2012年3月13日火曜日

満連プレゼンツ 新たなチケット戦略を考察する

今日はチームが新たに公表したチケット戦略について、自分なりの考えを述べてみます。まずは、チームの新たなチケット戦略の概要をチェックしてみよう。

ヤマザキナビスコカップ予選リーグホームゲーム3試合を対象に、自由席南回数券を販売いたします。前売チケット6枚を半額の価格にてご購入いただける大変お得な回数券です。
【対象試合】 サガン鳥栖戦 セレッソ大阪戦 ジュビロ磐田戦
【対象席種】自由席南【販売席数】限定 1,000セット
【価格】自由席南 大人 6枚セット 7,200円*1枚 単価1,200円 (通常価格:2,400円)

なんと、一気に50%オフ!!このディスカウントならば、アウトレットモールに出店して売りさばくことだって可能だし、さらには格安航空運賃で話題をさらっているPEACHにだって対抗できそうだ。ふむふむ・・・・そうですか、今まで散々個人的なアイデアとして「絶対にガラガラとなるカップ戦やアウエーサポの参戦が期待できないカードには、思い切ったチケット代のディスカウントが必要だ」とシャウトしてきましたが、ついにチームも決断したんですな、なにより、なによりです。もちろん、この新たなチケット戦略には「昨年のカップ戦の観客数が1万人を切っていた」という厳しい現実があった事は容易に想像できます。そんでもって、今年の対戦相手が鳥栖・セレッソ・磐田といった、アウエーサポの参戦があまり期待できないチームとくれば、フロントが本腰を入れてチケット戦略に挑むのは極めて自然の流れですな。

本来であれば、全てのエリアにディスカウントチケットを用意するのが、顧客を呼び込むには最も効果的な戦略ですが、どれくらい売れるか分からないという試験運用で、全てを開放するのはギャンブルすぎます。自由席南~Sバックエリアの南側というエリアは、ユアスタの中でも比較的空席の目立つ場所である事は、ベガサポならば誰だって知っていることであり、そのエリアを敢えて新戦略の場所と決めた理由は「どれくらい売れるか分からないし、とりあえずテストケースとして試してみよう・・・」であることは想像に難くありません。信じられない事だが、自由席南エリアとは固定されておらず、対戦相手の動員によって座席エリアが常に変動する厳しい場所です。良く言えばフレキシブル、悪く言えば「どう扱われても文句が言えない」という劣悪なエリアですが、そこで一定の成果が認められれば、チームにも新たなチケット戦略が見えてきそうですな。

今回の場合、6枚セットだからチケットが購入された時点で、チームとすれば「新たに6座席分」の集客が期待できるという、チームとしては過去に例がないくらいの思い切ったチケット戦略です。このようなチケット戦略を取る上において、最も気になるポイントは「今までのように一試合のみ、2400円で購入する予定だった人との不公平感」であるはずです。チームとしては、その不公平感を「6枚のセット売り」とすることによって、多少なりとも和らげる努力をしています。

今まで何もやらなかったとは言いませんが、個人的にチームのチケット戦略には大きな不満がありました。しかし、現実的に今年はやるんですから、その姿勢は認めざるを得ません。これまでチームは、何もしないで現状維持という戦略を継続してきました。少なくても、チケット戦略についてはそうです。でも、昨年の悲惨的なカップ戦の観客動員を見せられて「マジでヤバイよ・・」と思ったのでしょうな。しかも、今年の対戦相手が「鳥栖・セレッソ・磐田」とくれば、下手をすると昨年よりも厳しい状況になりかねません。人間って、崖っぷちに立たされないと力が発揮できないんだね。

さて、それでは実際に、このセット売り戦略は成功するのでしょうか?「チケット代50%オフ!!」はセット売りとはいえ、確かに魅力的な提案です。しかし、この場合に大切なのは、このようなディスカウントセールを大々的に告知出来るか否か・・・でしょうな。このような魅力的とも思える提案を、自身のHP上にひっそりとアップしただけでは、銀山温泉に居た外人女将じゃなくても「もったいないよ・・・」と言われるのは確実です。しかし、チームには試合告知のCMなどに使える予算はあらかじめ決められており、それを遥かにオーバーしてテレビやラジオのCMをガンガン流すだけの予算は殆どありません。じゃあどうするか?ここはサポーターの力を動員するのが、最も自然で最も低コストなやり方でしょう。

しかし、ただ単に「友だちに告知してくれ」と言うのでは大がかりな協力は得られません。エビを釣るには「それなりのえさ」が必要だし、ウイン・ウインの関係を築くにも「それなりの対価」があれば、より協力に積極的になるのが人間社会と言うものです。こんな時は選手にも協力してもらって、「セット売りを購入して下さる友だちをご紹介ください。1人に対してベガルタカードのポイントを300ポイント進呈いたします。さらに、それらのポイントが1000ポイントを超えた方には、実際に選手が使用したユニやシューズなどをサイン付きでプレゼントします」とでもすれば、多くのサポーターに協力していただけるのは確実です。

私の場合なら「ベガチアの生パンティーをプレゼント」と分かった段階で、3000ポイントまでは自腹を切ります。そうじゃなくても、1000ポイントで「リャンの赤ちゃんが実際に使用していた「おしゃぶり」をプレゼント」とか、「500ポイントで、関口が実際に使用していたゲーム機」とか、「2000ポイントで、平瀬ママ・田村ママ・広大ママが生協の食材を使って。手作りの料理をご馳走します」とか、とにかく、このあたりはアイデアしだいでどうにでもなると思うんだけどね。今回のディスカウントなチケット戦略は絶対に成功させねばなりません。それには、ある程度の告知は絶対に必要です。その知恵をチームとして打ち出せないのであれば、多くのサポーターの叡智に求めるべきでしょう。話があれば、私も喜んで提案させていただきます。

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