2012年9月29日土曜日

ベガルタン、後輩を諭す!!


え―9月は非常に忙しく、書き込み頻度も激減してしまいました。こんなに忙しかったのは、バブル期以来のような気がします。そんな第二四半期の多忙な月末に、またもや事件は起こりました。社内の後輩の二人が、朝一で私の所へやって来て「リーダー、チョット相談したい事があるんですが・・・」と懇願してきたのだ。

自分「なんだ?言ってみろ・・」
後輩吉田「チョットここでは・・来客ブースでお願いします」
自分「数字が厳しいんです!!みたいな話ならお断りだぞ」
後輩小川「大切なお話なので、よろしくお願いします」
自分「えっ、真田、お前ひょっとしたら、付き合ってる総務の久美ちゃんと結婚でもすんのか?あれあれ、できちゃった?」
後輩小川「違います、もっと大切なことです」
自分「おいおい、月末、決算末の金曜日に、仕事よりも大切な事って何だよ・・」

そんなこんなで来客ブース

後輩吉田「リーダー、この記事を読んでください・・・」

それはzakzakというネット媒体で、ベガルタ関連の記事が掲載されていた。しかも、記事のネーミングが「仙台“古いサッカー”で快進撃!Jリーグは大丈夫?」と超刺激的!!とりあえず、吉田のipadで熟読するベガルタン。

熟読・・・2分後・・・

後輩小川「こんなバカにした記事を、現在優勝争いしているチームに対して書くなんて、おかしいと思いませんか?」
自分「う~~~ん、確かにそうだが・・・」
後輩吉田「個人的には「昨季は夏場に大失速したが、今季はまだ奮闘を続けている」の「まだ」に強烈な嫌悪感を抱きます。何気に「もうそろそろ失速しそうなくせに・・・」みたいな悪意すら感じますから」
自分「う~~~ん、うがった見方をすれば、そう取れなくもないが・・・」

後輩小川「自分的には「アクチュアルプレイングタイム」(APT)を使って、バルセロナやレアル・マドリードが所属するスペインのリーガ・エスパニョーラと比較し、さらにはJリーグの昨季の平均は54分39秒を強調!!そして結果的に「しかし今季の仙台は50分台をうろうろしており、常に下位を低迷しているのだ」と暗に「仙台のサッカーはボールが全然動いおらず、ボールが止まってばかりいる「時代遅れの、つまらないフットボールだ」と言わんばかりじゃないですか?こんな事を書かれたら頭にも来ますって・・」

まあね、「時代遅れの戦術がリーグ優勝なら、他のクラブのだらしなさばかりが目立つことになる。(K)」と断言されれば、ベガサポとしては「表に出ろ!!このバカ野郎!!」と言いたくなる心情は理解できます。後輩たちも、きっと想いは同じなのでしょう。しかし、そんな後輩たちに対し、ベガルタンは諭すように話し始めました。

自分「お前たちの気持ちは分かるが、冷静に考えろ。もしも、仙台の順位が新潟や大宮の位置ならば、こんなネガティブキャンペーンみたいな記事を掲載するだろうか?もしも、仙台のサッカーが時代遅れの代物だとしても、優勝争いをしている現実を非難されるだろうか?同じように「堅守」を売りにしている鳥栖の頑張りをバカにする奴がいるだろうか?こう言った記事はな、強くなったり、結果を残し始めたチームに対する「有名税」みたいなものだ。こんな時はな「仙台と言うチームも、アンチの記事が書かれるようになったんだ・・・」と感慨にふけなきゃ駄目だ」

後輩吉田「でも、いくらなんでも・・・」

自分「レアルのモウリーニョがな、極端なディフェンシブなサッカーでバルサに勝った事や、その戦術を批判するメディアに対してこう語ったんだ。

記者
「ドン引きの、カウンターに特化した戦術で勝つサッカーに、将来性を感じているのか?」

モウリーニョ
「我々に敗れたいくつかチームやスペイン国内には、正しいサッカーは1つしかないと思っている人がいます。しかし、それは間違った考え方だ。そんな考えを持つ人の知識が如何に貧弱で可哀想であるか・・・。サッカーとは、もっともっと偉大なものです。パスサッカー、ポゼッションサッカーが全盛のように言われているが、リーガは我々が勝ち、チャンピオンズリーグはチェルシーが勝った。勝ったチームよりも負けたチームのほうが称賛されるのは、アマチュアの世界だけで十分です。プロである以上、勝った方が称賛されるべきだ」

後輩小川「でも、いくらなんでも・・・」

自分「お前の気持ちは分かるが、月末の忙しい朝に、こんな話題で1時間もサボるのは俺たちだけだぞ・・・」

スケールは違うけど、ドン引きカウンターサッカーが非難の対象となるのは世界共通のようです。厳密に言えば、今年の仙台は「ドン引き」ではありませんが、名古屋戦や浦和戦のように、戦略上、極端なまでに守備的なサッカーをする事があり、そんな事例が「仙台=ドン引きカウンター」の、つまらないサッカーと言われてしまう要因かもしれませんな。しかし、チーム運営上、仙台のサッカーは費用対効果を見れば群を抜いており、コストパフォーマンスで考えた場合「Jリーグ最強」とも断言できます。
「仙台“古いサッカー”で快進撃!Jリーグは大丈夫?」は超刺激的なタイトルだが、そんな事を我々が心配してもしょうがありません。「古いサッカー」かもしれないが、全てのチームがバルサのようなサッカーが出来る訳ではないし、絶対に「そのサッカー」を目指さなくてはならないという決まりがある訳ではない。この記事を読んでの感想は、こんなところですかな・・・。

今日は清水戦、ビート清水!!

2012年9月26日水曜日

ベガータ教の懺悔室 「信じる、それ以外に何もありません」



先週末、久々に、いつもの店で懺悔室という名の飲み会が行なわれました。神戸に対し、劇的な勝利を勝ち得て迎える飲み会では、皆の笑顔が満タン!!司教としても、そんな彼らを笑顔で迎えるべく、集合時間30分前には居酒屋へ到着し、先乗りでビールを注文。店員からは「えっ、2時間飲み放題のコースなんですけど、もうスタートしちゃってもいいんですか?」と問われたが、「何だよ、いつも使ってる常連に対して・・・この一杯はサービス、サービス」みたいな感じで正面突破!!結局、皆が集まるまで2杯も飲んじゃいました。2杯目の時なんか奥から店長が出てきて「ベガルタンさん、勘弁して下さいよ・・・これで最後ですよ!!」と念をいれられてしまいました。おおー神よ、こんな罪深き私を、どうかお許したまえ・・・。

全員集合して乾杯、やはりみんな笑顔だ。広島も劇的勝利した瞬間の情報が入った時だけ「おいおい、広島も勝っちゃったよ・・・」みたいな感じで暗くなったが、「まあいい、まあいいよ、とりあえず仙台も勝ちつづけて、広島にはプレッシャーを掛け続けますか・・・」というコンセンサスで再び乾杯!!今年は幸せな“乾杯”が多くでき、ベガータ教の信者としては望外の喜びです。主よ、ありがとうございます。そして、より多くの幸せをベガータ教信者にお与えください、アーメン。

ベガサポの我々でさえ、現在の順位と状況は“嬉しい誤算”。期待としては「去年よりも・・・いやいや、去年並みでもいいし、奮戦して4~7位くらいでもいいから我々を楽しませて欲しい・・」と思っていた方々がマジョリティーだし、悲観論者なんかは「残留してさえくれればいい・・」と思っている人もいた状況で、首位広島と「“勝ち点2差”での2位」という現状は、天国に居る親分だって「天晴れ!!」と言うはずですな。そんな状況でのミサにもかかわらず、信者の中には不安に苛まれている方がいらっしゃいます。どんな不安か、そろそろ懺悔室に移りましょう。この方々の不安は、深層心理での“我々の不安”でもあるのですから。

ベガルタン司教「さあ、最初の方、貴方のお悩みを主に語ってください」

主よ、私は信者歴3年目のOLです。ということは、皆様方が体験した「降格の悲劇、そして地獄のようなJ2時代」という体験はしておりません。それでいて、出来過ぎとも言えるくらいの今年の成績に、正直言って戸惑っています。もちろん、勝った瞬間は嬉しいんですよ。でも、1人でベガルタの事を考えていると、とっても不安になるんです。“ここから連敗したら” とか“怪我人が出たら”とか“累積で次から次へと出場停止となったら”・・・と、とにかく不安になってしまうんです。そんな私に、どうかお救いの手を差し伸べてください・・・。

主はこう仰いました

いささかも疑わず、信仰をもって願いなさい。疑う者は、風に吹かれて揺れ動く海の波に似ています。『ヤコブの手紙』1章6節

祈りは信仰をもって祈らなければなりません。そして、本当に信仰に立って祈ろうとするならば、すべての願いを神様の愛にまったく委ねて、「主よ、私の願いではなく、あなたの御心をなしてください」と祈るべきであり、それはベガルタの試合結果についても同じです。つまり、我々が出来る事は、勝っても負けても「それが主のおぼしめし」と真摯に捉え、全てを受け入れることだけなのです。

「祈りは聞かれる」というは信仰の基本ですが、ところが実際は、祈りがせっぱ詰まったものであればあるほど、「もし、この祈りが御心でなかったらどうしようか」、「この願いを諦めろという御心だったらどうしようか」等々、巨大な恐怖の感情が、神様への信頼をぐらつかせてしまうのです。場合によっては、祈りが神様への訴え、強要、時には非難めいたものにさえなってしまいます。実は、私もそのようなことをしばしば経験してきました。降格初年度の開幕戦で横浜Cからボロクソにやられた時、都並時代の最終戦「これに勝てば入れ替え戦」と言う試合で負けた時、サンタナ時代における選手起用や戦術に対する「どうしようもない倦怠感」に苛まれた時・・・。とにかく、我々が体験した事は「この試合こそ、主のお力をお借りしてでも勝たねばらない!!」という試合と言う試合で、神は我々にお力をお貸しにならず、ともすれば「我々を地獄の入口」へと誘うような仕打ちに悩んだものです。今思えば、それは神がおお与えになった“試練”とも知らずに。

祈る場合、私たちは必ずこの壁を乗り越えて行かなければなりません。イエス様は「恐れるな。私を信じなさい」とお語りになっておられます。信仰が、そしてチームの敗北という恐れに勝たなければならないのです。その信仰とは、たとえ私の祈りがそのまま実現しなくても、私がもっとも恐れている事態が起こるとしても、イエス様は私を愛してくださっていることを信じる、チームを共にサポートしている仲間を信じる、という信仰です。この信仰こそ、私たちをすべての恐れから解き放つ信仰なのです。

「神様はどんな祈りも聞いてくださる」という信仰と、「たとえ聞かれなくても、神様は最愛をもって御心をなしてくださる」という信仰は、なかなか一つに結びつかないように思えます。私もうまく説明できないのです。けれども、実際は一つのことです。みなさんが、どちらも心から信じて祈るとき、きっとその答えが分かることと思います。そしてその答えを、我々は最終節に神から受け取ります。心配する事はありません。全ては神のおぼしめしです。

続く

2012年9月25日火曜日

刃でノレない方々へ

昨日、営業先でベガルタの話となり、その知人は応援スタイルについて私に不満をもらしてきた。そして私の答えは「まあまあ、チームも調子がいいし、そんな細かい事に不平を言うよりは、今の応援を今年は頑張りましょうや」である。彼だけでなく、ネットに駄文を書き込んでいると、たまに応援スタイルについて問われるんだけど、私の見解は常に同じです。それは・・・・


 「実際にチャントを作った方々が、そして声を張り上げて応援している方々が、気持ち良く、そして楽しく応援されているのであれば、例え個別のチャントや応援スタイルが気にいらなくても、何の不平不満はない」といったものです。
知人曰く「試合中に、何度も“刃”を歌うのは滅入るんですよ。別に、特定の歌詞が気にいらない訳じゃなく、前後半に1度くらいなら問題ありません。しかし、偏って何度となく歌われると、応援する為の高揚感が、どんどんと削がれてしまうんです。“刃”のメロディーって、何気にバラード系の香りがプンプンじゃないですか?原曲を知らないんで何とも言えないんだけど。メロディーが綺麗なんで、ノリノリになれず、試合を応援している気にならないんですよ。あのチャントって、試合の応援じゃなく、穿った見かたをすれば、その試合を応援している自分たちの為のチャントっぽくないですか?何気に、ナルシズムっぽいですよ、あのチャント。だから嫌いじゃないけど、好きにはなれないんです」ということだった。


“刃”

♪立ち上がれ死んでもゆずれないものがある

♪振り向くな後ろに道はない突き進め

♪いざ行こう信じたこの道をどこまでも

♪いざ行こう仙台がある限り

応援スタイルや、特定のチャントを「どう感じるか?」は、突き詰めれば個人的な趣向の範疇だ。まっ、恋愛に例えれば「あばたもエクボ」ですな。ただし、知人が感じた“刃”に対する嫌悪感は、多少なりとはいえベガルタンも感じたことがあります。歌詞自体には何の違和感もないのだが、あのメロディーを連チャンでされれば、知人のように「ノレない・・・」と感じる人は結構多いように思います。あくまでも個人的な見解ですが、“刃”ってチームを応援すると言うよりは、そのチームを応援している自分たちの為の「チャント」のような気がする・・・と言えば言いすぎでしょうか?

知人だけじゃなく、私の住処であるSバックの住民も“刃”が連チャンされると、確実にテンションが下がります。他の応援ならば結構追随して一緒に歌うんだけど、“刃”に関して言えば、追随率は限りなく0%に近い物があります。ここまで追随しないチャントは、ハーフタイムに歌われる、えーと、名前は忘れましたが、メロディアスな奴ぐらいです。結局、試合中のチャントはコールリーダーの判断になるので、どの局面で、どのチャントを使うかは「彼のセンス」に左右されます。応援を批判すると言う事は、「彼のセンス」を批判する事と同じになるのでしょうな。コールリーダーなんて、誰がやっても批判される厳しいミッションです。そんなミッションを頑張っている方々を、批判するなんてベガルタンには出来ません。しかしながら、何気に知人の気持ちも分かるベガルタンでした。

2012年9月24日月曜日

神戸戦に想う


何とか勝てましたな。鎌田のゴールはエクセレントであり、あの瞬間のスタジアムは最高の雰囲気でした。15000人でも、あのくらいの雰囲気が出せると言う事を確認できたのは大収穫です。ベガルタンの偏ったイメージとして、試合中は「神戸ペースという訳じゃなし、とりあえず主導権は仙台が握っていそうな気がするんだけど・・・」という感じで試合を見ていました。しかしながら、公式スタッツや試合後のコメントをメディアで確認すると「どっこい・どっこい」ぐらいの感じだったんだね。何気に「カウンターとセットプレーだけをケアすれば、そんなに怖くはないよな・・・」って思っていたけど、実際に勝てた要因を西野監督のコメントを引用すれば・・・

「非常に…強く感じるのは、わずかな差が積み重なると、こういう大きな差になるのかな、ということです。決して大きな力の差を感じながら選手は試合をしているわけでもなく、我々も充分首位を争っているベガルタに対して、非常にアグレッシブな戦いができたと思うのですが、最後はスタジアムの雰囲気に押され、圧力に屈した。アグレッシブに戦えたと思うが、わずかな差が積み重なるとこういう結果になる。仙台の試合運びには余裕というか、結果が伴っていることの自信を感じる」ということであり、現実的に勝てたのは「僅かの差」と「ホームコートアドバンテージ」のおかげだそうです。そう言われればそうかもしれませんな。





先制されるのは最近のお約束だから我慢もできるが、看過できないのは“ピッチコンディション”だ。公式のスタッツにも、ピッチコンディションは「不良」と明記してあり、雨が降ってないのに「不良」と選択するしかない程のコンディションは異常と言えば異常である。朝日新聞でも、その理由は「猛暑と酷使」ということになっているが、あの状況をユアスタの芝生管理業者は、どのように思っているのであろうか?

まっ、ユアスタのピッチコンディションが、この時期に劣悪となるのは恒例と言えば恒例なので、管理業者からすれば「毎年のことだし、今年は例年にない猛暑だから、しょうがないよ・・・」との思いはあるかもしれないが、サッカー選手も管理業者も「その道のプロ」なんだから、“結果”は何よりも優先されるはずです。ユアスタの管理業者を罵倒する気はないが、結果責任は絶対にあるはずであり、その意味では、こんなピッチコンディションとなってしまった要因を公式にリリースすしなければなりません。不良のレベルも「ところどころハゲている・・・」ぐらいなら我慢はするけど、選手たちが何もない状況でも滑って転んでしまう状況が多発するのは喜劇ではなく悲劇でしかありません。おそらくは、低予算の中で頑張ってくれているとは思うけど、管理業者の方々、頑張ってください。

田代の先制ゴールについては、角田の「セットプレーで自分が田代さんのマークを外してしまった。チームというよりも個人の問題」という事で納得はするが、それにしても最近の“先制されちゃう症候群”は尋常ではありません。仙台が「後半に強い」ということは、公式スタッツで「前半よりも遥かに多い数のゴールを後半に決めている」というデータで立証されています。仙台のイメージとしては「堅守速攻」であり、決して多くは無いチャンスを確実に物にし、そして堅守で逃げ切る・・・が一般的です。しかし、最近の仙台はと言えば「スロースターターで、前半はマッタリペースで相手の出方を伺いつつ、後半になったら一気呵成に攻め込む・・・」というイメージが定着してきました。
西野監督のコメントでは・・・

「仙台の最近の試合運びは、がむしゃらにプレッシングを厳しく取ってきた時期では今はないと思いますし、ボールの動き方もダイナミックにボールを動かしてきたところから非常にポゼッションで保持をして、そこから入ってくるような傾向は、最近夏場の戦い方に移行してそういうかたちにしているのか、非常に余裕があるというか、自分たちの戦い方に自信があるのか、多少スローテンポな戦い方が多いのですけれど、やはりその彼らの戦い方のプランとかにはまっていく各チームがあって、自分たちも今日はそういうところも多少感じながら、戦前にそういうなかにペースを合わせないで自分たちからアクションを起こしてテンポを上げていくという余裕というか自信というか、結果を伴ったなかで生まれてくるベガルタの現状が今はあると思います」ということですな。

そうですか・・・今の仙台には「余裕」があるのですか・・・。素人が見れば「何だよ、また先制されやがって・・・緊張感が足りねーんだよ!!」という感じになるのですが、そーじゃないんだね。先制されたって「いいよ、いいよ、どうせ追いつき、追い越すんだから、何にも慌てる必要はない。これは逆転を喜ばせる為の演出、水戸黄門で言えばハチベイが腹痛を起こすような物だから、なんの心配もない」と思えばいいんですな。勉強になりました。

2012年9月20日木曜日

ベガルタン、ベガルタレディースの活況を考える

えーーー、連休のベガルタンは仕事の一環で会議&ゴルフ、当然のようにベガルタレディースの試合をライブで見る事は出来ませんでした。とりあえず、カミさんはライブで観戦し、自分は録画で観戦。スポーツ報知によれば・・・

「ベガルタ仙台レディース(L)は16日、ユアスタでAC長野戦を行い3―0でリーグ戦再開を白星で飾った。“デビュー戦”となったなでしこジャパンの鮫島彩(25)は後半から左MFで出場した。チームは中断期間中に、大幅に改造。7月に加入したMF川島はるな(19)が初スタメンで初ゴールを決めるなど、レベルアップ。鮫島加入を追い風に、1部昇格へ視界も良好だ。今季最多8658人が詰めかけた“鮫ちゃんデビュー戦”で、新生ベガルタレディースをアピールした」ということです。
そして、夫婦揃って試合内容の第一印象は「イマイチ、盛り上がるポイントが少ないと言うか・・・どうしても男子と比べちゃうから迫力とかスピードが物足りないと言うか・・・」みたいな感じでしたな。いくら鮫島というコンテンツが強力であろうが、川島がキュートであろうが、それだけでレディースの試合を男子並みに盛り上げる事は不可能に近いのではないか・・・というのが現在までのベガルタン的考察です。しかしながら、同じ“ベガルタ”を冠するチームの苦境を黙って見過ごす訳にはいきません。そこで、ベガルタン的にレディースをブレークさせるべく、総合プロデュース的な視点で「レディースの盛り上げ方」を提案してみましょう。気分はAKBの秋元です。

本来ならば、レディースの試合内容のみで盛り上がる事が最高であり、王道です。しかし、ベガルタンのように「イマイチ盛り上がれない・・・」と考える人がリピーターとなってこそ、レディースの盛り上がりは緒に就きます。このような時に有効な手段が、マスコミを利用してのゴシップネタ作戦です。その中でも“恋愛ゴシップネタ”は最強のツールでしょうな。例えば、全くの“ねつ造”でもいいんで、リーグ戦優勝の大切なホーム試合前に、マスコミに対して、こんなねつ造ゴシップネタをサポーターの匿名でリークします。

盛り上げる為のオペレーション その1「ゴシップ作戦」

今現在、考えうる最高の恋愛ゴシップは・・・・『ベガルタ仙台関口、レディースの鮫島と熱愛!!関口、夜な夜な愛の爆走ドリブラ―。鮫島は練習後、待っていた白い高級外車へ内股走りでカットイン!!』みたいな感じですかな。


本人たちからすれば迷惑千万な話ですけど、ここはチームを盛り上げる為に我慢していただきましょう。マーケティング戦略の基本は、如何に目立つか?如何にメディアが取り上げてくれるか?に集約されますが、「関口・鮫島、2人のゴールは優勝が決まってからか???」といったネタは、紙面の記事を考えなくてはならない記者にとっては最高級の物です。レディースチームにとっての最高のコンテンツは「鮫島」である事は言うに及ばず、その鮫島との恋愛相手が関口なら・・・・私がメディア関係の仕事をしていれば、その情報は例えネタであってもヨダレものでしょうな。どのメディアでも、地方のみならず全国のメディアで、それらの情報は流され、その結果は観客数の増加となって表れること間違いなしです。

盛り上げる為のオペレーション その2「恋愛憎悪作戦」

恋愛に匹敵するほど、我々一般人の興味が増すのは「恋愛憎悪」であります。そう、韓流ドラマでお馴染みの「好きになった人が、実は腹違いの兄貴だった・・・」とか、「姉の婚約者を好きになってしまった妹、その葛藤に悩む婚約者が選んだ道は・・・」みたいな感じてすかな。例えばこんな感じで使います・・・・。

ベガルタ仙台アンバサダーの平瀬と不倫関係になってしまった鮫島、しかし、千葉直樹との出会いが彼女の運命を変える・・・。とか、レディースのFW伊藤は監督と恋愛関係だったが、そこに現れたのが腹違いの妹である川島だった・・・、みたいな感じでネタを作れば、そこそこ話題にはなるはずですな。


くだらないことを延々と書いて来ましたが、現状のレディースの試合内容のみで「継続的な観客数の増加」を得ることは困難だと率直に感じました。レディースの場合は「ベガルタ仙台というトップチームを応援するサポを、如何にして取り込むか?」が大きな戦略である事に論を持ちません。レディース試合を満員にする戦略が、「神戸のようなブランド力があるチームとの対戦を待つしかない・・・」だけでは消極的過ぎます。金が無いのなら、智恵を出すしかありませんが、一人、二人の知恵なんてたかが知れています。来年の為に、みんなで知恵を出し合って、レディースの試合も満員になりたいものですな。

2012年9月18日火曜日

広島戦に想う

えーーと、負けちゃいましたな。しかしながら、決して「完敗だったよ・・」といった無念感が残る試合ではなく、どちらかと言えば「ん~~内容自体は悪くなく、広島サポーターの「気持ち」が結果に表れただけ、ドンマイ・ドンマイだ・・」といった期待感が残る試合でした。実際、どっちも気持ちが入っていた試合だと思いますが、ホームの分だけ広島に後押しがあり、結果として決して多くは無かった決定機の一つを確実に広島が物にされただけです。失点の場面だけを切り取って「森崎のシュートはアンラッキーだった・・」とか「林のセーブがもうチョット・・」とか言うのは簡単ですが、これら一連のプレーには間違いなく広島の選手やサポーターの「気持ち」が見て取れました。勝てなかったことは残念ですが、「まっ、こう言う試合もある・・・」といった感じで、素直に敗戦を受け入れるしかありませんな。 全勝して優勝するチームなど存在しない以上、サポーターという人種は、心のどこかに「敗戦を受け入れる・・・悔しくても哀しくても受け入れる」という潔さがなくてはなりません。こんな日もあるさ・・・・ですな。 この試合を踏まえて、掲示板などが荒れて閉鎖となり、そして個人的なブログでも厳しい叱責を加えて居た方もおられたようですが、個人的な解釈では「負けたことだけが問題で、それ以外は特に悲嘆する内容ではない。結果が何よりも大切なのは言うまでもないけど、勝ちたいと言う「気持ち」や「プレー」が全く見れなかった訳ではないので、気持ちを切り替えて次の試合に挑むだけだ・・・」というスタンスであります。 この試合、何気に仙台がボールを持てていたと思うけど、これが実力か、それとも広島が仙台にボールを持たせてくれていたかを分からないのが素人には辛いところです。森崎のゴールは、仙台サイドから見れば確かにアンラッキーでした。しかし、大切な試合こそ、古今東西において「ラッキー」や「気持ち」が重要視されます。科学的なトレーニングを積んで、屈強な肉体という鎧をまとったスーパースターが戦う試合でさえ、大切な試合に最も必要とされるは「気持ち」なのです。 ロンドンオリンピック、男子バスケット決勝、アメリカ対スペイン。アメリカは当然のように優勝候補でしたが、その優位性に圧倒的なスキル差は無く、専門家からは「サイズ的に優位性があるスペインの優勝もあるのではないか・・・・」と言われていました。試合は大熱戦!!最後の最後でアメリカが振りきって優勝しましたが、ベガルタン的に最も印象に残ったのは、試合直後に行なわれたアメリカの選手(当然、NBAのスーパースター)のインタビューでした。 キャスタ「サイズ的にも厳しいという見方があったが?」 選手「このようなビックな試合で大事なのはサイズじゃない、ハート(気持ち)だ。我々の方が強い気持ちで、この試合に挑み、そして勝った。最高だ」 ベガルタンのプロサッカー観戦歴自体は10年しかありませんが、学生時代からNBAやNHLの試合はガン見し続けております。当然、シーズン後半には「首位決戦」や「プレーオフ出場決定試合」のような大事な一戦があるんだけど、どんな試合でも実力的に拮抗していると思われるチームが戦った場合に、その勝敗を分ける要因は「気持ち」です。広島も仙台も、選手から「気持ち」は十二分に伝わりました。なので勝った広島との差は「ホームで懸命に応援するサポーターの総数」だったのではないか・・・そう思う事によって、この敗戦のショックを和らげようとしています。

2012年9月13日木曜日

今更ながらソニー仙台戦


何とか勝ちましたな。こんな事を言うのは不謹慎なんだけど、後半の15~35分くらいまで、ベガルタンは何度となく襲ってくる「睡魔」と戦っていました。基本的に、天皇杯の初戦は「普段見れない、中々試合に出れない選手のプレーをマッタリ見る」というスタンスであり、そんな時に「普段と同じようなメンバー」で、スキル的に劣ると思われるチームとの戦いに興奮ポイントを見つける事は困難を極めます。このような試合では内容よりも結果を求められ、圧倒的にボールを保持し続ける状況では、ついつい睡魔に負けそうになっちゃうんだよね。見どころが無かった・・・とは言わないんだけど「じゃあ、あったか?」と問われれば、奥埜の出来がイマイチだっただけに、そんなに多くの見どころはありませんでしたな。まっ、勝てばよしです。

奥埜を語る際に必ずと言っていいほど出てくるワードが「センス」ですな。まあね、ときおり繰り出す「パス」や「ドリブル」、そして「フリーランニング」などに「おっ、やるな・・・」感はあります。じゃないと、「仙台の7番」を新人ながら継承出来ませんから。しかしながら、現在、彼が我々サポーターに示すぐらいの「センス」で、「仙台の7番」という地位を我々サポーターが納得できるかと言えば、その答えは断じて「NO!!」であります。厳し過ぎる・・と言えば厳しいかもしれませんが、その厳しさに負けるようでは「仙台の7番」を背負う資質などありません。とりあえず、ゴールを決めたという結果を踏み台にして、奥埜には更なる精進をしてもらいたいものです。

奥埜がイマイチだとすれば、ベガルタンの視線は自然と関口にフォーカスされます。そしてその印象はといえば「まあまあだな・・・」といった感じですな。基本的に、関口はスタートから出ることによって、その存在意義が生きる選手だと思っています。しかしながら、怪我から復帰しても最近はベンチメンバーであり、本人も不本意でしょうな。ただし、彼がバックアップメンバーになっていることで、ベンチメンバーの層は飛躍的に厚くなり、試合の状況に変化を与えられる「効果的なワンピース」を監督やチームは手に入れました。後半の30分過ぎに関口投入だよ?相手チームからすれば「マジかよぉぉ~~~~」ともなるよ。

個人的な考えや想い入れでは「関口はスタメンに戻すべきだ」のベガルタンですが、今現在、関口のスタメン復帰の情報は全くありません。広島戦も、関口はサブかもしれませんな。しかしながら、数年前の関口ならば腐っていたであろう現状でさえ、彼のプレーからは「その素振り」など感じられず、その真摯な姿勢に「彼の成長」を見ることが出来ます。ベガルタンは試合の勝ち負け以上に、個々の選手の成長を見ることが大好きですが、ここから関口がスタメンを奪い取り、そしてチームが優勝なんかしちゃったりしたら・・・そんでもって再び日本代表へ返り咲いて活躍しちゃったら・・・きっとベガルタンは考えられないような幸福感に包まれるはずです。関口よ、ベガルタンを幸せにしてください。

2012年9月6日木曜日

燃えない症候群の要因を考える

川崎を破って首位に立ち、そしてリーグ戦の中断期間なので、試合直後は「ナイスタイミングで返り咲いた・・・これで2週間は高揚感を持って日常生活を送れる」と思っていました。しかし、ん~~~、意外なほどにワクワク感はありません。何故でしょうか?普通なら、川崎を破って首位に返り咲き、そんでもって次節が2位広島ともなれば「よおーーし、本当の天王山だ。絶対に負けられないな」みたいな感慨が出て来るもんなのに、それがまったくない・・・何故でしょうか?昨晩サウナに入りながら、ベガルタンはこの疑問を推察し続けて、結果的に体調を崩してしまいましたが、そこで得た要因と思われるものを列挙してみましょう。

燃えない症候群の要因 その1 「2週間が長すぎたから」
 
 ベガルタンは川崎戦に勝った時「よしっ、これで連勝してリーグ中断。選手的にはフィジカル的にもメンタル的にも、丁度いい感じで休める。ラッキーだし、いきものがたりの曲で言えば「風が吹いている・・・」という感じだ」と思っていました。しかし、チームにとってはラッキーでも、試合が早く見たいサポーターからすれば、このタイミングでのインターバルは最悪だったかもしれません。心の高揚感的には、川崎に勝って、即広島戦!!ぐらいの方がイケイケ感は継続していたのかもしれません。勝っている時って、サポ目線では「早く試合になんないかなぁ~~」って思うもんだけど、決戦を前にインターバルが入ってしまうと、サポーターの集中力もインターバルしちゃうのかもしれませんな。

燃えない症候群の要因 その2 「首位に慣れてしまったから」

以前、大嫌いなサンタナ監督がインタビューで連呼していたフレーズがあります。記者からの質問に答えづらかったり、明確なアンサーを持ち合わせてない時に、彼は「リーグ戦で一番長く居る順位が、そのチームの本当の順位です・・・」と答えていました。その言葉が本当だとすれば、現時点ではベガルタの本当の順位は「首位」となります。つまり、サポ的に「首位復活、来たぁぁーーーー(^O^)/(^O^)/!!!!!」と感じるのは大げさで、真のサポーターならば「首位復活、当然だわな・・」と思わねばならなくなります。それにしても、この推論が真実だとしたら「首位にいる事が当たり前」となっている自分が居ます。この強者のメンタリティー、昔から欲しかったのですが、「勝って当たり前、首位で当たり前」ってなると、違和感がありますな。

燃えない症候群の要因 その3 「優勝するって信じきれてないから」

ベガルタが優勝する・・・・昨年までなら絵空事に過ぎなかった夢ですが、現時点では、その夢を自らの手で勝ち獲る事が出来る最も近い位置に居ることだけは確かです。よく、スポーツ選手が「夢は叶う・・・」みたいなコメントをしますが、今年はひょっとしたら、ひょっとしちゃうかもしれません。問題は、私を含めた熱心なサポーターでも「いやいや、冷静に考えれば、いくらなんでも優勝は・・・」と思ってしまう時があると言う事実なのです。つまり、優勝はして欲しい・・・という今までのようなスタンスで応援しているサポーターにとって、今年は絶対優勝だ!!と100%信じきれてなく、だからこそ首位に返り咲いても、どこかクールになってしまうと考えました。正直、優勝したことないチームサポが、100%優勝だ!!と信じきるのは至難の業です。信じきれていないと言う事は「どこかで落ちるんじゃあ・・・」と深層心理で考える事があると言うことです。

皆さんは、今年の優勝を100%信じていますでしょうか?「して欲しい・・・」と「必ずする・・・」は似て非なるものです。逆説的に考えれば「必ずする」と思っていれば興奮しないのかもしれませんが、未来は誰にも分からないので、多少不安になる事はしょうがありません。J2時、ベガルタンはチームから「昇格するする詐欺」の被害を受けており、この「イマイチ信じきれない心境」は、そのトラウマかもしれません。信じきれてないからこそ、高揚感も継続しにくい・・・。そんな感じなのでしょうかな。

2012年9月3日月曜日

川崎戦の実感


いやぁ~~、何とか勝ちましたな。川崎というチームをリスペクトすれば、どう考えても「結果は現在のチーム順位どおりだったな・・・」みたいな感じには思えませんが、以前なら試合中に「怒涛って、こんな事を言うんだよなぁ~~」といった川崎の攻撃力が若干コンパクトになって、攻められ続ける恐怖心が大幅に緩和されたような気がします。川崎のチーム事情は分かりませんが、風間兄弟が揃ってスタメンで出ている現状を鑑みれば、決して良くは無いのでしょう。じゃないとおかしいでしょ?今期から加入したメチャクチャ若い監督の息子兄弟が、稲本や小松や小林を押しのけてスタメンって。これが「単なる実力」だとしたら、風間兄弟は、きっとダイヤの原石なのでしょうな。じゃないと中々出来ないよ、川崎のようなチームで二十歳前後のルーキーがスタメンを張り続けるって。



スイッチが入った時の川崎の攻撃力は中々の破壊力、単なる「パス&ゴ―」ではなく、複数以上の人間がボールを起点に「3人目の動き」を継続的にプレーすれば、その攻撃を完璧に抑え込むのは簡単なミッションではありません。しかし、仙台のストロングポイントであるサイドからのクロスを、あんなにも気持ちいいくらいポンポンと放り込ませてくれるチームなんて、現状のJ1では極めてレアな存在です。これまで対戦してきたどのチームも「如何にして仙台のサイド攻撃を抑え込むか?」といったスカウティングが見えましたが、川崎に関しては、守備面に特化して言えば、そのような戦術は微塵も感じられませんでした。良い意味でも悪い意味でも、川崎は「ボールを繋いで攻め続ける」といった理想に向けて走り続けようとする、超攻撃的なチームを目指しているようですな。

チョットブレークして試合前の対決


川崎サポとの良好な関係を示す動画ですな。確かサテライト戦かなんかで、互いのサポが「綱引き」をしているのを見て、「仲いいんだなぁ~~」と思ったことがあります。ここまで良好な関係を構築するに至っては、互いのコアサポ同士の人間関係が大いに影響しているのでしょうが、願わくば、この関係が末長く続いて欲しいものです。

川崎の目指しているサッカーの到達点、そこはきっと「遥かなるエベレストの山頂」よりも遠くにあるんでしょうな。風間氏は自身のブログで、下記のようにコメントしています・・・。

「我々も含め、人は常識にとらわれます。しかし、常識とはいったい何でしょうか。ふと振り返ってみたときに、常識というのは、意外と未来と結びつかないものが多いことに気がつきます。たとえば、今のバルセロナを考えてみてください。十数年前、ボールを持っているだけと揶揄されることもあったバルセロナが、これほど強くなると誰が思ったでしょう。世界の最先端のサッカーになると誰が想像できたでしょう。ですがそれを見据えて、見極めてやってきた人たちがいます。この人たちはそのときに、「非常識だ」とたくさん言われたと思います。
 「非常識だ」と他人から言われることは、すごく可能性がある、あるいは、今までやっていないことをやろうとしている、とも言えるのです。その可能性を自覚して、勇気を持って進んでいくべきではないかと考えます。今、我々が思うサッカーも、何年か先には非常識になるかもしれません。常に、非常識でいること。スポーツの世界では、それは最先端を走っていることになるんだと思います」

風間監督は「非常識であることが最先端」であるということを、川崎というチームを使って証明しようとしています。そして、川崎のフロントは、その可能性に賭けた。その理想や決断を他チームサポがとやかく言う必要はありません。しかし、その理想の代償は「現実の試合結果」となって表れています。その魅力的な攻撃力を展開しようとすればするほど、朴や田村から「いいようにポンポンとクロスを放り込まれてしまう、お粗末な守備」を甘受しなければなりません。ある意味、仙台が現実的な積み重ねでの進化を選択したのに対し、川崎は「究極のチーム」に向けて遠大な理想を追い求める「終わりなき旅」へと舵を切ったようです。

チョット前の強かった川崎は、前線やチームの骨格に外人を据えて、攻撃と守備のバランスに配慮しながら、その攻撃力を前面に押し立てて他チームを圧倒してきました。そして、その攻撃力は現在のチームにも脈々と受け継がれており、その片鱗はこの試合でも観ることが出来ます。しかし、守備に回った時の脆さは素人でさえ「ザルだよなぁ~~・・・」と思えるほどの貧弱さです。まっ、例えにバルセロナを出すくらいに理想は高いのだから、簡単に監督が目指しているサッカーの理想を他チームサポのベガルタンが理解する事なんて不可能に近く、出来ることと言えば「理想を目指して頑張ってください・・」と静かに見守るだけです。理想と現実、その配分って難しいんだよね。