2012年4月5日木曜日

鳥栖戦に想う

ん~~~、何て表現していいか分かりませんが、とりあえず勝てて良かったですな。もっとも「2軍の鳥栖相手にあの試合では・・」とか「あの展開ならば、あと2,3は取らないと・・・」という意見があるのも事実で、特段に良い内容の試合ではなかったような気もします。しかし、中3日・極寒のナイター・相手の鳥栖は2軍の若手主体・仙台もスタメンは大幅に入れ替え・観客数もお寒い限り・といった状況では、素晴らしいプレーを見せろと言う方が無理なのかも知れませんな。

カップ戦での2連敗は出来ない・・・という状況で勝つ事が出来た。どんな内容でも勝つ事が出来た。昨日の収穫はそれだけで十分ですな。それ以上を求めたら罰があたります。自分的には「原田よ、もう少し攻撃的になれないのか・・」とか「武藤の積極性にもう少し正確性が加われば・・」とか「柳とウイルの連係がもうチョット良くなれば・・・」みたいな感想はあるんだけど、まあ昨日は勝つことが最大のミッションだったはずなので、愚痴を言わずに選手たちを見守りたいところですな。

仙台では大卒2年目でも若手のカテゴリーに入ります。多くの他チームでは、10代や二十歳そこそこの選手の活躍が伝えられておりますが、仙台に関しては23歳でも「かなり若手」の部類に入いるような状態です。気がつけば、リャンは三十路に突入し、インタビューでも「自分はもうベテランっすから・・」と自虐的にコメントし、関口や広大や富田などは立派な中堅選手へと成長し、角田や松下や赤嶺などは、中堅選手と言う範疇を超えた存在になりつつあり、菅井や田村だって、とてもじゃないけど若手とは言えないカテゴリーに分類される以上、仙台選手の高齢化問題は日本の「超高齢化社会問題」並みに深刻な状況なのでしょうな。

考えてみれば、手倉森体制が始まった年から「5年計画」と言うロードマップが公言されました。あの時は、なにを偉そうに・・・と揶揄されましたが、結果的に「そのロードマップ」に沿った成長をチームがしている以上、監督の評価が高まる事は極めて自然です。その初段階から、リャンや関口、富田や菅井、さらには田村や広大などは主力で頑張ってくれました。それから5年近い歳月が経とうとしているという現実を踏まえれば、これまで頑張ってくれた選手が中堅やベテラン選手となる事は極めて自然ですな。

誰が考えても、間違いなく、あと4、5年後にはチームをリストラ(再構築)する時期に来るはずです。5年後と言えば、リャンは35歳、赤嶺や松下は33歳くらい、関口や鎌田だって30オーバーだし、ついでに言えば広大や富田だって30オーバーのはず・・・。どう考えても、全員が5年後仙台でスタメンでいる訳などありません。まあね、「若手主体のチーム」があるんだから、一つくらいは「年寄り中心のチーム」があってもいいとは思うし、超高齢化の「しくず」の様なチームがリーグで大活躍すれば、良い意味で話題にはなるはずです。

仮に、現状のメンバーで5年後も戦っているとすれば、ニュースのコメントはこんな感じになるはずです・・・
『スタメンの平均年齢が「32歳」というオールドマンチームの仙台が、リーグ戦で首位に立ちました。元日本代表の柳沢(38才)選手は「チーム全員が一つになった結果です。このメンバーで、そして監督の元で10年間一緒に戦ってきたので、互いにやるべき事は分かっています。運動量とスピードは敵いませんが、その分を経験値と連係で上手く補えている」と語っていました。これからもオールドマン仙台の活躍に期待したいですね』みたいな感じになるはずだ。これはこれで悪くはないが、ベガチアの高齢化だけは避けて欲しいものですな。

今年、フロントはチームのリストラ時期を考慮したチーム編成をしました。今までになく高卒世代を複数人獲得したいと言う現実は、チームが次のステップを考慮した成長戦略へと舵を大きく切った証しのはずです。ここへユースから毎年のように選手が加われば、そしてその選手が活躍してくれれば最高なのでしょうが、そのようになるまでは、まだまだ時間が必要なのでしょうな。だったら、その必要な時間までは現在のやり方で踏ん張らねばなりません。チームが活躍し、地域にしっかりと根を張ってこそ、そのチームは若い選手たちにとっては「ブランド」となり得ます。そして「ブランド」となる為には、タイトルが必要不可欠です。そのタイトルへ向かって、選手たちと共に頑張る過程を共有してこその、サポーター冥利であることは分かっています。あとは、その苦しい時間を耐えれるかどうかだけですな。

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