2012年5月24日木曜日

ベガリエ

そんなこんなで後半が始まった。ドロシーの麻里ちゃんを、予想外に観れたことで一時はテンションが上がった澄田君だが、目の前の試合に目を移せば「あまりチャンスらしいチャンスが無い0-2のビハインド」と言う現実。これでは元気が出るはずもありません。そこでベガリエは、とっておきの食材を提供する事にしました。

ベガリエ「震災の時は、関西の営業所の方々から多くの御支援を頂きました。これは、そんな震災に負けない心意気を持って、亘理(宮城県南部の沿岸地域)の方々が作ったイチゴです。名古屋のチームカラーである赤と、そして亘理の方々が情熱を込めて作ったイチゴの色がシンクロしてたので持ってきました。ギンギンに冷えているから、メチャクチャ美味しいよ」

澄田君「うわーー甘いっすねぇ~~」
ベガリエ「イチゴの名前は「もういっこ」(震災に負けないパッションレッド)といいます。復興支援一口オーナー制度の概要「一口1万円苺農家復興支援オーナー制度」にご賛同しご支援いただいた方々へ一口1万円に付き、宮城県特産品種高級大粒苺1粒35g以上「もういっこ」24粒を、復興後に責任をもって生産発送する制度を利用している知人から分けてもらいました」




澄田君「へぇ~~「もういっこ」ですか・・・上手いネーミングですよね」

ベガリエ「現実問題として、津波の塩害などにより亘理でイチゴを作れなくなった農家の方々はたくさんいます。そんな方々の分まで、気持ちを込めて作られている宮城の特産物なんですよ「もういっこ」は。関西にも美味しいイチゴはあると思いますが、機会があれば岐阜営業所でも「復興支援一口オーナー制度」の話をして頂き、ご支援していただければ助かります」

澄田君「分かりました。継続的な支援は社内でも話し合っているので、機会を見て話してみます。でも、、、そん時に・・・美味しい美味しい現物があると、話がしやすいような、しやすくないような・・・・」

ベガリエ「負けました。その時は責任を持って現物をクール宅急便で送ります」
澄田君「ありがとうございます」

気がつくと金崎が入っていて、より攻撃的な戦術にシフトチェンジしていました。それでも流れが大きく変わらないと見るや、ピクシーは玉田アウトのダニエルがイン。そしてトゥーを前線近くまで上げ上げの、攻めダルマモードに突入させてきました。仙台においても、選手へ求める今年のキーワードは「複数のポジションができること」でありますが、トゥーの場合はCBが本籍とは言え、ボランチもできるし、場合によっては前線に張り付いてのFWもできるという、敵ながら天晴れなマルチプレーヤーなんですな。また、そのFWでもヘディングが強いこと強いこと・・・。普通にゴール前へクロスを上げただけでも、ケネディとトゥーが居るだけでビックチャンスなるって、羨ましいですな。


素人目に見ても、本当に「やられたぁーーー!!!」という状況は、トゥーのドリブルカウンターからのシュートだけのような気がします。もちろん、細かいパス繋ぎなどでは「名古屋は上手いね・・・」と感じる場面はありましたが、いずれのプレーも単発だったことでプレッシャーが軽減されました。名古屋の攻撃が「単発だったか」それとも「仙台の守備が効いて単発にさせたか・・」は素人なので分かりませんが、何気に「仙台の守備が効いていたような・・」という気分にさせられる試合だった事は間違いありません。

結果として、この最大のピンチを、逆にカウンターからのゴールで返せた瞬間に、このゲームの勝敗は喫しましたな。鎌田が防いで、松下からのフィードを太田が受け取った瞬間、左サイドに居た関口は「ゆっくりボールを回すよう」に指示を出しています。しかし、太田はドリブルで中央付近まで切り込み、ウイルソンにラストパスを出すという「攻めの姿勢」を最後まで見せてくれました。もちろん、このドリブルをカットされて「カウンターを受けるかもしれない」と言うリスクを考慮したり、ゲームの最終盤で2-0で勝ってて、前を見れば「仙台の選手よりも名古屋の選手の方が数的有利」という状況では、セーフティーにプレーした方がいいと言う選択肢もあったかもしれませんし、それが「大人のサッカー」かもしれません。だけど、ホームの試合であれば、最後まで攻めの姿勢を貫いて、相手をぶちのめすと言う「気概」こそ、長いシーズンを戦う上では最も大切な事だと信じています。

最後に菅井までゴールし、結局4-0で試合終了。澄田君曰く「チンチンにやられました・・・だけど、このままでは終わりませんよ」という強気のコメント。それでこそ、チャンピオンチームです。澄田君にとって、初ユアスタは散々な結果だったかもしれないが、ベガリエとしては最善の「おもてなし」はしたつもりです。楽しめなかったものの、それなりの満足感は得られたでしょう。皆様の知人で、初めてユアスタへ招待する方がいらっしゃれば、その役目は、どうかベガリエにお任せ下さい。何故かって?

私はベガリエ、初めてユアスタへ来るゲストに対し、そのあらん限りの知識と情熱を、惜しげもなく傾ける一介の給仕人だからです。

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