2012年11月19日月曜日

鹿島戦



ん~~~、勝てませんでしたな。前半を3-1で折り返した時、うかつにもベガルタンは勝利を確信してしまいした。「2点差が一番危ない・・・」という基本は知っていたのに、心のどこかに油断があり「仙台が3失点する可能性は“シーズンで2,3回あるかないか”という超激低なフラグだし、この調子なら赤嶺のハットトリックが観れちゃうかも・・・いやぁ~~鹿島に来て良かった・良かった(^O^)/」とまで思っていました。もちろん、仙台の選手たちがベガルタンのように油断する訳などありませんが、個々の選手の心の何処かに「後は安全にプレーすれば・・・」みたいな、油断とは違った「心の隙」みたいな“小さな芽”のようなものは芽生えていたのかもしれません。セーフティーなプレーを選択する方に重心が行っちゃうと、不思議なように押し込まれちゃう展開になったり、セカンドボールが奪えない展開になりがちになります。そしてセカンドボールが奪えない状況は、仙台にとって「苦境」と「=」です



ベガルタンが鹿島へ参戦するのは5回目なんですが、この日の鹿島スタジアムの雰囲気は私の町内会の「町内対抗運動会」のようなマッタリと言うか、ほのぼの感が漂う弛緩した空気が支配していました。こんな感じの雰囲気、そして少ない観客数は初めてです。15000人の観客数では「王者」を名乗る資格なんてありませんが、そこは“腐りかけても鯉”でして、カップ戦の優勝で「王者」のプライドはとりあえずキープ。なんだかんだ苦しんでもタイトルを獲る。鹿島というチームの賞味期限は、まだまだ大丈夫のようですな。

この日、私の周りにいた鹿島サポの大部分は「降格」の心配など微塵もなく、どちらかと言えば「今年も残り3試合かぁ~~厳しいシーズンだったよ・・」といった哀愁に包まれていました。カップ戦の優勝を話し合う者、他チームの残留争いレース予想を話し合う者、そしてその時々に「うちも他人事じゃないんだけどね・・・」と茶化す者、鹿島サポにとって降格とは、ノストラダムスの大予言と同列程度の物でしかないのでしょうな。鹿島サポも、そして我々他サポも、鹿島が降格する事など考えてはいませんが、考えられなかったことが起こるのもJリーグの魅力でしょう。経験上、「うちは絶対に大丈夫だから・・・」そう思った瞬間に、地獄への扉の前に立っていることが多いものです。

監督も、そして選手も「後半開始早々の失点が痛かった・・・」と試合後に話していましたが、この失点以降は鹿島が“イケイケモード突入!!”となり、仙台の苦しい局面が多くなりました。前半はあんなにも高くラインを保ち、オフサイドトラップにバンバン引っかけていたというのに、後半の失点後はズルズルとラインが下がるだけではなく、そのラインもバラバラ・・・。あれでは失点してしまうのも時間の問題だったかもしれませんな。

3失点したことで、辛辣なネットの世界では「誰それは要らねぇーー!!」みたいな激辛なコメントが数多く見られるようになりました。しかし、ベガルタンの考えは違います。特に鹿島の3点目は、真ん中・真ん中を緩ぅ~~いループパスを連チャンで使用した敵ながらナイスゴールでした。広大と鎌田は何やってんだ!!と怒っちゃうサポーターの心情は理解しますが、仙台だってナイスゴールがあるのと同様に、敵チームにだってナイスゴールが出ちゃうのはしょうがありません。仙台にだけ“ディフェンスがどうしようもないナイスゴール”があって、敵チームにはそんなものはなく、なんでマーク出来ないんだ!!守備のミスしやがって!!と罵倒するのは不公平ですな。鹿島の2点目はジュニーニョと大迫のコンビネーション、そして3点目は柴崎・本山・興梠の真ん中ループ・ループで最後にズドン!!は素晴らしい攻撃でした。あの失点のみで広大や鎌田を罵倒するサポーターは居るかもしれませんが、ベガルタンは全然そう思いません。あれは鹿島のナイスシュートです。

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