2012年7月31日火曜日

鳥栖戦

ん~~、勝てませんでしたな。最近の仙台は先制点を許すのがトレンドなんだけど、この日も「絶対に最重点マーク」をしていたであろう豊田に、あっさりとゴールを決められてしまいました。まっ、あっさり・・・という表現は個人的な主観だから、実際は「あっさり・・」じゃなかったかもしれないんだけど、豊田のゴールが「あっさり」と決められたと錯覚するくらい、この日の仙台は選手全員が重たそうでしたな。やっぱり、中2日で夏場のナイター2連戦は相当キツそうです。そう言えば、ジェフの全盛期「人もボールも動くサッカー、90分間考えて走るサッカー」を標榜していたオシム監督でさえ「この時期、この気温で、この湿度の中でサッカーをすれば、90分間走り続けることは不可能に近い・・・」と語っていたっけ・・・。

夏場の連戦、しかも選手層が決して熱くない状況での怪我人が続出、そしてこれからは横浜戦の後「東京・札幌とのアウエー2連戦」を含む夏場の3連戦、しかも「ナイター・ナイター・デーゲーム」という罰ゲームも真っ青な日程が待っているともなれば、ここが「プチ正念場」と言ってもいいのでしょうな。関口の復帰は嬉しい事例ですが、相変わらず厳しいチーム状況は変わりません。今年のチームは「誰が出ても強さは変わらない」をコンセプトにしていましたが、関口・大海・角田・富田といった「スタメン4人組」が同時期に離脱すれば、苦しくなるのは自明の理です。「松下・田村のボランチコンビで急場を凌ぐしかない・・」という状況を、手倉森監督が事前に準備していたかどうかは疑わしく、困った時の「原典回帰のドン引きサッカー」も、前線と中盤の選手の運動量が「あの状況」では、チーム全体に手詰まり感が出てくるのはしょうがありません。仙台というチームから、躍動する運動量が消え去った場合、どんなチームとの対戦でも苦しくなりますな。

この日の仙台のスタメンは、二日前のカップ戦と同じでした。このことを手倉森監督は「公式戦を戦っている我々の方が体力面ではきついかもしれないけれど、公式戦のゲーム勘では相手を上回っている」という話をしました。今は本来のダブルボランチではないゲームをしているなかで、そこをいじってまで変えるよりも、やり続ける方がこの夏場のベース作りにはいいだろうな、ということも考えました」と語っています。つまり、今の状況でメンバーを代えるリスクとリターンを考慮した場合、代えない方が「よりリターンが大きい」と監督は考えた訳です。ということは、怪我人の復帰がなければ「松下と田村」のダブルボランチは当面継続ということになります。チームとしても正念場ですが、彼ら二人にとっても正念場です。頑張って欲しいですな。

夏場で連戦が続くこの時期に、激しい運動量を求め続けるのが賢明じゃない事は分かっています。しかし、その運動量は仙台躍進のエンジンであり、強烈な武器であるはずです。この武器の使い方が、今後の仙台の動向を決める鍵であることに論を持ちませんが、今現在の「ボランチの鍵」が「松下・田村」の2つしか見えてこないところにチームの苦境が伺えます。関口が復帰したことで、彼がスタートから出れるのであればリャンを下げる布陣も有りでしょうが、関口が完全じゃない以上、そこまで無理はさせられません。もうこう言う状況なので、ベガルタン的には「武藤に頑張ってもらうしかない」と思っています。連戦が続けば、太田やリャンのコンディションも下がるでしょう。そんな時だからこそ、武藤の頑張りが大切になってくると思っています。武藤の頑張りが、仙台躍進の「セカンド・キーだ・・・」とマジで思っているベガルタンです。

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