2012年10月24日水曜日

浦和戦「ベガルタン、隠れキリシタンとなる!!」3



試合が始まる前、副社長は自分に対して「おいおい、それにしてユアスタの芝は酷過ぎないか?」と愚痴ってきた。この件に関しては、多くのベガサポも「いくらなんでも、あれは・・・」との思いを共有していますな。まあね、公共施設と言う性質もあり、そんでもって、この時期になればガンガン“ラグビー”も行なわれるから、どうしても芝の維持管理には苦労します。特に、残暑の影響が大きかったのか、今年の劣悪具合は近年稀にみる程の酷さですな。ここまで酷くなったのは・・・・記憶にありません。

そのような想いが強いベガサポは「芝管理会社は何をやっているんだ?」とか「ラグビーはやらせるな!!」等々、現状の状況に憤りを隠せません。しかし、ユアスタが公共施設である以上、根本的な解決策を見つけるのは困難で、せいぜい管理会社に業務を発注している仙台市に対して「何とかしてよ」と意見するのが関の山ですな。じゃあ何もしないで、黙ってこの酷さを受け入れるしかないのか?と言えばそうでもありません。何故かと言うと、問題の本質が“使われる頻度”と“維持管理に必要な十分な予算”にある事が分かっているからです。

まず“維持管理に必要な十分な予算”を確保するにはどうしたらいいのか?現在の芝管理業者だって、限られた予算内で一生懸命やっているはずです。ここで仮説を提示してみます「もしも、芝管理の予算が現在の3倍になれば、こんな状況にはならなかったのではないか?」つまり、芝育成の財源不足が問題の根本と言う仮説です。ただし、現状の仙台市の財政事情を鑑みれば、ユアスタの芝育成のみに予算の増額をするのは誰が考えても不可能でしょう。これには、ベガルタがチームとして協力する姿勢を明確にしないとだめですな。つまり、芝管理業者とベガルタが共同持ち株会社を作り、仙台市の入札に対して協力可能な範囲の金額を提示し、自らの責任で管理するのです。鹿島スタジアムの全ての管理責任は鹿島アントラーズが担ってますが、ベガルタの場合は、その方針を芝育成・維持にフォーカスするという現実的な方法です。

これだと、拠出する予算はチームから出せるし、いざとなればグッズ販売やサポーターからの募金で賄う事が可能となります。さらに、チームとしても新たに社員を増やす必要はなく、固定費が増える事はありません。なによりも、あのような酷い芝で試合をするという状況の回避が、スタジアムを訪れる多くのゲストに対しての最大の責務であり、現在のチームは「うちが管理している訳じゃないんで・・・」みたいな感じで“その責務”を放棄しているように思えますな。

次の問題は“使われる頻度”で、これは“維持管理に必要な十分な予算”よりも厄介な事案です。ある意味、金で解決可能な問題だと「その金をどこから持ってくるのがいいのか?」を考えればいいのですが、“使われる頻度”が問題の場合、その解決策を用意するのは簡単ではありません。ユアスタの場合、高校サッカー(今年は別の会場でやったようです)や高校ラグビー、さらにはアメフトやラグビーのトップリーグ等々、ベガルタ以外の興業でもユアスタは結構使われています。これら全ての興業に対して、「ベガルタの試合を優先し、良いコンディションで試合をさせたいから、使用頻度を制限させていただきます!!」という提案でもすれば、それこそ“税金で運営しているくせに、ベガルタだけ特別扱いする気か?”というバッシングの雨あられ状態になるのは確実です。

じゃあどうすればいいのでしょうか?現実的な方法としては“宮スタ”との併用ですが、宮スタはアクセスも劣悪なんだけど、開催する経費の損益分岐点が半端なく高い為、どうしても二の足を踏んでしまいます。ラグビー専用のスタジアムを建設するのが現実的な提案かもしれませんが、そんな金などどこにもありませんし、公共施設である以上、ラグビーは他でやってくれ!!という提案も出来ません。これに関しては、“公共施設”である以上、考えても答えなど出ませんな。じゃあ、“公共”で無くなればいい訳ですが、買収は現実的ではなく、それが無理ならば、ベガルタが鹿島のように「ユアスタ管理の責任会社」となって、一元的に維持管理運営するしかありません。

当然、そうなった場合(“ベガルタがユアスタの管理運営の責任者、もしくは責任会社になれるかどうかは確認できなかった”)は、ベガルタには責任と応分の負担が生じ、当然のように、新たな人材などを雇用する必要から固定費も増えるはずです。しかし、何もしなければ、毎年のように“芝問題”に悩む事になります。専用の練習場の確保が何とかクリアー出来そうな今、次はユアスタの芝問題にも真剣にチームとして取り組む時が来ているのかもしれませんな。

えーと、浦和戦のこと、全く書き込めませんでした。ごめんね、続きは明日書き込みます。

0 件のコメント:

コメントを投稿