており、その点で仙台と平等に語るのは不公平でしょう。しかし、例え仙台が貧乏球団であったとしても、目指すチームの代表格が「王者鹿島」であるのなら、模倣するのはチーム成績のみならず、練習環境・ユース育成・スタジアム・サポーターを楽しませる姿勢等々・・・・そのいずれもが目標であり、そしていつの日か乗り越えなければならないライバルであるはずです。こんな事を書き込むと「えっ、仙台が鹿島のライバルに???」みたいな感じで失笑を買うかもしれませんが、最初は失笑を買ってもいいし、バカにされてもいいんです。

かの松下幸之助は、下請けの小さな会社社長から「どうしたら、うちも松下さんのように大きくなれますか?」と問われた時、「そうですなぁ~~まず、思わなければならんでしょうな・・」と語っています。それを聞いた社長は「その方法が分からないから聞いているんじゃないか!!」と声を荒げたということですが、偶然その場に居た京セラ名誉会長で、再建中のJAL会長でもある稲盛氏は、松下幸之助が放した内容に「衝撃を受けた」と後年語っています。稲盛氏は自らの著書で「まず、強く思う事・・・どんな状況であっても強く思う事・・これが何よりも大切なんだ。思わなければ、叶わないんだ・・ということを、私は松下さんから学びました」と語っています。

仙台が鹿島に追い付き追い越す・・・。資金面でも浦和に追い付き追い越す・・・。埼スタのようなスタジアムを仙台市中心部に建設する・・。柏やガンバ、清水以上のユース組織を育て上げる・・・。ACLに優勝して、クラブチャンピオンシップでバルセロナと戦い勝利する・・・。そのいずれもが、現状の仙台では絵空事であり、絵に描いた餅であり、富山湾に浮かぶ蜃気楼みたいに「非現実的でバカバカしい内容」であることは、ベガサポである私たちが一番知っています。しかし、全てのスタートが「まず、強く思う事」である事を私は知っています。思う事により、努力をし、創意工夫が生まれる・・。逆に言うと、思わなければ絶対に事を成し遂げる事など出来ないのでしょうな。

もちろん、単年で鹿島に追い付く事などは不可能ですが、勝つことでチームの企業価値が上がれば、今現在、仙台をサポートしてくれている協賛会社のほかに、大型のスポンサー契約を結ぶ企業が現れる可能性も出てきます。そうすれば、資金面で神戸や広島に追い付くことだって不可能ではありません。その為にも、ユアスタを常に満員とする必要性があるのです。ユアスタを満員にするには、そのコアとなるべき「年チケオーナー」の数を増やさねばならず、その方策の一つが、今回のコラムである「年チケ特典」のバージョンアップに繋がっていきます。

「年チケ特典」のバージョンアップ
2.年チケオーナー専用ラウンジを常設する
成田や羽田のみならず、世界各地の空港にはメンバー専用のラウンジが常設されています。出発時間までの間、そんなメンバー専用ラウンジで無料のビールを飲む・・・幸せです。そこで、ユアスタにもお洒落なプレハブを設置して「年チケオーナー専用ラウンジ」を用意するのです。そこでの飲食は基本的に無料もしくは全ての飲食代が50%オフ!!試合開始までの1時間を、過去の映像が流れている専用のラウンジで仲間とビールを飲みながら語らう・・・これぞ、まさに「ザ・メンバーシップ!!」という事をアピールし、一般サポから注目を集める存在にします。

掛かる経費は、プレハブメーカーとタイアップしたり、ビール会社の広告イベントを組んだり、新型のテレビやマッサージチェアーを売り出しているメーカーとタイアップしたり、中で働く人たちとは国分町のホステスとタイアップしたり、ベガチアに協力してもらったり、とにかく叡智を集め、仙台市と協議して七北田公園あたりを貸してもらえれば最高ですな。個人的には、真夏のナイター限定でマイナス2度に冷やした「スーパードライ」を広告イベントの一環として、ユアスタの「年チケオーナー専用ラウンジ」に設置してくれれば、通常の値段でも3杯は飲みますな。

3.年チケオーナー専用タブレットを支給する
タブレットメーカー、そして販売会社とタイアップして、ベガルタ仙台年チケオーナー限定の「ベガルタゴールドタブレット」をプレミアム特典として付与すれば、その圧倒的なプレミアム感は尋常ではありません。だからといって、別にチームがタブレット代を負担するのではなく、通信会社でおなじみの「2年間接続料(月額3千円以内)を継続してくれれば、タブレットは無料」というシステムを採用し、特別発注のカラー代の差額のみ支払うシステムにするのです。そのタブレットには、試合内容がwifiによって常時映し出され、機能的には携帯テレビと同じで、試合途中でトイレへ行きたくなっても、これを持っていれば大切なシーンを見逃す事はありません。

さらに、このタブレットにはチーム独自の情報がリアルタイムで表示され、アップ中の選手の表情や、出番を待つベガチアの雰囲気まで放映。試合後の独自のインタビューや、対戦相手のインタビュー、相手サポやベガサポのコメントまで放映。さらに、出店からのタイムサービス情報もリアルタイムで流す事ができ「牛たん弁当、今より半額!!残り8個」とか、「おつまみ売り切りサービス開始、枝豆、フライドポテト、笹かま、全て大盛りのセットで500円!!」みたいな、お得感をくすぐる情報がバンバン流れます。個人的な戦略では、来週発売されるという「ipad3」ではなく、あえて型落ちの「ipad2」を使って経費を節約しつつ、メーカーからすれば不良在庫をさばけるという一石二鳥なやり方もありと思うのですが・・・。

良い悪い・・の考え方は人それぞれだけど、年チケオーナー専用の「ipad」を付与するというアイデアは有りじゃないかと。そのタブレットを利用し、ツイッターやフェイスブックなどとリンクしながら、ベガサポ同士の連携も深められそうな気がします。別にね、アップルじなくてもいいんだよ、ギャラクシータブレットでもいいし、レグザタブレットでもいいし、ソニー仙台がらみでソニーのタブレットでもいいだよ。とにかく、チームの人には一考してもらいたいですな。

2012年3月1日木曜日

年チケの特典について考える

昨日帰宅したら、年チケの特典が届いていました。その詳細は意外とショボイんだけど、個人的に年チケを購入するのは「現在使用している座席をキープしたいから・・・」が最大の目的なので、例え景品や特典がショボくても大きな不満を感じる事はありません。ちなみに、チームが公表している「年間チケットオーナー」の特典は・・・
• GOLD会員先行入場(専用ゲートより入場)
• 2011ゴールダイジェストDVD ※1席に付き1枚
• ICカード&チケットダブルホルダーネックストラップ
• 年間チケット譲渡サービス(1試合毎に譲渡可)
• 年間チケット小中高生・シルバーチケット差額変更サービス
※差額分はご負担となりますのでご了承ください
• 2013シーズン年間チケット継続購入権利
• ミニフラッグ
となっています。

こうして文字になると、ホント、ショボイですな。しかしながら、ショボイ・ショボイと愚痴るのは建設的ではないので、他チームと比較しながら「本当にショボイのか?」を考察してみましょう。仙台が貧乏チームと言う事は十二分に知っているので、ここでは単に貧乏を嘆く事が目的ではなく、他チームを参考にしながら「貧乏チームでも、もっと出来る事があるのではないか?」という前向きな考察をしていきます。それでは、比較的チームの規模や成績が近いチームの年チケ特典を記載します。

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2012Jリーグ ヤマザキナビスコカップ準々決勝、準決勝へご招待!
プレミアムパーティ参加権(有料・要別途事前申込)シーズンシートオーナーデーを開催!
年1回ホームゲームにて「シーズンシートオーナーデー」を開催し、「無料招待券」のプレゼントや、シーズンシートケイゾク購入5年目の方を対象に感謝状贈呈式を実施します。
未使用券交換サービス
席種変更サービス

こうしてみると、新潟の特典と広島、仙台は互角ですな。ということは、仙台の年チケ特典の頑張り度合いは極めてノーマルであり、通信簿で表せば「大変よく出来ました」ではなく「もっと、頑張りましょう」の類と言うことです。それに比べると、神戸の特典はブラボー、ブラボー過ぎます。未使用券を交換出来るのも嬉しいし、差額を払えば新幹線のように席種の交換もでき、カップ戦の「準々決勝、準決勝へご招待」までしちゃうという太っ腹!!マジで楽天マネーは侮れません。仙台の特典がノーマルなのは分かったので、今以上、年チケを販売したいのであれば、ノーマルな特典をワンランクアップさせてプレミアムな特典にする必要性が生じます。でも、仙台にはお金がありません。そこで、金を掛けないプレミアムな特典を考えてみましょう。

個人的には「ベガチアの生パンティーを貰える券」さえあれば、他には何のプレミアムも要りません。しかし、それでは少数派のコアな人たちしか年チケを購入しないので、新たに不特定多数の人たちの購入心を「くすぐる」ような特典を考えましょう。

1.出前フリーパス券
ユアスタのグルメに不満を持っている人は意外に多く、その結果、多くの人はユアスタへライトな食材を持参しています。昔は「ウォッチンみやぎ」などとのタイアップで、ワンコインも出せば美味しい食材をゲットできる時期もあったのですが、今ではそんなタイアップ企画は皆無。ある意味、ユアスタに集う人たちの不満No1は「スタジアムグルメ」なのではないでしょうか?そこでです、年チケオーナーだけに「出前フリーパス券」という特典を付与します。例えば、ピザが食べたくなった時「もしもし、ユアスタのSバック、L-20番の席にミックスピザ2つ」とオーダーでき、配達員はフリ―でユアスタに入れるようにするとか、寿司が食べたくなったら「楽勝なので気分がいい、上寿司3人前もってきてくれ」みたいな感じで、気楽に宅配サービスが受けれるようにします。

この続きはまた明日